授業詳細
CLASS
[ ]to home 2015 「サカエカラダッシュツセヨ」
開催日時:2015年02月28日(土) 14時00分 ~ 16時30分
教室:名古屋テレビ塔 3F会議室
レポートUP
先生:
参加者のみなさん /
カテゴリ:【くらし】
定 員 :30人
※当日、専用のアプリをダウンロードして頂く可能性があります。
※参加費:無料
昨年3月1日、「参加したくなる避難訓練」として開発された[ ] to HOMEを、港区の水族館近くで開催致しました。※参加費:無料
「知らない土地で避難するのは情報を得るのが難しかった」
「ゲーム感覚で学べて楽しかった」
「ハンディのある方と逃げるのは大変だし、ご本人はもっと大変だと分かった」
など、参加者の皆さんからは実践に近い疑似体験をして頂いたからこその感想をお聞きする事が出来ました。
※去年の様子はこちら
http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/240
そして今年もまた、[ ] to HOMEの開催が決まりました!今度の舞台はナゴヤの繁華街、そう、SAKAEから避難して頂きます!
スタートの舞台はセントラルパーク。皆さんは栄に遊びにきています。もちろんそこで大きな地震に遭遇するとは想像もしていません・・・。そしてかなり大きな地震が発生!周囲は大パニック!さぁ、みなさんは適切な場所を探し出せますか!?そして無事に避難出来るでしょうか!?
2月28日、栄に集まれ!
13:30 受付開始(テレビ塔会議室3階第2会議室)
14:00 オリエンテーション
14:15 アプリ体験
14:30 災害発生!命を守れ!
14:50 避難開始!!目的の場所まで急げ!
16:00 避難所到着!みんなで感想をシェア
16:20 アンケート・記念撮影
16:30 終了
※本授業は平成25年度補正予算G空間シティ構築事業・名古屋地区の実証実験となります。
〜地下街での位置情報提供による災害時避難行動支援〜
情報伝達都市災害時の 地下街等閉鎖空間における情報伝達実証 開始について
http://www.ntt-west.co.jp/nagoya/newsrelease/2014/20150203.pdf
※「ボウサイをデザインする。yamory」とのコラボ授業となります。
◎yamory 公式WEBサイト
http://www.yamorybosai.com
■yamory facebook ページ
https://www.facebook.com/hijoushoku.yamory
昨年、港区を舞台に行われ、話題を呼んだ「参加したくなる避難訓練」の[ ]to homeが今年もパワーアップして帰ってきた!
今年の舞台はナゴヤの繁華街・栄。使えるアイテムは各チームに1台配布されるiPhoneとiPhoneに入っているセントラルパークのアプリ(センパナビ)、Twitterのみ。普段は買い物客や観光客で多くの人が集まる栄で、見知らぬ人だらけ、たくさんの人の中を災害が起きた時に果たして避難をする事が出来るのか?
「栄は普段来ないので、繁華街で災害が起きた時に自分はどう選択し決断をして行動するのか考えたかった」
「普段は保育士をしていて、子供達といる時に災害に遭遇したら…」
等、参加者は各々思いがあって参加されていました。
まずはナゴヤの中心・テレビ塔の会議室に集まった参加者は、NTT西日本の方からセンパナビの説明を受けてから、実際にチームでセントラルパークで買い物客の設定で行動しました。センパナビはお店の情報や実際のセントラルパークの3Dの画像が出ていたり、なかなか面白いアプリです。この日は、アプリで指定されたお店に着くとスタンプがアプリ上で貰えるというスタンプラリーを体験しました。
チームの仲間と夢中でスタンプが貰えるお店を探している所で…突然、災害が発生しました!!!
