大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

新学長と学ぶ。ーのんびり編集長 藤本智士の編集の視点ー


開催日時:2017年10月23日(月) 19時00分 ~ 21時00分
教室:名古屋テレビ塔 3F会議室
先生: 藤本智士 / 有限会社りす代表
カテゴリ:【コミュニケーション】
定 員 :50人

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※参加費として2,000円を頂戴します。(ワンドリンク付き)
※ドリンクは1部終了時に提供します。
「魅力を伝える」って思った以上に難しい・・・
そう感じた経験ありませんか。

大ナゴヤ大学も「名古屋の街って、人って面白い。」
それをもっと多くの人に伝えたい!そんな想いを持ちながら活動しています。

昨年、「魅力のない街No.1」として取り上げられた名古屋。
それってもしかしたら魅力をちゃんと伝えられていなかったのではないのか。
だれもが情報を発信できる時代に、同じように伝える難しさに悩んでいる人はいるはず。

そんなときに出会った「編集」という言葉・・・。
今回はその「編集」というカタチのみえない何かを追いかけようと思います!

さまざまな地域で数多くのローカルメディアがつくられながらも、
その中で注目を集め続けてきた秋田県のフリーマガジン「のんびり」。

毎号、次の展開が想像もつかず、編集チームの取材の様子から、
打ち合わせや準備の様子まで紹介され、
読みながら一緒に秋田の魅力に出会っているかのようにも感じられるワクワク感はとても印象的です。

数字で見れば秋田は人口減少の最前線。
でも数字だけでは、本当の豊かさやその地域の魅力はわからない。

そんな魅力を魔法使いのようにスッと伝えてしまう編集者 藤本智士さんに、
これまでの編集のノウハウを詰め込んだ著書「魔法をかける編集」、
さらに「のんびり」をはじめ、これまでの経験をまとめた
「土と風の秋田 二十年後の日本を生きる豊かさのヒント」から
編集者がどんな視点でモノゴトを捉えているのか、そもそも編集とはどんなものなのか伺っていきます。
「編集ってなんだろう?」からでもかまいません。
新学長と一緒に学んでいきましょう。

【スケジュール】  
18:30 受付開始
19:00 トーク1部 藤本さんの編集の話
   ~Drink time~
20:00 トーク2部 ざっくばらんにきいてみよう / 交流会
21:00 終了

コーディネーター:はたらく課 岡西康太

【大ナゴヤ大学 はたらく課】
「そんな“はたらく”との出会い」をキャッチフレーズに、
身近な人の多様なはたらき方や価値観、生き方など、
WEBでのインタビュー記事やトークイベント「ハタラクデアイ」で紹介している。
HP:http://hatarakuka.jp/

藤本智士 / 有限会社りす代表

1974年兵庫県生まれ。編集者。有限会社りす代表。雑誌「Re:S」編集長を経て、秋田県発行フリーマガジン「のんびり」、webマガジン「なんも大学」の編集長に。自著に『魔法をかける編集』(インプレス)、『風と土の秋田』『ほんとうのニッポンに出会う旅』(共にリトルモア)。イラストレーターの福田利之氏との共著に『いまからノート』(青幻舎)、編著として『池田修三木版画集 センチメンタルの青い旗』(ナナロク社)などがある。編集・原稿執筆した『るろうにほん 熊本へ』(ワニブックス)、『ニッポンの嵐』(KADOKAWA)ほか、手がけた書籍多数。 ホームページ http://re-s.jp / twitter @Re_Satoshi_F

今回の教室:名古屋テレビ塔 3F会議室

住所:住所:名古屋市中区錦3-6-15先

TEL:052-971-8546
※最寄駅:地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
      地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ


地図を見る

『編集』というとどんなことを想像しますか。本や雑誌を作る、だけじゃない!
あたらしい“ふつう”を提案する雑誌『Re:S』、そしてウワサの秋田県発フリーマガジン『のんびり』の編集長 藤本智士さんに編集の視点を学びます。

当日は台風直撃と心配されながらも、何とか開催することが出来ました。平日にもかかわらずまだ強い風の残るこの日、教室となる名古屋テレビ塔へ多くのかたにお集まりいただきました。まずは先生の自己紹介からスタート。



今回は7月に発売された著書『魔法をかける編集』をひっさげてのトークセッション全国行脚の29箇所目。



なぜ全国行脚?

初版本は発行部数5千部ほどが一般的。そうすると全国の書店に1冊ずつしか並びません。「地方の人たちに“編集”を知ってほしい」その思いが、全国行脚での手売りスタイルなのです。

先生の視点はつねに「地方(ローカル)」に置かれています。東京に対する地方からの違和感。なぜ東京からの情報だけが全国に流れるのか。地方からの情報を全国に発信してもいいのでは?

