授業詳細

CLASS


≪その「こだわり」を聞いてみよう。実現スル人のマインドを学ぶ≫
松井久子(映画「レオニー」監督)×愛葉宣明(四間道ギャラリーオーナー)
LIVEトーク

開催日時:2010年11月13日(土) 10時30分 ~ 12時30分

教室:四間道レストラン&ギャラリー

レポートUP

先生:松井 久子 / 映画監督・脚本家・プロデューサー
愛葉 宣明 / 株式会社パラマント 代表取締役 四間道レストラン&ギャラリー オーナー

カテゴリ:【カルチャー】

定 員 :20人

※1:本授業の抽選は2010年11月4日(木)に行います。(抽選予約受付は11月4日(木)12時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2010年11月11日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:10時15分より受付を開始しております。




11月20日にいよいよ全国ロードショーとなる注目の日米合作映画「レオニー」。主人公である、天才彫刻家イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアの波乱万丈の半生を日本の美しい風景とともに描き出している本作。イサム・ノグチの父、野口米次郎が津島市の出身であることや、実際、映画のなかに登場する100年前の日本の町のシーンは犬山市明治村で撮影が行われたことなど、大ナゴヤとしても、とても馴染みの深い作品です。

今回の先生、松井久子監督は、ハリウッド映画が描くニッポンではなく、自らの手で日本文化と情緒を映し出し、子を産み育てることとはどういうことか、母とは何か、自分の運命を引き受けるとはどういうことかなど、明治から昭和への激動の時代、日米をまたいで生きた母子の等身大の姿をリアルに表現しています。

また本作は、全国1000人以上のファンやサポーターによる「松井久子監督の第三作を応援する会 マイレオニー」が「観客の立場から映画製作を応援する」を活動コンセプトとし、資金支援をよびかけたりボランティアとしてエキストラなどに参加していることでも有名です。多くのひとの心を動かし、巻き込み、モノゴトを実現させてしまう女性。そんな松井監督の人生のこだわりから、なにかを成し遂げるヒトのマインドを学んでみたいとおもいます。

 そして、トークのお相手は、今年7月に約270年前から那古野エリアに存在する蔵を改装し「四間道レストラン&ギャラリー」としてオープンさせた愛葉宣明オーナー。「ヒトづくり、モノづくり、コトづくり」をテーマにした『まちづくり』を美容、飲食を切り口に展開する若き事業家。長い間、守られてきた四間道の町並みや暮らしを新しいスタイルで伝承したいと考える根っからのナゴヤ人!愛葉さんにトークを交わしていただきます。



【スケジュール】

10:15  受付開始

10:30~10:40 スタッフより授業の説明と注意事項
10:40~10:50 参加者 30秒間自己紹介
10:50~11:00 予告映像
11:00~11:05 松井監督、愛葉社長紹介
11:05~11:50 LIVEトーク、間にメイキング映像など見ながら。
11:50~12:00 参加者からの質問
12:00~12:20 グループワーク・発表&感想シェア
12:20~12:30 スタッフより挨拶、撮影、アンケート記入



(授業コーディネーター/ 難波 ミチヲ)



◆映画「レオニー」
http://leoniethemovie.com/

配給:角川映画 2010年11月20日よりロードショー

『ユキエ』『折り梅』で家族の絆を描き、のべ200万人を動員、日本中を感動で包み込んだ松井久子監督の最新作。
彫刻家イサム・ノグチを育て、自らも波乱の時代を生き抜いた一人のアメリカ人女性レオニー・ギルモアの生涯を描きます。
子供とともにアメリカと日本の二つの国で、困難な時代を生き抜いていくレオニー。
我が身の不幸を嘆くよりも、潔く運命を引き受け、自分らしく生きていこう。
それが彼女の信念であり、また我が子に伝えたいたった一つのことだった。
自らの意志の力で未来を切り拓いて行くレオニーの生き方は、本作品を通じて多くの人々の心を打ち、勇気と感動を与えてくれるはずです。

主演のエミリー・モーティマーをはじめ、出演者は、中村獅童、原田美枝子、吉行和子、竹下景子、柏原崇、大地康雄といった日米合作にふさわしい豪華俳優陣が集結し、物語をよりドラマチックに仕立てています。
名古屋に270年も前から存在するという蔵を改装した教室「四間道(しけみち)レストラン&ギャラリー」がとても素敵で風情がありました。お二人の先生の生き方に共通することが多く話がとても盛り上がりました。「条件(教室・先生・授業内容)がそろうとこんなに素敵な授業になるんだ!」という印象でした。

授業風景は、LIVEトーク中メモを取る人が続出でした。学生同士のコミュニケーションが1つの特徴である大ナゴヤ大学授業です。今回は学生同士のつながりというよりは、先生と学生ががっつり向き合っている、学生が自分自身と対話しながらトークに聞き入っている、そんな印象を受けました!


