授業詳細

CLASS


モノづくりのまちを歩こう 第一弾
 『SHIBORIの世界〜有松鳴海のレトロモダンな町並みを巡る〜』

開催日時:2009年09月12日(土) 13時00分 ~ 19時00分

教室:有松・鳴海 絞会館

レポートUP

先生: 街の先生 / 一般市民
村瀬 裕 / スズサン代表
鶴田 浩 / リアルスタイル株式会社 代表取締役/NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト 代表理事/大ナゴヤ大学用務員

カテゴリ:【まち歩き/まちづくり/ものづくり】

定 員 :10人

※1:本授業の抽選は2009年9月4日(金)に行います。(抽選予約受付は9月4日(金)正午までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2009年9月10日(木)0時まで
 先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:歩きやすい靴、服装でご参加ください。
※4:日差しや熱射対策のため、日傘や帽子、タオル、水筒などをご持参ください。
※5:移動の為の交通費は各自ご負担下さい。
※5:絞会館への入館料300円が必要となります。
※7:絞り体験などを行いますので、衣類等お気をつけ下さい


名古屋駅から20分ほど電車にゆられ、かつては徳川家の庇護を受け、商人の町として栄えた「有松鳴海」をぶらりとお散歩します。

モノづくりのまち・名古屋を代表する伝統工芸「有松鳴海絞り」は江戸初期より400年以上も続く伝統の手仕事。
ポスト「モダンSHIBORI」のパイオニアとして国際絞会館の運営にも携わり、世界各国のデザイナーたちとのコラボレーションを実現するなど、新たな伝承スタイルに挑戦するスズサン代表の村瀬裕さんを先生に、長い年月を経て培われたモノづくりの伝統と、クールなJAPANデザインとして国際的にも注目される「SHIBORI」の魅力を探ります。
また、授業では実際に「絞り」の体験にも挑戦!
名古屋市の文化財にも指定されている絞り問屋の町並みを歩きながら、脈々と受け継がれてきた伝統とこれからの「有松鳴海」に思いを馳せてみましょう。

【集合場所】
 有松・鳴海絞会館
 (名鉄有松駅から変更になりました!)

【授業の流れ】
13:00 集合 ガイダンス

13:15 街歩き ~ 絞り体験などを実施

(移動)

16:00 ほとりす なごや納屋橋へ到着
     発表のための制作開始

17:00 開校式スタート

※当授業で行う『絞り体験』は、桶狭間合戦450年記念
 事業として絞り体験の生地などの費用を協賛いただきます。
 (1,000円相当)

(授業コーディネーター: 難波 ミチヲ)
普段なかなか触れる機会の少ない伝統工芸。
あなたはいくつ挙げることが出来ますか?

9月12日(土)私たちは400年もの歴史を持つ有松・鳴海絞りの魅力を探しに行きました。
有松駅周辺は、瓦屋根の家やお店が建ち並んでいて、まるで江戸時代にタイムスリップしたようでした!

13:00【有松・鳴海絞会館】
授業開始です。
本日の先生、村瀬裕さんと鶴田浩さんをご紹介。その後、授業コーディネーターの難波ミチヲさんの挨拶がありました。次に、参加者全員が30秒のスピーチをし、授業の意気込みを語りました。

3名の素敵なサポーターに出会いました。
ドイツでファッションを勉強していて、日本に絞りを学びに来ているという、サヴォさんとニヌーさん。
そして、名古屋芸術大学院生で同じく絞りを研究している彩さんです。
よりグローバルな視点、若者の視点で絞りを見ることが出来たように思います。


13:15
約15分間のビデオ観賞で、絞の歴史と技術について学びました。
江戸時代初期(慶長年間)に始まった有松・鳴海絞。
今となっては、絞職人は“指先の魔術師”と呼ばれる程です。
手の込んだ作業が繰り返され、出来上がった作品には、素朴の中にも華やかさがあります。


13:30
絞りに関して、村瀬さんのお話がありました。
有松・鳴海絞会館では、和装に限らず、アフリカ・モンゴル等、世界各国向けのものも作られていて、
世界の需要にも応えています。
素材も絹・シルク・ウール・ステンレス・タイヤ等様々なものを使用している事に驚きました。
また、伝統工芸を受け継ぎながら、新しいものに変化をさせています。
タペストリー・クッション・スカーフ・レッグウォーマーやドレス等の洋服がそうです。


13:45
真っ白な“桶狭間の戦い450年記念”のバンダナを使用して、絞体験!
道具はスーパーボール、輪ゴム、ビニール紐の3つです。
自分がイメージするデザインを駆使して創作しました。
“知恵も手も絞る”という村瀬さんの言葉に一同納得!

その後、染色の工程へ。5分程で染め上がりました。

出来上がりは・・・
紫色に染め上がり、輪ゴムやビニール紐で縛った所が白く残り、
スーパーボールを使った所は、丸い模様が出来ました。
滲みも綺麗に出ていて、手作りの素晴らしさを、身を持って体感!
自分の作品には愛着が湧いているようで、移動中も周りの方々と作品を見せ合いながら
絞について語り合っていました。


14:10【竹田嘉兵衛邸】
鶴田浩さんの案内で竹田嘉兵衛邸へ。
先程のビデオ観賞で学んだ有松絞の先駆者、竹田庄九郎の子孫である、竹田嘉兵衛商店の八代目にお話をしていただきました。
江戸幕府13代将軍徳川家茂が、唯一こちらの茶室に足を運んだと言われており、
私たちは名高い建築物や庭園の造りを見て回ることが出来ました。


16:00 【ほとりす なごや納屋橋】
チーム発表の準備として、B紙には、寄せ書きをしたバンダナと、絞の実物を掛けられるようにしました。
その他に、有松・鳴海絞や街並みについて自分が思うことをキーワードにして、各自数枚のカードに書きました。

サヴォさんとニヌーさんの言葉が印象的だったのでここに載せます。
“Much success for our future & we love to be here.”


