大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

[ ]to home (カッコトゥーホーム)


開催日時:2014年03月01日(土) 14時00分 ~ 16時00分
教室:名古屋港湾会館第5会議室(集合・オリエンテーション)
先生: 参加者のみなさん /
カテゴリ:【くらし】
定 員 :25人

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※参加費:1,000円を頂戴致します。
※参加対象:20代~40代の男女となります。
昨年10月、テレビ塔の下にテントがズラーっとならび、それはそれは大好評だったSAKAE CAMP
それに続くyamory×大ナゴヤ大学の、ボウサイプログラム第2弾、【 】to home(カッコトゥーホーム)の登場です!

観光地に出かけている時に、もし大きな地震が起こったら?
非常時、知らない土地、まわりも知らない人たち…。
無事に避難所にたどり着けるのでしょうか?

みなとの名古屋港水族館付近をスタート地点とし、みなさんには「はじめて会った人たち」と、
「さまざまな年齢やハンディキャップ」が混在したメンバーで最も適切な避難所までいち早く避難して頂きます。
アプリを駆使して避難所を探したり、twitterで情報をゲットしたり。でも中には「デマ」や「不安を煽る情報」も!
冷静に情報を収集し、メンバーと協力をしながら避難しましょう!

さぁ、みんなで助け合って、全員無事に避難してください!そして無事にhomeに帰りましょう!
「防災訓練」なんてつまらなそう…、と思った方、【 】to homeにぜひご参加ください!


13:30 受付開始(名古屋港湾会館)
14:00 オリエンテーション
14:30 避難開始(名古屋港付近から出発)
15:10 避難所到着、備蓄品の確認、感想発表
15:50 アンケート、記念撮影
16:00 終了


※本授業は「ボウサイをデザインする。非常食定期宅配サービスyamory」とのコラボ授業となります。
◎yamory 公式WEBサイト
http://www.yamory.com

■yamory facebook ページ
https://www.facebook.com/hijoushoku.yamory

■協力

株式会社ロゴスコーポレーション様

■企画協力

港まちづくり協議会様

http://www.minnatomachi.jp

参加者のみなさん /

今回の教室:名古屋港湾会館第5会議室(集合・オリエンテーション)

住所:愛知県名古屋市港区港町1-11
TEL:052-659-1700
地下鉄名港線「名古屋港」駅下車、1番出入口より徒歩2分。
地図を見る

名古屋港湾会館は、地下鉄「名古屋港駅」に隣接し交通の便もよく、どなた様でも安心してご利用いただけます。大・中・小会議室があり、レイアウトも自由。最新設備も備えており、会議のみならず、講演会、映画などの上映会、会社説明会、株主総会、各種講習会など、あらゆるシーンでご利用いただけます。

「SAKAE CAMP」を仕掛けたyamoryがお届けする新たな防災訓練がここ名古屋港をフィールドに行われました。その名も“[ ]to HOME”
もしも観光地で、もしも見知らぬ土地で、もしも見知らぬ人同士で、避難しなければならなくなったら・・・。様々なミッションをクリアしながら仲間と一緒に避難所にたどり着くまさに避難体験RPG!ありきたりな避難訓練とは一線を画す避難体験プログラムです。

参加者はおよそ20名。今回はメディアの取材も入っています。防災ということで社会的な関心もとても高い授業です。

恒例となっている30秒自己紹介から始まりました。

「SAKAE CAMPに参加してボウサイに興味を持ちました。」
「3.11をきっかけにボウサイを意識し始めました。」
「ボウサイは全くの素人だけどなんだか楽しそうだから参加してみました。」

など参加者それぞれの想いを共有します。

次に今回のプログラムのルール説明が行われます。今回の設定は、

・名古屋港へ遊びに来たら大きな地震に遭遇した。
・近くの避難所まで急いで逃げる。
ここまでは普通の避難訓練とほぼ変わりません。

他の避難訓練と大きく違う点は以下の通り。
・ 今日初めて会った人たちとグループになり一緒に避難する。
・ グループの中に車いすや妊婦、赤ちゃんを抱えたお母さんなどの災害時要援護者を演じる人を含める。
・ 途中でいくつかのミッションをクリアする。
・ どこの避難所に逃げるか事前に知らされない。アプリやまちの人頼りに正解の避難所を見つけ出す。


このような[ ]to HOMEならではのルールが説明されます。ゴール地点がわからない避難訓練がこれまであったでしょうか?

