授業詳細

CLASS


オンラインでまちさんぽ〜変化する錦二丁目のまちを覗こう!

開催日時:2020年09月12日(土) 10時30分 ~ 11時30分

教室:オンライン開催

レポートUP

先生:名畑 恵 / NPO法人まちの縁側育くみ隊 代表理事/錦二丁目エリアマネジメント株式会社 代表取締役

カテゴリ:【コミュニケーション/まち歩き/オンライン/大ナゴヤの日】

定 員 :10人

■授業について
※本授業は「大ナゴヤの日」として企画しております。毎月第二土曜日は参加費無料の授業として開催しています。
※参加費:なし

■参加生徒募集締め切り
締め切り:2020年9月11日(金)23時59分まで先着順でお申し込みを受け付けます。

■オンライン授業の場合
※当授業はオンラインで実施いたします。詳細は「教室」を参照ください
Google MAP やGoogle Earth、オンラインで見れる地図をつかって、まちを旅したことはありますか?
自転車やエアロバイクと地図アプリを連動させて家の中で世界一周をしたり、ストリートビューでまちや世界遺産を観光したり、景色を絵に描くという人もいるのだとか。家にいながらも、外の世界と繋がることは、工夫次第で案外どうにでもできるものかもしれません。

思うように外出できなくなったことで、こういった「オンラインでの観光」が、ますます広まってきています。今回は、いつものまちに何かきっと面白いことがあるからまちに出よう!という時間をつくりたくて、授業を企画しました。


訪れるのは、大ナゴヤ大学でもお馴染みのエリア錦二丁目・長者町エリア。

錦二丁目エリアは古くから続く商業のまちですが、2010年・2013年・2016年に開催された第一期〜第三期のあいちトリエンナーレでは会場の一つとして取り上げられたこともあり、会期中は多くのアート作品がまちを彩りました。現在もアート作品があちこちに残されていて、まちの景観となっています。また、新しい取り組みをしようと企業やアーティストなど、さまざまな人々がこのまちに関わっています。また、現在このエリアは再開発が進められていて、2022年までに、複数のビルやマンションが立ち並ぶ計画だそうです。

変化し続けるこのまちについて知ろうと思ったら、誰に聞くのがいいのか。どの人に相談しても最初に出てくるのは「名畑さん」の名前です。名畑恵さんは、学生時代から長者町に関わり、現在は錦二丁目まちづくり協議会をはじめ、さまざまなプロジェクトに携わりながら、まちの未来を描く活動をしています。
この授業では、まちで活躍する名畑さんを案内人に錦二丁目の歴史や商い、これからのことについて紹介してもらいます。

授業はストリートビューをみんなで眺めたり、ときには名畑さんに直接まちを案内してもらう様子をカメラで追いかけます。おうちにいながら錦2丁目のまちを散策し、散歩気分を味わう時間にしたいです。少人数だからこそ入れるような普段は入れないまちの裏側にもお邪魔しようと思いますので、お楽しみに、、、

いつもとは違った角度でまちを知りたい人。
普段行ったことのないまちにフラッとオンラインで訪れたい人、様々な地域の方々に集まっていただけると嬉しいです!


<スケジュール> 
10:20 zoom受付
10:30 オープニング・先生紹介、
 参加者自己紹介のタイミングも設けています。
 ①お名前、②どこから参加しているのか、③今日楽しみにしていること
 を教えてください!
10:50 錦二丁目レクチャー
11:00 実際に街を歩こう(オンライン)
11:30 ふりかえり
 ・普段自分がまち歩きする時と違ったことは?
 ・まちの発見など
11:40 終了

【授業コーディネーター名】
山田卓哉

オンラインでまちさんぽ〜変化する錦二丁目のまちを覗こう!


今回の先生は、NPO法人まちの縁側育くみ隊 代表理事で、錦二丁目エリアマネジメント株式会社 代表取締役の名畑恵先生です。
コーディネーターは、山田卓哉 大ナゴヤ大学学長です。



大ナゴヤ大学もオンライン授業が増えてきましたが、
今回は、生徒の皆さんは自宅等にいながら、屋外を歩くまちさんぽを楽しもうという、大ナゴヤ大学初めての企画でした。
先生とコーディネーターさんが実際に錦2丁目を歩き、
生徒の皆さんはZOOMのシステムを使って、その様子を各地から視聴しながら、質問やコメントで参加しました。
名古屋市内からの参加が多かったですが、県外から参加してくださった方もありました。
まちづくりに取り組んでおられる方、オンラインでのまちあるきに関心がある方などが、参加してくださいました。
ボランティアスタッフは、現地組2名とオンライン組2名に分かれて活動しました。



