大ナゴヤ大学

授業詳細


レポートUP

伝統を更新するチャレンジ!~“TOKONAME”がつくられるまで~


カテゴリ:【ものづくり/知多半島】
定 員 :10人

参加対象:どなたでも
開催日時:2016年06月18日(土) 13時30分 ~ 15時30分
教室:TOKONAME STORE
先生: 鯉江 優次 / 有限会社山源陶苑 専務取締役・TOKONAMEプロジェクト代表 
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・参加費として1,500円を頂戴します。
・動きやすい靴でお越しください。
2015年3月、常滑でこんな授業を開催しました。

伝統を更新するチャレンジ!〜プロジェクト「TOKONAME」の仕事に学ぶ〜

このときはまだ建設中だったTOKONAME STOREも、いまや常滑を代表する名所となり
雑誌「ソトコト」や「Cheek」で取り上げられるなど、メディアへの露出も増えています。

地元に着実に根付き始めている、新しい常滑焼“TOKONAME”。
このたび大ナゴヤ大学では、特別に“TOKONAME”をつくる過程を見学させていただけることになりました◎

会場の都合上、募集人数10名と希少枠ですが
ものづくりに興味がある!という方のご参加をお待ちしております^^


【スケジュール】
13:15 受付開始
13:30 授業スタート、自己紹介
13:40 工場へ移動・製作過程見学
15:20 記念撮影、アンケート
15:30 授業終了

(授業コーディネーター:井上麻衣)

鯉江 優次 / 有限会社山源陶苑 専務取締役・TOKONAMEプロジェクト代表

1975年生まれ。 地元小・中・高校卒業後、中京大学経営学部へ。 陶器の総合商社(株)アイトーへ入社。 東京勤務ののち、2004年に家業に戻る。 TOKONAMEプロジェクト:http://tokoname.com/

今回の教室:TOKONAME STORE

住所:〒479-0832 常滑市原松町6-70-2
名鉄常滑線常滑駅 徒歩約8分
地図を見る

常滑焼の窯元が、常滑にある赤い屋根の大きな倉庫の中に、真っ白な小屋を3棟建てました。1つは、私達のブランドMOM kitchen、TOKONAMEを販売する小屋。もう1つは、MOM kitchenの器を作る体験ができる陶芸体験の小屋です。コーヒーを片手にゆっくり過ごしていただけるように、こぶりなキッチンスタンドも作りました。
大きな倉庫の解放感の中、一杯一杯丁寧にだすTOKONAME STOREオリジナルコーヒーを片手に、ゆったりとした時間を過ごせる空間です。

気持ちの良い天気で、気温もぐんぐん上がったこの日、
愛知県常滑市にある「TOKONAME STORE」を訪れました。

この日も駐車場は満車。
ワークショップを楽しむご家族や女性グループ、「TOKONAME」ブランドの器を選ぶカップルなどたくさんのお客様で賑わっていました。



TOKONAME STOREオープン間際の2015年3月、私たちはこのような授業を開催しました。

"伝統を更新するチャレンジ!〜プロジェクト「TOKONAME」の仕事に学ぶ〜”

今回の先生である山源陶苑の鯉江優次さんが代表を務めるプロジェクト「TOKONAME」は、常滑焼の伝統を更新するチャレンジです。常滑焼急須に代表される、茶器を作るために蓄積された多様な技術、素材を活かしながらも、日本茶に用途を限定せず、ティーポットを中心としたティーファミリーを作り、ブランディングを進めています。

作られているプロダクトは伝統的な赤土の急須ではなく、パステルカラーの柔らかい色、形の製品です。



前回の授業では、ブランドスタート時のお話を伺いましたが、今回は実際にTOKONAMEブランドの製品が作られる過程を見学できる貴重なツアーとなりました!

