授業詳細

CLASS


Think テレビ塔
自分だけのサカエ。みんなのまちサカエ。「誰かのお気に入りの場所」の歩き方。

開催日時:2012年10月06日(土) 14時00分 ~ 16時30分

教室:名古屋テレビ塔 2F会議室

レポートUP

先生: 谷 亜由子 /

カテゴリ:【SOCIAL TOWER/まち歩き】

定 員 :20人


※1:本授業の抽選は2012年9月27日(木)に行います。(抽選予約受付は9月27日(木)13時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2012年10月1日(月)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:受付は13時45分からとなります。




「テレビ塔の電波塔としての役割が終わる。」
昨年11月、私たちはまちのシンボルでもあるテレビ塔の未来をまじめに楽しく学びました。あらためてテレビ塔の存在価値に触れた授業でもありました。

そして今年。ナゴヤに住む私たちはテレビ塔とその周辺をどんな風に楽しんでいけるだろう?もっと盛り上げるためにはどうしたらいいんだろう?そんな事をテーマに「SOCIAL TOWER PROJECT」が立ち上がりました!

10月20日・21日はテレビ塔下を中心に、ナゴヤになかったオシャレでこだわりのある市場、SOCIAL TOWER MARKETが開催されます。それに先駆け発行されるのが、サカエのまちのフリーペーパー、「SOCIAL TOWER PAPER」。サカエエリアで活躍する7名の方々が「お気に入りの場所」を教えて下さいます。

そのすべての場所を取材した「なごやのたからもの(甲斐 みのり)」でおなじみ、なごやのたからものプロジェクト・谷 亜由子さんを先生にお招きし、誰かのお気に入りの場所を巡る楽しさや新しい価値観が発見できる面白さをお話し頂きます。

でもちょっと待って下さい。サカエのお気に入りの場所って、私たちにもありませんか?

他の人から見たら何でも無い裏路地。
お気に入りの喫茶店。
入った事は無いけれど、いつも気になっているあのお店。

ぜひ皆さんのお気に入りの場所を教えて下さい!
グループに分かれてサカエの街に飛び出して、早速まちの新しい楽しみ方を実践しちゃいましょう!いつもと同じでいつもと違うサカエを見つけてみませんか?


【集合場所】
 名古屋テレビ塔1F 正面入り口

【授業の流れ】

13:45 集合(名古屋テレビ塔1F 正面入り口)

14:00 授業スタート・注意事項説明
14:05 自分とお気に入りスポットの1分間自己紹介
14:30 SOCIAL TOWERのお話。
    取材を通して感じた「まち」の事
15:10 フィールドワーク
   「誰かのお気に入りの場所に行ってみよう!」
16:00 教室に戻ってきてシェアタイム
16:20 先生まとめ・アンケート・集合写真
16:30 終了

■もちもの(当日準備していただく宿題です。当選者の方に
 10/2付メールにて案内していますのでご確認お願い申し上げます)
1 栄のお気に入りスポットの写真・画像など1枚(1カ所にしぼって来てください)
2 なぜそこがお気に入りなのか?という理由

 ※写真などの場合はA4など大きめのサイズでできたら
  出力をお願い致します。
 

SOCIAL TOWER PROJECT
名古屋テレビ塔に
新しいかたちの社交場を。
http://socialtower.jp




(授業コーディネーター /  岡本ナオト)
今回の授業は、「Think テレビ塔」です。

昨年11月、電波塔としての役割を終えたテレビ塔の未来を考える「Think テレビ塔」の第1回目の授業が開催されました。
テレビ塔から栄、そして名古屋の街のこれからを考えてゆくきっかけとなる授業でした。

そして、今年立ち上がった「SOCIAL TOWER PROJECT」。

「過去、現在、未来の出会いと融合から生まれる新しい価値を、テレビ塔自らが、発信する使命を担うことで、栄という街のこれからを変えていくきっかけになれば」

このような思いから、「テレビ塔に新しいカタチの社交場を」というコンセプトで、テレビ塔を中心とした周辺地区をより魅力ある場所にする新しい試みです。

10月20、21日には、「SOCIAL TOWER MATKET」が開催されます。
それに先駆けて発行されたのが、フリーペーパー「SOCIAL TOWER PAPER」。

今回の授業はフリーペーパーの取材を行った「なごやのたからものプロジェクト」代表の谷亜由子先生をお迎えし、「誰かのお気に入りの場所」という視点から、テレビ塔、栄地区、そして私たちの住む“街”について、一緒に考えていきます。


***************

会場は、もちろんテレビ塔、会議室。

恒例の30秒自己紹介から始まるのですが、今回は自己紹介に加え、生徒さんにあらかじめお願いしてあった、「自分のお気に入りの場所」も、写真とともに発表してもらいました。
時間も1分間といつもより長かったのですが、1分では足りないような生徒さんもいて、お気に入りの場所への“愛”がひしひしと感じられました。
お店、公園、通りなど、場所もジャンルもさまざまでした。

自己紹介のあとは、谷先生の登場です。


「SOCIAL TOWER PAPER」には、栄地区で活動する7人の方の「お気に入りの場所」が紹介されています。
谷先生には、その取材を通して感じたこと、考えたことをお話していただきました。



谷先生は今回の「SOCIAL TOWER PAPER」を、名店や名所を羅列したような「ガイドブックのようにはしたくなかった」そうです。

「街が見えるものにしたかった」。
栄地区には、たくさんのお店や会社、そしてもちろん住宅、いろいろな場所、建物があり、そこで活動するひともさまざま。
そのひとりひとりに、ひとりひとりの「栄」があるはず。
7人に取材をすれば、7通りの栄がある。
そのひとが、なぜ栄の街が好きなのか。
栄の街にどんな思い入れがあるのか。
背景やストーリーが見えるペーパーにしたかったと、谷先生。

