大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

「シゴト」をみる目を育てる。
~小中学校にこんなキャリア教育があったら面白いはず~


開催日時:2013年11月23日(土) 13時00分 ~ 16時00分
教室:名古屋ダイヤビル2号館 4階 241号室
先生: 上井靖 / 名古屋市立 日比野中学校 校長
カテゴリ:【コミュニケーション】
定 員 :50人

  • 授業情報
  • レポートUP
  • フォトレポートUP
  • コメント・トラックバック
参加費は無料です。
「シゴト」について考えちゃうお年頃。
そんな人は増えてきているのではないでしょうか。
本屋に行けば「シゴト」と書かれた何かしらの書籍が「売れてます!」と平積みされ、
小学生までも「シゴト体験」ができるというテーマパークに行列をつくっています。

どの職業が良くて何が正しいなんて答えはないし、
考えることが重要だったりするので、もっと悩むことも大切だと思いますが、
大事なのは「こんな働き方もある」という視野を持つこと。
そんな「見る目」を小さいころから養っていこうというのが
小中学校で行われている「キャリア教育」だと思ってます。

国語や数学などの必須科目とは別に「キャリア教育」の中には、
社会での自立を意識し、学校の外に出て街の人と一緒に活動したりする。
なんてものもあります。
今回は、その「キャリア教育」を枠にとらわれず柔軟に自ら率先して行う
名古屋市立中学校の校長先生、上井さんをゲストに迎え、
社会を見る目を養う「キャリア教育」のあり方を皆さんで考えるとともに、
自分の働き方を改めて見直す機会にできればと思っています。

皆さんにとって、よい「勤労感謝の日」になりますように。


【授業の流れ】
12:30 受付開始
13:00 挨拶・説明
13:15 自己紹介・自分の「仕事観」紹介
13:45 校長先生から聞く「キャリア教育の現状」をもとに対話
14:45 みんなで「これからのキャリア教育」を考えよう(ワークショップ)
15:45 発表、記念撮影
16:00 解散



(授業コーディネーター / 加藤幹泰)


※本授業は、「働く」「仕事」をテーマにした、
札幌・東京・大阪・福岡・札幌の5都市同日開催のプログラムになっています。

【関連サイト】
THE WORK PARK http://work-park.jp

【協力】
フューチャーセンターなごや

【共催】
大阪  :レイブル応援プロジェクト大阪一丸 http://osaka1gan.jp
札幌  :札幌オオドオリ大学 http://odori.univnet.jp/
東京  :NPO法人グリーンズ http://greenz.jp
福岡  :福岡レイブルネットワーク

上井靖 / 名古屋市立 日比野中学校 校長

1958生まれ 中学理科教師 現在、名古屋市立日比野中学校 校長 ファシリテーション、コーチング、未来志向を活用したそそのかし屋として、学校運営経営を促進。NPO日本ファシリテーション協会理事。趣味:エピソードだらけの登山。バンド活動 担当は、観客によく挙手させるMC&よく間違えるベース。モットーは、"案ずるより、うわいやすし"

今回の教室:名古屋ダイヤビル2号館 4階 241号室

住所:名古屋市中村区名駅3丁目15番1号


【アクセス】
名古屋駅 桜通口徒歩3分

地図を見る

「キャリア教育」とは?

将来仕事につく子供達のために、自分の役割を果たしながら、
自分らしい生き方を実現していく過程で必要となる仕事に対する
考え方や能力を職業体験などを通してサポートし、促していく教育の事です。

情報化社会によって地域でのつながりが薄れている現代において、
子供達が仕事についての関心が薄れていく中、
将来学校から社会に出て行く過程で、子供達に仕事に対する
意欲を向けさせる為の「キャリア教育」は重要視されています。

勤労感謝の日に、名古屋ダイヤビル2号館の会議室にて行われた今回の授業は、
キャリア教育について、現状の問題点や新しいキャリア教育を考えようということで
名古屋市立日比野中学校の校長でNPO日本ファシリテーション協会の理事をされている、
上井靖さんを先生にお迎えし、これからのキャリア教育の話し合いの場を開催しました。

また、今回は「こんな未来だったらいいな」をメインテーマに、様々な人との対話を
通じて新しい問題解決法やアイデアを生み出していくイベント活動を行っている
「フューチャーセンターなごや」のスタッフの方々にもファシリテーション進行の
ご協力をして頂きました。

今回の授業にご参加頂いた40名程の生徒さんには受付を済ませた後、
折り紙用紙に子供の頃なりたかった職業を書いて頂きました。
書かれた職業は、スポーツ選手や保育士、医者と言った一般的な職業もあれば、
忍者、発明家など、ユニークな職業を書かれた方もいました。

各自、職業を書いた紙を持って着席して頂き、学校で時限の開始と終了毎に鳴る、
あの懐かしい「キーンコーンカーンコーン」のチャイムと共に授業が始まりました。


【自己紹介タイム】

司会の挨拶のあと、近くに座っている生徒さん同士5、6人で1つのグループを
作って頂き、お互いに自己紹介として、1人づつ先程書いた子供の頃になりたかった
職業と今の職業、今日ここに来た理由を話して頂きました。
参加された生徒さんは、普通に営業や事務のお仕事をされている方や
現場の教師の方、キャリア教育に関わるお仕事をされている方、
実際に現在教育を受けている大学生の方など様々な方がいました。参加した理由も

