大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

名古屋の和菓子名店デビュー
~名物ライター大竹さんと和菓子屋めぐり~


カテゴリ:【食、まち歩き、歴史・文化】
定 員 :15人

参加対象:どなたでも
開催日時:2015年09月12日(土) 15時00分 ~ 17時45分
教室:ふれあい館円頓寺
先生: 大竹 敏之 / ライター/『All About(オールアバウト)』名古屋ガイド 
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※集合場所:地下鉄伏見駅1番出口地下
※参加費:1500円(お茶代・会場費など含む)
※和菓子代は含みません。各自お好きなものをご購入ください。
※まち歩きをしますので、歩きやすい格好でお越しください。
和菓子ってどんなイメージがありますか?
親戚の集まりの時に出てくるもの。おみやげでもらうもの。
格式や伝統のあるもの。お茶会で食べるもの。節句やお月見で食べるもの…。
なんとなく毎日食べるものというよりは、特別なもの。
大人で敷居の高いものっていうイメージもあります。

でも、むかしの名古屋人はわたしたちが喫茶店に行く感覚で和菓子を楽しんでいたんだそうです。
江戸時代の名古屋では、茶の湯が異常なほど大ブームになったそうで、
お殿様みたいな偉い人たちだけじゃなく、庶民もお茶を楽しんでいたのだとか。
農家の人でさえ農作業の間にお茶を楽しんでいたそうです。
あまりに流行って禁止令が出たくらいなんだとか。

そういった背景もあって、この地域はむかしから全国屈指のお茶処。和菓子どころ。
和菓子店の軒数も和菓子の消費量も全国トップクラスなんだそうです。

せっかくそんな文化がこの地域にあるなら、もっと気軽に楽しみたい!
けど、なかなか一人で和菓子屋さんに入るのは勇気がいります。
そこで、なごやめしに精通しているライターさんで、
今年4月に『東海の和菓子名店』を出版された大竹敏之さんを先生にお呼びして、
みんなで一緒にお店巡りをしましょう。

むらさきや
両口屋是清
美濃忠
の3店舗を巡ります。

最後は買ってきた和菓子を食べながら、
大竹さんが名古屋の和菓子屋を取材した際のエピソードなどを教えていただきましょう。

【スケジュール】
14:45 受付開始 ※地下鉄伏見駅1番出口地下集合
15:00 授業スタート・自己紹介
15:15 まち歩きスタート
     *スタート地点から円頓寺エリアに向けて
      休憩しながら、むらさきや、両口屋是清、美濃忠を
歩いてまわります。
17:00 円頓寺ふれあい館到着。買ってきた和菓子を食べながら大竹さんのお話。
17:25 感想・写真撮影
17:45 終了

(授業コーディネーター 前田智絵)

大竹 敏之 / ライター/『All About(オールアバウト)』名古屋ガイド

1965年、愛知県生まれ。雑誌、新聞、Webなどに様々な名古屋情報を発信。 Webガイド サイト『AllAbout(オールアバウト)』では名古屋ガイドを務める( http://allabout.co.jp/gm/gt/178/ )。 著書に『名古屋の喫茶店』『名古屋の居酒屋』『名古屋メン』『東海発バカルト紀行』『東海珍名所 九十九ヶ所巡り』などがある。コンクリート仏像の造型師、故・浅野祥雲氏の日本唯一の研究家として『タモリ倶楽部』にも出演。作品修復のボランティア活動も主宰する。

今回の教室:ふれあい館円頓寺

住所:名古屋市西区那古野1丁目35-15
地下鉄桜通線「国際センター」駅2番出口から徒歩で約8分

敷居の高いイメージのある和菓子。でも、昔の名古屋では、お殿様から農家の人までが、
たしなみの一つとして、また普段や仕事の合間の楽しみとして味わっていました。
せっかくそんな文化があるのなら、私たちももっと気軽に楽しみたい!ということで、
和菓子の本を出版されたライターの大竹敏之さんを先生としてお迎えし、授業をおこないました。

授業当日は気持ちいい秋晴れ。15:00に15名ほどの生徒さんが集まりました。
中には着物で参加された方も。和の雰囲気に心躍ります。
【むらさきや】【両口屋是清 本店】【美濃忠】の3店舗の和菓子屋を巡り、
最後に円頓寺商店【ふれあい館】でお茶会をします。

1軒目の茶席菓子の店【むらさきや】はとても素朴な店構え。中の様子は外からは見えません。
引き戸を開け店内へ入ると、静かな雰囲気。入ってすぐ目の前のショーケースに直径30㎝程の
質のよさそうな木箱がズラリと並びます。



「どういう方がこの木箱の商品を買っていかれるんですか?」と生徒さん。
「会社のお得意様用に買っていかれる方もいらっしゃいます」と3代目の清野専務。
お店では羊羹をメインに、その他数点の生菓子だけ。味で勝負の職人の心意気が見えました。
店には気軽にお菓子を楽しめるスペースもあり、「もう(和菓子を)食べちゃいたいですね~」
と言う生徒さんも。