まずは、錦2丁目(長者町)の解説をしていただきました。
繊維問屋として知られる長者町ですが、繊維問屋は減り、変化しています。
長者町を「名古屋のグランドクロス」と名付け、地域みんなでまちづくりに取り組んでおられるそうです。
大きなゲートがいくつもあるのも印象的です。



「長者町」の手拭いがあります。
今の長者町の特徴の数々を、枠に囲んだ小さい挿絵(アイコンのような感じ)として並べ示し、
「これを使えばだれでも丸ごと長者町を知る・ガイドできる」を目指した手拭いなのだそうです。
十数個並んだ特徴の中で、今回は次の5つを中心に案内してくださいます。
1、都市の木質化
2、会所
3、旦那衆の心意気
4、アート
5、変化
手拭いの「変化」の部分は、枠だけで、何も描かれていないのが印象的でした。
これから未来に向けて「新しくつくられていく」ということを示しているのですね。
残念ながらこの手拭いは今は販売していないそうですが、
生徒の皆さんからも要望の声が出ましたし、再発売に期待したいですね。



いよいよまちさんぽのスタートです。
範囲は、東西は本町通と伏見通の間、南北は錦通と桜通の間です。



地下鉄丸の内駅近くのスタート地点にあるウッドデッキ、これには秘密があるそうです。
都市の木質化を考え、使いながら木材をを乾燥できるウッドデッキを、まちのみんなで組み立てているのだそうです。
2~3年で新しいウッドデッキに取り換え、
前のウッドデッキで使われていた木材を別の場所で活用しています。
断熱材に利用したら、部屋の天井と床の温度差を従来の半分に減らせたそうです。
現在のウッドデッキは3代目で、細かい改良を加えてより良い木材を目指しているそうです。



壁面緑化を施したビルもいくつかあります。
「蝶が飛ぶような環境」を目指し、耐震補強と組み合わせた壁面緑化をおこなっているビルがありました。
柑橘類を中心に植えていて、見た目でも楽しめる壁面だと思いました。
また、この地域のあちこちで、綿が植えられているのが見つけられます。
これは、取れた綿をアート活動に利用する取り組みなのだそうです。



日本銀行名古屋支店の斜め前に、抹茶の店としてよく知られる、升半茶店の本店があります。
江戸時代から続く老舗です。
毎年夏限定で、約2か月間、抹茶シェイクが販売され、人気があります。
今年は9月19日までとのことですが、買いに行きたいというコメントもありました。
私も食べてみたいと思いました。



この地域にある5つの寺社のうちの1つ「福生院」を訪れました。
和合の神様とのことです。
今はビルの谷間になっています。
この地域の建物の多くは火災で焼けてしまい、古い建物は残っていないのですが、
福生院の龍の水盤だけは、江戸時代当時のものが今に残っています。
江戸時代、碁盤割の街並みがつくられた時、
各ブロックの中央部分に神社仏閣を配置し、人々が集う場所として機能し、「会所」と呼ばれました。
当時の寺社が今も残っているだけではなく、
それらの現存しない区域にも、新しい形の会所を計画的に設ける取り組みをなさっているそうです。

まちの旦那衆が熱心で、歩道拡張の社会実験がおこなわれ、
歩道を自分たちの手で作り上げているそうです。
授業の最後に生徒の皆さんに感想を伺ったところ、
旦那衆の心意気が印象に残ったという声が多かったです。



長者町には、4階建て、5階建てのビルが多くあります。
元々は繊維問屋で、伊勢湾台風後に丈夫な建物をということで、特区にも指定され、
このようなビルがたくさん建てられたとのことです。
現在は繊維問屋は少なくなっていて、ビルは様々な形に利用されているそうです。
何より若い人たちが多く入ってきているのが、うれしいとのことです。
ゑびすビルプロジェクトでは、会社が作られ、ゑびすビルではアトリエなどができたそうです。
コットンビルの1階「コットングラウンド」は、フリーで開放し、アートやまちづくりに生かされているそうです。



