大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

【モノを語ってイイん会?Vol.2】型屋の仕事に触れよう!〜知られざるものづくりの現場見学&彫付体験〜


開催日時:2012年12月22日(土) 14時00分 ~ 16時30分
教室:株式会社エム・エム・ヨシハシ
先生: 吉橋 賢一 / 株式会社エム・エム・ヨシハシ 開発マネージャー
カテゴリ:【くらし/ものづくり】
定 員 :12人

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※1:本授業の抽選は2012年12月13日(木)に行います。(抽選予約受付は12月13日(木)13時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2012年12月20日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:13時30分より受付を開始します。
※5:参加者の方は、彫刻刀を持参下さい。(軍手などの保護手袋は任意で持参願います) 
  万一、お忘れになられた場合は、会場でお借りできる道具の数が限られている事をご承知下さい。
※4:小学生以下は保護者同伴(彫刻刀使用のため)でお願いします。




みなさんは日常生活の中で何気なく使っているお茶碗やお皿といった陶磁器がどうやってつくられているか知っていますか?

陶磁器というと、後ろで髪を結び、髭を生やして難しい顔をしたおじさんがロクロをまわしているイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?!それも一つの陶磁器のありかたですが、私たちが普段使う陶磁器のほとんどは型によってつくられています。


今年の10月に「Vol.1」と称して、本格始動した「モノを語ってイイん会?」。
「日本のモノづくりの10年後」に向けて取り組むNPO法人「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」愛知支部さんとの協働した授業シリーズで、実際に現場へ行きメーカーさんや職人さんの想いを身体で感じられることをテーマに、様々なモノづくりの現場を教室にしていきます。(Vol.1の様子はこちら


Vol.2の先生は瀬戸の『型屋さん』。
瀬戸市で原型と型を、約50年前から製作してきた(株)エム・エム・ヨシハシの3代目にあたる吉橋賢一さんです。

型屋という仕事は、大量生産の時代を経験した現代の陶磁器生産において、なくてはならない存在となっています。中でも原型製作は陶磁器づくりの原点ともいえる仕事です。
今まで窯、釉薬、素地、型など分業によって成り立ってきた瀬戸・美濃地方の陶磁器生産に対して、吉橋さんは型屋の技術を最大限に生かし、日本の陶磁器に施されてきた模様を原型の段階から彫込む新しい表現のダイニングウェアのブランドを立ち上げるなど、陶磁器文化のさらなる可能性と発展に挑戦しています。

今回の授業では、そんな知られざる量産型ものづくりの原点を学びます。
型屋さんを取りまく業界のお話や作業工程、これからの陶磁器文化の可能性について先生からお話いただき、また型づくりの一部分を実演していただきます!
その後、型屋さんの彫り工程や「完成品の裏を製作する」ための頭の使いかたを実際に体験するために、石膏製のハンコづくりをおこないます。

彫ってもらう文字は「賀正」。
彫りのプロに教わる手づくりのハンコで、今年はよりこだわった年賀状にしてみませんか?


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本シリーズ講座は、大ナゴヤ大学と「NPO法人 メイド・イン・愛知プロジェクト」とのコラボレーションによる授業です。

■NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト(MIJP)
 http://madeinjapanproject.org/

「日本のモノづくりの10年後」を見据え、生産者、流通、クリエーターなど業種、取り扱い品目の枠を超えた「新しいコミュニティ」を創造する取り組みを行うNPO法人「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト(MIJP)」として2005年設立。2009年には内閣府認証NPOとなる。

全国に支部・支援体制を設けつつ、より地域に特化かたちで「メイド・イン・愛知・プロジェクト」が2011年10月より発足しました。


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【集合場所】
 株式会社エム・エム・ヨシハシ

【授業の流れ】

13:30 受付開始
14:00 授業開始、授業趣旨、ガイダンス
14:20 先生から陶磁器の型屋についてのお話
14:50 先生の型づくり実演
15:20 ハンコづくり体験
16:20 記念写真、アンケート
16:30 解散

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【参考情報】
 日経スペシャル ガイアの夜明け 11月20日放送(542回)

 町工場からお茶の間へ!~職人たちが大ヒット商品を生んだ~
  アイデアと企画力で地場産業を救え!

 http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20121120.html

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※名鉄バス
 瀬戸駅前→ 品野火の見下 下車 徒歩1分
 http://www.meitetsu-bus.co.jp/ 
 「時刻を調べる」→「路線図で検索」する場合は、「名古屋地区」を選択して下さい。

※彫刻刀について
 硬くて先の尖った形状のもの(三角など)をご準備下さい。

※会場は工場内であり授業スケジュールが長丁場になることから
 あたたかい服装などでお越し下さい。


(授業コーディネーター /大ナゴヤ大学 実験室プロジェクト 林 宏樹)

吉橋 賢一 / 株式会社エム・エム・ヨシハシ 開発マネージャー

1975年瀬戸市に生まれる。37才。 家業は祖父の代から「型屋」を営んでおり、3代目にあたる。 幼い頃から「仕事場」が「遊び場」で石膏や粘土に慣れ親しんで育つ。 28才で株式会社エム・エム・ヨシハシに入社。 「型」という素材を通して、問屋や窯元とは違った視点から陶磁器を考える。 現在はオリジナルブランド「彫付」をはじめとする陶磁器製品の企画、運営を担当している。

