授業詳細

CLASS


大ナゴヤ大学ツーリズム1
 修学旅行をもう一度。  ~京都で感じる 人が織り成す静と動~ 
3大学合同ツーリズム(大ナゴヤ大学・シブヤ大学・京都カラスマ大学)

開催日時:2009年11月28日(土) 9時30分 ~ 2009年11月29日(日) 16時00分

教室:nine hours/ ナインアワーズ

レポートUP

先生: 京都カラスマ大学スタッフ /
市橋 朋幸 / 雲龍院 住職

カテゴリ:【くらし】

定 員 :10人

※1:本授業は、<現地集合・現地解散型>1泊2日のツアーとなります。宿泊場所は京都市内です。
往復交通費は別途各自でのお支払いになりますので、ご了承下さい。
※2:本授業へのお申込みは「抽選予約制」となっております。抽選は2009年11月9日(月)に行います。
(抽選予約受付は11月8日(日)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2009年11月26日(木)0時まで
先着順でお申し込みを受付いたします。


学びの旅、修学旅行。
しかし振り返ると、学んだ記憶は…。という方は多いのではないでしょうか。
もっと時間を有効に使えたら、もっときちんと学んでいたら…という懺悔とともに
また学生に戻って修学旅行という淡い時間を過ごせたら、という欲望がきっとあるはず。

「修学旅行をもう一度。」

その願いを叶えるために、京都カラスマ大学の協力の元
大ナゴヤ大学・シブヤ大学が連動して
大人の修学旅行in京都を今回1泊2日の授業として行います。

都市型ツーリズムとして初の試みではありますが、京都の地元ネットワークを生かしたプログラム満載で送る2つ間。今度はしっかりと学んで、しっかりと大人の時間の使い方をしてもらえたらと思います。

今回のテーマは、「静と動」。京都に根付く文化を、人を通じて学びたいと思います。観光都市でもあり、日本の伝統文化が今でも色濃く生活の中に溶け込む都市、京都。関東・中部・関西の3つのエリアから集まった生徒同士が、2日間京都という町で出会い、散策し話し合いを通じてイメージを更新したとき、そこに新たな気付きと学びがきっと生まれるはずです。大ナゴヤ大学版 修学旅行をお楽しみに!

今回は大ナゴヤ大学・シブヤ大学・京都カラスマ大学で合計<先着30名>限定。

(授業コーディネーター : 大ナゴヤ大学 犬飼三紀  シブヤ大学/鈴木 高祥  京都カラスマ大学/六渡 美咲子)





【授業プログラム】
今回は、京都市内を中心に授業を展開します。つまり、京都市内全てがキャンパス。時間が許す限り、京都に息づく文化を肌で感じて、生徒とともに、地元に住む方ともコミュニケーションを楽しんでください。主なプログラムは、グループワークで京都市内を3時間散策、カプセルホテルで「時間の使い方」の発表会、お寺で夜の写経会、京都の街を掃除しながら地理を知る、宇治の平等院鳳凰堂で歴史を感じる、です。予備知識がなくてもOKですが、思い出してください、修学旅行で色々と調べてわくわくした時間を。あの頃を思い出して、京都の街、お店、文化財の予習をすると一層このツーリズムが楽しめるはずです。


■プログラム1:『あなたが抱く京都のイメージ』
一言でいうと京都とは…。集まった参加者で京都のイメージをまずは共有します。関東・中部・関西エリア、それぞれから見た京都に違いはあるのか。ご飯を食べながら、グループに分かれて現状の京都のイメージと知識を共有します。


■プログラム2:『3時間で感じる京都』
グループにわかれ、京都の街を散策しにいきます。京都をエリアごとに各チームに分かれ、その土地にフィールドワーク。時間は3時間。効率よく回って、その地域にどんなものがあるのかを京都の街に住む人々にインタビューをしてレポートしてきてください。人・食・建物・文化などなど、京都ならではのものを見つけましょう。あなたが知らない京都が見つかりますように。


