授業詳細
CLASS
【モノを語ってイイん会?Vol.1】理想の「眠り」を夢みよう!〜まくら社長から教わるこれがホントの睡眠学習!?〜
開催日時:2012年10月13日(土) 13時00分 ~ 15時00分
教室:株式会社Kitamura japan工場
レポートUP
先生:
北村 圭介 / 株式会社Kitamura Japan 代表取締役・日本睡眠学会会員
カテゴリ:【くらし/ものづくり】
定 員 :20人
※1:本授業の抽選は2012年10月4日(木)に行います。(抽選予約受付は10月4日(木)13時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2012年10月11日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:12時30分より受付を開始します。
昨年の10月に「Vol.0」と称して、作り手と使い手、お互いが同じ目線でそれぞれの「モノ」について語り合う場として、「モノを語ってイイん会?」授業シリーズがスタートしました!
(「日本のモノづくりの10年後」に向けて取り組むNPO法人「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」愛知支部さんとの協働した授業シリーズです。Vol.0の授業の様子はこちらから。)
今回は1年越しの企画でシリーズ授業 「Vol.1」 として本格始動します!
Vol.0のように机上の語り合いでなく、実際に現場へ行きメーカーさんや職人さんの想いを身体で感じられることをテーマに、様々なモノづくりの現場を教室にしていきます。
記念すべき第1回のモノは『まくら』。
わたしたちの暮らしを支え続ける「睡眠」に欠かせないモノです。
普段、わたしたちがまくらを選ぶとき
「首の高さにフィットする」
「素材が心地よい」
など製品のカタチに現れてくる機能を見ることが多いかと思います。
ところがそのカタチを創り出すメーカーさんは
「国内外の睡眠文化」
「睡眠の歴史」
「現代のライフスタイル」
などわたしたちの暮らしの根本から考え、カタチにしていきます。
創業90年のまくらメーカー「枕のキタムラ」代表の北村さんを先生にむかえて、下請け時代に培ったノウハウを活かしオリジナル商品の開発をおこなってきた立場から、まくらをカタチづくるための知識や想いを教えていただきます。
眠ることは毎日の何気ない習慣ですが、それが日本独特の文化のもとに成り立っていること、またその文化の素晴らしさを知り、改めて考えることで、今後の「睡眠」の深さが変わってくるかもしれません。
さらにこれで終わらないのが「モノを語ってイイん会?」シリーズ!
実際に「枕のキタムラ」の日本の睡眠文化がカタチになったまくらを体感しながら、世界へ発信するための商品開発ワークショップをおこないます。
ほとんど寝る体勢で夢見心地になりながら大きな夢のあるまくらのアイディアを考えてみませんか?
文字通り『睡眠学習』を通して、毎日の「おはよう」が変わり、さらには毎日の暮らしの質まで変わってくるかも!?
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本シリーズ講座は、大ナゴヤ大学と「NPO法人 メイド・イン・愛知プロジェクト」とのコラボレーションによる授業です。
■NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト(MIJP)
http://mijp.jp/
「日本のモノづくりの10年後」を見据え、生産者、流通、クリエーターなど業種、取り扱い品目の枠を超えた「新しいコミュニティ」を創造する取り組みを行うNPO法人「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト(MIJP)」として2005年設立。2009年には内閣府認証NPOとなる。
全国に支部・支援体制を設けつつ、より地域に特化かたちで「メイド・イン・愛知・プロジェクト」が2011年10月より発足しました。
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【授業の流れ】
12:30 受付開始
13:00 授業開始、授業趣旨、ガイダンス
13:20 先生からの歴史・文化による眠りの違いなどのお話
14:00 まくら体験
14:10 日本のまくら文化を世界に発信!ワークショップ
14:30 発表
14:50 記念写真、アンケート
15:00 解散
(授業コーディネーター / 林 宏樹)
そんな普通の風景の中に、普通を突き破る「こだわり」がありました。
今回1年ぶりに、メイド・イン・愛知・プロジェクトさんとの
コラボレーション授業である「モノを語ってイイん会?」授業が開催
されました。場所は、北名古屋市の閑静な住宅街の中にある
「株式会社Kitamura japan工場」。