お話してくださる中で、何度も谷先生から発せられていた言葉は、「ひと」でした。
取材で多くの場所に伺ったとき、どんな方のお話にも、「ひと」という言葉が出てきたそうです。
「“ひと”がおもしろい」
「周りの“ひと”のおかげ」
「“ひと”とのつながりで」


「街は“ひと”」。
谷さんは、強くおっしゃいました。

「街に意志を持たせる」。
街の意志は、イコール、街のひとたちの意志。
街を作り上げるのは、道を作ったり、施設を整えたり、建物を建てたりすることだけれど、それにはこれまで培われてきた歴史、ひとびとの生活スタイル、そして考え、想いが反映されたものであってほしい。
それが、新しいまちづくり。

そして街を築いてゆくのは、“どこかの誰か”、ではなくて、そこにいるひと、全員だということ。
買い物をするひとも、街を歩くひとも、それぞれが“街をつくるひと”なんだと先生はおっしゃいました。


「取材は本当に楽しかった」と谷先生。
どんなひとが、どんな思いでお店をやっているのか、活動しているのか。
「それが見えると、街にもう一歩、踏み込める」。
「SOCIAL TOWER PAPER」が、読んだひとにとって、そのきっかけになれば、と思います。

先生のお話に聞き入っている生徒の皆さん。
質問や意見もたくさん出て、あっという間のお話タイムでした。


さて、谷先生のお話をお聞きしたあとは、グループに分かれてフィールドへ。
「誰かのお気に入りの場所」に行ってみましょう。

それでは、街へ、いざ。


私が同行したのはBグループ。
まず、生徒さんのお気に入り1、「とらのあな」。
漫画やアニメの雑誌などのお店です。
「栄はおしゃれな街で、少し気遅れしてしまう。でもここは、そんな街の中で、ほっと一息できる場所」、だそうです。

次は、生徒さんのお気に入り、その2。
和菓子のお店、「川口屋」。
賑う通りに面して佇む、昔ながらの趣のあるお店です。
「名古屋と和菓子の歴史を感じ、考えられる場所」、これがお気に入りの理由だそうです。

お気に入りの場所を2か所まわって、教室に戻りました。


すべてのグループが戻ってきたので、それぞれ行ってきた場所を発表しました。

インテリアのお店「ザ・コンランショップ名古屋店」や、能楽堂がある「能楽堂ビル」、テレビ塔を眺められる「オアシス21」の屋外ベンチなどなど。
短い時間でしたが、それぞれのグループで「誰かのお気に入り」を堪能できたようでした。

誰かのお気に入りの場所を知って、それが自分のお気に入りになる。
そういう場所が増えていけばいいな、と思いました。


発表が終わり、再び先生のお話です。

「『SOCIAL TOWER PAPER』で取り上げたのは7人ですが、それはほんの一部のひと」と、先生。
ここに掲載されたものは街の一面でしかなく、ここから、自分で栄の街を発見してほしいということを強調されました。


「(取材をして)私たちはこんなに楽しかった。あなたはどう?」
ペーパーを読んでくださった方への、谷先生からの問いかけです。
みなさんの“楽しさ”、見つけてもらえればと思います。


最後に、先生のお話の中で、個人的にとても私の印象に残ったお話を。

「街は変わる。人も変わる。建物も変わる。それは仕方ない。古いものがなくなってしまうのは悲しいけれど、みんなで新しいことに挑戦していけばいい」


谷先生、生徒のみなさん、ありがとうございました。



(ボランティアスタッフ かとうともこ)


※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

1. 以前から噂には聞いていた「栄能楽ビルの舞台」を拝見することができて嬉しかったです。同じグループにならなければ、行けなかった場所でした。
帰り道「宗次ホール」の前を通らなければ、思いださなかったランチタイムコンサートで「名古屋のシンボルTV塔の思い出と想い」と言う私の作品が朗読されます。
2012年10月08日(月) 11時34分(天道虫)
2. 宿題があったりしてハードルを上げた甲斐があって(?)集まった方は一騎当千のつわものばかり。結局はまちは「人」で出来上がっているという結論に納得。確かに良く行くお店は店主さんがみな魅力的ですもん。参加して楽しかったし、お気に入りの場所がバッティングすると、相手に親近感が湧くことも実感できました(^.^)
2012年10月12日(金) 18時12分(パラッパ)
3. 天道虫さん、パラッパさん、コメントありがとうございます。

とても魅力的な授業だったように僕も感じています!
またご参加くださいね!
2012年10月13日(土) 8時52分(岡本ナオト【授業コーディネーター】)
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先生

谷 亜由子 /

名古屋市千種区生まれ。テレビ番組制作プロダクション入社後、構成作家として広報番組や情報番組、企業パブリシティー番組、CMなどの制作を担当。独立後はフリーの構成作家、ディレクターとして地元各局の番組制作に携わる。

今回の教室

名古屋テレビ塔 2F会議室

住所:名古屋市中区錦3-6-15先
※最寄駅:地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
       地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ


TEL:052-971-8546

(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
 授業内容やご参加日程の変更・お子様の参加人数追加につきましては、
 大ナゴヤ大学までお尋ねください。)

地図を見る

1954年(昭和29)、日本で最初に建設された集約電波鉄塔。地上90mのスカイデッキと地上100mのスカイバルコニーからは、昼は濃尾平野だけでなく中部山岳の山々までの眺望を、夜は煌く夜景が楽しめる。4階にはレストラン「THE TOWER RESTAURANT NAGOYA」がある。国の登録有形文化財に指定。アナログ放送からマルチメディアの電波塔に生まれ変わり、2012年4月、リニューアルオープン。


http://www.nagoya-tv-tower.co.jp/