■プログラム3:『観光地から学ぶ 時間の使い方』&『グループワークの発表会』
プログラム2でフィールドワークをしてきた結果を参加者同士で発表しあいます。場所は宿泊地カプセルホテル「ナインアワーズ」。9時間をコンセプトに時間の使い方を提案する12月オープン予定の新しいカプセルホテルです。修学旅行の3時間の使い方の成果を自慢しあってください。大人の賢い時間の使い方と、京都での気付き、そして参加者の視点を学びましょう。



■プログラム4: 『 静の時間 雲龍院で夜の写経 』
ライトアップされた坂道を登ると、そこにはひっそりと佇むも歴史と風格を感じさせる泉涌寺。その中の別院である雲龍院。あまり知られていない場所ではありますが、実は日本で最古の写経道場。今回は特別に、夜の時間を貸切でライトアップしてもらい、秋の風を感じながら写経をします。写経が終わればお抹茶で一服。悟りの窓から見える風景を見て、あなたは何を思うでしょう。京都の文化を空気で感じる2時間に、日本人としての心をめぐらせてください。


■ プログラム5 : 『 街の清掃をしながら知る祇園  』
秋の朝はきれいな色をしています。夜の京都を楽しんだ次の日は、人気の少ない朝の祇園を清掃しながら散策。最後に参加者全員で八坂神社までお参りに行きます。美しい街並みを誇る祇園を清掃しながら練り歩くことにより、「観光地のゴミ」について考えてみましょう。普段の散策でなく、きっと何か新しい発見があるはずです。地元で清掃活動をするメンバーの話を聞きながら、京都の生活・価値観を教えてもらいます。観光シーズンで人が多い時期、そこで暮らす人たちは何を考えるのか聞いてみましょう。


プログラム6 : 『世界遺産 宇治平等院を巡る 』
修学旅行、最後の締めは世界遺産。参加者全員でまさに修学旅行のように平等院を訪れます。なぜ世界遺産となったのか、地元のどんな努力があって今の時代まで平等院が残ったのか、平等院ミュージアムにてきちんと歴史的背景を学びます。予習をしてくるとより楽しめます。大人になってからの視点は、昔と比べてどう変わったのか自己の気付きもあるはずです。


プログラム7 『京都土産は決まりましたか?』
平等院を見学して京都市内に戻ったら解散となります。しかし、そこからはフリータイム。16時に京都に戻る予定ですので、思い思いの場所へ行ってもらってかまいません。帰りの電車のお時間に気をつけて、参加者の目撃情報を元に京都を最後の最後まで楽しんで下さい。ぜひ、一味違ったお土産を、想い出とともに持ち帰ってください。




【スケジュール】
<1日目:11月28日(土)> (食事:朝:× 昼:○ 夕:各自)
9:30:  京都駅集合・(受付/9:20~9:40) 9:40には京都駅から御池駅に移動します。
10:00 オリエンテーション 遊子庵   御池駅
11:15 昼食・自然食レストラン「おばんざい」
12:00 3hグループワーク チームごとに京都市内へ散策
15:30 時間の使い方 発表会/ カプセルホテル9h集合 四条河原町駅
17:00 ブレイクタイム(お茶・ご飯など)
18:30 泉涌寺 坂の下集合
19:00 写経
21:00 自由食事
23:00 チェックイン(チェックインする時間は各自のタイミングで)

<2日目:10月11日(日)> (食事:朝:各自 昼○ 夕×)
7:30 任意で朝食タイム
8:30 祇園の街を散策しながら、清掃。
10:00 宇治へ移動
11:00 平等院鳳凰堂と宇治散策
13:00 昼食・鮎宗  http://www.wao.or.jp/aiso/
14:00 世界遺産への取り組み・まとめ
15:00 宇治から京都へ移動
16:00 京都市内へ  解散

【注意事項】
※1:食事(2回分/昼食のみ)、宿泊費、プログラム費、保険等の代金として、お一人あたり「12,000円」をご旅行代金として頂戴いたします。

※2:1日目夕食、2日目朝食は各自での支払い、お店の選択になります。スタッフが候補地を上げて一緒に行く方を取りまとめますが、行きたいお店がある場合はそちらへ食べに行ってもかまいません。

