大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

デザイン都市なごやを考える1日
〜わたしたちの街の”デザイン”を探してみよう!〜


カテゴリ:【カルチャー/まちづくり】
定 員 :36人

参加対象:どなたでも
開催日時:2015年10月24日(土) 13時30分 ~ 15時30分
教室:国際デザインセンター6F セミナールーム3
先生: 十四世 野村又三郎 / 狂言方和泉流野村派当主  平井 秀和 / アートディレクター/グラフィックデザイナー  伊藤 誠敏 / 有限会社寺田三五郎商店『一朶』代表・ブランドマネージャー 
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参加費は無料(ワンドリンク付き)です。
みなさんは名古屋市が『ユネスコ・デザイン都市』だということをご存じですか?

『ユネスコ・デザイン都市』とは、ユネスコが、
創造的・文化的な産業の育成と強化によって活性化を目指す世界の各都市に対し、
国際的な連携や相互交流を支援することを認定した都市のことを言います。

と聞いても、名古屋に住んでいていると、
「いったいどういうところが『デザイン都市』というの?」と思いませんか?

目見えるかっこよさがある街? 機能がよく考えられた街?
そもそも「デザイン」とはどういうこと・・・?
この街にはどんな「デザイン」があるというのでしょう。

今回は、デザイナーはもちろん、さまざまな分野で活躍する人々からお話を伺いながら
「デザインとはなにか」「デザイン都市として発信したいことはどういうことか」を
紐解いていきます。

今回は、
-------------
◎ 伝統芸能から、狂言師の野村又三郎さん
◎ デザイン業界から、グラフィックデザイナーの平井秀和さん
◎ 和菓子の世界から、一朶(いちだ)の伊藤誠敏さん
-------------
の方々にお集りいただき、さまざまな切り口から
「デザイン」について考えます!

会場には、大須の人気コーヒースタンド「KANNON COFFEE」さんが
美味しいコーヒーなどをご用意してくれています!
ドリンクを片手に、リラックスしながら「デザイン」と「街」について
思いをはせてみませんか?

【スケジュール】
13:00 受付開始
13:30 授業スタート・自己紹介
13:40 ゲストトーク
    「そもそもデザインってなんだろう」
14:30 ワークショップ
    「街にあるデザインを探そう!」
15:00 発表
15:30 終了

KANNON COFFEE:http://www.kannoncoffee.com/

十四世 野村又三郎 / 狂言方和泉流野村派当主

能楽師狂言方和泉流、公益社団法人能楽協会正会員・名古屋支部常議員
和泉流三派の一つである野村派の十三世当主・故野村又三郎信廣(重要無形文化財総合指定保持者)の嫡男、父に師事。
2011年5月 十四世 野村又三郎を襲名(前名/四世 野村小三郎)。
2014年7月 文化庁より重要無形文化財総合指定認定の答申を得る。

南山学園高等学校卒業
国立東京藝術大学 音楽学部邦楽科 卒業
国立東京藝術大学 音楽学部別科邦楽 修了

HP:http://kyogen.net/

平井 秀和 / アートディレクター/グラフィックデザイナー

ピースグラフィックス代表 名古屋市生まれ。青柳総本家、大和屋守口漬総本家など地元企業のパッケージをはじめ書籍、広告まで幅広く活動。PentAward銀賞、D&AD Wood pencil賞、アジアデザイン賞銀賞、日本パッケージ大賞金賞、DM大賞銀賞、愛知広告協会県知事賞、Aichi Ad Award金賞など
HP:http://peacegraphics.jp/

伊藤 誠敏 / 有限会社寺田三五郎商店『一朶』代表・ブランドマネージャー

1978年生。有限会社寺田三五郎商店『一朶』代表・ブランドマネージャー。 同志社大学卒業。アメリカ/ロサンゼルス留学後、家業である老舗和菓子店美濃忠に入社。 2005年、伝統的な日本の美意識を現代に進化させ、「10年後の和菓子屋」というテーマで路面店「花桔梗」を立ち上げる。そのモダン感覚は全国から称賛され、その和菓子はディーン&デルーカにセレクトされるほど。現在は日本が誇る菓子文化を現代の暮らしに馴染む存在にしたい、そんな想いから和菓子店『一朶』を2015年8月に立ち上げ、季節感や旬を大切にしながら毎日食べていただける菓子作りに挑戦している。
HP:http://www.ichi-da.com/

今回の教室:国際デザインセンター6F セミナールーム3

住所:名古屋市中区栄3丁目18−1
地図を見る

みなさんは名古屋市が「ユネスコデザイン都市」ということを知っていましたか?
今年5月にはデザイン都市としてのロゴマークも発表されました。そのロゴマークには、
名古屋の“N”からデザインを発信したい、という思いが込められています。



そんなデザイン都市なごやについて、“デザイン”という視点から自分のまち、名古屋を考えるのが今回の授業の目的です。

授業当日、10月24日(土) お昼すぎ、大須のコーヒースタンドKANNON COFFEEさんのコーヒーの香りに包まれ柔らかい
雰囲気の国際デザインセンター6Fの会議室には、性別も年代も異なる36人の方が集まりました。



「最近、大ナゴヤ大学に興味を持って、日程の近いイベントがこのイベントだったので来ました。」と、
少し緊張気味に話してくれたのは、会場に一番乗りの30代の男性です。
その次にいらっしゃった60代の女性は、「大ナゴヤ大学には3年ぶりでね。前に参加した時、本当に楽しかったので。」と、
笑顔で話してくれました。

前半は3人のゲストのお話を聞きデザインについて考える時間。後半は、その考えを元に、
6人の班に分かれ“名古屋の街にはどんなデザインがあるのか”を発表するアウトプットの時間。とても濃密な2時間となりました!

