授業詳細

CLASS


久屋大通公園でナイトウォーキング。語らいながら夜のまちを歩き、一緒に“生きること”を考えてみませんか?

開催日時:2022年03月12日(土) 17時30分 ~ 20時00分

教室:久屋大通公園、栄プラザビル、名古屋市青少年文化センター

レポートUP

先生: Love Life Project /

カテゴリ:【大ナゴヤの日】

定 員 :12人

※本授業は「大ナゴヤの日」の授業として企画しております。毎月第二土曜日は参加費無料の授業として開催しています。
※集合場所:栄プラザビル(〒461-0005 名古屋市東区東桜1-10-9)
※本授業は、2022年3月11日(金)13時まで先着受付いたします。
※授業にてウォーキングを行います。歩きやすい靴と服装でお越しください(運動着でなくても大丈夫です)。3月の夜ですので、防寒へのご配慮もお願いいたします。
※授業運営の都合上、当選後のキャンセルはご遠慮ください。しかしながら、体調面への不安などがある場合は、その限りではございませんので気軽にご相談ください。
※授業中は換気を徹底するなどして、感染対策に努めてまいります。生徒の皆様におかれましても、マスクの着用と手指消毒にご協力をお願いいたします。
2021年3月から「Love Life Night Walking」という取り組みが、久屋大通公園で定期的に開催されています。

昼間の賑わいとは違う顔を見せる夜の久屋大通公園。
その周りを3人1組で歩き、あれこれと語り合う。
自分の好きなこと、嬉しかったこと、ちょっと聞いて欲しい悩み、などなど。

言葉を交わすうちに、自分とも向き合えて、なんだか心がスッキリする。
人と人とが寄り添うことの大切さを改めて感じられる。

そんな場づくりに取り組んでいるLove Life Projectのみなさんが、この授業の先生です。

(Love Life Projectについては、ぜひこちらの記事もご覧ください。)


「“生きることを愛する社会”にしたい」という想いを原点に活動するLove Life Project。

とても大きなテーマですが、授業コーディネーターの私も「そうなったらいいな」と思い、いろんな人とこのテーマを考えてみたいと授業を企画しました。


今回は、生徒のみなさんとLove Life Night Walkingをしたあと、“生きることを愛する”をテーマに語らうワークショップを行います。
「自分が、みんなが、生きることを愛するために必要なことってなんでしょう?」
他の人の考えもヒントにしながら、それぞれが暮らしや生き方を見つめ直す機会にできたら嬉しいです。


「今の自分の生き方を振り返り、向き合いたい」
「周りで落ち込んでいる人を支えるためのヒントが欲しい」
という人にとって、次の一歩を踏み出すきっかけにもなると思います。

夜の久屋大通公園で、人とのつながりの温かさを感じられる時間をご一緒しませんか。


<スケジュール> 

17:10〜 受付開始(場所:栄プラザビル)
17:30〜 授業開始
17:35〜 Love Life Project についてのお話
18:00〜 Love Life Night Walking(3人1組でウォーキング)
19:00〜 ワークショップ(場所:名古屋市青少年文化センター)
19:45〜 感想共有
20:00  授業終了

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【感染症予防および拡散防止対策へのご協力のお願い】
・飛沫感染防止のため、授業中のマスク着用をお願いいたします。
・受付時の、検温と手指消毒にご協力ください。
・ご参加より14日以内に新型コロナウイルス感染症への罹患が確認された場合には、大ナゴヤ大学まで速やかにご連絡ください。また、濃厚接触者になった場合も同様とします。
・後日、参加者・関係者の新型コロナウイルス感染症への罹患が確認された場合には、保健所等の公的機関へ個人情報を提供することがあります。

下記に該当する場合、当日の授業参加をお控えください。
・37.5度以上の発熱がある、または発熱が続いている
・咳・くしゃみ・咽頭痛などの症状がある
・新型コロナウイルス感染症の陽性患者の濃厚接触者に該当する
・同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる
・過去2週間以内に入国制限、入国後の行動制限がある国・地域への渡航歴および当該地在住者との濃厚接触があった
・マスク未着用(2歳未満を除く)