セントラルパークで火災が発生したという想定で、火災が起きたお店の位置も、災害モードに切り替わったセンパナビに出てきました。今現在の位置からアプリを頼りに地上へ急いで脱出です。当日のセントラルパークは土曜日で人が多く、実際に災害が起きたら階段はパニックの人達で大変だなぁ~、乳母車の方がいたらどうするんだろ…とかを考えながら、テレビ塔へ向かいました。
参加者はテレビ塔に集まると、次はテレビ塔下より地上避難の始まりです。参加者は事前に配布されたiPhoneをテレビ塔下のWi-Fiに接続して使用します。また、Twitterも同時に使い、Twitterの情報を手がかりに避難所を探していきます。
「小学校が避難所として開設しているよ!」
「名古屋市営地下鉄・瀬戸線は全線運行停止」
等、色々な情報が入る中で避難所として開設している小学校を特定すると、東桜小学校という事になり、東桜小学校に向かいました。
ところが、東桜小学校に着いたものの、既に避難者で一杯で中に入れませんでした。ここで、スタッフから指令書が手渡されました。指令書には3つの内容が書いてあります。
1.全員、無事ニ目的地マデ避難セヨ。
2.右側ノマークヲ二箇所見ツケ撮影セヨ。
→(災害時帰宅支援ステーションのマークです)
3.地図ノビルマデ移動シ、情報ヲ収集セヨ。
災害時帰宅支援ステーションのシールを探しつつ、東桜小学校から指示されたビルに向かいました。この時、既にテレビ塔下のWi-Fiが繋がらない為に、頼りになる地図は街中の看板、人に訪ねるのみです。Twitter情報も届かなくなりました。
班の仲間で指令書とにらめっこしながら、栄の街を歩きます。
マークはコンビニの入口に貼ってあったのですが、お店によってあるコンビニと無いコンビニがありました。また、色が褪せており、近くまで行かないと判別できない店舗もあったり、色々な発見や課題を見つけつつ、二箇所の撮影も出来ました。
さらに指令書の地図を見ると、指示されたビルの通りは武平通りである事がわかりました。武平通りを若宮大通に向かって歩いて行くと、指示されたビルを発見!
そう、指示されたビルとはNTTビルでした。NTTビルにはWi-Fiカーが停まっており、再びWi-Fiに繋いでTwitterの情報が届きました。
「フラリエ近くの高架下で帰宅困難者の受け入れ開始」
「若宮大通り近くの久屋大通公園でケガ人を発見。周りに人がいなくて困っているので助けて下さい!」
との情報が。久屋大通公園に向かいます。
久屋大通公園のケガ人の救助も、スタッフの応急措置講義を聞きながら難なくクリアー!制限時間内で無事に若宮大通の高架下に到着し、指令書のミッションは完了しました!その後は上前津にあるNTT西日本のビルに移動して、班のみんなで感想を共有しつつ、各班の学びと気付きのから考えた標語の発表がありました。
全5班の皆さんが考えた標語は…
「想定外 常に心に とめておけ」
「アンテナたてよう スマホと頭!!」
「日頃から備えあればうれいなし」
「防災意識 普段の気づきが 皆助け」
「普段から 災害時の情報の集め方を 考えてみよう」
という事でした。
皆さん、街歩きをしながら繁華街特有の災害時における課題を見つけられたそうです。最後に参加者とスタッフみんなで恒例の写真撮影を終え、この日のイベントは無事に終了しました。
この時期になるとやはり東日本大震災の事を考えずにはいられません。
東日本大震災からもう4年…。まだ4年と言えるかもしれません。
自分は昨年の[ ]to homeに生徒として参加しました。昨年は、馴染みのない街中を初めて会った参加者の方々と共に指令書のミッションをクリアーしながらゴールを目指しました。今年はスタッフとして参加者の班に入り、客観的に参加者の方々を見ながらも、自分が4年前の東日本大震災の時に経験した事を思い出していました…。
あの日はちょうど大学の図書館で勉強した後に、帰宅途中で立ち寄った秋葉原で大きな揺れを感じ、店内の悲鳴を聞きながら走ってエスカレーターで外に逃げました。外に出ると、割れた窓ガラスの破片が道路に散乱していたり、駅に行くと電車は全て運転中止の状態でした。
当時ガラケーユーザーだった自分は震源地も解らず、家に電話をしても全く繋がらず…。家は倒壊してしまったのかと思いながら、歩いて帰宅しようと決め歩き始めました。大行列がひたすら道を埋め尽くしています。人がこんなにもいるのかと思いました。24時間営業のファーストフードのお店も閉店してしまいました。コンビニに寄っても商品はほとんど完売です。
