大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

神に捧げて700年。初めての花祭。
~花祭実演と囃子体験で楽しく学ぼう~


カテゴリ:【くらし、歴史・文化】
定 員 :30人

参加対象:どなたでも
開催日時:2015年10月10日(土) 13時00分 ~ 18時00分
教室:花祭会館
先生: 小林花祭保存会の皆様 /  
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参加費:3000円(体験料、お茶代として)
※小林花祭保存会へお支払します。
集合:
【お車でお越しの場合】
現地集合でお願いします。
12:30 花祭会館
愛知県北設楽郡東栄町大字本郷字大森1

【公共交通機関でお越しの場合】
「東栄」駅よりバス12:35発→12:45下岡本着
下岡本よりスタッフと共に徒歩→12:55花祭り会館着
愛知県奥三河の「花祭り」をご存じですか?
「て~ほへ、てほへ」の掛け声とともに夜を徹して繰り広げられる花祭は、
悪霊を払い除け、神人和合、五穀豊穣、無病息災を祈る目的で
鎌倉時代から代々親から子、子から孫へと大切に700年以上も伝承されてきた神事です。
設楽町・東栄町・豊根村の北設楽郡内で15地区行われており
鬼のお面をはじめ、歌や舞、飾りなど各地区の特色を持っています。
また花祭りは昭和51年(1976年)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
http://www.hanamatsuri.jp/

700年以上も続く神事である上、
これまではなかなか花祭り当日以外に一般の方が触れる機会が少なかったのですが、
今回、花祭りの小林花祭保存会さんの、
「より多くの人に花祭りの魅力を知って欲しいんです」という想いから
快くご協力いただき、大ナゴヤ大学で花祭り授業を開催します!

今回の授業では、
小林花祭保存会の皆さんから
花祭りの歴史や祭りの意味合いなどを映像を見ながら教えていただき、
普段は聞けない花祭りの質問も気軽にどんどんしてみて下さい。

授業の目玉は、花祭の実演!
会場は戦後までこの地で盛んであった歌舞伎の舞台小屋を利用した本番の場所で
小林花祭保存会の皆さまに、歌、太鼓、笛、舞など花祭りの実演をしていただくと共に、
囃子(はやし)と呼ばれる掛け声や舞を体験させていただきます。

自然と文化が豊かな奥三河。
この地で先人が伝え続けてきた伝統・芸能を肌で感じ、
神秘の世界を堪能しましょう!

授業コーディネーター 加藤幹泰
【スケジュール】
12:30~ 集合・受付
13:00~ 花祭りについて
     映像と先生の解説を交えて「花祭」を知る!
     なんでも質問タイム。
14:00~ 花祭り会館見学
     館長さんによる各地区の特色紹介
15:00~花祭実演!
    本番の会場に向かい、囃子にもチャレンジ。
16:30~小林の皆さんと交流会(お茶&お菓子付き)
18:00 終了

小林花祭保存会の皆様 /

東栄町の北西部に位置する小林地区では、 人口約50人、戸数25戸程度の少子高齢化が進む小さな集落です。 およそ700年前から行われていると言われる花祭、 ここ小林地区のみ「大河内系」に属し、独特の舞の所作や太鼓のリズム、 笛の音色が感じられ、鬼のお面が他地区より多いのが特徴でもあります。。 小林花祭は、毎年11月第2土曜日(今年は11月14日)に開催されます。 詳細はコチラ→http://www.hanamatsuri.jp/area/01_kobayashi/trait/trait.html

今回の教室:花祭会館

住所:愛知県北設楽郡東栄町大字本郷大森1
【お車でお越しの場合】
現地集合でお願いします。
【公共交通機関でお越しの場合】
「東栄」駅よりバス12:35発→12:45下岡本着
下岡本よりスタッフと共に徒歩→12:55花祭り会館着
地図を見る

