大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

2014 SAKAE CAMP


カテゴリ:【くらし/公園】
定 員 :20人

参加対象:健康な男女 20代~40代
開催日時:2014年10月11日(土) 15時00分 ~ 2014年10月12日(日) 07時00分
教室:名古屋テレビ塔
先生: 山田 尚功 / 名古屋市消防局防災・危機管理部危機管理課普及啓発係長 
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参加費:無料
別途イベント保険代1,000円を頂戴致します。
寝袋はお持ち帰りいただけます。
テントは2名で使用していただきます。
参加にあたって、参加同意書に当日ご署名をお願いいたします。
昨年、「ボウサイのイメージが変わった!」と大好評を頂きましたあのSAKAE CAMPが今年もパワーアップして帰って参りました!

栄と言えば通勤、デートなど、日常的にお出かけする場所。そんな栄で被災してしまっ
たらあなたはどうしますか!?
危険箇所はいったいどこ?役立つ情報はどうやってゲットするの??
なんだかわからない事だらけです!

「ボウサイは他人事」
「ピンとこない」

わかります、わかります。
普段ぼんやり考えていても、具体的にはよくわからない。
結局体験しないとイメージできない。
そういったプログラムに参加するのも敷居が高そう。
多くの人がこんな風に感じているのではないでしょうか。
そんな方にぴったりなのがこのSAKAE CAMPなのです。


「マチにはどんな危険があるの?」
危険な場所や役立つ情報など、まちを「ボウサイ」目線で歩いてみましょう。新たな発見
が必ずあります!


「災害のための設備、どこにどんなものがあるの?」
ぼくたちが知らなかった、まちにある災害対策を詳しく先生に教えてもらいましょう。


「避難所で過ごすってどんな感じ?」
テントと寝袋でちゃんと眠れる?非常食だけで足りる?
テレビ塔の下で、一晩体験してみましょう。


緊急時に初めて出会った人同士、どうしたらみんなで気持ちよく過ごせるのか?
避難所は、誰もがお客さんではありません。避難所運営も一緒に体験してみましょう。
ぜひ一緒に避難所体験をして、気付きや学びをシェアしちゃいましょう!

※本授業は「ボウサイをデザインする。非常食定期宅配サービスyamory」との
コラボ授業となります。
http://www.yamory.com

※昨年の様子はこちら
http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/224

■協力

株式会社ロゴスコーポレーション


<1日目>
15:00 オリエンテーション
15:10 自己紹介(グループ毎)
15:20 ボウサイクイズ(グループ対抗!)
15:45 ヒサヤまち歩き・発表準備・休憩
17:00 危険箇所やお役立ちポイント発表(1チーム3分・スライド5枚)
17:30 まちの危険について・名古屋市の防災事情について
18:30 休憩
19:00 避難所運営オリエンテーション
19:10 班に分かれてミーティング
19:30 避難所運営スタート
21:00 被災する事とはどういうことか?KIMARI体験
22:20 テント設営
23:00 就寝
以後、交代で見回り

<2日目>
5:00 起床・身支度・体操・朝食
5:45 フィードバック
6:30 テント撤収・片付け・アンケート記入
7:00 終了
※プログラムは天候等により、予告無く変更となる場合がございます。

山田 尚功 / 名古屋市消防局防災・危機管理部危機管理課普及啓発係長

プロフィール 平成24年度から名古屋市消防局において防災担当として勤務。「名古屋市被害想定」の策定や「名古屋市港防災センター」を中心とした普及啓発事業などに従事。

今回の教室:名古屋テレビ塔

住所:名古屋市中区錦3-6-15先

TEL:052-971-8546


■授業について全ての連絡・お問い合わせは、大ナゴヤ大学までお願いいたします。
 TEL:070-5459-8213(代表)
 E-mail:dai-nagoya@univnet.jp

地図を見る

※最寄駅
地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ

よく晴れた3連休の初日。「2-40代の人にボウサイをもっと身近に感じてもらおう!」というyamoryによる” 2014 SAKAE CAMP”がいよいよ始まります!
防災訓練といえば、よくある設定下で適当に済ませて…なんて思いがちですが、これは一味違います。TV塔の下で避難所運営体験と野宿をしちゃおう、というなんともユニークな試み。

集まった方は、年齢も職業も参加動機もさまざまでした。
御嶽山の噴火が怖いなぁと思って参加された方、職場が近く会社から「行って来い」と言われて応募した方、防災に興味がある方、買い物帰りの想定であえて歩きにくい恰好で来た方など…ひとまず3チームに分かれます。

