大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

私とあの人も、地球という生態系でつながっている。
チョコレートもいろんな生物からできている…。
そうだ!生物部的ラブレターを作ろう!


開催日時:2011年02月12日(土) 13時00分 ~ 16時30分
教室:名古屋テレビ塔 2F会議室
先生: 阿部 健一 / 地球の生物部 部長
平井 秀和 / 地球の生物部 副部長
石川進一郎 / 名古屋市在住 小学生
カテゴリ:【環境/地球の生物部】
定 員 :20人

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※1:本授業の抽選は2011年2月3日(木)に行います。(抽選予約受付は2月3日(木)12時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2011年2月10日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:13時00分より受付を開始しております。


地球上の生きているものについて感じて考えるきっかけになればと発足した部活動「地球の生物部」。
昨年11月には、第1回目の部活動「スコップ・サプライズ」を開催しました。

そんな「地球の生物部」、実は立派なロゴやウェブサイト、印刷物がデザインされていることにお気づきの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
地球の生物部は大ナゴヤ大学だけではなく、広告代理店の新東通信さん、デザイン事務所のピースグラフィックスさんとの共同で展開されているんです。

実はこの統一されたかわいいビジュアルは、ピースグラフィックスの平井秀和さんが、コピーワークは新東通信のコピーライター・阿部健一さんが手がけていたというわけだったのです!今回は、そうした製作陣のご紹介もかねて、バレンタイン直前授業を開催したいと思います!

授業のテーマは「生物部的ラブレターを作ろう!」。
ラブレターは想いがこもっていればOK。確かにその通りだけど、ハートをつかむにはビジュアルだってやっぱり大事!プロのグラフィックデザイナー、平井さんに「ハートをつかむデザインとは?」など、デザインのノウハウを教えていただきながら、おしゃれで、生物部らしさも感じられて、その上、プロみたいなかっこいいラブレターを作りましょう。

授業には先生として平井さんのほかにコピーライターの阿部さんも登場しますよ。
ぐっと心をつかむ言葉とは?を、コピーライターの視点で考えてみましょう!
そして、もう一人スペシャル先生が登場。名前は石川進一郎さん9歳!
軽やかなはさみ裁きで短時間に色画用紙がリアルな昆虫に!生物部的ラブレター制作に欠かせない驚きの技を披露してくれるそうですよ。(笑)

「ところで、なんで生物部なのに、ラブレター?どうしてバレンタインと絡めるの?」って?それは・・・大好きなあの人も大切なあの人もみーんな、地球という生態系でつながってるからですよ!!

さらに授業当日は、セントラルパークギャラリーさんで2月4日から開催される「地球の生物部展(仮)」のまっただ中。11月の「スコップ・サプライズ」の発表会も行われています。
授業の集合はその会場で。
「地球の生物部」は、ただ動物や植物のことを学ぶだけじゃないんです!生物部員のみなさんも、まだ部員じゃないという方も、ぜひ、いろいろな視点から環境や命を考える「地球の生物部」の楽しさ、部活動の魅力を感じに来てくださいね。

【集合場所】 セントラルパークギャラリー
  (地下鉄 久屋大通駅 至近。地下ギャラリーです。)

13:00 受付開始
13:30 平井先生からデザインの説明を聞きながら、地球の生物部展を見ます。
14:00 名古屋テレビ塔 会議室に移動して、授業開始
14:20 スペシャルゲスト・石川進一郎先生(9歳)の登場!
      すばらしいはさみ裁きで見事に虫を作り上げる技を見せていただきます。
      ラブレター制作へのヒントになるかも?!
14:50 平井さんのアイデア出し、デザイン作業を解説付きで見せてもらいます。
      「こうやってデザインは出来上がっていくのかー」と。
15:20 さあデザインして、制作をしてみましょう!
16:00 どんな思いでどんなラブレターを作ったのかを発表しましょう。
16:30 終了

(授業コーディネーター:青木 奈美)

阿部 健一 / 地球の生物部 部長

株式会社 新東通信 コピーライター・CMプランナー

平井 秀和 / 地球の生物部 副部長

アートディレクター/グラフィックデザイナー ピースグラフィックス代表 1968年生まれ。名古屋市出身 中区在住。 割と大きめの広告制作会社で10年ほど耐えた後、独立。平井秀和の最初と最後の文字で「平和」なのでピースグラフィックスという深いとも安易ともとれる屋号で活動開始。 ポスター、パンフレット、パッケージを中心に毎日楽しくお仕事してい ます。仕事の無い日は畑、大須、サーキットなどにいます。 ピースグラフィックス http://peacegraphics.jp 地球の生物部 http://seibutsubu.dnu.jp そうだ、畑に行こう http://miyoshihatake.jugem.jp

