授業詳細

CLASS


絶滅動物園
〜大好きなあの子も、いなくなるかもしれない〜

開催日時:2015年09月12日(土) 10時00分 ~ 11時45分

教室:東山動植物園

レポートUP

先生: 佐々木シュウジ / スリー・シックスティ代表

カテゴリ:【環境、くらし】

定 員 :20人

【参加費】参加費として1,000円を頂戴いたします。
※ 親子、ご家族でご参加いただく場合、参加費は高校生以上の方のみ頂戴します。
【入園料】東山動植物園の入園料(高校生以上500円)が別途必要です。入園時に各自お支払いください。
【集合場所】「北園門」の内側です。北園門より入園してください。
地下鉄「東山公園駅」より徒歩10分

※ 授業終了後は、ご自由に園内をご覧ください。
もしも、あなたの大好きな動物にもう会えなくなるとしたら、
大好きなあの子は、あなたの目にどう映るでしょうか?

今回の授業のテーマは“絶滅動物”。
教室は東山動物園。

突然ですが、
東山動物園に絶滅危惧種の動物がどれだけいるか知っていますか?
どの動物が絶滅危惧種に数えられているか知っていますか?
答えは授業の中で。

かわいくって、大きくって、きれいで、
いつまでも見ていられそうな気がしたあの動物も、
将来見られなくなるかもしれません。
そして、絶滅の危機に瀕している背景には、
人間が関わっていることも少なくありません。

「かわいいね」と眺めていた動物たちから、
私たち人間の暮らしを考える、大切なメッセージを受け取ってください。

先生は、番組制作や広告企画に携わる佐々木シュウジさん。
この秋に発刊予定の、東山動植物園の絶滅危惧種を集めた写真集『東山絶滅動物園』を企画している方です。
大学時代から絶滅動物に関心を持ち、絶滅の背景に何度も悲しみを覚えてきたという佐々木先生。
動物の専門家の方や飼育員さんとは異なる視点から絶滅動物を語ってくださいます。
授業後半では、話題のイケメンゴリラのシャバーニはじめ、類人猿ゾーンを歩きながらお話を聞きましょう。


【授業の流れ】
9:30 受付開始
10:00 授業開始、30秒自己紹介
10:15 佐々木先生の絶滅動物園のお話
11:10 移動
11:15 類人猿ゾーン散策
11:40 記念撮影
11:45 授業終了
(授業コーディネーター/小林優太)
いよいよ待ちに待った大ナゴヤ大学の6周年授業。
名古屋市内のみならず瀬戸や半田で、2日間で10授業を行う前代未聞の企画。
その先陣を切ったのが、東山動物園での絶滅動物・絶滅危惧種について考える授業。
当日は朝から晴天に恵まれ、開園前の北園門でスタッフは集合しました。
9時の開園時には多くのお客さんが入園していく様子を見て、改めて東山動物園の人気を実感しました。

今回の授業の先生は、 佐々木シュウジ先生です。
先生は、大きな4KディスプレイにフルCGで既に絶滅した動物を甦らせる(展示する)動物園をつくることを目標にし、
そのステップのひとつして、『東山絶滅動物園』フォトブックを企画し、
クラウドファウンディングで目標金額を達成させた方です。



授業が始まり、まずは恒例の30秒自己紹介からスタート。
「東山動物園には何年ぶりかに来て、すごく変わったのが驚き。」
「親子で来ました。」
「近所に住んでいるので、動物の鳴き声が聞こえてきます。」
等々、それぞれの想いが伝わってきました。



動物には人間と同じで寿命があるが、動物の中には既に地球上から居なくなった動物も居るという少しショッキングな
お話から先生の説明が始まりました。

動物園は単に動物の展示だけでなく、種の保護が目的であると。
また、動物たちの保全状況を示すカテゴリーがあるのをご存知でしょうか?

EX=絶滅、EW=野生絶滅、CR=絶滅寸前、EN=絶滅危惧、VU=危急、NT=準絶滅危惧、LC=軽度懸念、
といったものです。
先生は生徒さん達に質問を投げかけ、それを考えてもらう事で授業は進んでいきました。



質問① 動物園にいる動物たちの中で、 あなたの好きな動物はなに?
皆さんは何を思い浮かべますか?
ちなみにホッキョクグマはEN、アフリカゾウはVU、フクロテナガザルはENだったりします。

質問② 東山動物園にはどのくらいの種類の絶滅危惧種がいると思いますか?

100以上になるそうです。先生がオススメする東山動物園で是非見てほしい3つの動物は、
アメカスプレンデンス(EW)、ツシマヤマネコ(CR)、ソマリノロバ(CR)だそうなので、
皆さん東山動物園に来たら絶対に見ましょう。

また、東山動物園内の『世界のメダカ館』もオススメだそうです。
また、先生はこれからの動物園の役割について、
今のように展示という形も良いが、動物園同士で動物の転出・転入もして、
常に変化のある動物園にしたら動物に対する興味や愛着も湧いてくるのではと仰ってました。

座学が終わった後は、実際に動物園内を歩いて動物達を見に行きました。



動物達の檻の前には解説ボードがあるのですが、きちんと絶滅危惧種と書いてありました。

普段ならこういう解説も読まずに行ってしまいそうですが、
足を止めて解説を読んでみると動物達の現状やこれからについて考える契機となるでしょう。



そして最後に、東山動物園のイケメンゴリラで有名なシャバーニの所で記念撮影をしました。
やはり、人気者でたくさんの人が集まっていました。
シャバーニに声をかけても、こっちを向いてくれませんでした。



シャイなのかなぁと思っていたら、シャバーニの檻のすぐ近くでは蛇が逃げ出したみたいで、
飼育員の方々が捕まえている様子も見えました。
やはり、動物も人間と同じで色々ですね。
ただ、人間はおそらく絶滅はしないだろうけど、動物は絶滅する事もある。
しかも、今この瞬間にも絶滅してしまっている動物がいるかもしれない。
そう考えると人間って動物達に何ができるのかな…。

名古屋市にはそんな事を考えられる素晴らしい動物園があります。
是非、東山動物園に足を運んでみてはいかがでしょうか?

(レポート担当:ボランティアスタッフ 石坂喜和
カメラ担当:ボランティアスタッフ 久保田充)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

佐々木シュウジ / スリー・シックスティ代表

広告会社とNHKの関連会社勤務を経て独立。番組制作や広告企画を手がける。自らコンテンツホルダーとなるべく、旅をしてコンテンツを作っている。『絶滅動物園』は、大学時代から考え続けていたコンテンツ。目標は、大きな4KディスプレイにフルCGで既に絶滅した動物を甦らせる(展示する)動物園をつくること。そのステップのひとつして、『東山絶滅動物園』フォトブックを企画し、クラウドファウンディングで目標金額を達成させた。フォトブックはこの秋に刊行予定。

今回の教室

東山動植物園

住所:愛知県名古屋市 千種区東山元町3丁目70
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