大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

蓄音器の世界に触れる
SPレコードに刻まれた100年前の音色 part2


カテゴリ:【瀬戸、カルチャー】
定 員 :15人

参加対象:どなたでも
開催日時:2015年09月12日(土) 16時30分 ~ 18時00分
教室:増田先生 ご自宅
先生: 増田喜治 / 名古屋学院大学 リハビリテーション学部 教授  石黒智史 / フルトデル代表 
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集合:「尾張瀬戸」駅改札に16:00~16:15までにお集まりください。
参加費:1000円をいただきます。
※お気に入りのSPレコードがあればどうぞお持ち下さい。
増田先生は、大学で英語を教えながら、音声や発話、蓄音器をつかった独自の音楽療法の研究しています。
昨年の春、そんな増田先生のご自宅に伺って開催した授業が、「蓄音器の世界に触れるーSPレコードに刻まれた100年前の音色」でした。

増田先生のお家は、瀬戸市にある古い一軒家を丸ごとリノベーションした、アトリエのような素敵な空間。
蓄音器から流れる100年前の音楽。それに寄り添うようにしてベースを弾き鳴らす増田先生。
美味しいドリップコーヒーとジンジャークッキー。参加者の皆さんの嬉しそうな笑顔。
今でもあの空間を思い出すと、ニヤニヤしてしまう。
今回は、そのとっておきの授業をより魅力的にして再び開催。ニヤニヤが止まりません♬

そして、今回の授業には増田先生に加えてもう一人のゲスト講師をお招きします。

それが、furtDell(フルトデル)代表の石黒さん。石黒さんは、あの名車トヨタ2000GTを電気自動車にコンバーションした際のエンジン音を再現する
プロジェクトをつとめた凄腕の「音」エンジニア。現在は、ライフスタイルを変える音製品づくりを目標に様々なプロジェクトに参加されています。

石黒さん曰く「現在の電気を介したスピーカーは音が持つべき本来の力をうしなってしまっていますが、蓄音器にはその力が宿っている」
のだとか。最近は、増田先生の音楽療法のセッションにも何度か参加するようになり、「能動的に音をとらえることで、次の世界が開けてきた!」と嬉しそうに語ってくれました。
そして、「今回の授業には、ステレオが失った音の力を取り戻したトランスデューサーの試作品をお持ちしたい」とのこと。
トランスデューサーとは、音楽鑑賞を目的としてオーディオ用のスピーカーではなく、音空間を再現し活用することを目的とした再生装置だそうです。果たしてそのプロダクツとはいかなるものなのでしょうか?

蓄音器という古いテクノロジーとトランスデューサーという新しいテクノロジ—のコラボ。これはなんだか楽しそうな予感です。

今回の授業では、増田先生の最新のレコードコレクションを拝聴しながら、複数台の蓄音器が登場する蓄音器コンサートをたっぷりお楽しみいただきます。
さらには、石黒さんにも加わって頂きながら、トランスデューサーの試作品の視聴、またさらには、増田先生のベースと石黒さんのギターと蓄音器のコラボという豪華なセッションも。

もちろん、コーヒとジンジャークッキーもご用意します。
みなさんのご参加をお待ちしております。

【スケジュール】
16:00 受付開始
16:30 挨拶・説明
16:45 自己紹介・「どうしてこの授業を選んだんですか?」
17:00 蓄音器コンサートby増田先生 
     最新のレコードコレクションを中心に蓄音器を触ったり、音楽をかけたり。
17:30 増田先生&石黒さんのお話し、トランスデューサーの紹介
17:45 蓄音器&ベース&ギターライブショー 
     みんなで珈琲を入れながら、お気に入りのレコードもかけちゃおう!。
18:00 一言感想共有、記念撮影
18:15 解散

増田喜治 / 名古屋学院大学 リハビリテーション学部 教授

先生の紹介動画です。 http://vimeo.com/35676569

石黒智史 / フルトデル代表

音環境を整えライフスタイルを変えるトランスデューサーを開発しています。

今回の教室:増田先生 ご自宅

住所:瀬戸市窯神町(先生のご自宅のため、当選者のみにご連絡します)
名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅から徒歩3分

バリアフリーではありませんが、事前にご相談いただければ、対応します。

皆さん、蓄音機で音楽を聴いたことはありますか?
人気再燃中のアナログレコードはあるかもしれませんが、蓄音機は中々ないですよね。
今回は好評だった蓄音機授業のPart2、どっぷり蓄音機の世界に触れた授業の様子をご紹介したいと思います!