まずは班別○×クイズ。
Q. 南海トラフで予想されている震度@TV塔は6弱である → ○。意見が割れました。
Q. では、震度6弱は立っていられるか? → ×。物につかまっていないと立てない状態。こちらは全班正解。
Q. 南海トラフ地震が発生した場合、名古屋港水族館に津波が到達する時間は120分である → ×、最短で96分。こちらは3-40分という意見や10-20分という意見もありました。どちらにせよ、できるだけ早く逃げることが大事です。

続いて班別で久屋大通公園周辺を歩きます。
危険なところ、これは防災に使えるのでは?というところを探して、各チームで気づいたことをもとに標語をつくってみました。ちょこっと見てみましょう。

●「あと1歩っ」
・災害時に無料になる自販機「無料ベンダー」を発見したものの…鍵がかかっている。非常時にすぐ手配できるのかな?外から見てもサインが無く分かりづらい
・「応急給水施設」という看板が。たぶんなにか役に立つんだろうけど、分かりにくい
などなど、あと1歩の工夫があればもっとよくなる、の思いを込めて「あと1歩っ」

●「意外とあった○○」
・AEDや公衆電話、災害時帰宅支援ステーションのステッカーが貼られたコンビニなど、災害時に役立つものは意外とある!
・同時に、電柱や斜めになってる信号、古い建物など…栄や久屋大通には新しいものが多いと思っていたが、いざというときヒヤッとしそうなものも結構あった
とのことで、「意外とあった○○」。

●「ボーっとせず、ウッカリしないで、サぁみんなで力を合わせて、イノチを守ろう!」
・非常時に、地下式給水栓+マンホールでトイレになる設備を発見!
・路上の自転車は避難の際や給水設備の使用に邪魔になりそう
・オアシス21周辺の芝生部分はあまり水を吸わないため、大雨の時にすぐ溢れそう
標語の頭の文字を取ってみると「ボウサイ」。さすがです!

いろいろな気づきがあったところで、名古屋市消防局の山田さんより、いざというときに気をつけることについてお話を伺います。
例えば大地震で電線が切れたとき、近づくだけで感電の恐れがあるそう。またビルの外壁が落ちてくるかどうかは建物の強度に関係ないそうで、自販機やブロック塀と同じく離れることが大事とのことです。
また名古屋のような都市部では、非常時に帰宅困難者があふれることが予想されますが、もっと被害を受けている人もいるはずなので、帰れる家があるなら少しだけ我慢してほしいとも仰っていました。
他にも、例えば昨夏に発生したゲリラ豪雨。名古屋では川が溢れそうになると川への排水を止めるため、都市部に水があふれてくるそう。この基準はおよそ50mm/hだそうです。それなら地下にいれば安心?と思いがちですが、過去には浸水で亡くなった人もいるとのことで、一旦上に上がって様子を確認することは大事と教えていただきました。ちなみに名古屋の地下鉄入口には止水版を差し込むガイドが備え付けられているそうです。
災害時に便利な施設として、広域避難場所や仮設給水栓が設置された応急給水施設、地下式給水栓、帰宅支援ステーション、最近ではAEDが入っていたりwifiが使える自販機も増えているそうです。

ここで生徒さんから質問が。
「さきほどの街歩きで、中日ビル前に“救10“と書かれたものがあったけど、これは一体なんですか?」
こちら、救助袋(スライダー)が出てくるところじゃないかな?とのこと。滑り台みたいなあれですね。
「電線と電話線の見分け方ってあるんですか?」
これは上下で分かれているけれど、とにかく近寄らないことが大事!だそうです。

続いて名古屋の地形に関する興味深いお話がありました。
はるか昔の遺跡から察するに、名古屋城の西側は海だったそうで。5-7世紀頃は現在の国道1号線くらいが海岸線だったそうです。それが江戸時代にどんどん田んぼが開発され、今の地形になっていったとのこと。なのでもともと海だったところは災害の影響を受けやすいそう。そして仮に津波で浸水した場合、なんと30万人以上が長期避難すると想定されているそうです。

最後に、今回のキャンプで体験する避難所運営についてお話いただきました。
避難所とは自宅で生活できなくなったとき、もしくは被害を受ける恐れがあるときに設置されるもの。なんとなく安心感があるように聞こえますが、実際は主に小中学校の体育館で、家と違って寝るのも一苦労。決して快適な環境ではないということを肝に銘じて避難していただきたい、と強く仰っていました。
自分たちで役割やルールを一から決め、衛生面や食事やプライバシーが不十分な中で、ときにマスコミが撮影に押し寄せる…想像しただけでちょっとしんどいです。
「快適な避難所はそもそもありえない。避難しないことが一番で、そうするためにはどうしたらいいか?を考えてほしい。」との言葉が印象的でした。
山田さん、興味深いお話をありがとうございました!