【授業コーディネーター名】
小林優太
栄のまちを散歩しながら、「生きることを愛する社会」を考える、というのが今回の授業です。
先生は、Love Life Projectの角羽さん、櫛谷さん、長谷川さんの3名です。

まず、栄のとあるビルの一室で、Love Life Projectについて教えて頂きました。
Love Life Projectは、名古屋市主催の「ナゴヤをつなげる30人」という取り組みから生まれました。民間企業、行政、NPOなどが、その枠を超えてフラットにつながり、社会課題の解決に向けたプロジェクトを企画、実行する事業です。
テーマオーナーになった人が考えたテーマを発表し、そのテーマで取り組みたい人が加わってチームを作ります。先生方は2021年度に参加し、その年は全部で7チームが誕生しました。
角羽さんが「Love Life」をテーマにやると発表し、櫛谷さん、長谷川さんが賛同してチームができました。
行政、企業、NPOそれぞれから1名ずつ、バランス良いメンバーになったそうです。



「なぜ、Love Lifeなのか?」
(角羽さん)
父親を自死で失い後悔したこと、その後母親を支えようとセミナーに参加し、講師の話によって自分の中にも大きな悲しみがあることに気がつき、涙が止まらなかったこと、
遺族の会に参加し、自身が話をして他の人の話を聞くようになったこと。
他の人に話をすることにより、自分の気持ちが前向きになっていき、他の人の話を聞くことで俯瞰的に物事を見られるようになった。
そして、父親が生きたことを肯定できるようになり、後悔をした自分も含め、まるごとすべてを愛せるようになった。
今感じている感情を大切に、生きることを愛し、心の病も前向きに考えたい。

(長谷川さん)
近しい人が心の病で休職し、その人に寄り添ってきた経験があり、その経験の中で生きることについて真剣に考えた。復帰するまでの期間は心を痛めたこともあったが、穏やかな日常で幸せを感じる日々だった。その経験からテーマオーナーである角羽さんの生きることを愛して、心の病を前向きに考えるという概念に共感し、何かをしたいとメンバーに加わった。

(櫛谷さん)
「将来に対して前向きになれない」という学生の意見を耳にすることが多かった経験から、教育に関する仕事をしているが、もともと持っていた「誰もが明日を楽しみに生きていけるようにしたい」という自分の思いと、角羽さんが話してくれた「生きることを愛する」という考えが近いと感じた。

Love Life Project活動は、夜の栄を3人1組で歩きながら、テーマに沿って想いを話し、分かち合うというものです。
月1回のペースで実施しているそうです。
韓国の自殺対策ウォークイベントも参考にしたそうですが、
コロナ禍でコミュニケーション不足を感じるので、誰かと寄り添うことを重視したそうです。
ルールは専門家の意見も聞きながら、作成されました。
参加者の皆さんからは、
「『私、悩んでいたんだ』と気づいた」「知っている人とやっていても、その人の知らない側面が見えた」という意見が出たそうです。



いよいよ、ここからナイトウォーキングを実際に体験します。
一時間ほどかけて、栄プラザビルから、ヒサヤオオドオリパークを通り、ナディアパークまで歩きます。
もし、直行したら19分で着いてしまいますが、どのグループも、思い思いに、遠回りしたり、ベンチに座って話をしたりしました。
この日は平年より気温が高く、ウォーキングはとても快適でした。





Love Life のルールには、他の人の言葉を遮らないで最後まで聴くこと、ねぎらいの言葉で寄り添うこと、
「私は」のI(アイ)メッセージで(例えば「私はこんな風に感じているよ」というように)話すこと
(一般論やアドバイスではなく、自分の気持ち、主観であることを意味する)、
そして、ウォーキング中に語った内容は口外しないこと、があります。
トークテーマは1〜5まであり、順に進めます。
最初は「今日起きて一番にしたことは・・・」「今日のお昼ご飯は・・・」などから1つ選んで話します。
このように話しやすいテーマから入って、
最後の5番目で「私にとって生きることを愛するために必要なことは・・・」を考えるところにたどり着きます。
こういう流れですから、話が進みやすかったです。
自分も気づいたら、かなり深い身の上話までしていました。



