大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

伝統を更新するチャレンジ!〜プロジェクト「TOKONAME」の仕事に学ぶ〜


カテゴリ:【ものづくり/まちづくり/知多半島】
定 員 :15人

参加対象:どなたでも
開催日時:2015年03月28日(土) 13時15分 ~ 15時30分
教室:TOKONAME STORE
先生: 鯉江 優次 / 有限会社山源陶苑 専務取締役・TOKONAMEプロジェクト代表 
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※参加費として500円を頂戴します。
常滑焼と聞くと何を思い浮かべますか?
朱泥の色味、本格的な高級急須、そして土管・・・

こうしたイメージが広く定着している常滑焼に対し、
まったく新しい魅力を見せてくれるのが、プロジェクト“TOKONAME”の器です。

常滑焼の窯元「山源陶苑」の鯉江優次さんが呼びかけて始まった、このプロジェクト。
「常滑焼の伝統を更新する」ことをコンセプトに、
食卓に安らぎを与えるようなやわらかな色とフォルムを持ち、
常滑の土の素材感が存分に活きた器を手がけています。

さらに「作ることと伝えることを等価にしたい」という想いのもとに、カタログの写真やロゴ、
パッケージに至るまであらゆる部分で、商品の持つ世界観を伝える工夫がされているのも特徴です。

今回の授業は鯉江さんを先生に迎え、常滑焼の現在と、“TOKONAME”の取り組みやそこにかける想いを話していただきます。
さらに、先生のお話をふまえて、自分たちの身近にある「伝統」を更新するワークショップも楽しんでいただきます。

教室となる“TOKONAME STORE”は4月オープン予定のオフィシャルショップ。
鯉江さんや仲間たちの汗と涙が詰まった(?)DIYのお店は、きっと常滑の新たな名所になることでしょう。

伝統を守りながらも、新しい魅力を生み出し、発信するチャレンジ。
ぜひ一緒に体感しましょう。


【スケジュール】
13:00  受付開始
13:15  授業スタート 自己紹介
13:30  先生のお話
〜Break Time〜
14:20  ワークショップ 〜身近な伝統を更新してみよう〜
15:10  グループ発表
15:20  ふりかえり・記念撮影
15:30  授業終了


(授業コーディネーター:松本江理、井上麻衣)

鯉江 優次 / 有限会社山源陶苑 専務取締役・TOKONAMEプロジェクト代表

1975年生まれ。 地元小・中・高校卒業後、中京大学経営学部へ。 陶器の総合商社(株)アイトーへ入社。 東京勤務ののち、2004年に家業に戻る。 TOKONAMEプロジェクト:http://tokoname.com/

今回の教室:TOKONAME STORE

住所:〒479-0832 常滑市原松町6-70-2
名鉄常滑線常滑駅 徒歩約8分
地図を見る

常滑焼の窯元が、常滑にある赤い屋根の大きな倉庫の中に、真っ白な小屋を3棟建てました。1つは、私達のブランドMOM kitchen、TOKONAMEを販売する小屋。もう1つは、MOM kitchenの器を作る体験ができる陶芸体験の小屋です。コーヒーを片手にゆっくり過ごしていただけるように、こぶりなキッチンスタンドも作りました。
大きな倉庫の解放感の中、一杯一杯丁寧にだすTOKONAME STOREオリジナルコーヒーを片手に、ゆったりとした時間を過ごせる空間です。

いつもは「ナゴヤを面白がる人を増やす」をテーマに名古屋市をメインに活動している大ナゴヤ大学。
今回の舞台は名古屋駅から名鉄に乗って約30分、電車を降りると潮風漂う街・愛知県常滑市。
今から10年前、この街には中部国際空港が開業し、世界中から愛知万博の来場者が利用したり、
今でも中部地方の空の玄関口になっている。

しかし、今回は10年前よりはるか昔からある、日本が世界に誇る常滑焼がテーマ。
そして、この授業の先生は現役の常滑焼職人・鯉江優次さん。鯉江さんは、
生まれも育ちも常滑。家業の常滑焼職人を継ぐにあたって伝統を継承しつつも、
現代に合った常滑焼を自分なりに模索し、その思いを語って頂くという授業。

当日は晴天に恵まれ、名鉄常滑駅から歩いて10分程、教室は今年の4月11日にオープンしたTOKONAME STORE。
授業の時にはオープン前でしたが、大きな倉庫の中に木をモチーフにした小屋が建っており、
この中で木の温もりを感じながらの授業でした。

まずは、大ナゴヤ大学の名物、30秒自己紹介をスタッフと生徒さん全員で行いました。
「もの作りに興味がある」
「瀬戸焼と常滑焼の違いを知りたい」
「陶芸を習っている」
等々、色々な思いを持って皆さん授業に参加されていました。