石川進一郎 / 名古屋市在住 小学生

小学3年生。 名古屋市在住。 (以下、進一郎くんのお母さんのコメントより) とにかく虫が大好きで、お母さんと虫どっちが好き?と聞かれて答えられないくらい、虫好きです。自宅や(両親の)仕事場には、何十冊も図鑑や虫・生き物関連の本があり、ずっと眺めて過ごし、その中から何か感じる虫や生き物があると切り紙で作っているようです。毎日職人のように、下絵も描かずに、紙を半分に折って、自分の思うように、ただひたすら切り紙に没頭するようになり、今日に至っています。

今回の教室:名古屋テレビ塔 2F会議室

住所:名古屋市中区錦3-6-15先
※最寄駅:地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
       地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ


TEL:052-971-8546

(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
 授業内容やご参加日程の変更・お子様の参加人数追加につきましては、
 大ナゴヤ大学までお尋ねください。)

地図を見る

1954年(昭和29)、日本で最初に建設された集約電波鉄塔。地上90mのスカイデッキと地上100mのスカイバルコニーからは、昼は濃尾平野だけでなく中部山岳の山々までの眺望を、夜は煌く夜景が楽しめる。4階にはレストラン「THE TOWER RESTAURANT NAGOYA」がある。国の登録有形文化財に指定。アナログ放送からマルチメディアの電波塔に生まれ変わり、2012年4月、リニューアルオープン。


http://www.nagoya-tv-tower.co.jp/

13:00  授業開始前 (セントラルパーク久屋大通地下ギャラリーに集合・受付)
 
ミニ美術館・博物館を思わせるギャラリー。展示してある生物部の作品に見入っている生徒。道行く一般の方も立ち止まって熱心に見ていく人も多い。

・電気のいらない「つぶや木」…通りすがりの人のつぶやきを掲示
・生物多様性ポスター…一目で訴えかけるもの、立ち止まって見てくれることを意識
・スコップサプライズ…イギリスのゲリラガーディニングを参考にした鉢植え
・ピンブローチ…生物多様性をテーマに
・地球生物部とは…発泡スチロールなどを使わず段ボールなどの廃材を用いた掲示物による案内
・写真…スコップサプライズのときの様子をプロの秦義之氏が写したもの
・求む育ての親…賞味期限切れとなった市販の種を持ち帰ってもらう
・のぞ木見…主体的に「見る」ことを求めた掲示…昆虫など小動物をモデルにした紙工作。
 授業の中でその秘密が明かされ,皆びっくり。
・生物部ポスター…生物部の活動のアッピール

などそれこそ多様・充実したもので、何よりもその人を惹き付けるデザイン性に驚かされた。知らず知らずのうちに「生物部ワールド」の虜となっていく。


13:30  授業開始

 リーダーから授業予定と注意事項の伝達の後、阿部生物部部長と平井副部長によるギャラリー展示の説明と生物部の紹介が行われた。人を引き付けることを意識してポスター等を制作したことも知らされ、通りすがりの人に目を向けさせ、「伝える」ことを主目的とすることの重要性を知らされた。

 また、ただ眺めるだけでなく、主体的に見てもらうための工夫も同時に大切なこととして意識して制作していることも伝えられた。

 様々な工夫を凝らして制作され展示された作品の説明を受けているうちに、生徒さんの表情に授業への期待と不安が高まっていく。


14:00  テレビ塔内の会議室へ移動。

 テレビ塔内へ入ることに興奮される生徒さん達も多かった。
 初めに施設の簡単な説明の後、恒例の30秒自己紹介。18名の生徒さん全員が終わるころにはみな緊張も緩み、なごやかな雰囲気が漂う。

 まず、作品制作に先だって、石川進一郎君(9歳)がお手本を示す。

 同伴したお母さんの話によると、進一郎君は紙に描かれた線をたどってハサミで切るのは苦手で嫌いだったとのこと。ところが、彼は図鑑でカブトムシの図にしばらく目を凝らして見入ったかと思うと、二つ折りにした色画用紙にハサミを入れていく。なんの下書きもせず、一心に切り進んでいく。

数分が経過、彼は切り取ったものを器用に折り重ね、あっという間にリアルなカブトムシを完成させた。驚くほどに精密だ。触角や足の隅々まで妥協を許さない出来栄え。なにより一枚の紙だ。

切り離してもいない。当然、接着剤も使っていない技は、この場面を目撃していなければ到底信じられない。まるで手品を見ているようなひとときであった。

 阿部部長の話によると、進一郎君の制作の根底にあるのは「見る」こと。丁寧に対象を見ることだ。逆に我々は普段、本当に見ているのかどうかが問われた気がした。

我々はともすると対象を頭で考えて「見て」いるのではないか。その対象の本質を素直に受け入れるのではなく、巷で伝えられる事前知識に左右されたものの見方・考え方から「見て」判断していないだろうか…そんな怖れを私は持った。 