それが、雑誌『Re:S』を創り、『のんびり』にも繋がっています。

先生の『編集』とは―
人との出会いもそこからおこる町づくりも、先生曰く全てが『編集』。人を動かし、メディアを使い、デザインをおこし、モノをつくる。全部が『編集』であり自らを『編集者』と呼びます。

そのルーツは西宮、なんと笑福亭鶴瓶さんにありました。名古屋ではあまり放送されていませんでしたが、あの伝説のテレビ番組「パペポ」のスタジオ観覧に通っていた藤本少年に、鶴瓶さんのまさに「ライブ編集力」が大きな影響を与えたようです。

雑誌を創る作る際に必ずおこなう「台割り」を作らない手法も、100%のきっちりした台本を作らずナマの反応から生じるライブ感を編んでいく鶴瓶さんの影響から。『Re:S』や『のんびり』の中で必ず起きる奇跡も、台本を作っていないからこその出会いなのです。

なぜ秋田県なの?
人口減少や高齢化が全国でもトップの秋田県。でもそこは東京や大阪など大都市からみると魅力がいっぱい。「秋田のいいところは、旨い酒と美味い飯がある!!」と自慢のお茶目な県知事さん。こんな魅力満載の秋田県に来て欲しい!
 
その魅力に気がつくのは県外の人たち。『のんびり』は、そんな県外者5名と地元秋田のクリエーター5名のチームで作られています。ここにも皆さんの熱い想いが、先生の『編集力』により誌面に編み出されています。

さてここでしばし休憩。新刊本や既刊本、『Re:S』バックナンバーやグッズなどを手にした生徒さんたちに囲まれる先生。



休憩の後は、第2部のスタート。生徒さんたちからの質問タイム。
質疑応答形式で紹介します。

まずは新学長から。
【新学長】『のんびり』製作の裏話などを教えてください。

【先生】読んだ人に秋田に来て欲しい。そのため情報はあえてあまり詳しく掲載していない。是非足を運んで実際に体験してほしいから。『のんびり』は実は秋田県民に向けて作っていた。

地元の人たちの意識を変えて欲しい、という思いもあった。今でこそ有名になった『池田修三』も、取材を始めた当時は、秋田でも誰も知らなかった。誌面で取り上げていくことで、今では駅や空港など至るところに池田作品が溢れている。これもまさに『編集のチカラ』。



【生徒さん】寒天や池田修三など、それに気づくきっかけはなんだったのですか。

【先生】地元の人は当たり前になっていて気がつかないが、外からくれば誰でも気づくはず。ただその気づきを「どうしたい?」と次のビジョンへ広げていけるか。そこが『編集力』。

【生徒さん】秋田はとても魅力的で何度も通っているのですが、地元名古屋にある魅力に気がつかない。何かありますか。



【先生】名古屋は、表面は渋谷とかと同じ。名古屋めしや名古屋城などアイコン化されてしまっている。高いハードルを越えていかないと見えてこないと思う。

【生徒さん】秋田が大好きです。台割りをしないとのことですが、どんな取材をしてどんな編集をし、一冊のカタチにしていくのですか。

【先生】ストレスをどんどん取り除いていく。その作業はめっちゃ楽しい!産みの苦しみなんて無い!『のんびり』の場合、6万字ぐらい書いてデザイナーに2万字ぐらいにデザインしてもらっている。

【新学長】「偶然の出会い」をどう呼び込んでいるのですか。

【先生】皆、普通にまわりに奇蹟が起こっているのに、誰もそれを「奇蹟だ!」と大騒ぎしない。「偶然やねー」とふわーっと済ませているのはもったいない! 奇蹟を感じて大騒ぎすると、また奇蹟が訪れる。

【生徒さん】名古屋の魅力を発信する仕事をしています。地元の人に魅力を知ってもらいたいと思い発信するが、心が折れそうになっています。秋田に向けて発信していて、折れそうになった時、また結果が出ないときはどうされたのですか。

【先生】やっぱり「数字」が説得力がある。何かしら数字で示すと理解が得やすい。

当日参加されていた生徒さんたちの中には、編集や情報発信のお仕事をされている方も多かったようで、同業者ならではの具体的な質問が飛び交いました。まだまだ質問し足りない生徒さんたちでしたが、あっという間にここでお時間。

生徒の皆さんそれぞれが、『編集』について多くを学び取ることができたのではないでしょうか。

最後に私が印象的だった先生の言葉は、
『「究極のローカルメディアはあなた自身」 世の中には編集者がいっぱい!』。
また、普段私がやってる仕事も『編集』なんだ!と、再認識できた授業でした。



レポート:八町順子
写真:西田知佳、大野嵩明

※写真をクリックすると拡大します。


 

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