この日は土曜日で人は少なめでしたが、平日は活気があるまちです。
土日の賑わいについて、心配する声がコメントにありましたので、名畑先生が解説してくださいました。
15年前は、土日には人がいないようなまちでした。
しかし、カフェが土日営業するようになったら、それによって、人が訪れるようになってくれたそうです。
ホテルのお客さんが散策なさることによる効果もありそうとのことでした。
このまちは元々喫茶文化が根付いたまちです。
繊維問屋の商談を喫茶店でおこなっていたことによるといわれ、今でも繊維業界の新聞が置かれている店もあるそうです。
今人気の喫茶店として、THE CUPS(ここが1号店だそうです)と、MITTS COFFEE STANDがあります。



10年前「あいちトリエンナーレ」の第1回が開催され、
それがきっかけで、ビルの壁などにいくつかの壁画が描かれました。。
大山エンリコイサムさんの壁画はコンペで1位になった作品で、
有名アーティストになるきっかけともいわれている壁画だそうです。
同じ時期の壁画として、まちのキーパーソンの人たちにインタビューして、その人たちを描いたものがあります。
いわゆる「偉い人」ではなくて、まちのために小さな営みをしている人たちを紹介しているというその壁画には、
名畑先生も描かれております。
こうした貴重な壁画が残っている反面、残念ながら失われたものもあります。
少し前まで建物の裏側にあった壁画の1つが、防水のためなのか、塗り直されて消えてしまっていました。
先生のお話では、前の週くらいまではあったそうで、
なくなってしまったことに初めて気づき、ショックを受けておられました。



実は、オフラインのまちあるきでは困難なことがあります。
それは、少ない人数しか入れない場所に入れてもらうことです。
でもオンラインなら可能です。
今回は、昨年、伏見通の西側(御園通)から移転したばかりの、新しい伏見ミリオン座に入れてもらいました。
ロビーに所狭しと貼られた映画紹介のポップに見とれます。
館のスタッフの方に説明をいただきました。
普通の映画館でもポスターは貼られていますが、
もっと作品に注目してほしいので、
スタッフの手作りで、映画の写真やおすすめコメントをたくさん貼っているのだそうです。
ディスプレイコンテストで1位を取った実績もあり、見やすさは抜群です。
壁面を白にしたのも、貼ることを考えて、とのことで、気合いが入っています。
細かい作業が得意な方が集まっているとのことですが、何より皆さん映画が大好きなのでしょう。
私は移転後にはまだ行っていませんが、移転前のミリオン座には何度か足を運んでおり、
そこでポップを拝見して感心したことがあります。
落ち着いたらまた是非訪れたいです。



さて、今回のまちさんぽのゴールは、名畑さんの事務所です。
中に入ると大きな壁画がありますが、
これは絵を描いてくれる人を募り、3名のアーティストの方々に描いてもらったものだそうです。
事務所の奥の棚にいっぱいの本があるのが印象的です。
ここでは就労体験の取り組みもしていて、
絵本のリスト化など、様々な体験をしてもらう場でもあるそうです。



最後に、まとめをして感想等を共有しました。
「住む人を増やしたい」「暮らしやすいまちを目指す」「来てくれる人も大切にしていきたい」とおっしゃっておられました。
この日は大ナゴヤ大学創立11周年の記念日でしたが、
実は11年前の開校式でも、名畑先生に授業をしていただいていました。
(この時は複数の先生方での授業でした。)
11年間で変わったこと、変わらなかったこと、今から変わっていくこと、これからも変えないこと、
それを考えることもできた、意義ある授業だったのではないかと思います。
何より、名畑さんはじめ、まちの人々の、このまちへの思いの強さが伝わってきた授業でした。

次は、この授業を思い出しながら、実際にまちさんぽしたいですね。
そんな時に役立つのがフリーペーパーです。
喫茶店など、いくつかの場所で配布しているそうなので、これを片手に歩きたいです。
最近地域内にできたVドラッグでは、デッキなども配置してまちづくりに協力してくださっているそうで、ここにもフリーペーパーが置いてあるそうです。

レポート:みやけ
カメラ:どぅー

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

名畑 恵 / NPO法人まちの縁側育くみ隊 代表理事/錦二丁目エリアマネジメント株式会社 代表取締役

愛知県春日井市生まれ。椙山女学園大学卒、愛知産業大学大学院造形学研究科修士課程修了、(故)延藤安弘氏に師事。中部圏を中心に、各地のまち育て活動や公共事業等にファシリテーターとして携わる。また、名古屋市錦二丁目地区の活動には学生の頃から携わっており、「錦二丁目まちの会所」の運営を行っている。2018年3月には地縁組織と共に錦二丁目エリアマネジメント株式会社を立ち上げる。

今回の教室

オンライン開催

住所:

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