全く経験した事のない光景でした。新宿で公衆電話を見つけ、テレホンカードは無いけれど、財布に入っていた10円玉を入れて家に電話をしたら繋がりました。家も家族も無事がわかったので、ホッとしました。新宿にある某家電量販店のオーロラビジョンを観て、初めて東北が震源地で津波が襲った事を知りました。
結局、地震発生から家に着くまで約6時間歩きましたが、途中で「トイレ使って下さい」「飲み物飲んでください」等、プラカードを持った人達が立っていたり、公衆電話には10円玉が無い人の為に10円玉を敢えて電話の上に置いていく人がいたり、大行列の中でもバスや電車の運行状況を伝えてくれる人がいたり、危機的な状況でも冷静に対処出来、困っている人を助ける日本人の優しさを肌で感じる事が出来ました。
防災訓練は何十回やっても、実際に起きた災害を目の前にして何が出来るかわかりません。思い通りにならない事の方がほとんどかもしれません。それでも日々、いつ起こるかわからない災害に対して何をしておく事が大切なのか。
見知らぬ土地で遭遇したらどうするかを考えておく必要はあると思います。
[ ]to homeはそのような事を改めて考える避難訓練でした。
(レポート担当:ボランティアスタッフ 石坂喜和
カメラ担当:ボランティアスタッフ 加藤幹泰)
今年の舞台はナゴヤの繁華街・栄。使えるアイテムは各チームに1台配布されるiPhoneとiPhoneに入っているセントラルパークのアプリ(センパナビ)、Twitterのみ。普段は買い物客や観光客で多くの人が集まる栄で、見知らぬ人だらけ、たくさんの人の中を災害が起きた時に果たして避難をする事が出来るのか?
「栄は普段来ないので、繁華街で災害が起きた時に自分はどう選択し決断をして行動するのか考えたかった」
「普段は保育士をしていて、子供達といる時に災害に遭遇したら…」
等、参加者は各々思いがあって参加されていました。
まずはナゴヤの中心・テレビ塔の会議室に集まった参加者は、NTT西日本の方からセンパナビの説明を受けてから、実際にチームでセントラルパークで買い物客の設定で行動しました。センパナビはお店の情報や実際のセントラルパークの3Dの画像が出ていたり、なかなか面白いアプリです。この日は、アプリで指定されたお店に着くとスタンプがアプリ上で貰えるというスタンプラリーを体験しました。
チームの仲間と夢中でスタンプが貰えるお店を探している所で…突然、災害が発生しました!!!
セントラルパークで火災が発生したという想定で、火災が起きたお店の位置も、災害モードに切り替わったセンパナビに出てきました。今現在の位置からアプリを頼りに地上へ急いで脱出です。当日のセントラルパークは土曜日で人が多く、実際に災害が起きたら階段はパニックの人達で大変だなぁ~、乳母車の方がいたらどうするんだろ…とかを考えながら、テレビ塔へ向かいました。
参加者はテレビ塔に集まると、次はテレビ塔下より地上避難の始まりです。参加者は事前に配布されたiPhoneをテレビ塔下のWi-Fiに接続して使用します。また、Twitterも同時に使い、Twitterの情報を手がかりに避難所を探していきます。
「小学校が避難所として開設しているよ!」
「名古屋市営地下鉄・瀬戸線は全線運行停止」
等、色々な情報が入る中で避難所として開設している小学校を特定すると、東桜小学校という事になり、東桜小学校に向かいました。
ところが、東桜小学校に着いたものの、既に避難者で一杯で中に入れませんでした。ここで、スタッフから指令書が手渡されました。指令書には3つの内容が書いてあります。
1.全員、無事ニ目的地マデ避難セヨ。
2.右側ノマークヲ二箇所見ツケ撮影セヨ。
→(災害時帰宅支援ステーションのマークです)
3.地図ノビルマデ移動シ、情報ヲ収集セヨ。
災害時帰宅支援ステーションのシールを探しつつ、東桜小学校から指示されたビルに向かいました。この時、既にテレビ塔下のWi-Fiが繋がらない為に、頼りになる地図は街中の看板、人に訪ねるのみです。Twitter情報も届かなくなりました。
班の仲間で指令書とにらめっこしながら、栄の街を歩きます。
マークはコンビニの入口に貼ってあったのですが、お店によってあるコンビニと無いコンビニがありました。また、色が褪せており、近くまで行かないと判別できない店舗もあったり、色々な発見や課題を見つけつつ、二箇所の撮影も出来ました。
さらに指令書の地図を見ると、指示されたビルの通りは武平通りである事がわかりました。武平通りを若宮大通に向かって歩いて行くと、指示されたビルを発見!