重要無形民俗文化財である「花祭り」を保存伝承する展示施設。
面 、衣裳、祭具、古文書や映像資料を用いてわかりやすく説明。
花祭りを知らない人にもまつりの臨場感を伝えるため作られた舞庭(まいど)。
舞庭には衣装を付けた人形が配され、花祭独特の美しさを表現しています。
700年前からの伝承を今に伝える花祭り。
この正統な伝統を未来へ伝えるべく建設されたこの会館は、
古文書や映像資料・祭具等の収集展示を行なっています。
マルチスライドや人形を駆使しての疑似体験は、臨場感にあふれ、祭り本番さながらの雰囲気を味わえます。

名古屋がある愛知県の奥三河という山村地域に東栄町という里山があります。
「奥」というだけあって名古屋から車で2時間かかりました。遠かった~。
東栄町といえば「花祭」。
奥三河15ヶ所で行われ、鎌倉時代末期から700年以上も続くお祭りです。
鬼の面が有名なこのお祭りは、五穀豊穣を願い
真冬となって沈み込んだ精霊たちを呼び覚まし復活させる「再生」の考えがあるもの。
11月から3月の間に東栄町では11ヶ所で行われる花祭りは
昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定されていて、とってもすごいお祭りなんです。

すごいすごいとは聞いていたけど、なにせ遠い。
しかも冬の寒い真夜中に山奥へ行くというのはなかなかハードルが高く、きっかけも少ない。
同じような思いがある人はいるのではないかと今回の花祭り授業を開催しました。




当日は名古屋市内から中心に18名もの生徒さんが東栄町へ。
花祭りの資料展示などがされている花祭り会館を教室に、花祭り授業がはじまります。

自己紹介でも、多くの方が花祭りへ行くきっかけを探していた。
また、事前に花祭りの関係者からじっくり話を聞けるいい機会だと話してくれました。



そんな花祭りへの関心の高さを喜んで話を聞く、花祭小林保存会の皆さん。今回の先生たちです。
まずは、花祭を簡潔にまとめたDVDを全員で鑑賞。
映像で見ることができたので、このあとの説明がわかりやすくなりました。



小林保存会の会長、小野田さんから花祭りの歴史や、わかりやすい説明を聞きました。
花祭りは奥三河13ヶ所で行われていて、どの地区も舞や鬼まで全く違うようです。
そこで今回は小林地区の花祭りを中心に話します!と自分の地区のことだからか声が力強くなりました。

花祭りは「振草系」「大入系」「大河内系」と三種類に分類され小林地区は大河内系唯一の花祭り。
舞、笛などどことも違うらしい。中でも面白かったのは鬼が多いということ。
それは昔、ある事件をきっかけに小林地区が東西2つに分かれて同じ村内の2ヶ所で花祭りを行っていた。
今はそれがまた一つになったということで鬼の舞が他の地区より多く演じられているようです。
小野田さんは、小林地区に遊びにくればいつ来ても鬼が見られるのでラッキーと
笑顔で自分の地区のPRも交えて話す様子に会場も和みました。



また
太夫という祭りのリーダーは世襲制であること。
花祭りの有名な掛け声である「テホヘ」は小林では「ちゃふや」だったという謎。
花祭りの一番格式の高い「榊鬼」が行う「へんべい」という足を高く上げ大地を踏みしめる動作は、
お相撲さんの四股と同じ意味があるということなど、わかりやすく説明をしてくださいました。

小林地区の花祭りを教えていただいた後は、
花祭会館の元館長さんによる花祭会館ツアー!




花祭につかう鬼のお面をはじめ、祭りの衣装、
神様を天から呼び寄せる意味がある「湯蓋(ゆぶた)」という祭場の中心にある
大釜の真上に吊るされる5色の飾りなど、得意のジョークも交えて楽しく教えてもらいました。
花祭は祭り当日だけでなく、飾りづくりや練習など地区の人をたくさん巻き込んで準備をしているそう。
小さい子から年配の大先輩まで、みんなで花祭りに関わることが「続ける」ためには大事なことだとも。