17:00
開校式では、生徒代表の3名が授業内容について発表をし、感想を述べていただきました。

サヴォさん、ニヌーさん、彩さんが絞りの浴衣を、
授業コーディネーターの難波ミチヲさんとボランティアスタッフ2名が
絞りのドレスを着て開校式に参加しました。
皆さんに実物を見ていただき、少しでも興味を持ってもらえたのが実感出来ました。


情報社会が進む中、ハイテクノロジーなものに囲まれて生活をしている私にとって、
今回の授業は新鮮そのものでした。


“シンプルなもの程味があり、シンプルなもの程後世に伝えていかなければならない。”


有松・鳴海絞りで絞りと染物体験をしながら、有松鳴海の世界にもどっぷりと染まった1日でした。
今回参加出来なかった方にも、是非有松に足を運んでいただきたいです!


(ボランティアスタッフ 粟飯原浩美)

※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

1. 「有松チーム」の講師の村瀬さん、鶴田さん、授業コーディネーターの難波さん初めスタッフの皆様、そして参加された学生の皆々様、いろいろありがとうございました!とても楽しいひと時を戴きました。

 あの日 染めたハンカチは今後私の頭が定位置になりそうです。(笑)
ただ出来れば、竹田邸のような所で美味しい和菓子など戴ければ・・・。(やっぱり笑)


また、是非お逢い致しましょう!今後とも宜しくお願い致します。

マツナガ
2009年09月14日(月) 14時24分(マツナガ)
2. とっても楽しかったです。
やはり日本独特の工芸や建築は奥が深いですね〜
ハンカチは上手に染めれたので、
敬老の日におばあちゃんにプレゼントしました!すごく喜んでもらえました。よかった〜
2009年09月27日(日) 22時10分()
3.

授業コーディネーターの難波ミチヲです。

短い時間の中での授業だったのですが、現地、「有松」のみならず、ほとりすや電車の中まで盛り上がりましたね。
ご参加をいただいた生徒のみなさん、どうもありがとうございました。
先生の村瀬さんも鶴田さんにも大変ご尽力をいただきました!感謝です。
また、ボランティアスタッフの粟飯原さんが素晴らしいリポートを書いてくれたので、ぜひみなさんご覧くださいね☆

さて、マツナガさん、キョウコさん、コメントありがとうございました!

>マツナガさん
センセイ、素敵な定位置、忘れられません。ぜひまたお逢いしたいですねッ
竹田嘉兵衛商店さんは、一般に開放されていないのでみなさん本当にラッキーでしたね。
お茶会、実現できるでしょうか・・。できるかも?勉強会をお願いしてもいいかもしれませんね。

>キョウコさん
まあ!それはそれはおばあさまも喜んでくださったのでしょうね。素敵です。
今回は本当に「有松・鳴海絞」のキホン体験と村瀬さんの現代の文化伝承スタイルのご紹介だけだったので
これから何かやりたいことがあったら、是非ご意見いっぱいくださいね!

みんなで作って、つなげていくのが「大ナゴヤ大学」ですから♪
では、またの授業でお目にかかれることを楽しみにしていますね。

難波ミチヲ拝
2009年10月02日(金) 22時20分(ミチヲ)
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先生

街の先生 / 一般市民

街の先生 それは、一般市民として普段暮らしているユニークで面白い先生です。

村瀬 裕 / スズサン代表

1952 年、愛知県東海市生まれ。母方の家業を継ぎ、有松・鳴海絞りの職人となる。 この10 年来、地元の学校を中心に絞り染め体験実習を行い、絞りづくりを通した感性の育成とモノづくりの楽しさを地元の子ども達に伝えている。92 年、世界絞り会議を契機に絞りを柱とした海外の作り手たちとの交流を開始。以来、伝統の枠にとらわれない絞りづくりを模索し、布以外の素材への絞り技術の応用など、新たな絞り文化の創造に関わっている。大ナゴヤ大学では2009年3月14日 「Think ナゴヤ!」にドイツ人研修生とともに参加。 http://www.suzusan-shibori.com

鶴田 浩 / リアルスタイル株式会社 代表取締役/NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト 代表理事/大ナゴヤ大学用務員

1963 年愛知県豊明市に生まれる。大学卒業後、建築現場監督からはじめ設計理理業務を経て建築・空間プロデューサーとして従事、その間、米国・EU 諸国・アフリカを1 年放浪の旅に出、日本の素晴らしさに気づく。 02 年2 月に独立し、地域の生活文化の向上をめざし小物から家具、建築、街づくりに至るまでを提案するスタイルショップ「REAL Style」を名古屋市中区にオープン。05 年Designers Week in Nagoya の立ち上げに参画。 更に“10 年後の日本のものづくりの為に”と大義をもって06 年NPO 法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクトを立ち上げ、全国のメーカー・デザイナー・ショップ・コンシューマーを繋ぎ、日本のものづくりの継承と発展に寄与している。 大ナゴヤ大学では、みんなの側で一緒に考える「用務員」筆頭の3人の1人である。 リアルスタイル株式会社: http://www.real-style.jp/ NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト: http://mijp.jp/

今回の教室

有松・鳴海 絞会館

住所:愛知県名古屋市緑区有松町橋東南60-1

(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
 授業内容につきましては、大ナゴヤ大学大学開校準備室までお尋ねください。)
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伝統工芸士による 絞り実演も必見の価値がございます。またお客様のご希望により絞り体験教室も開かれ、気軽に絞りの世界を満喫頂けることでしょう。