そう、指示されたビルとはNTTビルでした。NTTビルにはWi-Fiカーが停まっており、再びWi-Fiに繋いでTwitterの情報が届きました。
「フラリエ近くの高架下で帰宅困難者の受け入れ開始」
「若宮大通り近くの久屋大通公園でケガ人を発見。周りに人がいなくて困っているので助けて下さい!」
との情報が。久屋大通公園に向かいます。
久屋大通公園のケガ人の救助も、スタッフの応急措置講義を聞きながら難なくクリアー!制限時間内で無事に若宮大通の高架下に到着し、指令書のミッションは完了しました!その後は上前津にあるNTT西日本のビルに移動して、班のみんなで感想を共有しつつ、各班の学びと気付きのから考えた標語の発表がありました。
全5班の皆さんが考えた標語は…
「想定外 常に心に とめておけ」
「アンテナたてよう スマホと頭!!」
「日頃から備えあればうれいなし」
「防災意識 普段の気づきが 皆助け」
「普段から 災害時の情報の集め方を 考えてみよう」
という事でした。
皆さん、街歩きをしながら繁華街特有の災害時における課題を見つけられたそうです。最後に参加者とスタッフみんなで恒例の写真撮影を終え、この日のイベントは無事に終了しました。
この時期になるとやはり東日本大震災の事を考えずにはいられません。
東日本大震災からもう4年…。まだ4年と言えるかもしれません。
自分は昨年の[ ]to homeに生徒として参加しました。昨年は、馴染みのない街中を初めて会った参加者の方々と共に指令書のミッションをクリアーしながらゴールを目指しました。今年はスタッフとして参加者の班に入り、客観的に参加者の方々を見ながらも、自分が4年前の東日本大震災の時に経験した事を思い出していました…。
あの日はちょうど大学の図書館で勉強した後に、帰宅途中で立ち寄った秋葉原で大きな揺れを感じ、店内の悲鳴を聞きながら走ってエスカレーターで外に逃げました。外に出ると、割れた窓ガラスの破片が道路に散乱していたり、駅に行くと電車は全て運転中止の状態でした。
当時ガラケーユーザーだった自分は震源地も解らず、家に電話をしても全く繋がらず…。家は倒壊してしまったのかと思いながら、歩いて帰宅しようと決め歩き始めました。大行列がひたすら道を埋め尽くしています。人がこんなにもいるのかと思いました。24時間営業のファーストフードのお店も閉店してしまいました。コンビニに寄っても商品はほとんど完売です。
全く経験した事のない光景でした。新宿で公衆電話を見つけ、テレホンカードは無いけれど、財布に入っていた10円玉を入れて家に電話をしたら繋がりました。家も家族も無事がわかったので、ホッとしました。新宿にある某家電量販店のオーロラビジョンを観て、初めて東北が震源地で津波が襲った事を知りました。
結局、地震発生から家に着くまで約6時間歩きましたが、途中で「トイレ使って下さい」「飲み物飲んでください」等、プラカードを持った人達が立っていたり、公衆電話には10円玉が無い人の為に10円玉を敢えて電話の上に置いていく人がいたり、大行列の中でもバスや電車の運行状況を伝えてくれる人がいたり、危機的な状況でも冷静に対処出来、困っている人を助ける日本人の優しさを肌で感じる事が出来ました。
防災訓練は何十回やっても、実際に起きた災害を目の前にして何が出来るかわかりません。思い通りにならない事の方がほとんどかもしれません。それでも日々、いつ起こるかわからない災害に対して何をしておく事が大切なのか。
見知らぬ土地で遭遇したらどうするかを考えておく必要はあると思います。
[ ]to homeはそのような事を改めて考える避難訓練でした。
(レポート担当:ボランティアスタッフ 石坂喜和
カメラ担当:ボランティアスタッフ 加藤幹泰)
先生
参加者のみなさん /
今回の教室
名古屋テレビ塔 3F会議室
住所:名古屋市中区錦3-6-15先
TEL:052-971-8546
※最寄駅:地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ
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