参加者同士でグループを組みミッションを確認します。ミッションは「津波避難ビルの場所で写真を撮る」、「災害用伝言ダイヤルを活用する」です。どちらのキーワードも一度は聞いたことはあると思いますが果たして避難訓練の中でこなすことが出来るでしょうか?

グループ内で災害時要援護者の役を演じる人を決めていきます。今回は本格的な避難訓練です。災害時要援護者もリアルに体験するようです。例えば、高齢者体験では視野が狭くなるゴーグルや間接を固定し動きづらくするサポーターを装着します。妊娠する女性では、通常では絶対体験しない男性の参加者が腰に砂袋を入れて妊娠中の女性を体験します。カツラもかぶる徹底ぶり!

さぁ準備は整いました。
スタート地点のつどいの広場へ向かいます。

訓練用の緊急地震速報が流れます。
「地震です!」のスタッフの合図とともに一斉に皆さんしゃがみました。
揺れが収まったようです。ゴールを探しだす避難体験RPGのスタートです。

ここからはあるグループに同行させていただいた様子をお伝えします。こちらのグループの災害時要援護者は車いすと高齢者と妊娠する女性です。

「まずは海から離れよう」と名古屋港をさっそく北へ向かいます。通常の避難訓練だとすたすた早歩きで避難すると思います。しかし今回は様々な災害時要援護者と共に避難しなければなりません。車いすの方と一緒に避難すると階段しかない歩道橋は通れません。そして段差はおろか少しの坂道でも乗っている人は恐怖を感じてしまいます。
そしてグループには高齢者もいらっしゃいます。歩くスピードは想像以上にスローペース。背中から津波の恐怖がある中だと少しでも急ぎたい。しかし実際に高齢者体験をするとなかなか素早くは歩けません。災害時要援護者と一緒に避難するということは想像以上に大変な様子です。

北へ向かったグループは2つの手段で正解の避難所を探します。ひとつは今回活用するスマートフォンアプリ「まもるゾウ」。このアプリは現在地から近い避難所を表示できる機能が備わっています。もうひとつは地域の人からの情報収集です。今回はスタッフが地域の人役となり名古屋港の各所にスタンバイしています。この地域の人たちからの情報も避難するに当たっては重要な情報となり得るのです。

どうやら今いる地点から一番近い避難所は愛知海運さんの本社のようです。しかし、その付近にいたまちの人役スタッフから「避難所はいっぱいでもう入れない・・・」との情報が・・・。その近くを避難していた別のグループからも同様の情報が流れてきました。どうやらこの避難所はゴールではないようです。
まちのひとだけでなく避難する人同士の情報交換も重要になってくるとわかりました。

ここでミッションのひとつである災害用伝言ダイヤルの活用を行いました。
皆さん一度は番号を聞いたことはあるでしょう。そう、171です。
毎月1日など災害用伝言ダイヤルを体験利用できる日が定められていますので一度体験していただきたいです。番号は知っているけど使ったことがないという状態だといざという時に使いこなせないかもしれません。

もうひとつのミッションも実行していきます。津波避難ビルを探さなくてはなりません。津波から逃れるためにはとにかく高い建物へ逃げる必要があります。
実はこの名古屋港エリアでは「入船荘」という集合住宅がその津波避難ビルとなっていました。高い建物を探すために目線を上にしながらの避難も必要だということに気がつきました。

その後も「まもるゾウ」やまちの人からの情報をもとに避難できる避難所を探します。近所のコミセンや小学校も避難所としてはまだ使えないようです。
実際の避難でもこういったことが起きるかもしれません。

他のグループではTwitterを使った情報収集も行われているようです。東日本大震災でもTwitterなどのSNSからの情報が良くも悪くも話題となりました。
現場の声をリアルタイムに反映できるがデマなども横行しやすいメディアです。