今回は特別に、お店の心臓部とも言える地下の作業場まで案内して頂きました。階段を降りると
奥の部屋に、大きな釜が3~4個置かれ、木のへらが何十個も壁にかけられていました。朝の5時
に火入れをして、12時までここで作業をするそうです。窓はないのでこの空間の暑さは相当のもの。
それをしのぐ為に、スポットクーラーを使うなど、天塩にかけて作られるお菓子は是非とも食べてみ
たくなります。
今回の授業では、気に入った商品を買うこともできました。
移動の時には私も含めほとんどの生徒さんが、その手にお店の紙袋を携えていました。笑。



【両口屋是清】と大きく書かれたのれんがかかり、こちらのお店は一目でそれと分かる風貌。
名物“千なり”といった工場で作られる大衆向けのお菓子を始め、
ニーズ毎に作られる手間暇かけた生菓子が並びます。
広報の方が、江戸時代の創業当時の話から、今に至るまでの歴史を話して下さいました。
戦時中の職人不足や社会情勢など紆余曲折を経て、今や大手の老舗和菓子メーカーになった
経緯には“商売人”のプロとしての顔、また今日まで店が続く理由が垣間見え、
生徒さんも興味深く話を聞かれていました。



また、気軽に食べられる和菓子をコンセプトにした“ささらがた”という新商品の試食もさせて頂きました。
生菓子は毎月2回、商品の入れ替えがあり、次にお店に行っても、同じ商品が“ない”ことも。
どうしても食べたい時は次の年まで待たなければならないそうです。
「これこそ本当の期間限定ですね」と生徒さんとお話をしつつ、また次のお店へ。

道中は和菓子好きな方も多く、あそこのお店がおいしいなど、お話も盛り上がっていました。



五条橋近くの【美濃忠】では7代目の伊藤専務が説明をして下さいました。
上り羊羹という蒸し羊羹が有名だそうで、この“上り(あがり)”というのはお殿様へ献上していたものという
意味があるとのこと。ここでも作業場に入らせて頂き、伊藤専務が出来立ての蒸し羊羹を目の前でカット
して下さいました。切るときは包丁ではなく糸で。切った羊羹をその場で試食させて頂きました。
甘すぎず本当においしい!一竿単位でしか販売していないのですがペロリといけてしまう感じです。
大竹さんが「無添加で、胃にもたれない」とお話していた意味がわかります。



最後に円頓寺の【ふれあい館】へ。
大竹さんが「名古屋は大衆性ときちんとした和菓子の両方が楽しめる文化が今も根付いた場所なんです。
もともと名古屋では“さびしまんじゅう”という文化がありました。これはなくなった人ではなく、
遺族のために用意する上用まんじゅうのことでした。ただ、今では段々とそういった風習も減っていて、
また、食文化の多様化によって和菓子屋の後継者も減りつつあります。今日見たお店のように、
森は減っているけれど、色んな所に立派な木は育っています。大事なのは、そんな元気な木を見ること。
ダメになってからではなく、日ごろから愛すること、大事なものを残すことが大切です。」とお話頂きました。



その後はお店で買ってきた商品を頂きながらふりかえりです。みんなで分け合って食べようと
【むらさきや】【美野忠】で買った竿の羊羹もありました。

「敷居が高いなと思った店も1つから買えると知って、もっと利用したいと思いました」
「身近に和菓子のお店はあったけれど、あまり入ったことがなかった。
今日経験して、さらに面白いところを探してみたい」
「近所にも何店舗かあるので寄ってみたい」
「3店舗でも全然時間が足らなかった」
「和菓子はもともと好きだったけれど、実際今日、授業を受けてますます大好きになった」
「きっかけは大竹さんですが、普段入れない所に入れるなど貴重な機会になった」

巡ったお店は三者三様で、両口屋さんと美濃忠さんに至っては、
なぜこんな不便な場所にお店があるのか不思議でした。江戸時代、お殿様に献上するために作ったお菓子は、
店の前の道を通って、お城まで運ばれていたそうです。お話を聞き納得しました。
当時の名古屋の人たちが、和菓子とお茶で語らいの時間を持ったのと同じように、
歴史と文化に思いを馳せながら、今でもそんな楽しみを持っていることは素敵なことなんじゃないかと思いました。




和菓子は目で楽しむ、舌で楽しむ、文化として楽しむ。いろいろな楽しみ方ができます。
日常の中の選択肢が1つ増えたことに嬉しさを感じました。
個人的にはお酒と和菓子ってとても合うのじゃないかなぁと思いつき、実行してみました。
これは本当におすすめです。笑

(レポート担当 ボランティアスタッフ 神谷 祥代
カメラ担当 ボランティアスタッフ 河田 朗奈)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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