大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

サカエの記憶を巡るまち歩き。


カテゴリ:【まち歩き/サカエ】
定 員 :20人

参加対象:どなたでも
開催日時:2015年02月15日(日) 14時00分 ~ 17時00分
教室:名古屋テレビ塔 3F会議室
先生: 林哲哉 /  
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参加費 1000円を頂戴します。
歩きやすい靴でお越しください。
栄のまちをよく知っているかと言われれば、正直よくわからない。
たしかに買い物や食事に行くには不満はないけど、
毎週末行くかと言われれば、何をしていいかわからない。

でも、栄のまちを歩く中で時折現れるネコがいそうな細い路地や
渋いビルやお店を発見できた時は好きだ。妄想が膨らみだす。
昔の人はここでどんなお店をやっていたのだろう。
パンケーキの代わりにどんな食べ物に心をときめかせていたのだろう。
何かと忙しい毎日だけど、まちを歩きながら何かを想う時間はゆったりとしている。

今回、名古屋市さんから明治~昭和の懐かしい写真をお借りできた。
建設中の名古屋テレビ塔。
松坂屋前を走る路面電車。
戦争でやける前の名古屋城。
まちが人で埋め尽くされた歩行者天国。

そんな「サカエの記憶」がたくさんつまった写真が入ったタブレット端末を片手に、
当時撮影された同じ場所に足を運び、今と昔を重ね合わせてみる。
普段の見慣れたまちが違ってみえてくるかもしれない。

いつもよりゆっくり深呼吸してまちを歩こう。

【スケジュール】
13:45 受付開始
14:00 名古屋名所の昔と今を写真で見よう
14:40 昔の写真を手に栄を歩こう 3コース
15:40 栄の記憶を紹介
16:40. 集合写真・アンケート
17:00 解散

協力:名古屋市 富士通東海支社 富士通研究所
(授業コーディネーター 加藤幹泰)

林哲哉 /

名古屋市役所の役人生活を35年以上。 7年前に西区役所に赴任して以降、那古野地区の歴史と地域住民の意識の関係を名古屋都市センター、名古屋大学と共同研究。 円頓寺商店街を舞台にした映画や名古屋の歴史に関するドキュメンタリー映画の製作に関わる。地域の人と関わり、空気から発想、行動する現場人間。

今回の教室:名古屋テレビ塔 3F会議室

住所:住所:名古屋市中区錦3-6-15先

TEL:052-971-8546
※最寄駅:地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
      地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ


地図を見る

(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
 授業内容やご参加日程の変更・お子様の参加人数追加につきましては、
 大ナゴヤ大学までお尋ねください。
TEL:070-5459-8213(代表)
 E-mail:dai-nagoya@univnet.jp)

この日、名古屋テレビ塔には20名超の生徒さんが集まりました。
「あんまり名古屋のこと、知らないので」「どんどん街が変わっていっているので、昔の様子を知りたくて」「歴史が好きなので」…
みなさん、来てくださった理由はさまざまです。

今回の授業では、名古屋市さんから数々の古い写真をお借りすることができました。
明治から昭和にかけて撮影された、名古屋各地の町並みの写真です。
今日は貴重なそれらを手にしながら、現在のまちを歩いてみようという内容。
そして先生をつとめてくださるのは歴史大好き・名古屋市職員の林さん。
始まる前から、まるで映画の上映を待つような高揚感です。

期待が高まる中、いよいよ授業前半がスタート。スクリーンにモノクロの町並みが映し出されました。

さて、ここはどこでしょう?
…さっぱりわかりません。ドコ?