「今後のキャリア教育の参考に」
「自分とは他の環境にいる人の意見が知りたくて」
「単純におもしろそうな内容だなと思って」

など様々でした。
自己紹介タイムが一順して、時間が余ったグループでは、早速キャリア教育の現状に
ついての現状や問題点の話で盛り上がっていました。


【上井先生のトーク】

続いて、上井先生から学校でのキャリア教育の現状と取組みについてお話頂きました。
上井先生は校長のお仕事をする傍ら、休日などはNPO日本ファシリテーション協会の
理事として定例会やイベント活動などをされています。
「今回は学校のキャリア教育の現状を知ってもらい、みんなにもっと
 関わってもらいたい。キャリア教育を取り巻いている子供や教師や親御さん達
 みんなが笑顔になれれば…」とおっしゃっていました。

校長先生のお話というと、ついつい子供の頃に感じた、退屈な話を想像しがちですが、
上井先生は一方的に話すだけでなく、教育基本法の条文の穴埋め問題を作り、
みんなに考えさせたりなど、聞き手を飽きさせない話法と、
ユニークなトークで場を和ませていました。

キャリア教育の現状については、キャリア教育を通じて他人と協力できる力や、
自己で決断し将来への計画を作る力などを育みたいとした上で、
現在行っている職業体験学習として、中学二年生頃から実際に地域の事業所の方々に
ご協力いただき、子供達に職業体験をさせたり、お話を聞いてもらったりして、
実際どういう事を学んだかを子供達に発表してもらい、「働く事の意味」を見い出して
もらうという取り組みを行っているそうです。


【参加型対談タイム】

では実際に「学校から社会に出るために必要な事とは?」という題目で、
生徒さん達を囲んで5つの椅子を用意し、その椅子にトークをしたい方が座り、
意見を述べた方から抜けていき、また他の方が入るという対談方式を用いての
トークで、様々な意見が出されました。

「自分の子供が入学した大学の懇親会に行ったら、いきなり就職の話ばかりされて、
 大学のあり方に疑問を感じた。大学は就職予備校なのか」

「小中学生から夢を実現していく流れの手助けをするのが親や先生の
 責任ではないか。多額の教育費を費やして勉強させた後、
 子供にどうなってほしいのかを考える必要がある」
 
「学校と社会をスパッと仕切るのではなく、学校にいる時も社会の一員という
 意識を持ってもらい、学生の時からボランティアや職業体験を通じて
 グラデーションをもって社会に向かっていって欲しい」

「就職してもすぐ辞めてしまうことを肯定的に捉えてみてはどうか?
 匙加減も必要だが、後戻りしてもいいということを教えてあげる事も必要」
 
等々、熱い議論が交わされました。


【グループワーク ~中学校の新しいキャリア教育を考えよう~】

休憩を挟んで、「中学校で土曜日にやるキャリア教育」のアイデアを
考えるグループワークとして、いくつかのテーブルに模造紙とA4用紙が
用意されました。
まずは生徒さん達にA4用紙に自分のアイデアを書き込んでもらいます。
生徒さんか書かれたアイデアとしては、

「新しい仕事を考えて始めてみる」
「親の学び場を作る」
「身近な人へのアポなし職場訪問」
「学校内マネーをつくる」

といったアイデアを書かれていました。

次にアイデアを書いたその紙を持って、他の生徒さんの中で似たアイデアの人を
見つけてグループを作り模造紙に具体的な内容を書いたりして話し合いを行いました。
グループワークが始まってからは、みんな積極的に発言をしあって、どのテーブルも
すぐに議論が盛り上がっているようでした。
あまりにアイデアが出すぎて、新しい模造紙を調達するグループや、
実際にどのようにやっていくかの具体的なステップをプランニングする
本格的なグループもありました。
各テーブルで話し合われた内容としては、

・地域資源活用
 地域の人や環境、自然に触れる学校外での学習として様々な価値観を見せる。

・新しい仕事を考えよう
 学内マネーを作ったり、地域の職場見学などを参考に、
 実際にお金になりそうな事を考えさせる。

・実社会経済との関連、相関を知る
 3年スパンで、村作りや課題を探して起業などのシミュレーションを通じて
 実社会との関連性を学んでもらう。

・新しい学校のあり方
 自分たちで新しい授業科目を開発したり、子供達で地域のお祭りを作らせる。

などの案が出されました。

これらのグループワークの結果を見た上井先生は
「今日出たこれらのアイデアを実際にどう実現していくかが課題です。
 そのためには、学校や地域が変わっていく必要がある。みんなで協力して
 『おらが学校』を作っていく事がこれからは大切になっていくのでは
 ないのかなと思います」
と、おっしゃっていました。

将来の子供の仕事感についてどう教育していく事を考えることは
ひいては私達が日常的に行っている「シゴト」という事に対して見つめる
よい機会になったのではないかと思います。
勤労感謝の日に今回のような仕事に関する話し合いをすることで、
少しでも心豊かな社会になっていってくれればと思います。



(レポート担当:ボランティアスタッフ 河津 一輝
  カメラ担当:大野 嵩明)

※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

コメントがありません。 ご質問・ご感想など、コメントをお書きください。
コメントを投稿するには、会員登録した後、ログインして頂く必要があります。

この授業への皆さんからのトラックバック

トラックバックがありません。

トラックバック用URL

トラックバック
上の画像の英数字を、上記テキストボックスのurlのあとに入力して送信してください。
例)http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/trackback/231/a1b2c3d4e5
また、トラックバックは承認制のため表示に多少時間がかかります。

大ナゴヤ大学のTwitter

大ナゴヤ大学のfacebook

大ナゴヤ大学のインスタグラム