大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

世界チャンピオンの視覚障害クライマーと登る
~見えないボルダリング、そこから見えてくる世界~


カテゴリ:【スポーツ】
定 員 :40人

参加対象:クライミングをやってみたいけど始める機会がなかった方、 パラクライミングに興味のある方、 小林さんのクライミング話やライフストーリーを聴いてみたい方、 体を動かすのが好きな方など ※障害の有無は問いませんが、サポートが十分ではない可能性もございますので、お問合せください。
開催日時:2016年08月14日(日) 10時00分 ~ 14時00分
教室:ぴなくる2
先生: 小林 幸一郎 / NPO法人モンキーマジック 代表理事 
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参加費:3500円
内訳①+②
①2500円/施設利用料、シューズレンタル料、保険料、モンキーマジックさん備品料、②1000円/参加費
皆さん、クライミングというスポーツを知っていますか?
赤や緑などカラフルな石のようなものを手でつかみ、足をかけて壁を登るスポーツです。
最近では若い世代や女性にも人気なので、知っている人も多いと思います。

今回の先生は、
そんなクライミングの世界チャンピオン小林幸一郎さん。
ただ普通のクライミングと少し違うことは、小林さんは目がほとんど見えません!!
28歳の時に、「網膜色素変性症」という病気を発症した小林さんですが、
昨年9月にスペインで開かれた世界選手権視覚障害の部で、金メダルに輝いたトップアスリートです。

そんな小林さんと一緒にクライミングをしましょう!
目が見えないのにどうやって壁を登るんだろうという疑問など突っ込みどころ満載ですが

皆さんに知ってもらいたいクライミングの魅力、
そしてクライミングを通して伝えたい小林さんの想い。
汗をかきながら、さらに元気がもらえる1日になりそうです。

クライミング未経験の方も、経験者の方も、視覚障害がある方もない方も、大歓迎です。
お盆休みは一緒にクライミングを楽しみましょう!

授業コーディネーター:加藤幹泰
共催:NPO法人モンキーマジック

【スケジュール】
9:30 受付開始・着替え
10:00 授業開始・自己紹介
10:15 小林さんによるクライミングレクチャー
10:30 実際に登ってみよう
    アイマスクをしてブラインドクライミングにチャレンジ!
11:30 感想
11:45 着替え
12:00 お昼ご飯を食べながら映像鑑賞
・ドキュメンタリーフィルム(40分)上映 
12:40 小林さんトーク
・小林さんが語るクライミングの魅力(マンデーマジックの実践から見えること、感じること)
13:00 グループトーク 
13:45 集合写真・アンケート
14:00 終了

小林 幸一郎 / NPO法人モンキーマジック 代表理事

小林 幸一郎 / NPO法人モンキーマジック 代表理事 1968年東京生まれ。大学卒業後、旅行会社、アウトドア衣料品販売会社などを経て、33歳で独立。 16歳(高校2年)でフリークライミングと出会う。それまで全く運動をしていなかったが、 さまざまな環境の変化の中でもこのスポーツを止めたことはなかった。 28歳のときに眼病が発覚、将来失明するという診断に失意の日々も送るが、 その後さまざまな出会いから現在の活動を開始。 第一回障害者クライミング世界選手権、視覚障害男子の部優勝。 視覚障害者へのフリークライミング普及活動を行う「NPO法人モンキーマジック」代表理事。 ・パラクライミングカップ(ロシア)2006 視覚障害クラス優勝 ・世界選手権2011(イタリア開催)  B2クラス優勝 ・世界選手権2012(スペイン開催) B1クラス優勝 ■NPO法人 モンキーマジックについて 2005年8月NPO法人認証設立。 「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに、フリークライミングを通して、視覚障害者をはじめとする人々の可能性を大きく広げることを目的とし、活動しているNPO法人です。また、障害者クライミング普及活動を通じて、多様性を認め合えるユニバーサルな社会の実現を目指し、全国でイベント、スクール、講演等の事業を行っています。 NPO法人モンキーマジックオフィシャルサイト http://www.monkeymagic.or.jp/

今回の教室:ぴなくる2

住所:愛知県名古屋市中区栄5丁目25-17
地下鉄名城線矢場町駅3番出口から徒歩約8分

地図を見る

クライミングの素晴らしさを身近に!
未経験者・初心者から上級者まで、来られた方が必ず充実感いっぱいで 帰れるようなジムを目指してます。
地下鉄矢場町駅から徒歩8分。グレードを10級から設定、
毎月ホールド替えを行い、初心者から上級者まで飽きることなく楽しめるクライミングジムです。

お盆休みのまっただ中、クライミングジムぴなくる2さんにて、NPO法人モンキーマジッ

クのみなさんによるボルダリングの授業が開催されました。先生は、代表の小林幸一郎さ

ん(背中に貼られたお名前は「ボスザル」!)、木本さん(なんと「さるまわし たみぃ

」というあだ名です)、山本さん(「もっさん」)と、パラクライミングの視覚障害者部

門で日本代表になったこともある青木さんです。

2020年東京オリンピックでも新たな種目として採択されたフリークライミングと呼ば

れるスポーツの中には、ロープをつけないで行うボルダリングとロープをつけて行うリー

ドクライミングというものがあるそうです。今回は室内で行われるボルダリングを教えて

いただくとともに、目の見えないクライマーになってパラクライミングの体験をさせてい

ただきました!