当日はここしばらく続いた肌寒い日から一転、夏を取り戻した一日。
尾張瀬戸駅に着くと、丁度瀬戸祭りが開催されていて、人人人!のすごい賑わいです。
駅を背に坂を上っていき、高台の上にある先生のお宅に着くと、先生が出迎えて下さいました。
スーツに蝶ネクタイという出で立ちの先生と、和と洋が入り混じったジブリに出てくるようなお宅を見て、
生徒さんたちも俄然期待が高まります。



先生を囲んで輪になって座り、まずは自己紹介から。
Part1にも参加したリピーターの方など、年配の方が比較的多い中、
音楽が好きで蓄音機に興味があって参加しました!という20代の生徒さんもいらっしゃいました。
中にはご自身のSPレコードコレクションを持参された通な方も。
素敵なお宅の雰囲気も手伝い、和やかな雰囲気で授業が始まりました!



実際に蓄音機で音楽をかけながら、先生の説明が始まります。
まずは、最小にして最高傑作と言われる「HMV 102」という蓄音機から。
(「HMV」とは「His Master’s Voice」の略で亡くなったご主人の声が聴こえる蓄音機を
犬が不思議そうに覗き込む様子を指しています。
あまりに鮮明な声で蓄音機の中にご主人がいると思ったのでしょうか。)
生徒さんが持参して下さった、フルートの神様と言われるMarcel Moyseのレコードを試聴します。
音楽が始まるやいなや、生徒さんの体がぐっと前のめりになり、引き込まれていくのを感じます。



その自然と体に染み込むような柔らかい音色!
まさに今目の前で演奏が行われているかと錯覚するような音の広がり!
初めての体験でした。
「演奏時のエネルギーがそのまま再現されている」という生徒さんのコメントに一同納得です。

エジソンが音質に徹底的にこだわって発明した縦型振動の蓄音機など、いくつか蓄音機の音を
堪能した後、いよいよ圧倒的な存在感で部屋の真ん中に構える真打ちの登場です。

アンティーク調の素敵な箪笥かと思わせる大きさのそれは、
「Credenza」という世界で最も再生音の美しいと言われる蓄音機とのこと。
非常に高価で、当時アメリカでは家一軒分、日本では二軒分(!)のお値段だったそうです。
先生がハンドルを回すやいなや音楽が始まり、一同その音の大きさ・美しさに圧倒されました。
ハンドルの動力だけで発されたとは思えない音量でした。
そっと目を閉じて聴いている方や、蓄音機から遠く離れてみて音の大きさを確認している方など、
生徒さん各々の方法でCredenzaの音を感じていました。

今回は、ゲスト講師である石黒さんにお持ち頂いたトランスデューサーの試作品と
先生のベースによる異色なコラボ演奏もご披露いただきました。
このトランスデューサーの試作品は、自然音の揺らぎを音にトランスデュース(変換)することを目的として
開発されたものでしたが、そこにテルミンの共振回路を組み合わせたという驚きの代物。テルミンのように、
手を近づけたり離したりするとその距離で音程が変わります。
始まる前はどうなるか全く想像ができませんでしたが、先生のベースとトランスデューサーの電子音が
絶妙に絡み合って、新鮮なコラボとなりました。



ここでコーヒーブレイクです。
おいしいコーヒーとジンジャークッキーを頂きながら、先生に質問したり、生徒さん同士でおしゃべりしたりと、
思い思いの時間を過ごしていました。



最後に、恐らく世界初となるベース・ギター・蓄音機のセッションです!
リハーサル時よりも蓄音機のキーが高くなってしまっていたようで、
少し困惑した様子の石黒さんでしたが、
先生のベース、石黒さんのギター、そして蓄音機の見事な音の競演でした!
過去と現在がフュージョンして音を奏でる貴重な瞬間に立ち会えることができました。



授業が終わり、最後に生徒さんたちと感想を発表し合いました。
「蓄音機で聴いてみて、作曲家、演奏家、お客さんそれぞれの魂の共鳴をダイレクトに感じられた」
「“音を感じる”ことを体験できた」
「普段レコードを聴く機会はあるものの、蓄音機だと音の深みが違って聴こえ、音のあたたかさを感じた」
「CDが当たり前の時代に生まれて、音楽は1人で楽しんできたが、
こうやって色んな世代の人と蓄音機の前で音楽を共有ができて良かった」
生徒さんたちの様々な感じ方を共有することができて充実した時間となりました。



先生は老人のケアホームで蓄音機を使った活動をされています。その中で“音は人を変える力、
幸せにする力がある”ことを再発見されたそうです。
私も今回先生の話や蓄音機を通じて、音・音楽は世代を超え、国を超え、
時代も超えて人の心を動かす力があることを再認識しました。
iPodだと再生ボタンを押せばすぐに音楽が聴けます。
蓄音機は針をつけたり、ハンドルを回したり、レコードをセットしたりと手間がかかります。
でもこの音楽にたどり着くまでの一手間二手間の時間のなんと豊かなこと。
皆さんも一度蓄音機でじっくり音・音楽を感じてみませんか?
何か新たな発見があるかもしれません!


(レポート担当:ボランティアスタッフ 江尻真穂
カメラ担当:ボランティアスタッフ 斎藤貴子)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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