大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

建築家の視点でまちを巡る〜名古屋駅の建物達〜


開催日時:2018年03月24日(土) 14時00分 ~ 16時30分
教室:名古屋駅界隈
先生: 黒野有一郎 / 一級建築士事務所建築クロノ主宰 建築家
上原徹也 / ファンズマイル/上原設計 主宰 建築家
森 哲哉 / 森建築設計室 主宰 建築家
カテゴリ:【まち歩き】
定 員 :15人

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※参加費として1,500円を頂戴します。(情報誌「建築家+(プラス)」付き。)
※集合場所:大名古屋ビルヂング13F  TOTOショールーム
※雨天決行。警報や注意報が発令されるなど荒天時は中止します。
中止の場合は、開始時間の2時間前までに連絡いたします。
※中学生以下は、保護者同伴に限り参加費不要。(事前に事務局まで連絡ください。)
名古屋駅を歩いている時に、ふと空を見上げると、そこに静かに立っている建物達。
せわしない毎日の中では無機質な存在に見えますが、
ゆっくり立ち止まって眺めてみると、それぞれ個性があって面白い。

そんな建物達の向こうには、建築家さんの存在があります。
建物に込められた思い、具現化するための試行錯誤など、それぞれ違った物語があります。

今回の授業は、「公益社団法人日本建築家協会 東海支部 愛知地域会(JIA愛知)」さんとのコラボ企画。

建築家さんのことをもっと身近に感じてもらおうと、「建築家+(プラス)」という情報誌が創刊されました。


※企画・発行 公益社団法人日本建築家協会 東海支部 愛知地域会(JIA愛知)

創刊号は、名駅エリアの特集で、「大名古屋ビルヂング」、
「スパイラルタワーズ」、「名古屋駅前モニュメント“飛翔”」の建築家さんへの
インタビューなどが掲載されています。

この情報誌の制作に関わった建築家さんを先生に迎え、
「建築家+(プラス)」を教科書に名駅エリアを教室に、授業を開催します。

はじめに、大名古屋ビルヂングに集合し、「建築家+(プラス)」をつくった経緯などのお話を伺います。

その後、まちへ飛び出し、建築家さんと一緒に、建物を外から眺めたり、
中に入ってみたりしながら、取材時のエピソードや建築家さん目線で見た
建物の面白さなどのお話を伺います。

今回の授業では、特別にあの特徴的な形のスパイラルタワーズの内部にも入れていただきます!

建築家になったつもりで、まちを眺めてみると、普段とは少し違ってまちが見えるかもしれません。

授業が終わっているころには、建築家さんの思いを、他の人に伝えたくなっているはず!

ビルや建物が好きな方、名駅エリアに建物の物語が知りたい方、
名古屋駅エリアが好きな方、建築家の仕事に興味がある方など、気軽にご参加ください。

【タイムテーブル】
13:30 受付開始(大名古屋ビルヂング13F  TOTOショールーム
13:50 教室へ移動(※この時間までに受付をお済ませください)
14:00 授業開始
14:10 自己紹介、導入、説明
14:30 大名古屋ビルヂング内見学
15:00 大名古屋ビルヂングから、「飛翔」を眺めつつ、スパイラルタワーズへ
15:30 スパイラルタワーズ内部見学など
16:15 授業の振り返り
16:30 解散


【共催】
公益社団法人 日本建築家協会 東海支部 愛知地域会(JIA愛知)

授業コーディネーター:大野嵩明、山田卓哉

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キャンセル料について
安定的な運営のため、開催2日前以降のキャンセルはキャンセル料を申し受けます。あらかじめご了承ください。
やむを得ずキャンセルされる場合は、dai-nagoya@univnet.jpまでお早めにご連絡ください。
※電話連絡も可能ですが、打ち合わせなどで電話に出られない場合があります。留守電にメッセージを残してください。
Tel:070-5459-8213(受付時間:10:00~17:00 ※定休日:土・日・祝)

【キャンセル料】
2日前〜前日のキャンセル:参加費の50%
当日のキャンセル、無連絡不参加:参加費の100%
※電話でのキャンセルは当事務局の営業日、営業時間内にご連絡いただいた日を基準とします。
※代わりに参加できる方がおられる場合、キャンセル料は不要です。その旨をご連絡ください。
※無連絡不参加の場合、以後のご参加をお断りすることがございます。
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黒野有一郎 / 一級建築士事務所建築クロノ主宰 建築家