その後は、常滑焼や鯉江さんの紹介VTRを観て、鯉江さんから常滑焼職人としてのお話を聞きつつ、
生徒さんやスタッフからの質問にも丁寧に答えて頂きました。

常滑焼にカラーをつけたい。朱泥だけでなく、もっとさまざまな色をつけたい。
奇をてらうものではなく、技術を残しつつ「常滑」を発信したい。デザインありきではない急須をブランド化したい。
そして、未来へと繋ぎたい。
生まれも育ちも常滑だけど、一度は東京で働いてから常滑に戻ってみると実際は閉鎖的な事に気づいた…。

熱い想いと反対にいくつもの壁が立ちはだかっていたわけですが、鯉江さんは行動に移します。
デザインや写真のプロとして活躍するプロジェクトメンバーと共に、「TOKONAME」というブランドを立ち上げ、
常滑焼のティーポットやマグカップ作りをスタートさせます。

鯉江さん以外は焼物については素人同然なメンバーだったけど、逆に素人目線からも使いやすさなどを考え、
鯉江さんが実物を作製していく日々。
焼く温度の変化の違いにも、色は異なる姿を表す。温度と色の調整加減が本当に難しく何度も試行錯誤を重ねた。

そして、遂に「TOKONAME」の食器は完成しました。

次に鯉江さんが考えたのは、「TOKONAME」の食器を問屋に卸すのではなく、自分でお客さんに発送までする事。
仲間が「TOKONAME」の食器の写真を撮る。商品の印象は視覚から入る為に商品とコンセプトが合っている写真ではないと、
良い商品を出せない。
ホームページもシンプルだけど、色や想いが伝わるように考えた。

また、「TOKONAME」の食器を誰かへの贈り物としても使って欲しいという想いから、箱にもこだわった。
紙の質感も高級感を出し、箱を開けると常滑の場所を示すような地図をデザインした。

そんな鯉江さんのお話を聞いた後は、実際に鯉江さんが作った「TOKONAME」のマグカップでお茶を飲みました。
舌触りが違うし、手作り感がわかり、すごく美味しく感じたという声が生徒さんやスタッフの感想でした。

授業の前半は鯉江さんのお話でしたが、後半は生徒さん同士で実際にワークショップの時間でした。
お題は「皆さんにとって伝統を更新するとは?」です。
事前にスタッフが用意した、「だるま」「そろばん」「ポチ袋」「門松」について、4班に分かれて考えてもらいました。

どれも昔から在るものだけど、頻繁に使うわけでもない。でも、無くなるとそれは淋しい。
ではどうしたら良い?何か現代風に更新出来る?そんな視点から考えてもらい、たどり着いた結論は…。

「だるま」…選挙の時にしか使わないイメージから、色をカラフルにしたりする。キャラクターとコラボする。
ゆるキャラのだるまがあったり、願い事別のだるまがあれば良いな。

「そろばん」…今はそろばん教室が減ったし、スマホにも電卓機能がある。でも、電力は要らないし脳トレになる。
楽器にしたり、ゲームにしてゲームセンターに置けるようにしちゃえ。

「ポチ袋」…お正月のお年玉に活躍するくらいだけど、色々なサイズのポチ袋を作ってお金だけではなく何でも入れちゃえ。
お菓子やお土産も良いし、渡す人や渡される人の個性を表すツールにしても良いじゃん。

「門松」…お正月しか使わない。だから、竹も含めて転用出来たら良いな。そうめんを乗せるお皿、はし、ぐい飲みに転用出来るかも。
逆に門松を日持ちする食べ物で作って、お正月が過ぎたら食べられるようにする。

どの班も短い時間の中、初対面のメンバーであってもワイワイと楽しく考え、素晴らしいアイデアを出して頂きました。
そして、最後に鯉江さんから4月11日にオープンのTOKONAME STOREについての説明がありました。

「新しいものをどんどん出せるのは先人による叡智があっての事。素材の魅力を最大限に引き出したい。
色々なモノを複合して新しい常滑を発信したい。常滑に来た人がフラッと立ち寄れる場にしたい。」という事です。

大ナゴヤ大学恒例の参加者で集合写真を撮って、この日の授業は無事に終了しました。

自分自身、常滑焼は知っていましたが、実際に常滑の地を訪れるのは初めてでした。
駅から常滑に詳しいスタッフと一緒に歩き、説明を受けながらキョロキョロ周りを見回すと「常滑焼」の文字がたくさん。
常滑焼も飾られていたり、街が焼物でいっぱいでした。
時間があれば、もっと街を散策したいし、今度はオープンしたTOKONAME STOREに行ってみたいと思いました。
愛知県は名古屋市だけではなく、近くに日本が世界に誇るモノづくりの街があるのがわかり、
また別の発見があったりで充実した1日になりました。

(レポート担当:ボランティアスタッフ 石坂喜和
カメラ担当:ボランティアスタッフ 久保田充 )

※写真をクリックすると拡大します。


 

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