生徒のみなさんは、クライミングに興味があって…という初心者の方々や、パラクライミ

ングに興味があって…と小林さんに教えてもらえるのを楽しみにしてこられた経験者の方

々。基本ルールを教えていただき、チームに分かれて、まずは登ってみました。クライミ

ングは初めて!という方々も、モンキーマジックのみなさんや経験者の方々に教えてもら

いながら、がんばりました。

その後、パラクライミングの体験をしました。チームの中で、クライミングをする人はア

イマスクをして目の見えないクライマーになり、登ります。どこにホールド(壁にある突

起や穴、手で持てる部分。壁にカラフルで様々な形状のものがついています)があるかは

チームの仲間たちに教えてもらって、登っていきます。

説明は「HKK」の順で、と教えてもらいました。Hは「方向」(時計の針で説明します

。「10時の方向!」のように)、Kは「距離」(げきちか、普通…など。言い方は色々

だそうです)、そしてもう一つのKは「形」(どういう形でどこに持ちやすいポイントが

あるかなど。様々なものにたとえて必死で伝えようとしているのがあちこちから聞こえて

きました)。

チームで練習をした後、プチコンペをしました。制限時間内に、かわりばんこに見えない

クライマーになり、小林さんとのじゃんけんで決まった難易度のルートを登ります。ゴー

ルしたら、もしくは落ちてしまったら次の人と交代します。ゴールしたら点が入るとなる

と、俄然燃えます。なるべく簡単なルートになるように小林さんとのじゃんけんに勝つぞ

、というところから、本気です!

わたし自身がチームの勝利に貢献すべく全力を尽くしすぎて、他チームの様子はまったく

目に入っていませんでしたが、とにかくあちこちで声がしていました。応援の声、ガンバ

ガンバ、もうちょっと右右!、そこー!、みたいな声がたくさん聞こえます。「14時の

方向!」「え?」みたいなお茶目なやりとりも聞こえてきました。

アイマスクをして登ると、見えている時よりもずっと高いところにいるように感じます。

言われた方向に手を伸ばしても何もない時の不安、どこに足をかけたら安定するのかわか

らない時の不安、もう手が痛くて離したいけれど落ちるのも不安。そんな中で、「もう少

し右!あ、そこそこ-!」「イエーイ!」とチームメートからかけられる声は本当に安心

するし、嬉しいです。30分という時間の中で、みなさんの「イエーイ!」という掛け声

や拍手、笑い声が、どんどん大きくなっていくのを感じました。

その後、お昼ご飯を食べながら、小林さんがギリシアのカルミノス島に行かれた時のこと

をまとめたドキュメンタリーフィルムを見せていただきました。素人目ではものすごく高

い岸壁を、友人である鈴木さんの声を頼りに登っていく小林さんはすごいの一言です。で

もそれ以上に、うまく登れなかったり間違えたりしてしまっても、小林さんが「楽しい」

と何度も言われるのが素敵で、見入ってしまいました。

そして午後はペアになって「天才画家と助手」のワークをやりました。これからやられる

方のために内容は書きませんが…たくさん考えさせられる時間になりました。とても内容

の濃い4時間、楽しくてあっという間に過ぎていきました。最後に、印象に残ったことを

…。

「目が見えない人ができないことだけを助けることで、みんなが楽しめる」

パラクライミングを始める前に、「ぐっと我慢でムーブ(どう動くべきか)は教えざる」

と教えていただきました。この言葉は「だけ」の部分が大切で、クライミングの楽しさで

もある「どう登るかを考える」部分は目が見えなくてもできる部分だから、見えないから

わからないことだけを助ければよい…。これは障害者であってもなくても、ひとりひとり

、できることやできないことがあり、できる人が主導してできない人が従うという関係で

なく、思い合って助け合って生きていくための大事な視点だな、と思いました。

「見えない壁だって、超えられる」

モンキーマジックのコンセプトだそうです。今回、わたしも参加させていただきましたが

、アイマスクでゴールまでたどり着き、達成できたことをチームで喜んでいた時に、たみ

ぃに「最初はこんなのできなーい!って言ってたよ」と言われました。確かに言ったよう

な気がします。自然と「こんなのできない」と思ってしまっていることに、はっとさせら

れました。わたしは運動神経も悪いし、筋力もないし…と、自分で「見えない壁」を作っ

てしまっているんだな、と思いました。クライミングでは、何度も失敗して落ちたり、で

きなかったりするけれど、やり方を工夫したり、仲間と協力したり、何より「この壁だっ

て越えられる」と思って挑戦することが大切。これは小林さんの言うとおり、「人生その

もの」であると思います。

モンキーマジックのみなさん、一緒に楽しい時間を過ごしたみなさん、本当にありがとう

ございました!


レポート 鈴木梨恵子

※写真をクリックすると拡大します。


 

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