※3:現地集合・現地解散のプログラムです。現地までの交通費・移動手段は各自で手配願います。また現地の移動の交通費も実費となります。京都市内での交通費(公共交通機関使用)は2日間で計1500円程度です。移動が多くなります。荷物を預けたりしますので、必要最低限のほうが望ましいです。

※4:お申し込み頂いた方には、大ナゴヤ大学事務局より内容確認および当日案内のメールをさせていただきます。尚、参加代金については、当日現地にてお支払頂きます。
<ご注意>キャンセルの際は必ず大ナゴヤ大学事務局までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
(大ナゴヤ大学 TEL: 090-1285-9085 担当:加藤  当日は、下記携帯電話までお願いします。)  

※5:最少催行人員は15名以上とし、添乗員は同行、バスガイドは乗務いたしません。

※6:やむを得ない諸事情・天候によっては、一部プログラムを変更の上、実施いたします。

※7:カメラの持ち込みは、今回の授業に限りOKとさせていただきます。ただし、講師が話している時間は撮らない、お寺内など決められた場所での撮影を遵守してください。

※8:宿泊施設は新しく京都にできたデザイン性の高いカプセルホテルです。男女フロアが分かれており、大浴場・ラウンジがあります。洗面具・タオル・歯ブラシ(洗面具)・石鹸等はあります。ロッカーもあります。トイレ・お風呂・洗面所は共同です。詳しくは、ホームページをご参考ください。
「9h /nine hours」  
http://9hours.jp/

※9:お客様の個人情報はお客様との連絡のために利用させていただく他、お客様がお申し込みいただいた旅行において運送・宿泊機関などの提供するサービスの手配及び受領のための手続きに必要な範囲内で利用させていただきます。運送・宿泊機関などへの個人情報の提供について同意の上お申し込みください。
【冒頭】
修学旅行に参加するなんて何年ぶりだろう?高校生の時には行ったはずだから、十年以上前のことだ。今回は『オトナの修学旅行』に参加する。シブヤ大学と京都カラスマ大学、そして大ナゴヤ大学の3大学合同で開催するツーリズムの授業だ。“オトナの”というからには“コドモの”ときに行った京都の修学旅行とは違った京都が見られるに違いない。京都は年に何回も行くことがあったが、今回は普段にはないワクワクとした気持ちで京都へ向かった。

【集合】
集合は朝9時に京都駅。
集合場所に行くと、普段は見慣れない『京都カラスマ大学』のバナーが立っていた。京都カラスマ大学のカラーはむらさきだ。京都のイメージに合っていて、なかなか良い。
そこにはシブヤ大学と大ナゴヤ大学の参加者が集まっていた。後で合流する京都カラスマ大学の参加者をあわせると、今回は総勢30名の参加者がいるらしい。大ナゴヤ大学からは15名が参加していて、3大学の中では最も多い参加者だ。
そこではシブヤ大学のコーディネーターから軽くガイダンスを受け、最初の教室である『遊子庵』に向かった。

【ガイダンス】
『遊子庵』は中京室町に残る古い町家だ。名古屋ではほとんど見かけることのない京都町衆文化を感じる趣深い建物だ。
中に入ると、京都カラスマ大学の参加者がすでに待っていた。到着した生徒が全員教室に入ると部屋は鮨詰め状態だ。古い建物だし、床が抜けやしないかと正直心配した。
「今回のツーリズムでは、時間の使い方をテーマとして授業を行います。」
京都カラスマ大学のコーディネーターから説明を受けた。修学旅行中に時間の有効な使い方を考えてほしいということらしい。そのため、歴史を感じるために『平等院』へ行き、宿泊は時間をコンセプトにして作られた『9hours』というカプセルホテルに泊まるといったプログラムになっているそうだ。歴史の街京都で時間を学ぶなんて洒落ている。
参加者全員が自己紹介をし、今後の予定を把握したところで次の目的地へ向かった。幸い床は抜けなかったが、きっと全員で飛んだり跳ねたりしていたら大変なことになっていたに違いない。

