大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

まちの銭湯のこれから 〜失われる銭湯、続いていく銭湯〜


開催日時:2017年11月23日(木) 17時30分 ~ 21時00分
教室:喜乃湯/八幡湯
先生: 林 俊孝 / 名古屋銭湯女子部 男子部
見田 護 / 名古屋銭湯女子部 男子部
カテゴリ:【カルチャー】
定 員 :10人

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※参加費は無料。
※実費として懇親会費(3,000円程度)と入浴料(420円)が必要となります。
※八幡湯さんにはシャンプー・リンス・石鹸等の準備がありません。
必ず入浴セットをご用意のうえご参加ください。
※集合場所:JR鶴舞駅構内改札口前(公園口)(17:15 集合)
あなたのまちにもありませんか?
のれんに大きく書かれた「ゆ」の文字。
まっすぐ突き抜けたさきからもくもくと煙がたつ円筒。

ジャグジーのついた深めのお風呂で、仲間や近所の人と会話して。
出て一息ついた後に、瓶の牛乳をぐびっと飲んでリフレッシュ!

そんな銭湯がある風景が、いままさに失われつつあります。

日本ならではであり、私たちにとって身近な文化のひとつとも言える「銭湯」。

近年、様々なサービスを展開し、レジャー施設のように楽しめるスーパー銭湯が
増える一方で、昔ながらのまちの銭湯は徐々に数が少なくなっています。

こうしてなくなってしまう銭湯がある一方で、いまもなお続いている銭湯もあります。

またそのレトロな雰囲気を楽しみと気兼ねなく行ける手軽さから、
徐々に若い世代も銭湯を楽しむ人が増えています。

そんな失われる銭湯と、今後も続いて行ってほしい銭湯の2つの銭湯を、
"あいち銭湯ファン"である名古屋銭湯女子部のみなさんと楽しみます。

銭湯に入る前に交流会として、名古屋銭湯女子部の方と
愛知県の銭湯についてや銭湯の楽しみ方についての知識を深めます。

授業で訪れる一つ目の銭湯・喜乃湯は9月末に廃業したばかりで、
今年の年末に建物が取り壊されることが決まっています。

今回は特別に中を見学させて頂き、昭和24年創業のレトロな雰囲気を
楽しみながら喜乃湯さんの歴史について伺います。

また授業では実際に八幡湯さんに入浴しに行きます。
八幡湯さんも大正8年に築工され、木の寝風呂や薪で沸かしたお湯が楽しめる銭湯です。

いままでまちの銭湯に入ってみたことがない人も、銭湯の大ファンの人も、
冬が本格化するまえに、みんなでホッと一息つきませんか?

【スケジュール】
17:15 JR鶴舞駅構内改札口前(公園口)集合
17:30 交流会スタート
18:45 喜乃湯へ移動
19:00 喜乃湯見学
19:50 八幡湯移動
20:00 八幡湯入浴
21:00 解散

授業コーディネーター:河田 朗奈

林 俊孝 / 名古屋銭湯女子部 男子部

尾張旭市在住、名古屋銭湯女子部の男子部員。FC岐阜とマラソンをこよなく愛するランナー男子。銭湯への思い入れは人一倍、熱湯のような男です。

見田 護 / 名古屋銭湯女子部 男子部

名古屋市在住、名古屋銭湯女子部の男子部員。Facebookの名古屋銭湯女子部ページで情報を発信している。もともとレトロ好きから銭湯にはまる。熱い湯と水風呂の交互浴が好き。

今回の教室:喜乃湯/八幡湯

住所:八幡湯:〒466-0051 愛知県名古屋市昭和区御器所4丁目16−12
地図を見る

喜乃湯
昭和区村雲町にある銭湯。今年の9月末に廃業。切子としじみガラスの吊り扉など建てられた当時の建築様式が楽しめる、昔ながらの町家の銭湯。

八幡湯
昭和区御器所にある銭湯。木風呂・マッサージ風呂・電気風呂・木の寝風呂・ ボディシャワー・座風呂など複数のお風呂が存在。ボイラーではなく、薪でお湯を沸かしている。

最近めっきり寒くなりましたね。外を歩いてると、お風呂に浸かってポカポカしたいなーという気持ちになります。

今回はそんな季節にぴったりの「銭湯」について学び、実際に銭湯に入りに行こうという授業が行われました。

今回の授業の先生は、名古屋の銭湯好きの方々で銭湯に一緒に行ったり、銭湯に関する情報共有や発信を行っている「名古屋銭湯女子部&男子部」の林さんと、見田さんです。授業の打ち合わせの時から、今回の授業で「銭湯に行きたいと思ってもらえる方向にもっていきたい」と、熱意を語っておられました。