1967年愛知県豊橋市生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業後、野沢正光建築工房を経て、2004年一級建築士事務所建築クロノを設立。同年より始まった都市型アートイベント「sebone」に参加。現在、水上ビルの商店街理事長を務めるほか、駅前デザイン会議「トリエンナーレとよはし部会」を主導するなど、自治体・行政と連携した「アートによるまちづくり」を展開している。 JIA(日本建築家協会)正会員。

上原徹也 / ファンズマイル/上原設計 主宰 建築家

1977年愛知県生まれ。2000年名城大学理工学部建築学科卒業、2000年原田設計 、2009年ファンズマイル/上原設計を設立。JIA(日本建築家協会)正会員。好きな名古屋めしはあんかけスパ、好きな球団はもちろん中日。「家づくりはライフスタイルの確認作業。起きて、食べて、遊んで、笑って・・・ひとつひとつイメージしながら空間に反映させて、新たな暮らしのお手伝いをしたいと思っています。」

森 哲哉 / 森建築設計室 主宰 建築家

1961年愛知県名古屋市生まれ。法政大学大学院修了。槇総合計画事務所を経て、1996年一級建築士事務所 森建築設計室を設立。「街は大きな家」と捉え周辺環境まで視野に入れた計画を心掛けています。JIA(日本建築家協会)正会員 登録建築家。

今回の教室:名古屋駅界隈

住所:名古屋市中村区名駅界隈

名駅エリアは、JR、名鉄、近鉄、あおなみ線、地下鉄及びバス等の交通機関が集中し、一日に約 100 万人以上が利用する一大交通ターミナル駅を擁する地区。また、交通結節点の機能だけでなく、業務商業を中心に都心居住や流通・卸売機能など複数の機能が混在する地区でもある。

名古屋駅周辺はこの数年、次々と新しいビルができたり、建て替えが行われたりと、10年前と比べると風景も大きく変化しています。それらの風景を形作る建物には、様々な建築のこだわりや物語があるようです。

今回の授業は、JIA愛知(公益社団法人日本建築家協会 東海支部 愛知地域会)さんとのコラボ授業として、名古屋駅周辺を建築家の先生達と実際に歩いて、建物について学ぶ授業です。

集合場所である大名古屋ビルヂング内のTOTOショールームに集まった生徒さん達は、高層ビルが好きな方、名古屋駅周辺で働いている方など、建築の知識はあまりないけど、最近の名古屋駅周辺の建物について興味があって参加したという方がほとんどで、特に普段なかなか入ることのできない「スパイラルタワーズ」の内部が見れる事を楽しみにされている方が多くいました。



また、今回は建築家のことをもっと身近に感じてもらい、建築を通じて愛知の魅力を伝えたいとの想いで、愛知の建築家の集まりであるJIA愛知の会員さんたちが主になって創刊された情報誌の「建築家+(プラス)」を授業の教科書として生徒さんにお配りしました。



この「建築家+」はフリーマガジンとは思えないくらい、内容がしっかりしていて、建築の知識がない人でも十分に楽しめる内容となっています。今後、JIA愛知さんのイベント等で配布していくそうなので、見かけたら是非入手されることをおすすめします!

授業開始とともに、TOTOさんのプレゼンテーションルームに移動し、今回の先生である、JIA愛知会員の上原さん、森さん、黒野さんからのご挨拶と「建築家+」の紹介をしていただきました。先生方は「皆さんと楽しみながら街歩きをして、道中遠慮なしに意見交換ができれば」と話されていて、常に建築に対して情熱を持たれている方々だなという印象を受けました。



そして、いよいよ街歩きのスタートです。

街歩きは、まずは大名古屋ビルヂング内部を探索し、続いてモニュメント「飛翔」を見つつ移動し、スパイラルタワーズまで歩くというルートで歩いていきました。

【大名古屋ビルヂング】
建替工事によって新しくなった大名古屋ビルヂングは、「緑の丘の上に立つ大樹」をコンセプトにして設計されていて、施設内にも探してみると大樹をイメージしたデザインがいくつかあるとのことです。