花祭り会場を出る時には、なんと東栄町の町長さんもフラッと立ち寄ってくださいました。
顔の見える関係性がある小さな町の良さを感じました。

授業の後半は、今回の目玉である花祭りの実演です。
花祭会館から小林地区の花祭り会場である神社へ役場のバスで向かいます。

集会所の駐車場にバスを停めて、会場までみんなで歩いて移動。
周りの木がさらに多くなり、地面のアスファルトにも苔が覆うような山奥へ入っていきます。



小林地区の花祭り会場は諏訪神社。
樹齢500年はたっているであろう大きな木が高くそびえる境内に、会場である古い小屋があります。



小屋の中は舞庭(まいど)といわれる会場があり、中心には大きな釜があり地面は土。
四方に柱が立っていて、ここに飾りなどがつけられるようです。
大釜でお湯を沸かすために燃やしたであろう木の焦げた匂いが会場に残っていて、臨場感たっぷり。
生徒の皆さんの表情は少し緊張した様子で会場をキョロキョロ見渡していました。

いよいよ実演。
舞台上で太夫さんによる太鼓がなり、笛がなります。
奥の部屋から鬼が大きな斧を持ってゆっくりと大釜の前に現れました。



これは山見鬼(やまみおに)。舞庭に登場する最初の鬼で、
大きな斧を振り下ろす舞には山を切り開くという意味があるよう。
そして保存会の若い人達によってテーホヘテホヘという掛け声が会場に響きます。
大きな斧を振りかざしながらゆっくり鬼が舞います。その舞を真似て周りも舞います。

花祭の観客は、どのタイミングで何をするという決まりがないので、
最初はどうしていいかわからず立ってみるだけの生徒さん達でしたが、
徐々に体を揺らしはじめ、テホヘと口ずさみ、鬼の舞をまねて足を軽く上げたりと祭りに引き込まれていきます。

鬼の斧を真似て長い棒を持たせてもらったり、舞を覚えて円の内側へ入ってみたり、
気付けば大きな声でテーホヘテホヘー!と叫んでいたり、とどんどん盛り上がってきます。



次は、地固めの舞。
扇と鈴を持って飛び跳ねるように舞うこの舞は、大地の精霊を呼び起こす意味があるようです。



ドンドコドコドコドンドコ
シャンシャンシャンシャンシャン
ピーヒャヒャピーヒャヒャ
テーホヘテホヘテホトヘテホヘー

気付けば35分の花祭り実演は大盛り上がり。
アドレナリンは出るは、繰りかえりの音と掛け声でトランス状態になってとても気持ちがいい。
生徒さんからは、これでお酒が入ったらどうにかなっちゃいそうだという感想に笑いが起きました。



興奮をおぼえたまま小林地区保存会の皆さんにお礼を伝え、集合写真を。
そのあとはじっくりお話ができるよう小林地区集会所でお茶とお菓子での交流会へ。

花祭りの説明や実演で興味がわいたことを
どんどん質問する生徒さんの姿は、もう花祭りが好きになった証拠でした。



最後の感想では、
花祭りをやっている地元の人から直接いろいろ教えてもらえる機会はとても嬉しかった。
これで一人で花祭りにきても、小林地区の皆さんを知っているから安心して来れる。
花祭りの歴史や地元の人達の想いを知れたので、もっと楽しめそうです。
など、生徒さんから本番が楽しみだという意見がたくさん出ました。



それを受けて小林保存会の皆さんからは、
花祭り本番はこんなもんじゃない!という気持ちのこもった感想や、
花祭りは年配者か民族学などの研究者しか関心が薄いものだと思っていたけど、
こんなにも若い人に興味をもって嬉しい。もっとカッコよく踊らないといけないな~!と
頼もしい発言もあり、交流会は大盛況で終わりました。

小林地区の花祭りは11月14日。
花祭りへ行ってみたいと機会をうかがっている方はぜひ小林地区へ遊びにいってください。
大ナゴヤ大学で聞いてきました。と一声かけてもらえると、町民の皆さんが喜んで迎えてくれますよ。

最後に、
700年以上続く花祭りは、文化財であったり格式が高いイメージを持っていましたが、
地元の人は歴史を大事にしながらも、ただただ祭りを楽しんでいるということでした。
伝統を守りながらも、お酒を呑み、仲間と肩をくみながら歌い楽しむ。
こんなシンプルなことを700年以上続けているという花祭りに親しみを覚えることができた1日になりました。

(レポート担当:加藤幹泰、カメラ担当:大倉美春、前田智絵)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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