集合場所のJR鶴舞駅に続々と集まる生徒さん達は、ジムの帰りによく銭湯に通うという方や、銭湯で働いていた事があるという方、今回行く銭湯には行ったことがないので、一度入ってみたいといった方など、様々な方が参加されていました。

まずは鶴舞駅近くにある居酒屋の「パンダ食堂」に移動して懇親会です。カンパーイ!!…とする前から銭湯の話で盛り上がるほど、銭湯が好きな方ばかり!初対面同士とは思えないくらいに、銭湯談話に花が咲いていました。



途中に林さんと見田さんから、愛知県の銭湯の現状についてのお話をして頂きました。愛知県の銭湯は利用者の減少、経営者の高齢化、設備の老朽化などの理由で年々減少していき、現在では99軒にまで減ってしまったそうです。

今後も経営コストや後継ぎがいないなどの問題で減っていくだろうとのことです。また最近では、ジョギングをする方のために着替えや荷物預かりの場所を提供して、走った後に銭湯に入ってもらうという「ランナーズ銭湯」のサービスを行っているところもある等の情報も紹介していただきました。

今回は西区にある白山温泉を経営されている飯田さんにも参加していただいたので、生徒さんからの質問に答える形で銭湯についての内情をお聞きすることができました。飯田さんによると、昔と今とでは世帯のお風呂の普及率が違うので、やはり経営には苦心されてるとのことで、お客さんに来てもらうために薬湯コーナーをつくり数種類の薬湯を使い分けたり、様々なイベントを考えたりと工夫を凝らしているとのこと。

そのほかにも関東と関西での銭湯のレイアウトの特徴や衛生面での塩素のお話など、かなり専門的な内容までお話を伺うことができました。



また、銭湯の魅力として何があるだろうという話題になり、「スーパー銭湯は良い面もあるが、人が沢山いて騒がしい。銭湯はゆっくりできる。」、「狭い空間だからこそ、安心感がある。」、「居合わせた人と、あったかい会話ができる。コミュニティがある。」、等々、みなさんそれぞれに銭湯の良さを再認識されているようでした。

懇親会の後は、今年9月に閉店した銭湯「喜乃湯(よしのゆ)」に移動して、昭和レトロ感たっぷりの脱衣所や浴室を見学させてもらいつつ、喜乃湯三代目である梶田さんに、喜乃湯の歴史について解説をしていただきました。喜乃湯は戦後、材木店を営んでいた梶田さんの祖父が開業した銭湯で、昔は多くのお客さんで賑わっていたそうです。

脱衣所の大黒柱や梁は、創業時から現在まで使われていて、お風呂の水も、飲めるくらいの良質な地下水に恵まれていたこともあり、設備等もほとんど痛まずにやってこれたとの事で、感謝の言葉を口にされていました。




閉店して静かに終わっていこうとするところに大人数で詰めかけたのに、嫌な顔ひとつせず、おもてなしの心で応対してくださった梶田さん。解説も観光ガイド顔負けの丁寧なもので、今まで続けてこれたのは、梶田さんのお人柄もあるのではないかなと思いました。最後に梶田さんの母親が書かれた喜乃湯の今までについての文章があるとのことで読み上げてもらいましたが、その中に「水に感謝、お客さんに感謝」との言葉があり、みなさんも感慨深く聞き入っていました。

最後は、喜乃湯の近くにある銭湯「八幡湯(はちまんゆ)」に移動して入浴。八幡湯では広いサウナルームや寝湯もあり、皆それぞれに楽しんでいました。



移動で冷えた体もほっこり温まりました!

今回の授業ではスーパー銭湯が次々と誕生する昨今、時代の流れの中で失われていく銭湯の良さや文化や歴史を再認識することができました。また、時代に合うように工夫を凝らす銭湯や静かに終わっていく銭湯を知ることができ、勤労感謝の日の授業として良い授業になりました。

大ナゴヤ大学としても、参加される生徒さんや先生に感謝の心を大切にしながら人との繋がりの側面も持った授業が出来ればいいなと思いました。



レポート:河津一輝
写真:あいざわけいこ

※写真をクリックすると拡大します。


 

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