答えは明治14年の大須観音。
本堂の位置さえ今とはすっかり違いますが、同時期に撮影された写真からヒントを得ていくと、なんとなく「あ~、あの辺りか~!」と分かり、楽しくなってきました。
先生顔負けの知識をお話ししてくださる生徒さんも現れ、大盛り上がりに。

スクリーンは次々に入れ替わり、名古屋駅周辺の様子になると、みなさん大興奮。
明治時代まで遡れば、駅前はなんとさびしい沼地だったのです!
そもそも今の場所に名古屋駅ができたのは、当時ほとんど人が居なかったからこそなのだとか。
すでに開発されていた栄のような場所に鉄道は通せなかったのですね。

そして名古屋城。
昭和18年には練兵場でした。広場では軍隊が行進し、天守閣の上を戦闘機が飛んでいます。
そして2年後、空襲の炎の中に名古屋城のシルエットだけが浮かびます。

こうしてさまざまな写真を眺めたあと、ついに後半のまち歩きの時間です。3つの班に分かれて出発です。

ところで、今回のまち歩きはかなりハイテク!
富士通さんからご提供いただいたタブレット端末を手に進みます。
端末には“History Pin”というアプリがダウンロードされているのですが、登録されたポイントでこのタブレットを目の前にかざすと…
なんと、昔の写真を半透明にして、現在の風景と重ねて見ることができるのです!

当日は冷たい風が吹き付ける天候でしたが、まちに出た生徒さんたちはお構いなし。
「この写真に写っているのはアレじゃないか!?」「いやあっちのアレ!」
「ここで振り返って見よう…おお~!!…ピッタリ!!」
まるで宝探しのように目を輝かせ、メンバーとどんどん意見を交わしながら歩いて行きます。

「名古屋に住んでいても、こっちの方に普段歩いてくることはないから新鮮ですね。
昔はこんなにお店があって、路面電車が走って…すごいなあ」
ここはまぎれもなく平成27年のサカエのまち。でも、最先端のタブレットを通して眺める風景が、ずっと昔の“栄”と重なる一瞬、なんだかタイムスリップしたような感覚にとらわれました。

約1時間のまち歩きを終えて、生徒さんは再びテレビ塔へ。グループに分かれ、自分が歩いたルートの感想をシェアした後、グループでイチ推しの昔の写真を発表しました。

あるグループが選んだ「イチ推し」は、栄の日曜遊歩道。この写真には道路上で無邪気に遊ぶ子供たちが写っています。
発表してくださった男性も、当時小学生だったそう。「今、遊歩道をやってもきっと人の賑わいが違うと思う。もう一度こういう風景を見たいですね」。

またあるグループは、広小路通りにあった凱旋門の写真を選びました。
日露戦争の記念に建てられたものの、たった3年間しか存在していなかった凱旋門。
「そういうものがあった、ということが意外で」。

また、松坂屋の写真もイチ推しにノミネートされました。
「数々の災害を乗り越えてなお営業している松坂屋は、遺産とも言えるでしょう」。

そもそも、サカエというまちそのものが、すばらしい遺産なのかもしれません。

私たちが授業を開いた名古屋テレビ塔は、61年前、日本初の共同電波塔として開業しました。
東京タワーよりも、航空法による規制(赤白にカラーリングしなければならない)よりも前に建てられた証が、銀色のボディカラーです。
今ではサカエのシンボルとして親しまれていますが、「これからはテレビだ!」という熱い思いのもと、戦後に大変な苦労をして建てられたものだということも、今回の授業で知ることができました。

昔の写真には建物だけでなく、当時そこで生活を営んでいたたくさんの人々が写りこんでいます。
きっと、何十年も先の未来に、私たちがスクリーンやタブレットを通して自分たちの姿を眺めることになろうとは思いもしていなかったでしょう。

「自分が生まれるずっと前。想像もできなかった。今日の授業でサカエのまちの“勢い”を感じました」。
その“勢い”、これからも守り続けていきたいですね。

「栄えてるから“サカエ”なんだね~」なんて思っていたけれど、何にもなく栄えてきたわけじゃない。
授業を終えてテレビ塔を出てきたら、なんだかちょっとサカエのまちが違って見えました。

(レポート担当:ボランティアスタッフ 木田里音
カメラ担当:ボランティアスタッフ 本多由季)

※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

1. 久しぶりのまち歩き、何時も楽しい授業に感謝です。
2015年02月25日(水) 11時33分(天道虫)
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