参加者の皆さんは、常滑にはずいぶん前にしか来たことが無い方や、数回足を運んでいる方、もともと常滑に住んでいて、改めて常滑の魅力を発見したいという方などさまざま。

そして、こういったブランドの実際に苦労した点など、リアルな話を聞いてみたくて参加したという方もいらっしゃいました。私自身も、作られる過程やお話の中で、表面的には見えない部分を垣間見ることが出来ればという気持ちで参加しました。



今回の授業は、主に山源陶苑の工房で行われました。広々とした工房には、たくさんの機械が。一見すると何に使うかわからないものばかり。それらを実際に鯉江さんや鯉江さんのご家族が使用する場面を見学させてもらいました。

半自動で製作されていく器たち。初めて見る器が作られる現場に、参加者も興味深々です!



この時は、ちょうど大手小売店のOEM商品の生産真っ最中でした。聞くと、数万個単位での注文をもらっているそう。それを一日に500個程度製作しながら、数ヵ月後に納品するそうです。

ちなみにこちらの商品は、世界で同時に販売が開始されるとのことで、まずは各国に送る分を先に生産しているそうです。データなどと違い、プロダクトの同時発売はなかなか大変ですね。

形が出来上がった器は、窯で焼きます。山源陶苑さんでは電気窯を使用しています。上から帽子のようにかぶせるタイプで私も初めて見ました。窯で焼き上げる際は、器の水分がどんどん蒸発するため、窯もさびが発生し、20年程度でさびが悪化して使えなくなってしまうそうです。



隣には乾燥室もありました。こちらは、窯からでた熱を利用しているそうです。エネルギーを無駄にしておらずとてもエコロジーです。

今でも良く目にする、梅干のつぼ。これも山源陶苑さんで昔から作られている商品だそうです。今でも結構売れるとのことです。まさにロングライフデザインですね。



その後、ついにTOKONAMEブランドの製品生産ラインへ。
TOKONAMEの器は、淡い6色で構成されていますが、白土にほのかに色をつけています。それは、焼く前の状態では見分けがつかないほど。

焼く前のものが何色か当てるクイズをしましたが、まったく当たりません。黄色だと思っていたものが、焼き上げると青色になったりするのだそうです。むずかしいですね。これは、鯉江さんも焼くまでは見分けがつきにくいので、焼く前の土はしっかり管理しているのだそうです。



つづいて、実際にTOKONAMEブランドの急須を製作していただきました。ガバ鋳込みという製法で形作られた器をろくろで仕上げていきます。

用いる道具はかみそりやストッキング(!)

職人さんによって自分が最も使いやすい道具を使用するのだそうです。テレホンカードのようなものを使う方もいるそう。



適度に伸縮するストッキングを用いての丁寧な作業。やはり、最終的には手仕事ですね。ちなみに鯉江さんは、陶芸の学校などには特に通っていないそうです。

父親や山源陶苑さんの職人の仕事を見よう見真似で学んだ、ほぼ我流とのこと。「私のやっていることは、器用な方なら誰でも出来ますよ」と鯉江さんは笑いながら話してくださいました。

鯉江さんは茶こしの部分も、自ら作られます。最近では、茶こしを作れる職人さんはめっきり減ってしまっているそうです。技術の引継ぎも然ることながら、やはり、需要が減ったことが大きな要因とのことです。

半円の土に、一つずつ穴を開けていきます。穴の直径は1.5mmほど。そんな細かな穴を、時間をかけていくつも開けていきます。急須は本当に手間のかかる商品だということがわかります。取手なども後から取り付けをして、焼く前までの形状が完成です!

その後、窯で焼かれるのですが、私たちの授業はここまで。TOKNAMEブランドの製品は釉薬をかけずに高温で焼き締めるため、艶が抑えられたきめの細かい仕上がり。とても品が良く、さらっとした風合いが魅力です。



最後に鯉江さんは、自分たちの行っているのは物づくりですが、目指しているのは街づくりだと話してくれました。「TOKONAME」という地名自体をブランド名に掲げたプロジェクト。これからも目が離せません。鯉江さん、ありがとうございました!



レポート:久保田 充
写真:樽見 星爾

※写真をクリックすると拡大します。


 

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