外壁に日射遮蔽で取り付けられている縦フィンは一見、いい加減に配置しているように見えるのですが、実は、自然現象にみられる「1/fのゆらぎ」のアルゴリズムの計算をもとに配置されており、太陽光が当たる時間帯によって大樹のように様々な表情を見せるように工夫されているとのことでした。



低層階の商業施設内から見えるガラスに施された紋様は、2020年の東京五輪の市松模様のエンブレムを考案したデザイナーによるものだそうで、発表された当時は、ここに各メディアからの取材も訪れるようになったそうです。



大名古屋ビルヂングの外に出てからも先生の解説は続きます。

1階の車寄せに移動した旧ビルのエレベーターホールのモザイク壁画、住所が記された「大名古屋ビルヂング」のプレートも建て替えた後にそのまま再利用されていて、それだけ名古屋の人に愛されているビルだということを先生が話されると、生徒さんも昔の思い出が蘇ったようで、「名古屋駅を出たら最初に目に入るのは大名古屋ビルヂングの文字だもんね」とか「昔は屋上に広告入りの球体があったから、あれを復活させてほしいな!」など、それぞれに想いを話されていて、生徒さん達と先生の間で会話が盛り上がっていました。





【モニュメント「飛翔」、交差点付近の案内板】
JRセントラルタワーズ側から名古屋駅のシンボルとも言えるモニュメントの「飛翔」を眺めつつ、スパイラルタワーズに向かいます。

飛翔は、約100本のパイプで構成されていて噴水ホースや、照明機能もついていますが、噴き出した水が車にかかって迷惑とのことで噴水は停止していたり、器具の不具合で今はライトアップも行われていないそうですが、ライトアップを復元させようという動きも起きているとのことです。



また、スパイラルタワーズに向かう途中の交差点付近にある案内板は、FreeWiFiや、電光掲示板などがついているハイテク案内板なのですが、案内板の裏に広告をつけることによる収入で維持管理がされているそうです。こういうことは授業に参加しないと、なかなか気づけない情報ですね!



【スパイラルタワーズ】
ねじれが印象的なスパイラルタワーズは、3つの学校が入るビルで、各学校の生徒が互いに刺激し合いながら上昇し、社会に羽ばたいていくイメージで作られたそうです。ねじれを構成する三角フレームガラスは、すべてサイズが微妙に異なっていて、これらを作るには職人さん達の高度な技術があってのことだそうです。



ねじれは1階につき3度ずつ傾いていき、1%ずつ広さが縮小しているとのことで、実際に教室も見学させてもらいましたが、1階降りただけで確かに広さが違っていました。



エレベーターで上部まで上り、スパイラルの先端部や、最上階(36階)にある普段は学生すらも入ることができないという展望ルームも特別に見学させて頂き、とても貴重な体験をさせてもらいました。



最後は教室内で「建築家の仕事・役割とは?」というお題を生徒さんたちに考えてもらい、ホワイトボードに書いていただきました。書かれた内容は、「夢とロマンを形にする人」、「外にいても、内にいても、幸せにできる人」など、様々な視点で建築家に対しての印象を書かれていました。

そして再び外に出て地下から、ねじりのある構造をみんなで見上げて、授業終了です。



生徒さん達の感想としては、「大名古屋ビルヂングが大樹をコンセプトにしている事は知らなかった。そういった事を知ってから街を歩くと、また見え方も違ってくると思う。」、「普段行けないところに行けたのも良かったけど、建築家の方と色々お話や意見交換ができてよかった!」など、今回の街歩きでそれぞれに、得たものや感じたものがあったようです。

先生として街歩きの先導をして頂いた上原さんも終始笑顔で、ご自身も楽しみながら授業を進行されていたご様子でした。

締めの言葉として、「建築家+も2号、3号と作っていきたい。こういった街歩き等を通じて、建築家をもっと身近に感じてもらえれば…」と話されていました。今回の授業は、インターネットで調べても出てこないような建築家さんならではの知識をたくさん知れて、思わず人に話したくなるような内容の素晴らしい授業でした。

今回は名古屋駅周辺でしたが、他の地域でこういった建築家目線の街歩きをしたら、また新しい発見があるかもしれませんね!



レポート:河津一輝
写真:大野嵩明

※写真をクリックすると拡大します。


 

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