【さいしょの授業】
最初の授業は『3時間で感じる京都』。
30名の参加者を4つのグループに分け、それぞれのグループで、3時間をどのように有効活用するのか考えて行動する。
3時間という時間は観光するためにはとても短い時間だ。短い時間で京都を楽しむためにはどうしたらよいか。出発をする前に、グループで食事を取りながら話し合いを行った。
「普通の京都旅行では行かない場所を巡りたい。」
「歩いて普段の京都を知りたい。」
「でも、ちょっとだけ観光地も見たい。」
と、こんな風に考えたグループが多かったようだ。ほとんどのグループは、京都の町を歩いて散策、古い町並みと新しい町並みが共存している様子を感じ、ちょっとだけお寺に立ち寄るといったコースを選択した。
ただ、1グループのみ、ほぼ無計画で京都に飛び出したグループがいた。案の定、地下鉄の東西南北を1駅ずつ間違え、歩く人と自転車に乗る人とでコースがばらばらに別れ、挙句、集合時間に間に合わないといったことになった。事前準備をしない修学旅行。これも“オトナの”修学旅行ならではだと思う。無計画グループもみんな楽しそうに帰ってきていたからそれはそれでよかったのだろう。

【ふたつめの授業】
続いて二つめの授業は『9hours』。
この『9hours』は“宿泊の概念を変える新しい時間の使い方を提案する”今までにないコンセプトで作られた、まだオープン前のカプセルホテルだ。今回のツーリズムではここに全員が宿泊する。
9hoursとは、シャワー1時間+睡眠7時間+休憩1時間=9時間の9hoursということらしい。各フロアを見学させてもらい、9hoursの社長から、このカプセルホテルの概要と、開業するにあたっての思いを聞かせてもらった。
この『9hours』は今までのカプセルホテルのイメージを180度変えてしまう。まずデザインが優れている。寝室は宇宙船を思わせるような近未来的な印象のデザインだし、シャワールームも白で統一され清潔感があふれている。そしてアメニティは東京のありとあらゆるホテルを研究して3年がかりで開発したものだ。菩提樹の素敵な香りがするもので、これは性別を問わず多くの方に受け入れられるに違いない。さらに寝室には寛げることを最優先した結果、“寝室環境システム”といった最先端の技術が用いられている。マットレスはN700系と同じ材質だし、なんと枕はキタムラだ。最高級の設備で快適な睡眠と優雅な目覚めを提供している。朝の目覚めで感じる爽快感はこれまでにはないものになるだろう。
と、ここまで褒めるのは、社長に宣伝してほしいと頼まれたからだが、内容はウソではない。実際に泊まった感想は、とても快適だし、また泊まりたいと思った。ぜひみなさんにも京都にお越しの際は『9hours』をおススメする。

【みっつめの授業】
三つめは『静の時間 雲龍院で夜の写経』。
雲龍院はあまり知られていないお寺だが、実は日本で最古の写経道場だ。普段は昼間のみ写経を体験することができるが、今回は特別で夜に写経を行えることになっている。
この写経の授業のみ、京都カラスマ大学の通常授業にもなっており、京都カラスマ大学の生徒が20人ばかり追加された。そのため、この授業はなんと50人越えの大所帯だ。お寺の大広間には50人を超える人が集まっている。またしても鮨詰め状態だが、そこはさすがにお寺だ、抜群の安定感で今度は床が抜ける心配はない。
大広間でこの授業の先生である、雲龍院の住職から写経の説明をしていただく。写経をするときにも作法があるようだ。丁字・塗香・洒水と3つの手順があるらしい。珍しい作法であった。詳しく知りたい方はぜひご自身で体験していただきたい。
丁字・塗香・洒水を済ませ、写経の部屋に入る。50人も部屋に入ると写経の部屋もいっぱいだ。部屋の中ではしゃべらないというきまりなので、写経の間はだれもしゃべらない。
写経の最中に聞こえてくる音は紙の擦れる音と、誰かのおなかがなっている音のみ。静寂の中で写経を行う。夜のお寺はこんなにも静かなのかと、その静けさに驚いた。
願い事を思い浮かべながら筆を走らせると教えてもらっていたが、ちゃんと最後まで願い事を思い浮かべていた人はいたのだろうか?もぞもぞしていた人が多数で、途中から足のしびれの方が気になっていた人が多いのではないかと思う。
写経の最後に願い事を書く欄があったので、「大ナゴヤ大学でみんな楽しく」と書いておいた。隣はシブヤ大学の人だったので、チラ見されたら困ると思い、「シブ大とスマ大も」と付け加えた。
夜のお寺で写経。50人集まっての静寂。普段では体験できない未知の領域を垣間見ることのできた時間であった。

