大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

キミとハニワと古墳散歩〜歴史の里しだみ古墳群へ!


開催日時:2018年03月24日(土) 10時00分 ~ 13時00分
教室:ORI COFFEE
先生: 小里 誠 / ORI COFFEE店主
円葉堂(えんようどう) / 古代文様作家
カテゴリ:【環境/くらし/歴史・文化】
定 員 :15人

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※参加費として1,000円(サンドイッチ・ドリンク代として)を頂戴します。
※アレルギーなどがある方は事前にお伝えください
古墳の魅力ってなんだろう。

みなさんにとって、古墳はどんな存在ですか?
遥か昔の祖先のお墓という果てしもなく遠い存在でしょうか?

私にとって、歴史の教科書で見た鍵穴型の形だけが記憶に残っていた古墳。
ちょっと特別な存在で「遺跡」として大切に保存されているものと思っていたのですが、、、

実は私たちにとって、とても身近な存在だったのです!
古墳の数は名古屋市内だとおよそ200基、
東海圏ではおよそ15,000基を超える数があるそう(古墳は「基(き)」と数える!)。
近所の小高い丘や山が実は、古墳だった!ということもあり得るくらい
私たちの住む地域は古墳だらけだったのです!

しかし、古墳はこんなにも身近にあったのに
私たちのほとんどが深くその背景を知りません。

そんな、古墳の魅力に惹かれて、自ら経営するお店では古墳グッズを置いたり、
古墳にまつわる商品展開までしているカフェが今回の教室。

「オリコーヒー」のオーナー小里さんを先生に迎えて開講します!
小さい時に考古学に興味を持ち、足繁く古墳へ行っては歴史に想いを寄せる
幼少期の日々を過ごしてきました。
斯くして、大人になりカフェをオープンした小里さんは、
奇しくも出店した地域に子どもの頃よく通っていた古墳が近くにあることを知ります。

何か縁を感じた小里さんは、自身の使命のごとく古墳パンなど
ユニークな商品展開に挑戦するのでした。


そうしてもう1人、日本古代の文様や埴輪などの考古資料をモチーフにした
雑貨をつくっている「円葉堂(えんようどう)」さんも先生として登場。

なんと、埴輪ファン歴は15年!

埴輪は、古墳時代に古墳の上に並べて置かれたモノ達のこと。
古墳と深い関係があり、切っても切れない関係にあります。

古代史が好きで、その中で古代のことを具体的に想像できる存在として埴輪に注目。
調べてみると埴輪グッズは少なかったので、自分でつくりはじめ、
今では埴輪系の雑貨を販売するまでに。埴輪を通して日本古代の魅力を伝える活動を続けています。


そんな、古墳と運命的な再会を果たした小里さんと、
埴輪の魅力にとりつかれた円葉堂さんのお二人を先生としてお招きし、
古墳の魅力について教えていただきます。

歴史の里しだみ古墳群を古墳男子とハニワ女子なお二人と
古墳への愛を語り、志段味古墳群を実際に歩いたり、
未知なる古墳へ想いを馳せる時間をつくりました。


【スケジュール】
9:30   受付開始
10:00  授業開始 自己紹介タイム!
      私と古墳(自分の好きな古墳、埴輪があれば紹介!)
10:20  小里さん古墳トーク!
      小里さんと古墳のコーフンする出会い。
10:40  円葉堂さん埴輪トーク!
      埴輪との出会い。なぜ埴輪でデザインを?
11:00  古墳時代クロストーク・質問
      古墳時代を楽しむポイントを語らおう。
11:15  志段味古墳群へGO!
      小里さん、円葉堂さんと巡る古墳ツアー
12:15  みんなで古墳トーーーク!!!
     ランチを食べながら、皆で古墳トーク
    ※晴れたら外で、雨の場合は、お店に戻ってランチ&コーヒー 
13:00 授業終了


授業コーディネーター:山田卓哉、大野嵩明

小里 誠 / ORI COFFEE店主

名古屋市南区の見晴台考古資料館に足しげく通う元考古学少年!銀行員の後「生活に根ざした仕事をしたい!」と脱サラ。京都のイノダコーヒで修業を積み名古屋でカフェを出店。2009年に志段味に店を移転。 「古墳にコーフン協会名古屋支部長」として志段味古墳群を愛してやまない。 ORI COFFEE:http://www.oricoffee.com/

円葉堂(えんようどう) / 古代文様作家

おもに日本古代の文様や、埴輪などの考古資料をモチーフにした雑貨をデザイン、製作、販売している。大好きな日本古代の魅力をお伝え出来るものづくりを目指して活動。埴輪ファン歴は15年ほど。 ブログ:http://enyoudou.seesaa.net/

今回の教室:ORI COFFEE

住所:〒463-0001
名古屋市守山区上志段味字所下 1043-1
(JR高蔵寺駅から徒歩13分。駅前ロータリーをまっすぐ南へ歩き、庄内川の橋を渡り交差点を右へお進みください。)
地図を見る

オリコーヒー上志段味(かみしだみ)店は2009年4月、名古屋市守山区にオープンした大型カフェです。北欧のカフェを意識した高い天井と大きな窓が特徴の開放感のある明るい空間で、パスタやサンドウィッチ、様々なコーヒーメニューをお楽しみ頂けます。
ORI COFFEE:http://www.oricoffee.com/