「まもるゾウ」やまちの人達や他に避難する人たち、SNSなどのツールを使って情報収集を行ってきました。どうやら慶和幼稚園に使用可能な避難所が開設されているようです。

避難開始からおよそ40分。
無事に全チームゴールの避難所である慶和幼稚園に到着しました。実際に避難体験をした方からは「災害時要援護者がいると急ぎたくても急げない」「どの情報が正しいのか判断するのが難しかった」などといった意見がいただけました。

ここ慶和幼稚園は古くはこの地域が伊勢湾台風によって被災したときから地域の避難所として多くの方を救ってきました。その時の教訓や3.11の教訓を活かして屋上に新たに津波避難スペースも作っています。他にも幼稚園という幼い子供がたくさんいる特性に対応した防災設備がたくさんあります。

今回避難体験をおこなったグループは4グループありました。
まずはそのグループで決めた災害時要援護者体験の役割ごとに集まり感想をシェアします。車いす体験をした方々は「少しの坂道や段差も恐怖を感じた。」や「乗る方だけでなく押す方も大変だった。乗っている人が男性だったらもっと大変だったかも」と体験者ならではの生の意見がたくさん飛び出しました。
高齢者体験をした方々は「視界が狭い、耳が聞こえづらいというのは周りで何が起きているのかすらわからなかった」「手を握って一緒に歩いてくれることが本当に助けになった」との声が。

妊娠する女性や赤ちゃんを抱えた女性役からは「手が塞がってしまってスマホが使えずアプリや災害伝言ダイヤルが活用できなかった」との意見が出てきました。まちなかの案内板などアナログな情報も実は大事だったのです。
最後に今回災害時要援護者体験しなかった一般の人からもこんな意見が。
「自分ひとりだったらもっと素早く避難できたかも知れないです」

最後に避難体験をしたグループに戻って今回のまとめです。
今回はこの“[] to HOME”で感じたことを各グループ標語にまとめます。

一つ目のグループの標語は

たやすくあきらめずに
たすけあいながら
たしかめよう 自分の目と耳で

という標語です。今回体験した弱者の気持ちも理解しながら様々な情報を自分で確認することの大事さを訴えました。

二つ目のグループの標語は

冷静に
 情報を見極め
  助けあう

という標語です。こちらのグループも情報収集の難しさと大切さを最も感じたようです。

三つ目のグループは

こえかけ
ささえる
じょうほうしゅうしゅう
ろーかるの人

という標語です。頭文字をとって「こさじろー」というキャラまでつくってくれました。地元の人に情報を聞くと役に立つ情報がたくさん手に入ることを今回の体験で学んだようです。自分たちが暮らすまちのことを知っておくことはいざとなった時、だれかを助けることができる、そのように理解することも出来そうです。

最後のグループは

日頃から
 ボウサイ意識
  助け合い
気づいておこう
 相手の立場

という標語です。言葉の意味といい音といいどこかの自治体で使われていても良いような完成度の高さです。それだけみなさん多くの気付きがあったということでしょう。

各グループ素晴らしい標語が出来上がったところで今回の“[ ]to HOME”は終了です。

今回のプログラムでは単なる避難訓練ではなく現実に起こりそうなことをたくさん取り入れた実践的なプログラムでした。特に参加者の方が強く感じていたことは、災害時要援護者を体験してわかった助け合いの大切さと難しさだと思います。
みんなで避難することは大事だとはわかっていても体験して初めてわかるその難しさ。まちやものの課題だけでなく私たち一人一人の意識の課題も浮き彫りになりました。

ありきたりな言葉ですが助けあうということに大きな力と可能性を感じました。
また、まち全体をフィールドに様々なミッションをクリアしていく避難訓練はおそらく他には無いかと思います。楽しみながらその地域に合った備えを考えることでこれまで防災に興味の無かった人たちも巻き込んで考えていける、そんなプログラムだったと感じました。



(レポート担当:ボランティアスタッフ 高橋 翔吾)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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