★恒例?!「生徒の30秒自己紹介」★

今回はいつも授業を楽しみに参加してくださる生徒さんに加え、「映画」「四間道(しけみち)」「生き方」というキーワードから初参加の学生さんも多く、仲間が増えたようでうれしい!授業でした。

・ 今まで大ナゴヤ大学のホームページを見ていて、名物30秒スピーチのハードルが高くて申し込むのをためらっていたが、変化がほしくて申し込みました。
・ 仕事をしていく中で人と協力する場面が増え、学びたいと思い申し込みました。
・ 何かをつかみたいと思い申し込みました。
・ 今まで抽選に外れ続けて、やっと初参加です!
・ 四間道に興味があり、四間道レストラン&ギャラリーに入ってみたくて申し込みました。
・ 映画好きです。
・ 松井監督のファンです。

自己紹介をすることが「ハードルが高い」っておっしゃっていた生徒さんのコメントはとても力強くて、意気込みを感じました。話してみてどうでしたか?思ったほどハードル高くなかったんじゃないかなって思います。


★LIVEトーク★

生徒の自己紹介後、レオニーの予告編を拝見し、いよいよLIVEトーク!
1時間弱とは思えないとても濃くて熱い、そして温かい気持ちになる時間。
松井センセイ、愛葉センセイの「生き方の根っこ」に迫っていきました。



■「シゴト」どうして今の仕事をしているのですか?■

松井:
目の前の仕事に没頭して真剣に取り組んできた。
だんだん1人前になり、ちょうど10年位経つと挑戦するものがなくなってくる。その時に「この仕事してみない?」と誘われて雑誌の仕事、俳優のマネージャー業、プロデューサー業と仕事を変えてきた。裏方、調整役が得意だし、そういう仕事をしてきたが、自分が表現したいという思いが昔からあった。心にたまったものがいっぱいになったのが50歳のころ。しかし自分から「映画監督をやりたい」とは言いだせなかった。周りから背中を押してもらい、「失敗してもいい」と思って始めた。

愛葉:
一生通して「これをやっていく」というのが見つかっていないから、一生懸命やっている。
仕事を始めるきっかけは「出会い」。やりたいと思っていると「一緒にやろう」と言う人と出会う。

松井:
一生の仕事は若いころに見つかるわけじゃない。目の前の興味があることを一生懸命やってみる。
「真剣に集中してやらないと社会に認めてもらえない」だから「この仕事が一生の仕事」とその都度思いながら取り組んできた。
ライターとして雑誌の仕事をしていたころ、取材相手から「マネージャーやらない?」と誘われた。
迷いながら取り組むと見えないが、集中してやっていると熟した木の実が落ちてくるようにふと仕事が舞い降りてくるようにおもう。
人から言われたら出来るんじゃないかと思って飛び込んできた。
チャンスが来たときには憶病にならず、必ずキャッチするようにしてきた。

愛葉:
チャンスだと思うものは、自分が変化出来そうなこと。変化出来そうなことをやってみる。
自分は必要な人に必ず出会う。ただそれは自分が探していること、出会うまであきらめないことが必要。めげない、懲りない、あきらめない。

松井:
今まで「マネージャーやってくれない?」「監督やってみたら?」と誘われてきたが、
そう言わせるように仕向けていたかもしれない!
自分の無意識に、今気付いた。
人は、自分の限界を自分の枠を自分で作っているのではないか。
私は失敗するのが平気。自分のリカバリー能力を信じている。短期間の恥はしょうがない。

愛葉:
(今回の授業の教室)「四間道レストラン」の物件の話が来た時、予算も何も見ずに
「とりあえず押さえて!」と伝えた。
レストランのかなめであるシェフも、資金予定も何も決まってない状態。
「これは絶対成功する」と決めたら、見栄も恥も切り捨てる。
自分が逃げられないように、みんなに言ってみる。