【よっつめの授業】
四つ目は『街の清掃をしながら知る祇園』。
次の日の朝食は各々でとることになっていた。名古屋人として朝のモーニングを外す訳にはいかず、京都人の朝の憩いの場、イノダコーヒ本店に行ってみた。
コーヒー・サラダ・ハム・クロワッサン・ポテトと、上品かつボリュームたっぷりのモーニングだった。味もよい。しかし値段が1,200円とやや高め。380円でモーニングが出てくる名古屋のコメダ珈琲の偉大さがよくわかる。

食事の後は街の清掃のため、四条川原町の交差点に集合する。
ごみ拾いの先生は、関西でゴミ拾い活動を行っているスマイルスタイルから、ちんねん先生(ニックネーム)に来ていただいていた。なぜ“ちんねん”と呼ばれているかは一度ちんねん先生に対面したらよくわかると思う。ちんねん先生からゴミ拾いの説明を受け、祇園へとぞろぞろ向かった。
朝から京都のボラスタも加わっていて、ゴミ拾いは30人以上の大行列。ゴミ袋を持った集団が朝の京都を練り歩く様は、街行く人々にはどのように写ったのだろう。すれ違う人たちはみな不思議そうな顔をしていた。
京都の街は基本的にきれいだ。街並みがきれいなだけでなく、ゴミもあまり落ちていない。
京都には“門掃き”と言って、毎朝自分の家の前を掃除する風習が残っていると聞いた。美しい街にしようという街の人の思いがきれいな京都の街を作っていたのだ。
ゴミ拾いの終着地点は八坂神社の裏の公園。ちんねん先生を中心に写真を撮り、ゴミ拾いの授業は終了。清清しい朝の清掃活動であった。

【いつつめの授業】
最後となる五つ目の授業は『世界遺産、宇治平等院を巡る』。
京都には世界遺産に登録されている文化財が17ある。8世紀から17世紀まで、約1000年間の間に立てられた建物が登録されている。この平等院もその世界遺産の一つだ。
平等院鳳凰堂は10円玉のデザインにもなっているから、誰もが知っているだろう。平等院は鳳凰堂をはじめ、鳳翔館、そして美しい庭園など、見所はたくさんある。
平等院ではグループごとに別れ自由行動で観光を楽しんだ。ちょうど紅葉も終わりかけで、庭園内には赤や黄色の落ち葉で埋められている。上を見ても下を見ても鮮やかで、ただでさえ情緒あふれる庭園をより一層魅力的なものにしている。
博物館でもある鳳翔館では、平等院鳳凰堂の歴史の紹介がされており、何十体もの仏像が並んでいた。全ての仏像が違ったポーズをとっており、表情も異なっている。当然のことながら手作り感が満載だ。近年、仏像ファンが増えているらしい。一般書店にも仏像のフォトブックが置かれている。ツーリズム参加者の中にも熱心な仏像ファンがおり、鳳翔館のグッズ売り場で仏像グッズを買いあさっていた。その人は阿弥陀如来座像が大好きらしい。まさか阿弥陀如来座像の制作者も、遥か遠い未来に自分の作品がグッズ販売されるなんて夢にも思っていなかっただろう。歴史という時間の中では、何がどうなるかわからないものだ。

