大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

芽吹きの季節。樹木はいったいどんなことを思っているの?
〜樹木医とめぐる鶴舞公園
  樹木からのメッセージを受け取ってみよう〜


カテゴリ:【環境/公園】
定 員 :10人

参加対象:どなたでも
開催日時:2011年04月09日(土) 10時20分 ~ 12時30分
教室:鶴舞公園
先生: 鈴木重蔵 / 樹木医、すずしげ緑花クリニック 代表取締役 
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※1:本授業の抽選は2011年4月7日(木)に行います。(抽選予約受付は4月7日(木)18時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2011年4月8日(金)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:10時00分より受付を開始しております。
※4:集合場所は、鶴舞駅すぐの鶴舞公園正面広場です。


春到来。桜も咲きはじめ、さまざまな植物が活発に活動をはじめました。
日本人が1年でいちばん、樹木や草花に目を向ける季節と言っても
いいのではないでしょうか。

樹木たちだって、ちゃんと私たちにさまざまなメッセージを発しています。
そのメッセージを受け取り、対話をする人がいます。
その名も樹木医。
木とコミュニケーションを取りながら、木々がどんなメッセージを発しているのかを
読み取り、元気のない木には治療を施していきます。

木にはそれぞれ個性があると、樹木医の先生はおっしゃいます。
例えば、私たちが大好きな桜の木は、樹木医の先生から見ると、
「とってもわがままな木」なのだとか。
それっていったいどういうこと?
神秘的で興味深い樹木たちの言葉に、先生とともに耳を傾けてみましょう。

今回、樹木医の鈴木先生と巡るのは、名古屋でも指折りの桜の名所・鶴舞公園。
今、主役の桜の木やそのほかの木々を見ながら、
それぞれの樹木の個性や名前の由来、それぞれが発しているメッセージを聞き、
樹木との対話の仕方を教えていただきます。

樹木の個性を知りながら、対話ができたら、
お花見ひとつとっても、もっともっと楽しくなると思いませんか?
樹木と友達になるきっかけになれば、うれしいです。



【授業の流れ】
10:00 受付開始
10:20 ガイダンス 〜本日の授業について〜先生紹介
10:30 鶴舞公園散策スタート
12:00 感想を一言ずつ発表
12:20 まとめ〜アンケート
12:30 終了


(授業コーディネーター/森田和美・青木奈美)

鈴木重蔵 / 樹木医、すずしげ緑花クリニック 代表取締役

今回の教室:鶴舞公園

住所:名古屋市昭和区鶴舞1
地下鉄鶴舞線、JR中央線「鶴舞駅下車」下車すぐ
地図を見る

鶴舞(つるま)公園は名古屋市の第一号公園として明治42年(1909)11月19日にデビューしました。総面積は約25haで、緑豊かな中に四季の花が咲き、野鳥の飛来も多く、レクリエーションの場としても多くの人に親しまれています。

桜も満開の鶴舞公園でしたが生憎の小雨模様。それでも花見客が大勢園内にいる中での授業でした。

まずは恒例の自己紹介タイムから始まります。
名前や何処から来たのかなど基本的な話を全員がしたあと鈴木先生が、「上前津と吹上から来た人は前に出てください」と指定されました。
先生の前に立った生徒さんに向かって、「なぜ”上前津”と”吹上”という名前なのか分かりますか?」と尋ねます。
当人含めその場にいる全員が分からなかったので先生が続けます。
「上前津とは”前津”、”津”の前。つまりその前まで水辺だったからの地名。そして吹上は水が吹き上げていたからの地名です。隣接するここ『つるま公園』※は鶴が舞っていたから『つるま』という名前にしたのではないでしょうか。公園の入り口付近に柳の木があります。これは沼だったことの名残であり、以前は湿地だったという証明が出来ます。」
と最初から引き込まれるお話をいただきました。

そのまま先生は樹木のお話に移行します。
「木を見るときは、まず遠目から木の形を見ます。丸だったり三角だったり逆三角形だったりしますが、これで大体の木の種類は分かります。」
「木の高さはどの様に図るか分かりますか?それは木の頂上を見上げて自然に首の角度が45度になる場所に移動します。その場所の自分の足から木の根元までの距離を測れば大体の高さが分かります。」
「木の年齢は幹の太さを測ればわかります。」
次々と鈴木先生の口から面白い話が出てくるので、参加者一同感じ入ったところで公園散策にスタートします。

まず目に付くのが満開の桜です。
「木は基本的に正円、シンメトリーに立つべきです。桜は高さが5mであれば葉張りも5mあります。密集していると隣の木同士で光の当たらないところが出てきて、さらに土の栄養や温度、水を互いの木が競い合ってしまいます。」
私達がただ綺麗だと眺めている桜にはこんな弊害もあるのです。

さらに奥に進んでいる内に木の幹が捻じれている木が並んでいる場所がありました。
「木の幹が捻じれているのは、ここが風の通り道だということを教えてくれます。風が吹くことによって木が揺れて捻じれ、風に耐えている姿なのです。」

もう少し進むと枝がほとんど切られた木が集まっていました。
「この木はプラタナスです。公園なので木は大きい方が見栄えが良いのになぜ切ったのでしょう。それは強風により枝が飛び、市民にあたることを懸念したために切ったものなのです。それを誘発しているのがゴマダラカミキリという昆虫です。この昆虫はプラタナスが大好きで、木の中を穴だらけにしてしまいます。そうして脆くなってしまっているので強風に飛びやすいのです。この昆虫は木の奥に巣くう為根絶が出来ません。頭を悩ます昆虫です。」
この昆虫を見たい人は7月の夜に訪れると街灯に一杯いるそうですよ。

次に鶴舞公園最大のムクノキがありました。
「根元だけを強くし枝が分かれているのは、風に対して負けないという生き様です。この木があるということは土地に水が多いということです。」

他にもたくさん良いお話を教えていただきましたが書き出すときりがありません。
鈴木先生のお話はテンポよく進み、参加者は終始感心した様子で聞き入っていました。

最後に鈴木先生はお話されました。
「木は根から水や空気を汲み上げます。人間が根っこに乗ると水や空気が逃げるので樹木は弱ってしまいます。木は根から葉まで連携していることを理解しましょう。」

参加者からもっと話を聞きたいといった感想が最後にはありました。
それほど有意義で、樹木の見方が変わる素敵な時間だったと感じました。



※現在は鶴舞(つるまい)公園と読みますが、「つるま公園」が正式名称です。

(ボランティアスタッフ: 小木曽 孝行)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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