■「生きるコト」は出会う事とおっしゃる松井センセイ。どんな出会いがありましたか?■

松井:
イサムノグチの母親の伝記本をたまたま読んだことがきっかけで「レオニー」という女性に出会い、今回の映画作品「レオニー」を作りたい!それしか考えなかった。
6年間で13億円集め、初の日米合作の作品を撮った。
いかに実現させるか、それしか考えない。宝くじは待っていても来ない。そういう「運」は存在しない。
これでもかというくらい過酷だった日々を思うと、「運」を引き寄せたんだと思う。
「今の社会にこの映画作品は必要だ」という使命感。そのビジョンが明確であるほど出会える。
出会えたとき「これだ!」と思えるのは単なる勘じゃない。予定調和はないが、結果思いどおりになっている。

愛葉:
自分は何かのスペシャリストじゃない。「なんでその仕事をしてるんですか」と聞かれる。
それは自分でも明確に答えられない。やりたい事だけをやっている。やりたい事に出会えている。
父親に色々言われるときにこう答えている。
「僕も今の親に会うのは初めて、父親も今の僕に会うの初めてでしょ」すべて初めての出会い。だから今までどうだったかは置いておいて今の自分自身を見てほしい。



■「ヒトづくり」どうやって人を巻き込むんですか?■

松井:
監督は何もできないが、やっぱり明確なビジョンが必要。
私が作りたいシーン、カットを伝え、理解してもらうためのカリスマ性、リスペクトが必要。
どれだけ相手に説得力を持って伝えられるか常に試されている。
例えば「このセリフ、必要ないと思う」と言われる。
そこで「ナシでいいです」と言ってしまうと「この程度のものなのか」と信頼関係がなくなる。
冷静に、相手が納得するように言うのが難しい。
巷にある「成功法則」の全く当てはまらない、めちゃくちゃだけど・・。
「私ではなくて『私のビジョンを信じて!』」と伝える。



■「モノづくり」こだわりは何ですか?■

松井:
作品を軸に考えること。
例えば、アメリカのスタッフ選びでは、オーディションの段階で持ってきた撮影プランを見ながら採用する。
厳正に選んだスタッフの中で、撮影に入ってからどうしても「違う」と思ったスタッフがいた。
我慢してとったほうが楽だし、次が見つかるかどうかも保証がない。
それでも、「私」じゃなくて「作品」を守った。
「降りてください」と伝え、その後、素晴らしいスタッフも集まった。
ただ、迷いはあった。
「もしかしたら自分の感覚が間違ってる?」「意固地になってる?私のわがまま?」
誰も付いてこなくなるかもしれない恐怖。
しかしだれも責任は取ってくれない。作品のビジョンは誰よりも知っている。
だから「最終最後、責任は私がとる。」という覚悟はいつも持っている。結構孤独なこともあるもの。



■「これからのコト」■

松井:
まだ達成感を経験していないんです。
映画を撮るためのお金が集まった時には「やっとスタートを切れる」
クランクアップは「やっと半分、どうやって編集しよう」
映画の完成した今は「これから、どうやって観てもらおう」
結果が出ないと次に進めない生き方をしてきたからどうなるかは分からないが、
今のペースでずっと本質、本物を追及する作品を撮り続けるのは(体力的にも)難しい。
肩の力を抜いた「ラブコメディ」とか撮ってみたいな。
だってすごく恋愛については人生で勉強してきたから!!得意だと思う。

愛葉:
仕事っていつまでやるのか、ずっとやり続けるには限界がある。
100年後には灰になってる。そういう思いでいつも体当たりしている。
人生そのものなんだと思う。
様々な業種の仕事をしているので「あなたの本業は?」と聞かれるが
本業?って感覚があまりない。「唯一のこだわりは、嫌なことはしない!」



・・・まだまだ聞いていたかったですが、お時間が来ました。


★Q&A★

Q:松井センセイの作品は何度も見たくなりますが、作品作りの秘訣は?

A:私の個性は、私が本当に思ったこと、感じたことしか言えないというところ。
今まで生きてきて蓄えてきたものを作品に出し切っている。
タカをくくって「この程度ならいい」という作品はない。それが見る人に伝わっているのではないか。


Q:一般のひとは、好きなことと仕事をある程度割り切らないと生活できないが、どう思いますか?

A松:私は生活できるかどうかで仕事を選んでいない。
若いころに自分は組織のために生きることは得意ではないと実感した。
愛:日本は仕事で失敗しても、良くも悪くも死なない仕組みのある国。
お金がないことや失敗することに抵抗がない。


Q:仕事をしていく上でブレたり妥協することはありますか?