今回の教室:株式会社エム・エム・ヨシハシ

住所:〒480-1207
愛知県瀬戸市品野町4-22

車…東海道環状線「瀬戸しなのIC」出口信号を左折、2つ目の信号を約350mすぎたとこを左折。
尾張瀬戸方面より…国道248号線を多治見方面に北上、5つ目の信号を左折し、すぐ右折。約100mで右折。
公共交通機関…名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅より品野行きに乗車、火の見下で下車。徒歩1分。

※名鉄バス当日の時刻表
  ◎13:18分発 → 13:28分着
  △13:48分発 → 13:58分着


地図を見る

昭和34年、吉橋製型所として創業。
創業当初はノベルティ(陶人形)や植木鉢などの型を主に請け負う。
時代の流れと共に、和洋食器の型の製造にシフトしていく。
昭和61年、株式会社エム・エム・ヨシハシ設立
この頃から、自動車産業をはじめとする工業製品の型を扱うようになる。
平成15年頃から、工業製品の生産技術の革新により、型の受注は減少。
平成18年頃から、従来の「待つ型屋」から「発信する型屋」への転換を模索する。
従来、型屋の仕事は窯元から受注したものだけを製作することでしたが、
自社で商品を企画して窯元に発注し、販売まで手掛けることを始める。
平成22年オリジナルブランド「彫付」を発表。
以後、さまざまなデザイナーやセレクトショップとの取り組みを通して
陶磁器の新たな魅力を発信している。

ホームページ: http://horitsuke.com/company

ブログ: http://mmyoshiken.exblog.jp/

メイド・イン・愛知プロジェクトさんとのコラボレーションによる授業、「モノを語ってイイん会?」のvol.2が開催されました。

今回の先生は、瀬戸の「型屋」さん。
瀬戸市で陶磁器の「原型」と「型」を、約50年前から製作してきた(株)エム・エム・ヨシハシさんの3代目にあたる吉橋賢一さんです。

普段、私たちが使っているお茶碗などの陶磁器。
どのように作られているか、実はあまり知られていないようです。
「ろくろ」を回して…と、想像された方も多いのでは。
それもひとつの作り方、なのですが、現在多くは「型」によって作られています。

授業では、吉橋先生に陶磁器生産について、「型」について、モノ作りについて、たくさんお話していただきます。

受付、30秒自己紹介後、メイド・イン・愛知プロジェクト理事長の北村さんから吉橋先生のご紹介。
プロジェクトについてもご説明いただきました。

続いて、吉橋先生のご登場。
お話を伺います。

もともと陶磁器は、作り始めから完成までをひとつの工程として、ひとつの場所で作られていたのですが、戦後はコストを削減しつつ大量に生産することが求められるようになりました。
そこで確立されたのが、分業による大量生産体制。
型屋、生地屋、窯元、絵付屋などがそれぞれの工程を担ってゆく作り方が主流になりました。

(株)エム・エム・ヨシハシさんは、型屋として、陶磁器づくりの出発点ともいえる「原型」と「型」作りを担ってきました。

ただ、現在は残念ながら、陶磁器産業は戦後のような勢いはやや弱まり、この分業システムがいつまで続くのか、という懸念もあるようです。
多い時で200軒あった型屋さんも、今では50軒ほどに減ってしまったそう。


さて、「そもそも型屋さんって何をしているの?」。
商品の企画が持ち込まれ、その商品の大量生産のための型を作るのが型屋さんのお仕事です。

まずは、「原型」と呼ばれる、「型」のための「型」を作り出します。
「原型」作りは、持ち込まれた商品の企画案をはじめて“形”にして生み出す、大切な工程。
「原型」を作ったら、試作用の「型」を作ります。
試作用の型にOKが出たら、今度は量産用の「型」を作る「型」(「ケース」と呼ばれるもの)を作り、そしてやっと、量産用の「型」の製作にかかります。

型屋さんに企画が持ち込まれてくる時点では、まだまだそれは「イメージ」の段階。
そこから、実際に手に触れられる、「モノ」として生み出す型屋さん。

「ひとつのものが世の中に生まれる瞬間に立ち会っている」。
吉橋さんの語る、型屋のおもしろいところです。


ひととりお話を伺い、次は実際に型作りの現場を見学します。
吉橋先生が実演してくださいました。

実演中は、先生も生徒さんも真剣。
「型作り」という未知の工程に、みなさん釘付けでした。

見学の次は、実際に型屋さんのお仕事の一部の彫り工程を少し、体験します。
石膏を彫って、ハンコを作ってみます。

まずは紙に、彫りたい文字などを書き、それを裏返して石膏に反転させます。
反転させた文字や模様の上から、彫刻刀などで彫っていきます。

石膏は意外と硬くないようで、生徒さんたちはさくさく彫っていました。

出来あがったら、朱肉をつけて紙にぺたっ、と。
いろいろな文字や模様のハンコが完成しました。

体験を終え、集合写真を撮って、この日の授業は終わりです。
先生、生徒さん、ありがとうござました。


モノ作りの現場にいる方から直接お話を聞いたり、実際にモノ作りに触れてみたりすることで、普段何気なく使っているモノを、また少し違う視点で見られるようになるのではないかな、と思います。
「作り手」と「使い手」が繋がる、素敵な授業でした。




(ボランティアスタッフ かとうともこ)




※写真をクリックすると拡大します。


 

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