14:40 阿部部長(デザイン)、平井副部長(コピー)からの話

デザインやコピーについて考えるときのポイント(後述)をお話していただいた。また、次の参加者による実技の中でも、ときおり全体に向けての説明を随時していただいた。


15:00 「大切な人へのラブレター」をテーマにしたカード制作の説明、制作開始

テーマは,広い意味での「ラブレター」であり,対象はだれでもいいが,その人のことを思い浮かべたりコミュニケーションをとるつもりで取り掛かったりするとうまくいくことが多いそうである。

また,初めから気負って難しいことを書こうとするよりも,簡単なコピーから始めると素直に自分の気持ちを引き出し,やがて,アイディアも徐々に膨らんでくるとのアドバイスを先生方からいただいた。まずは自分の気持ちの整理ということであろうか。

それでも上手くいかない場合は,ともかく紙を切ったり折ったりして,無計画でよいから始めてしまうことらしい。そんな中で前述したようなことを頭に思い浮かべていると,デザインの神様が舞い降りてくるそうだ。

とはいっても,早々に取り掛かる人もいれば,いつまで経っても考え込んでしまう人も居た。それでも,隣の人を覗き込んだり,会話を楽しんだりしながら徐々に形になっていく。進一郎君も自分でお気に入りのものをつくりながら楽しく賑やかに取り組んでいる。


16:05  制作発表

 さて,ようやく全員がほぼ完成し,作品発表の時間になった。

 家族への感謝を伝えるもの,ペットへの思いを表したもの,また,未来の自分へのメッセージを込めたものなど一人一人が必死に思いを表現しようとした力作がそろった。皆照れながらも,自分の作品の善し悪しよりも思いを周りの人にも知ってもらいたいという意欲で溢れ,何とか分かってもらおうと言葉を必死で選んでいるが,一人当たり発表30秒以内に収めるのは難しそうだ。

しかし,作品の出来栄えに自信は無くても,思いの深ささや大きさには誇りを持ちたい,そんな気持ちが伝わってきて会場にお互いの健闘をたたえ合う温かい空気が流れる。

 
16:25  講師からの付け足し

・制作キット方式にするか迷った。キットによる制限を加えることによって表現に集中でき,却って豊かな作品を生むこともある。
・デザインやコピーを体験することにより,この仕事の大変さを分かってほしい。


≪レポーター感想≫

①子ども,そして大人

二つに折り曲げた色画用紙にまるで手品のようにハサミが入り終わったかと思うと,まさしく“生き物”が生まれてきた。 そして,彼のお母さんの言葉は私に衝撃だった。

「引いた線を辿るのは下手だし好きではないので,そのまま何も描かずにハサミで切り始めます。ただ,虫などは細かいところまで実に根気よく眺めています。」

 私は学校の教員だ。しかも,小学校。進一郎君と同世代の子を担任持つことも多い。はたして,今まで自分はこうした才能溢れる子に接して,どんな接し方,言葉かけ,環境整備をしてやれたであろう。

「普通」に育てることばかりを意識して,数多くの子どもから表現する喜びを奪い,持てる力を「大人の常識」の範囲内に押し込んでいなかっただろうか。冷や汗が流れる。


②表現に制約を加えると,却って世界が広がり,アイディアも生まれる(アイディアの神様が降りてくる)とういのは新鮮であった。

考えてみれば,例えば俳句・短歌のように字数の制限が一文字一文字に魂を込めるかのような優れた表現を生んでいる。相手を限定し,伝える内容も限られると確かに具体性が伴って取り組みの抵抗感が減る。

 そして,表現本来の意味に帰ってみれば,相手に自分の思いを伝えるということであろうから,相手にどう受け取ってもらえるか,相手の視線に立つことによって自ずとデザインのアイディアも湧いてくる…つまりは“つながり”,ネットワークなのだ。ネットワークの間隙に表現が存在し,表現を具現化する手段がデザインなのだ。

そして,そのデザインの在り方が,逆にネットワークの在り方を決定し,創造していくものなのだろう。

 私達の暮らしの中にデザインが深く根を下ろし,生き方に強い影響を及ぼしている。とはいえ,人々は多忙だ。デザインにうつつをぬかす暇など…と人は言う。でも,こうした混迷した時代だからこそ,私達は自らの運命を人に委ねるわけにもいかない。

自らの人生は自らで描くしかない。今まさに,生き方そのものをデザインすることが現代人に求められているのだろう。

(ボランティアスタッフ: 河辺 正太郎)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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