A松:若いころはブレまくっていた。
妥協は自分を磨くのにすごく勉強になる。妥協は常に必要。お腹の中に守るべきものを持っていればよくて、柔軟性のあるしなやかさこそが大事。
自分に頑なになって柔軟に対応できないと相手に伝わるのは怖い。
愛:妥協すること自体はいいとおもう。今の自分はどんな自分で向き合ってるのか試される場面。


★生徒1人1人から感想★

生徒同士でグループワークをするかわりに、LIVEトークの感想を1人ずつ発表しました。

・ 自分のやりたいことを改めて考えたいと思いました。
・ 愛葉センセイの「日本は(仕事に失敗しても)死なない(仕組みがある)国」という言葉に勇気をもらいました。
・ 松井センセイの「向かない仕事と思っても集中して懸命に取り組み、木の実が熟して落ちるように次のステージが現れる」という言葉を聞き、それまで自分もやってみたいと思いました。
・ (LIVEトークが)脳にしみわたっている。ビジョンを持ちたいと思います。
・ 自分1人では何もできない。家族生活も同じだと肝に銘じたいと思います。
・ 自分に明確なビジョンがないと人にも伝えられない。自分を見つめなおす時間を作り、ビジョンを作っていきたい。
・ 行動には嘘がない、だから(松井センセイ愛葉センセイに)人がついてくると感じました。
・ 是非自分の書いた本を松井センセイに読んでほしい!
・ 自分の仕事で流されがちで信頼を失うのではないかと悩んでいたが、ビジョンを見つめなおしたいと思う。
・ 力をもらいました!
・ 色々いい話を頂いて、どの言葉を(1番に)選べばいいか分らないが、40歳、まだまだブレてもいいんだと安心しました。
・ (授業の生徒数が)少人数だったけど、数千人、数万人いても伝わる内容だった。
・ (自分の)よどんだ人生に風が吹いた感じ。キーワードをもらいました!
・ (求めているものに)出逢うまであきらめないのは大切だと思いました。
・ 一歩を踏み出せないでいたが、何か踏み出したい。
・ (何かしなくてはと焦っていたが、松井センセイのように)50歳になって表現できればいい、と、勇気づけられた。


生徒一人一人の心に深く何かを残した授業だったのではないかと思います。
ぜひ、この宣言を実現させてほしいなと心から思います。
ぜひぜひ、センセイとなって帰ってきてくれたら・・・。



(ボランティアスタッフ / 藤井 万巳)

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先生

松井 久子 / 映画監督・脚本家・プロデューサー

1946年東京出身。 早稲田大学第一文学部演劇科卒業後、雑誌の編集者およびライターとして活躍。 1979 年、俳優のプロダクション会社を設立し、複数の俳優のマネージャーを務める。 1985年に株式会社エッセン・コミュニケーションズを設立し、 数多くのテレビドラマやドキュメンタリー番組のプロデューサーとして活躍。 1998年、企画から公開まで5年の歳月をかけて製作した『ユキエ』で映画監督デビュー。 多くの映画賞を受賞し、演出力が絶賛された。2002年には待望の監督第2作『折り梅』が公開。 全国で上映会が続き、2004年春にはついに観客動員が100万人を超えた。 2004年12月には、初めての著作となる、「ターニングポイント~『折り梅』 100万人をつむいだ出会い」(講談社)を発表。「生きることは出会うこと」と銘打ち、ライター時代から映画監督になるまでの、数々の出会いのエピソードを赤裸々に綴り話題を呼ぶ。 第三作となる彫刻家イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアを描いた「レオニー」は、主演はエミリー・モーティマー、中村獅童らをむかえ、2010年11月20日より全国ロードショーを予定している。

愛葉 宣明 / 株式会社パラマント 代表取締役 四間道レストラン&ギャラリー オーナー

1976年名古屋市西区出身。 「ヒトづくり、モノづくり、コトづくり」をテーマにした『まちづくり』を美容、飲食を切り口に展開している。 最近では、ミス・ユニバース・ジャパン名古屋大会を主催、運営している。 2010年7月には「四間道レストラン&ギャラリー」をオープン。 長い間、守られてきた四間道の町並みや暮らし、文化を新しいスタイルで伝承し、街の再生や街づくりに取り組んでいる。 株式会社パラマント paramountgroup.jp 愛葉 宣明 nobuakiaiba.com

今回の教室

四間道レストラン&ギャラリー

住所:〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野一丁目36-36

TEL:052-533-1788



(お問い合わせは、大ナゴヤ大学までお尋ねください。)
地図を見る

四間道レストラン&ギャラリー

http://www.shikemichi.jp/