3人のゲストの中で、デザイナーは平井秀和さんだけです。伊藤誠敏さんは和菓子職人、
野村又三郎さんは狂言師という、一見“デザイン”とは関係のなさそうなお2人ですが、どんなお話が聞けるのでしょうか。


最初にお話をしていただいたのは「デザインは半分仕事、半分楽しみ。」と話すデザイナーの平井さんです。



時折話をそらし、会場の雰囲気を和ませながら自己紹介を終えると、少しトーンを落とし
「名古屋にはテレビ塔以外のアイコンがないんですよね。
世界に名古屋を売り出す時に困るんです。」とデザイナー視点での“デザイン”について一言。
その言葉に会場全体が何度もうなずいていました。

平井さんの中でデザインは、まず問題を探すことからはじまります。
売れないものもオシャレにパッケージデザインしたら売れると思う人が多いけど、そんな簡単なものじゃない。
事例として名古屋で有名な「守口漬」さんとのお仕事を上げられました。何度も何度もお客さんと
「どうやったら若い人も好きになってくれるか」を何度も話し合い試行錯誤した結果、奈良漬(守口漬)を刻んだら、
ふりかけのようになって味もマイルドになった。パッケージも若い人が手に取りやすいものにしたところ売上が3倍に!
何も問題がないところから自分の場合、デザインはできないなーと話されました。


続いて、「形がないもの、例えば風や波を形にすること。それが和菓子にとってのデザインですね。」
と話す和菓子職人の伊藤さんは、日本人の感性と“食”のデザインについてお話ししていただきました。



伊藤さんのお話の中で、多くの生徒さんが関心をもっていたのが「うわべだけの和菓子になりつつある。」という言葉。
そして、話は和菓子から和食の話に移り、「和食を世界に広げたいと聞くけれど、まずは私たち日本人の日常に和食がなければならない、
和菓子もそうです。小学生をランドセルを置いて、みたらし団子をその場で食べて帰る、そんな和菓子屋さんを目指しています。」と
“食”という視点からデザインの話をしていただきました。


最後は「全部言われっちゃた気がするんですが、、、」と小さく声を漏らしつつマイクを受け取り、
生徒さんがリラックスしたところで、“伝統芸能”の視点からデザインについて野村さんのお話が始まります。



「“デザイン”とカタカナにしてはダメです。漢字だと“意匠”ですよね。つまり、先人のあるものを読み解くことです。」と、
独自の切り口を持つ野村さんの話はこう続きます。「そして、読み解ったものを伝承していくこと。伝承とデザイン(創造)は一見、
反対の意味のようにも見えますが、1つのことを続けていくこともデザインだと僕は思います。分かりやすく言うと、
体型をキープすることと同じですかね。」


デザイナー、和菓子職人、狂言師視点からのデザインのお話は本当にたくさんの気づきを与えてくれました。
この気づきを生かす場として、授業は後半のワークショップに移ります。

ワークショップの内容は「デザイン視点で街を見る」ことです。5、6人の班に分かれ、
デザイン視点で街を見たらどのようなものがあるのかを話します。そして15分後に模造紙を用いて各班ごとで発表をします。

始めは、「むずかし〜」「どうすればいいんだろう?」「なんにも思い付かない」と、
困ってしまう班が多く、少し沈黙が流れる班もありました。
しかし、「まずは、自分たちの好きな場所、ものから書いてみよう」など、
積極的な言葉が聞こえ、5分もしないうちに班全体で話し合っていました。



「終わりー」の声が聞こえると、「待って!待って!」と慌てている班もありましたが、時間終了。
発表の時間に移りました。どの発表の内容も重なることは無く、お互いがお互いの発表に興味津々です。

“デザインとは見えないもの面白さが重要”、“デザインとは伝わること”など各班がそれぞれのデザイン視点を考えて、発表をしていきます。

ある班では“デザインとは人を育てること”という視点を発表し、「例えば、大甚・1000すいかん・やはたぐ・大安です」と、
おすすめのスポットを紹介しました。なぜ、居酒屋さんばかりかというと「居酒屋での出会いが人を育てます。
また世代を超えたつながりもできます。」とのこと。その言葉にうなずく生徒さんや、「わかります!わかります!」
と共感の感情を声に出したり、「お腹がすいてきちゃった」という生徒さんもいました。








日常ではなんとなく歩いている、名古屋の街。しかし、そこには多くの“デザイン”が隠れています。その“デザイン”に答えはなく、
あるのは本当にたくさんの視点です。建物だけでなく、食べ物も、文化でさえもデザインされている。
「これはどんな人が、どんな思いでデザインしたのだろう?」と意識してみると街を歩くのがもっと楽しくなるのではないでしょか。

ということで、12月5日(土)に街の中でデザインを探します。
デザイン授業の第2弾です。どんなデザインが街の中にあるのか、みんなで探しに行きましょう!



(レポート担当:ポロ
カメラ担当:ボランティアスタッフ 久保田充)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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