大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

飲めるほど美味しい“みりん”はどうやって生まれるの?ダイナミックな製造現場へようこそ!


カテゴリ:【食、歴史・文化】
定 員 :15人

参加対象:どなたでも
開催日時:2016年11月05日(土) 15時00分 ~ 16時30分
教室:三州三河みりん 角谷文治郎商店
先生: 角谷 文子 /  
  • 授業情報
  • レポートUP
  • フォトレポートUP
  • コメント・トラックバック
・参加費として1,000円を頂戴します。
・駐車場が限られているため、公共交通機関でご来場くださいませ。
・試飲のみりんにはアルコール分が含まれます。苦手な方・お車を運転される方は当日お申し付けください。
愛知の三河地方では、200年以上も昔からみりんの醸造が盛んに行われてきました。 現在でも愛知県のみりん業者の数は全国一を誇っています。

今回の授業では、そんなみりんの本場で「米一升・みりん一升」の伝統的な製法を受け継ぎ、もち米のおいしさを「醸造」という技のみで引き出した本格みりんを造り続けている三州三河みりん醸造元“角谷文治郎商店”の工場を見学します。
大量のもち米を蒸し器に入れる瞬間はなんともダイナミック!



ちなみに角谷文治郎商店の三河みりん、なんとそのまま飲めるんです。
とっても甘くてまろやかなお酒のようで、調味料として使うのがもったいないほど!
そんなみりんがお料理に使われたら、素材の力がぐぐっと引き出されることまちがいなしです。
なんとあの歌手のマドンナのプライベートシェフも愛用していたそうです。
最近は洋菓子の本場フランスでシェフに絶賛され、スイーツの材料としても使われているとのこと。

伝統を守り続けながら新たな挑戦にも取り組む“三河みりん”の作り方とその味を
この機会にぜひ体感してみてください!


14:50 受付開始
15:00 授業開始、 先生のお話
15:30 工場見学
16:00 みりん試飲、質問タイム
16:30 授業終了

授業コーディネーター:井上麻衣

角谷 文子 /

愛知県三河地方にある1910年創業の老舗みりんメーカーに生まれる。幼少のころからみりんの美味しさに親しみ、現在はみりんの魅力を発信するため、国内外でPRしている。毎日、みりんを使った料理を作り、夫と仲良く暮らしている。

今回の教室:三州三河みりん 角谷文治郎商店

住所:愛知県碧南市西浜町6丁目3
地図を見る

名鉄三河線 碧南駅から徒歩15分程度
※駐車場が限られているため、公共交通機関でご来場くださいませ。

みなさんは「みりん」にどんなイメージがありますか?
日本人なら調味料としてなじみのある「みりん」、飲んだことがある人はどのくらいいるでしょうか。

私は今回の授業で初めて「みりん」を飲みました。
もしも「みりん」と知らずに飲んだら、高級なお酒と思うくらいの甘みとうまみ!そのまま何杯も飲めるほど美味しいぞ?! これはびっくりの体験でした。

今回の授業では、この美味しい「みりん」が生まれる秘密を知るべく、三州三河みりん角谷文治郎商店さんにお邪魔しました。(今は使われていないそうですが、長年みりん造りを支えてきた煙突が目印です。)



まずは、みりんを仕込んでいる工場を見学しました。授業の開始時間がちょうど蒸し上げたもち米をあげて冷ます工程が見られる時間だったので、見せていただきました。蒸したてのお米がどーんと落ちてくる様子は圧巻でした(言葉にはできません。写真を見てください)。








角谷文治郎商店さんではこだわりのお米を自社で精米しています。そのお米を蒸して冷まし、こうじとみりん造りのためだけに作った焼酎を混ぜています。それらが仕込みタンクに入れられます(仕込みタンクをのぞかせていただきましたが、中のお酒のにおいに酔いそう!いい香りです笑)。



基本的には日本酒の蔵と同じ設備で、同じ工程で「みりん」は造られています。なので、タンクで3ヶ月程おかれたあと、しぼりの工程があります。この工程で、日本酒と同じように、かすが出ます。これを「みりん粕」というそうです(「こぼれうめ」というきれいな名前もあります。みりん粕は真っ白でぽろぽろした形状が、満開になった梅の花のように見えるから)。残念ながら酒粕のように出回っていないのは、三河みりんのように本来の製法でみりんを造っているところが少ないから、だそうです。

三河みりんは「米一升・みりん一升」で作られています。つまり、お米一升から、みりんを一升作るということです。スーパーに行くとたくさんみりんが売られていますが、お米一升からみりん五升分作ったものでも「本みりん」と呼ばれています。お米:みりんの割合が1:1であることは、今ではめったにないことなのだということです。



角谷文治郎商店さんの角谷文子さんに案内をしていただき工場を見学しましたが、ひとつひとつの工程に伝統とこだわりを感じることができました。また、「みりん」ができるまでをじっくり見させていただいて、普段あまり気にかけることのない「みりん」のファンになっていく自分を感じました。

その後、角谷さんのお話を聞かせていただきながら、「三州三河みりん」と「有機三州味醂」を試飲しました。まず、印象としては、いつも見ているみりんよりずっとずっと色が濃い、ということです。そして、お米の味がする、と私は思いました。使っているもち米の違いが味にも感じられる(ような気がしました)。

また、「三河みりん」に梅をつけ込んだ「三州梅酒10」と「三州梅酒」もいただきました。この梅酒は、砂糖無添加で作られているそうです。梅酒といえば、梅をつけ込む際に砂糖をドバドバ入れる印象なのに…「三河みりん」に含まれるもち米の甘さだけで、すっきりと飲みやすい、優しい味わいの梅酒になっていました。





と、飲んだものの感想ばかりですが、その間に「みりん」の歴史や種類、用途など…とても詳しく説明していただきました。高級なリキュール(調味料としても高級品だった)として扱われていたみりんですが、戦時中・戦後の米不足により酒税が高くなったことで酒税法を逃れるための新しい製法のみりんが出回り、今のように様々な種類のみりんやみりんのようなもの(みりん風調味料)ができてきたそう。

けれど、愛知県三河地方では、昔からみりんの醸造がさかんに行われ、今でもみりんの製造業者数は全国1位だそうです。そして、伝統的な製法でずっと本物の「みりん」を造り続けている…愛知県にずっと住んでいるのに、全然知らずにいました。

帰りに、「三州三河みりん」と「みりんレシピ集」をお土産でいただきました。「みりん」といえば和食!という固定観念をひっくり返されるようなレシピ集です(角谷文治郎商店さんのHPにもたくさん載っています)。家に帰ってから、あえて、麻婆豆腐を作りました。

伝統はいいものを、丁寧に時間をかけて続けて作っていくことなのだなあと、「三州三河みりん」を飲んだり、料理に使ったりすると思います。興味を持たれた方はぜひ一度、本格的な「みりん」を使ってみてください。



レポート:鈴木梨恵子
写真:大野嵩明、前田智恵

※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

コメントがありません。 ご質問・ご感想など、コメントをお書きください。
コメントを投稿するには、会員登録した後、ログインして頂く必要があります。

この授業への皆さんからのトラックバック

トラックバックがありません。

トラックバック用URL

トラックバック
上の画像の英数字を、上記テキストボックスのurlのあとに入力して送信してください。
例)http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/trackback/366/a1b2c3d4e5
また、トラックバックは承認制のため表示に多少時間がかかります。

大ナゴヤ大学のTwitter

大ナゴヤ大学のfacebook

大ナゴヤ大学のインスタグラム