授業詳細

CLASS


五感をつかって植物とお友だちになろう~草木花を愛して50年の元園長さんと歩くブルーボネット~

開催日時:2019年05月11日(土) 10時10分 ~ 12時30分

教室:名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット

レポートUP

先生: 森田 高尚 / 名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」元園長/東山植物園元園長

カテゴリ:【環境】

定 員 :20人

※参加費:無料<サポーターの皆様からの寄付による講座>
※入園料別途必要 大人:300円
※小学以下は、保護者同伴に限り申し込み不要。(事前に事務局まで連絡ください。)
 dai-nagoya@univnet.jp

10:10までに花のコミュニティガーデン(ブルーボネット園外 バス停付近の広場)にお越しください。バスor車での来場がおすすめです。
【市バス】
金山発19系統(9:28発)、神宮東門発19系統(9:37発)、いずれも「ワイルドフラワーガーデン」行きにご乗車ください。

※本授業の抽選は2019年4月26日(金)に行います。(抽選予約受付は4月26日(金)12時までとなります。)
※抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2019年5月10日(金)13時00分まで先着順でお申し込みを受け付けます。
まちを歩いていて、花や木に目を留め、ゆっくりと観察することはありますか。

「植物は風景の一部。」

そんな気持ちが植物とあなたの関係性をちょっとだけ遠ざけているのかもしれません。けれども植物たちは、あなたともっとお近づきになりたいと、今日も個性豊かに咲き誇っています。

この時期、もっとも草花の種類・花数が多くなる、名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネットでは、野性的で美しい草花がガーデン一面に広がります。

花が咲き乱れる幻想的な光景のなか、ブルーボネット元園長・森田 高尚さんが植物の魅力や特徴をガイドします。

鮮やかなピンクの花びら、ふわふわした感触の葉っぱ、ラベンダーの癒やしの香り、カラカラとした音が鳴る実、よく見て、においをかいで、耳を研ぎ澄まして、触れてみたり、なめてみたり、植物を五感で楽しみ、あなたが感じた通りのニックネームを植物につけてあげましょう。

【スケジュール】
10:10 花のコミュニティガーデン(ブルーボネット園外 バス停付近の広場)集合・受付
     ※バスの到着時刻に合わせた開始時間となります。
     ガイダンス・30秒自己紹介
10:25 ブルーボネット元園長・森田 高尚さんに植物への思いを聞いてみる。
10:30 ブルーボネット散策スタート!
12:00 散策を終え、本日のお気に入りの花の発表。
     お花に五感をつかった表現で、ニックネームをつけてあげましょう。
12:30 授業終了

授業コーディネーター:元木仁美
名古屋港の名所といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?

名古屋港水族館、レゴランド・・・これらは思いつく方が多いかと思います。それでは「名古屋港ワイルドフラワーガーデンブルーボネット」はご存知でしょうか。

金山駅、新瑞橋駅などから市営バスで30分ほど揺られ、工場地帯の先にある美しい植物園です。



GW明けの第2土曜日、日差しがさんさんと輝くなか、今回はブルーボネットで、植物を楽しむ授業が行われました。

名古屋市の公園緑地関連、東山植物園及びブルーボネットの元園長を歴任された森田高尚さんを先生に迎え、五感で植物を感じようという授業です。



園外の広場に集合し、初授業コーディネーター・元木さんから授業中の課題について説明がありました。

お気に入りの植物をチェキで撮影し、五感で感じたままの表現でニックネームをつけて授業の終わりに発表するというものです。さて、かわいらしい草花をうまく写真を収め、特別なニックネームを付けられるでしょうか。

そして先生の紹介のあと、恒例の自己紹介タイム。園児から大人まで幅広い世代の方が参加されていました。



「仕事のストレスを植物に囲まれることで解消したい。」

「長年、名古屋市内住んでいたのに、今日がブルーボネット初来園です!」

「ウォーキングで植物をよく愛でているから。」

「農業系の学校出身で、植物の話を詳しく聞きたい!」など参加理由は様々でした。植物が好き!という方が多い印象を受けました。

さて、いよいよ散策の時間です。先生から多くの植物を紹介していただいたので、今回はピックアップして紹介します。

集合場所から園内へ向かう途中でさえも先生の解説にかかると色々なことが見えてきます。例えばたんぽぽ。実になると背が伸び、その後綿毛に付いた種を風に飛ばすために空へ向かって飛んでいく。また茎の部分を切って笛で遊べる。たんぽぽだけでもいろいろなことが分かります。