【まとめ】
平等院近くの食堂で参加者全員があつまり、食事をいただきつつツーリズムのふりかえりを行った。そこではまとめとして、京都カラスマ大のメンバーから、京都について教えてもらった。
「京都はディズニーランドと似ていると思います。」
と言っていた。一泊二日ではとても回りきれないところと、非現実的な日常が繰り広げられているところが共通するという。
京都は1000年前のお寺と、400年前の老舗と、現代の街並みが混在しているワンダーランドだ。四季折々で全く違う顔が見られるし、何回来ても新しい発見がある。
長い歴史があり、歴史の街をみんなで守ろうという思いが、今の京都を作っている。京都には他の都市では見ることのできない街並みがある。この“オトナの修学旅行”では京都の普段の様子を多く見ることができ、いつもとは違う京都を知ることができた。その結果、京都への興味はさらに深まることになり、京都へまた来たいという思いが強くなった。
一泊二日の修学旅行はあっという間に終わってしまうが、これからも京都に足を運び、京都を学び、そして、京都の街を楽しみたいと思う。
今回、京都の新たな楽しみ方を学ぶことができたのを大変うれしく思う。この『オトナの修学旅行』を企画していただいた京都カラスマ大学・シブヤ大学のメンバーに感謝したい。

最後に。
名古屋は2010年で開府400年の歴史となる。京都の1000年の半分にも及ばないが、名古屋には名古屋ならではの魅力がある。400年をひとつの区切りとして、名古屋をさらにすばらしい街にするため、大ナゴヤ大学としても協力していきたい。
そして、名古屋の魅力をシブヤ大学やその姉妹校のみなさんにお伝えしたいと思う。ぜひ名古屋以外のみなさんにも大ナゴヤ大学の授業に参加してほしい。

(ボランティアスタッフ 間宮一樹)

※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

1. お疲れ様でした。熱心な論議がなされたようですね。何人かのアツい報告を見せていただきました。私も参加をと思っていたのですが、どうしても伺えず、残念でした。長者町の方も参加されたのでしょうか。来年の長者町イベントへの主体的参加へのプロローグ、また、大ナゴヤ大学の一つの集大成ともなり得ますね。1月のゼミには是非、参加したいと考えています。今回のゼミ内容も知りたいので参加された方のコメントを熱望します。
2009年12月07日(月) 13時06分(ツルガ)
2. 失礼しました。こちらのコメントは、長者町追加ゼミに投稿すべき文章でした。削除していただくか、訂正をお願いします。失礼いたしました。
2009年12月07日(月) 16時58分(ツルガ)
3. ツルガ様、コメントに関する訂正・削除のメール送信、ありがとうございました。現在、確認をしておりますが、管理ツールでコメントが直接消す方法が見つかっておりません。一度確認をさせていただきます。お迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
2009年12月07日(月) 19時28分(大ナゴヤ大学)
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先生

京都カラスマ大学スタッフ /

市橋 朋幸 / 雲龍院 住職

昭和36年10月5日生。洛南高校・種智院大学卒業。 現在は、真言宗 泉涌寺派:別格本山:雲龍院で住職を務める。また、総本山、御寺「泉涌寺 財務部長」でもある。雲龍院は応安5年(1372)後光厳法皇が竹厳聖皐律師を招いて菩提所として建立されたのがはじまりで、日本最古の写経道場として親しまれている。

今回の教室

nine hours/ ナインアワーズ

住所:京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町588

(※ご連絡は場所についての問い合わせや施設に関するご連絡についてのみお願いいたします。授業内容については、大ナゴヤ大学事務局にご連絡ください。)
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最寄り駅:阪急川原町駅より徒歩2分/京阪祇園四条駅より徒歩5分/地下鉄四条駅より徒歩五分
地図を見る

09年に京都にオープン。宿泊の概念を変える新しい時間の使い方を提案。睡眠、寛ぎ、身づくろいだけに注力し9時間でこころとカラダを生き返らせる。寝室環境システムは生活リズムと光の関係から睡眠・覚醒のリズムを
サポートしよりよい眠りを提供。フロアは男女別。洗面器具は完備(※HP確認)。大浴場・ラウンジが
ある空間で、寝る以外の時間も寛げる。「出張も一つの旅」。クールで賢い大人の時間の使い方を提案している。

■nine hours/ナインアワーズオフィシャルサイトへ
http://9hours.jp