昨年の10月に「モノを語ってイイん会? Vol.0」の授業があり、ここ
から、「モノを語ってイイん会?」授業シリーズがスタートして
います。前回は、作り手と使い手、お互いが同じ目線で、それぞれの
「モノ」について語り合いました。
今回の記念すべき「Vol.1」の授業。
テーマは・・・「まくら」。
私達の暮らしを支え続ける「睡眠」に欠かせないアイテム。
今回の授業は、この「まくら」がメーカーさんで、どの様に考えて
作られているのかを、まくら作りの現場で学びます。
そして実際に「まくら」に触れる事で、その考えを体感します。
その上で、外国で「まくら」を売ると仮定して、その国に合った
「まくら」をグループで考えて発表する・・・といった内容でした。
まず授業は、参加された生徒さんの「眠りへのこだわり」
を交えた大ナゴヤ恒例の「30秒自己紹介」から始まりました。
生徒さんも様々で、「決まったまくらでないと眠れない」という方
や、「寝ている時の温度調節にこだわっている」という方も。
中には「眠りが趣味だ」という方もいらっしゃいました。
しかし大半の方は、「こだわりは特にないけど、ぐっすりと寝たい」
と考えていらっしゃる方が多かったです。その中には、「どこに
こだわればいいかを知りたい」という事で参加されている方も
いらっしゃいました。
そして授業は、メイドインジャパンプロジェクト愛知支部の代表
でもある「まくらのキタムラ」北村圭介社長のお話に
移ります。
北村社長のお話は、「まくら」についての様々な視点からのお話
でした。ここで色々なお話が聞けましたが、
進化の中で、人は横になる様になった事。
しかし、単に横になるだけでは頭が安定しない事。
そして、頭を安定させる為に手を使ったり、石を使ったりする内に、
「まくら」の形態が作られてきた事。
また、文化によって、「まくら」の形態も変わってくる事
などなど・・・。
とても勉強になるお話でした。
特に、北村社長は最後、
「人は生きている限り眠ります。よって、(まくらの)需要はなく
なりません。そして、快眠に対する意識は上がってきています。
その意識に応える為に、個人に合ったオーダーメイドのまくらなど、
ニーズに合わせた開発が望まれています。」
そしてこの言葉の後に、その「開発の答え」を実感する
「まくら体験」に入りました。
北村社長のお話の後に、工場の外に出る生徒さん達・・・。
外に出た先に待っていたのは、閑静な住宅街と、広々と敷き詰め
られている「ブルーシート」・・・。
そこに積み重なっているのは・・・「まくら」。
普通の生活では、遭遇しない風景。
この環境で、「まくら社員」さんと「まくらむすめ」さんの
サポートの中、実際にまくらのキタムラで開発されたまくらである
「ジムナストプラス」を使って寝てみようというのが、
「まくら体験」という訳です。
滅多にない環境での体験ですから、生徒さんも最初は戸惑っている
様でした。しかし、一人、二人・・・とブルーシートに寝る人が
増えていくにつれて・・・。
「凄いっ!!」
「わ~、ぜんぜん違う!!」
という驚きと歓声のあがる風景に。
最初の戸惑いから、わずか数分で「人が『まくら』に心を掴まれる」
状態に変化していったのです。
そして気づけば、生徒さん全員がリラックスして横になった状態に。
さらに、その状態で生徒さん達は、「このまくらがいい。」や
「こっちの方が好きだ。」といった感じの「まくら談義」に花を
咲かせていました。
途中、「まくらむすめ」さんから、「ジムナストプラス」の特徴に
関するレクチャーや、北村社長からも、ジムナストプラスの
「こだわり」についてのお話もありました。
特に北村社長からは、睡眠中の人の「寝返り」の特徴を踏まえた
「ジムナストプラスのこだわり」のお話を聞く事ができました。
生徒の皆さんも、それを体験している分、頷きながらそのお話に
聞き入っていました。
この様なリラックスしたムードの「まくら体験」の後は、
「日本のまくら文化を世界に発信する」為のワークショップに
入ります。
ここでは、「スウェーデン・フランス・ブラジル・中国・アメリカ」
の国から、グループごとに選んでもらい、「その国にまくら文化を
発信するにはどうすれば良いか」をテーマに話し合いをして
頂きました。
しかし、この時間になって少々寒くなってきたんでしょうか。
まくらを抱いた状態でワークショップに参加されている生徒さんも
ちらほら・・・。
そんな中、グループごとに発表された内容は、
中国:富裕層をターゲットに、「Made in Japanを強調した、
プレミアム感のあるまくらの発信」
※最高級素材を使い、愛知の職人さんの手作りで、限定100個で
売り出そうという話がありました。
スウェーデン:年配の方をターゲットに、「機能性を重視した
まくらの発信」
※目指すは、「スウェーデン王室御用達!!」で、まくらとしてだけ
ではなく、腰にも使えるものにしようという話が出ました。
アメリカ:田舎の太った人/都会の健康志向者をターゲットに、