そして園内へ。色とりどりの草花が目の前に広がり、皆さん、「うわ~」と嬉しそうな表情でした。



園の中央に池があり、それを囲むように植物が植えられているという構造をしていて、これは「イギリス式庭園」というそうです。名古屋でいう鶴舞公園にあるような幾何学的な模様を作り出そうとする「フランス式庭園」とは違い、自然の景観そのまま残そうとする構造だそうです。



そして庭園の愛称である”ブルーボネット”。花弁が青色の帽子を逆さまにしたような形をしていることからそう名付けられたそうです。園内を進むと、園のキャラクター「ボネットちゃん」を形取った花壇が!花で形取るとは植物園らしい取り組みですね!



さらに進むと、今度は、一面のお花畑が広がる光景「ワイルドフラワーの里」が目の前に現れ、圧倒されました。数十種類もの花の種をまき、開花時期が異なる性質を利用して、季節によってさまざまな花を楽しめるような工夫がなされているそうです。





ここで植えられている花で、特に印象に残ったのが、ヒナゲシの花です。種を植えると上へ成長していきますが、蕾の状態では下を向いていき、花が咲くようになると上を向くという習性があるそうです。これにはびっくりしました。



その後に現れたのは色別に分類されたカラースキームガーデンという場所。赤・紫など色別に分類されていました。ラベンダーなど様々なものがありました。他にもいろいろな花が楽しめます。是非訪れて体感してみてください。



散策のあとは課題の発表です。みなさん個性的なニックネームをつけられていました。一部を紹介します。

・トゲトゲの葉っぱ:「ちょい悪オヤジ」

・ヒナゲシ:「立花さん」(前述の蕾・花の茎の様子から)
       「カレン」(花びらに光沢があり、薄く、色合いが素敵で可憐だったから)
       「恥ずかしがりっ子ちゃん」(花びらの中にあるおしべが緑色の部分を見て)

・空色と白色が混ざった花:「水玉小町」





みなさんとてもセンスが素晴らしく、お気に入りの花を見つけられたようです。

そして最後に先生からサプライズが。五感の次のさらなる第六感で感じられる植物を最後に紹介して頂きました。それは園内の外にある一本のケヤキの木。四方八方何もなく、ただそびえたつ木は、もたれかかって目をつぶるとほっとするそうです。実際に授業後、ケヤキの木へ向かう方もいらっしゃいましたよ。

草花を愛でるとは、見るだけでなく、五感(第六感も)で感じながら、花を楽しむことも大切。参加者のみなさんは、より一層花を楽しむための見方を身につけられたのではないでしょうか。名古屋港ワイルドブルーボネットにぜひ一度訪れてみてください。癒されますよ!



レポート:進藤 雄太朗
写真:鬼頭 哲雄

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

森田 高尚 / 名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」元園長/東山植物園元園長

三重大学林学科卒業。名古屋市緑地部門に38年間勤務し、鶴舞公園・久屋大通公園・ランの館・徳川園などを担当。東山植物園長や緑地部長を歴任。その後、名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」園長(中部電力株式会社 勤務)に。平成24年からは中部復建株式会社にて造園の技術顧問を務め、現在に至る。趣味は植物や自然、町並みや文化の写真撮影。 著書:『園長さんのガーデンライフ』 監修:『世界一うつくしい植物園』 ブログ:『中部の土木文化見てある記』 掲載中

今回の教室

名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット

住所:〒455-0028
名古屋市港区潮見町42番地
TEL 052-613-1187

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海と緑に囲まれ、四季を感じられるガーデン。野生のように力強く咲き乱れるワイルドフラワーの花畑を含め、23の庭園が楽しめます。