1時間はあっという間で、ナディアパークに集まりました。
ここから、ワークショップです。
ウォーキングとは別メンバーでグループを作り、「生きることを愛するために必要なこと」について話し合い、
付箋に書いて模造紙に貼って整理してみました。
グループメンバーを変えて、もう一度同じことをしたあと、代表者がまとめを発表して、全員で共有しました。



ここで「生きることを愛するために必要なこと」として挙がったものでは、
「仕事をすること」「コミュニケーションを取ること」「身体も心も健康でいること」「自分のために何かする」
「自分を受け入れる」「短期的にはできない自分を許すが、長期的にはできる自分になっていること」
「困難を乗り越える」「『パートナーや家族のために』といった生きる目的を持つ」
「何に対しても楽しむこと」「食べる、着る、といった基本的な生活面の充実さに目を向けられるゆとり」
「1人でいる時もみんなと過ごす時もどちらも必要」など多彩でした。
コミュニケーションの重要性を語る人は特に多かったです。





最後に今回の感想を出し合いました。
テーマトークに関しては、
「初対面なのに安心感があった」「他の人との考えの共通点があった」「普段かかわりのない人にだから安心して話せる」
「コロナ禍で人と話せる機会がなかったので話せてよかった」「自分の内面を掘り下げられた」
「感情がこみあげてくるような体験だった」「自分のことを新たな視点で考えられた」
「以前にもナイトウォーキングに参加したことがあるが、その時は趣味や、やってみたいことで盛り上がった。
今回のテーマトークの方がより『生きることを愛すること』について考えられた」といった感想がありました。
散歩については、
「夜歩けて楽しかった」「街が以前と変わっていて楽しかった」「心も身体も暖かい」
「植物を観たり、春を感じることができた」
「歩くことによって筋肉がほぐれてしゃべりやすくなる」といった感想がありました。
「もう少し長くナイトウォーキングしたかった」「最後のテーマをもう少し掘り下げたかった」
「到着がぎりぎりになってしまった」という意見もありましたが、定例のナイトウォーキングでは90分ほど歩くそうなので、今回60分にした影響はあったかもしれません。
スタッフやLove Life Projectの皆さんの声として、
「写真を撮ってみたら皆さん良い表情をしていた」
「活動も人生も、たくさんの人たちに支えらえれていると改めて感じた」
「ワークショップは初めてなので心配だったが、いつもよりたくさんの人の言葉が聞け、ヒントになったこともあった」
「一緒に生きている仲間だと思えた」という感想をいただきました。



私が今回の授業で特に印象に残ったことは、
Love Lifeのルールは、ナイトウォーキングの場だけではなくて、
普段の生活の中での他の人との接し方にも生かせる、という意見が出たことです。
確かに、I(アイ)メッセージで伝えることは大事で、自分の見解を相手に押し付けていないことが伝わります。
他のルールも、コミュニケーションで大切なことが含まれていると思います。

場所を移動する授業でしたが、コーディネーターの小林さんとLove Life Projectの皆さんの綿密な計画のおかげで、スムーズに授業が進行しました。
ボラスタ人数も多めにしてくれて、動きやすかったように思います。

レポート:みやけ
写真:さくら

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

Love Life Project /

「生きることを尊いものとして、愛せる社会になったらいい」という想いから、2021年春に活動をスタート。名古屋市主催の、企業、NPO、行政など多様なセクターの有志が協働のアイデアを出し、実現していく事業「ナゴヤをつなげる30人」で集まった3人のメンバーによって立ち上げられた。久屋大通公園でのLove Life Night Walkingをはじめ、人がつながり語らう場づくりに取り組んでいる。 Love Life Projectの詳細はこちら

今回の教室

久屋大通公園、栄プラザビル、名古屋市青少年文化センター

住所:〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1-10-9栄プラザビル

最寄り駅:市営地下鉄 「栄駅」あるいは「久屋大通駅」
教室までの行き方:徒歩5分
駐車場の有無:無

ライトアップされたテレビ塔を横目に久屋大通公園でナイトウォーキングをします。集合、スタート場所は、栄プラザビル。ゴールはナディアパークの名古屋市青少年センターです。集合場所は、栄ブラザビルですのでご注意ください。入口にてスタッフがご案内します。