「ジムナストプラスの発信」
※「睡眠ダイエット」や「夜にも健康に気を使おう!!」というPR
をして売り出そうという話がありました。
フランス:フランスの方をターゲットに「今よりも沢山の時間を
眠れる様な、いつでもどこでも寝る事のできるまくらの発信」
※「サクレクール聖堂前で日光浴をしよう!!」という話や、
まくらの柄を浮世絵にしようといった話も出ました。
これらを聞いた北村社長からも、「ヒントを沢山もらえた」という
感想を頂き、「海外に向けても商品を出したい」というお話が聞け、
とても充実したワークショップでした。
そして、授業の最後には、「写っている全ての人が寝ている」
画期的な(?)記念撮影をして、授業終了となりました。
生徒さんの授業の感想も、「まくら体験」の事が大半を占め、
「睡眠へのこだわりをもっと考えたい」という感想もあれば、
中には「ホントにウトウトしました・・・。」といった感想も
あって、充実した授業であった事が伺えました。
使う人の立場に立った「モノへのこだわり」は、あっという間に
人の心を掴むものだという事を今回、身をもって体験する事が
できました。
「モノを語ってイイん会?」授業は、今後も続いていきます。
今回の「まくら」だけに限らず、他にもこの様な「こだわり」
を持って「モノ」を作っている会社が、愛知には沢山あります。
そのこだわりを知れば、その「モノ」は勿論、ひいてはその地域
の事までもが、より身近なものになるのではないでしょうか?
(ボランティアスタッフ:オカ ヒデアキ)
この授業への皆さんからのコメント
枕についてはあまり関心はありませんでしたが
今回の授業を通して、とても興味をもちました。
数多くの枕を実際に横になって体験する。
太陽の下で、みんなで一緒に横になる。寝ちゃうね(笑)
ものすごい、貴重な体験ができました。
枕一つとっても、形・堅さ・大きさ・素材が様々あり
寝ごこちが全然違います。
今回の体験をきっかけに、ぜひ自分にあった枕をみつけたいと思います。
ジムナストがオススメです。
非常に楽しくて、大人になってもこういう学びの機会があるということの素晴らしさを実感しました。
今回の授業内容の眠り・枕については、人生の1/3くらいの時間を費やしている眠りについて考え直すいい機会になりました。
昼間の活動に対してだけでなく、体を休めることに対しても真剣に考え、必要とあればお金をかけてでも、自分に合った睡眠道具を揃え、自分に合った睡眠を見つけることが大切だと思いました。
最後に、全員が寝てる写真はなかなかに不気味ですが、めちゃめちゃ面白いですね(笑)
授業へのご参加・コメントありがとうございます!
普段の生活で欠かせない「睡眠」をみなさんと考え直すことができてとても良かったです。
まくら体験や記念写真でのみなさんの枕へ食いついたビジュアルはかなり印象的でした!
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先生
北村 圭介 / 株式会社Kitamura Japan 代表取締役・日本睡眠学会会員
メイドインジャパンプロジェクト愛知支部代表 1979年、名古屋生まれ 。大学在籍中にアメリカで語学留学。卒業後は家業である大正12年創業の寝具メーカーに入社。 開発と営業職を経て、社名を株式会社Kitamura Japanとし、代表取締役に就任。まくらをはじめとする寝具の企画・製造・販売を一貫して行い、「まくらのキタムラ」のブランディングを担う。 Facebook : http://www.facebook.com/KitamuraKeisuke
今回の教室
株式会社Kitamura japan工場
住所:愛知県北名古屋市徳重小崎16-2
名鉄犬山線 徳重名古屋芸大駅 から徒歩5分
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
授業内容につきましては、大ナゴヤ大学までお尋ねください。)
地図を見る
大正12年(1923年)、名古屋市中区長者町にて、初代 北村貞吉は「北村商店」という屋号で綿布商を興しました。
それが私たち、まくらのキタムラのルーツです。
2代目の北村卓彌は、昭和35年(1960年)に、シーツなど寝具類の製造・販売を始め、まくらの製造・販売を始めたのは昭和48年(1973年)ごろから。
3代目となる北村貞明は、当時の布袋にそば殻を詰めただけのまくらではなく、もっと良い製品をつくっていくことで、日本に良質な睡眠(快眠)を提供できないかと考えました。
2006年には現在の主力商品へと続く「ジムナスト」を発売。
生地を縫って中身を詰める、生地の縫い方によって形状を変える、という縫製業ならではの強みを活かした特長ある商品です。
そして、2011年には、グッドデザイン賞を受賞。また、関連商品「ジムナストミニ」で、2年連続グッドデザイン賞受賞しました。
■ホームページ■
www.kitamura-japan.co.jp