さて、いよいよ外に出て実際の避難所運営体験です。
ランダムに総務、施設、食事・救護の班に分かれたら、自主運営が始まりました。
施設班はさっそくゴミ箱を作ったり、救護班が総務班に人数確認して簡易トイレの数確保したり。班同士のやり取りも生まれてきました。「ホワイトボードを使えるのは総務だけ」「ロシア語分かる人募集」「夜のトイレは女性は必ず誰かと一緒に!」本部はあくまで見守るのみ、ちゃくちゃくとルールが決められていきます。

ハプニング①
おっとここでけが人登場!通りすがりのけが人を助けるはずが、なかなかうまく処置できない…という設定でしたが、なんとここで本当に通りすがりの看護師(DMAT隊員)の方が!!!びっくりするようなスピードで応急処置していただき、みんな思わず興奮。富山県からいらしていた島さん、有田さん、プロの手さばきを見せていただき、本当に勉強になりました。ありがとうございました!!

ハプニング②
そろそろ食事を…と思いお水とおかゆを配ろうと思ったら、数が足りない!どうやって分けようか?容器を用意して、スプーンを洗って、でもお水も無駄には使えない…各班で1個ずつ足りない分をシェアしよう、と決まったところで、無事全員分の食糧が届けられました!

ちょっとしたハラハラドキドキを経て、もう一度TV塔の中に戻ります。
yamory代表の岡本さんから東京の防災団体、community crossing japanさんから学んだという避難所運営のキーワード「よき避難者たれ!」との言葉がありました。運営がうまくいくかどうかはクレーマーの存在次第、とはいえ極限の状況下では誰しもクレーマーになる可能性があります。
被災者はお客様にはなれないということを肝に銘じたところで、”究極の選択”をテーマにyamoryが開発したゲーム”KIMARI”をやってみます。
これがわいわい大盛り上がり。揉め事を政治的に解決しようとする人(!)、命で解決しようとする人(!!)など、けっこう本性が出るゲームかもしれません。
KIMARI、おすすめです。詳しくはyamoryスタッフへ。

続いてシンキングタイム。今いる久屋大通公園は、「ボウサイ」から見てどんな役割を果たすべき?を各自考えてみます。
・パニックにならないようなアナウンスがあるといい
・最新の情報を入手できるといい
・備蓄品を配ってほしい
・wifiや発電機があるといい
・薬を配ってほしい
・災害時に機能するようなコミュニティがあるといい
…などなど、少しの時間で様々な意見が挙げられました。これらの意見は名古屋市に届けられます。
「じゃ、どうやったら実現できる?というところまで考えてみよう」
岡本さんの言葉に、興味深いアイディアが寄せられます。
・地域だけのFMラジオをあらかじめ作っておく。
・周辺の飲食店にご協力いただき、グルメマップとハザードマップを兼ねたものを作る
・ボウサイを小学校から教育に取り入れる
などなど。少しずつでも実現するといいですね!

そろそろ就寝タイム。TV塔入口に戻り、各自でテントを張っていきます。
2人で1つのテントを組み立てますが、その中で割り振りが1人となったところの作業を他の人がケアしたり、先に設置できた人がやり方を教えたりと、自然と協力体制が生まれていきます。試行錯誤しながらテントを設置し、寝袋にくるまって「おやすみなさ~い!」
人の話し声、車の音、歩く音…静かなようで、都会には音が溢れています。そして床もコンクリートで固い。そんな中ですが、翌朝はみなさん目をこすりながらテントから出てきました。
よく眠れたひと?の問いかけに、1/3くらい手が挙がりました。

天候に恵まれ、いろいろなことを学び、奇跡的なハプニングにも遭遇したSAKAE CAMP 2014。
「防災アドベンチャー」「協力が大事」「時間制限」「幸せの再発見」「PRG under the TV Tower」…普段の生活がいかに恵まれているかを再認識したり、自分のペースでは動けない不自由さを味わったりと貴重な経験になったようでした。
また、道徳心の大切さや長期避難生活の大変さ、そして実際に知って体験することで不安が軽減されるという発見もあったそうです。

いざ何か起きたとき、臨機応変にいかに対応できるか、がすごく問われます。決まった答えは無く、「最後はみなさん自身が考えること」がとても大切。他人事だったりなんとなく助かるはずと思うのではなく、「よき避難者たれ」をモットーに自ら動き、協力していくことの大切さをひしひしと感じた2日間でした。

参加されたみなさん、温かい食事やお布団など、きっとふだんの生活で幸せを感じる瞬間が増えたのではと思います。
「いつか必ず来る」災害に備え、ボウサイの輪をどんどん広げていきましょう!


(レポート担当:ボランティアスタッフ 井上 麻衣
 カメラ担当:ボランティアスタッフ 石坂 喜和)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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