今回は名古屋市教育委員会 文化財保護室×大ナゴヤ大学のコラボ授業。志段味古墳群について、古墳が好きな「オリコーヒー」オーナーの小里さん、埴輪が好きな古代文様作家の円葉堂(えんようどう)さんを先生に迎え、古墳の魅力に関する授業でした。

教室内の椅子には古墳型のクッションが置かれ、名古屋市教育委員会学芸員の方も「みずら」の被り物などで登場。古墳尽くしの空間が形成されました。

まずは恒例の自己紹介タイム。みなさん古墳・埴輪について関心がある人、文化財関係者、オリコーヒーの常連の方々など多様な方がいらっしゃいました。いわゆる古墳男子・女子がこんなにいたとは驚きです…。



【先生方の古墳・埴輪との出会い、関わり】
小里さんは春日井郡西枇杷島町(現清須市)で育ち、近くにあった朝日遺跡へ父親とよく通っていたのが古墳との出会い。この遺跡に何かが埋まっているということに気づき、土器を収集するのがマイブームに。見晴台考古資料館の友の会にも入会したり、考古学の森浩一先生の本などを読み漁ったり、古墳に関する新聞スクラップなどを収集する子ども時代を送りました。

大学卒業後、銀行に勤めた後、飲食がやりたいと思い、植田でコーヒー店を開店。しかし、時代の変化とともにまちも変わっていき、志段味にコーヒー店を移転。その開店の際にお参りした「勝手社」が古墳の墳頂にあると気付き、古墳に再び出会います。コーヒー店をやる傍ら、古墳の形をしたパンを焼くなど古墳に関するグルメを展開。古墳にコーフン協会の名古屋支部長になるほどの古墳好きです。推し墳は志段味大塚古墳と豊橋市の「馬越長火塚(まこしながひづか)古墳」だそうです。

円葉堂さんは県立芸術大学出身。古代史が好きで遺跡巡りをよくしていたそう。日本書記や古事記を読み、調べるにつれて、古代人の姿を一番現した姿が埴輪と気付きます。文様やレターセットが好きだったというのが興じ、古代文様グッズを自分で製作。また15年前には埴輪グッズが存在していなかったため、自分で製作するようになったそうです。



よくイケメン埴輪の追っかけをしていて、推し埴輪は奈良県の天理参考館にある「盛装男子埴輪」だそう。博物館で360度から写真を撮影したり、ガラスケースの後ろからツーショットを撮ったり、プロマイドの収集をしたりして埴輪ライフを過ごしているそうです。

印象深かったのは、「円筒埴輪こそ埴輪、器材埴輪が超渋い、踊る埴輪に嫉妬」というコメント。雑貨を作る上で調べる内に埴輪といえば、円筒埴輪が殆どだと気付きます。地味だけども一番大量に出て、バリエーションがある。器材埴輪は古墳時代らしいデザイン、文様をしていて凝ったもの。踊る埴輪は認知度が高いですが、通説では馬を引いている様子を表したもの。時代とともに足などが省略化されていき、埴輪界では身分が低いそうです。「古墳=踊る埴輪」という図式に異議を唱えていらっしゃるのが印象的でした。

【古墳・埴輪の見方・楽しみ方】
古墳については小里さんから。解説を見るだけではなく、古墳同士に関係性がある。そこに存在している理由、それがどうなっていたのかを考えてみる、妄想してみることが大事だそう。この時代は史料が残っていないため色々妄想が出来る。テーマを持って古墳を見ることで面白味が出てくるそうです。

埴輪については円葉堂さんから。古墳に埴輪をどう配列するか、人物埴輪ならそのモデルの姿を想像する、円筒埴輪ならお気に入りのデザインを探す、ということを考えるのと面白いそう。そういった目線で古墳・埴輪を見ると確かに面白いですね。



【古墳群に行こう!】
実際に古墳へ。今回は志段味大塚古墳へ行きました。オリコーヒーさんが提供して頂いた前方後円墳の形をしたパンズのハンバーガー、人物埴輪の顔面を再現したウィンナー、などなど古墳・埴輪に関するものが入ったランチBOXを頂きました。お日柄も良く、ピクニック日和で贅沢な時間を過ごせました。





その後、古墳の頂上へ。名古屋市教育委員会の学芸員の方が特別に木棺を開けて下さり、実際にレクチャー。学芸員の方が実際に横になって頂き、埋葬のされ方がよく分かりました。



その後小里さん・円葉堂さんが古墳群について歩いてレクチャー。小里さんからは志段味古墳群の紹介、円葉堂さんからは大塚古墳の埴輪について、また埴輪の分類や埴輪を置く意味について説明して頂きました。半分に切れた古墳が存在していることには驚きました。



私は史学科出身ですが、考古学・古墳関係は苦手で避けてきた人間でした。しかし、古代ってロマンの宝庫ですね!確かに色々と妄想出来るのは楽しいですね!デザイン的な視点で見るというのも面白いと思いました。

名古屋市教育委員会は1年後、「歴史の里」として志段味をオープンする予定。体験型施設も併設されるそうです。さらにVR・ARのアプリも開発中で、今年中には利用開始されるそうです。志段味が新たな名古屋の一大スポットになって欲しいと思います。



レポート:進藤雄太朗
写真:斎藤貴子

※写真をクリックすると拡大します。


 

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