授業詳細

CLASS


収穫量全国4位!愛知県産小麦“きぬあかり”の開発秘密にせまる〜小麦畑にて〜

開催日時:2018年02月10日(土) 10時30分 ~ 12時30分

教室:おのだ農園

レポートUP

先生:藤井潔 /
小野田裕二 / おのだ農園 代表

カテゴリ:【食】

定 員 :15人

※参加費として1,000円を頂戴します。(きぬあかりでつくった”きしめん”付き)
※名鉄西尾線「福地駅」から徒歩15分程(名鉄名古屋 8:52発(9:46着) 吉良吉田行)
※おのだ農園さんの駐車場をお借りできます。
※前半は、小野田農園さんの倉庫内、後半は麦畑で授業を開催します。
畑に入るため汚れてもよい靴、暖かい服装でおこしください。
※雨天決行です。(小麦畑でのプログラムは、変更の可能性あり。)
※開催3日前以降のキャンセルは、この日の為に準備を重ねてきた先生・コーディネーターともに、
とても悲しい思いをいたします。キャンセルのないようお願いいたします。
大ナゴヤ大学×愛知コムギ体験隊さんとの愛知県産小麦「きぬあかり」をキーワードに、
様々なまちの先生に出会っていくシリーズ企画の第5弾。

これまでの授業では、うどんやパンなど「きぬあかり」を使ってつくられた製品にふれてきました。
今回の授業では、愛知県産小麦「きぬあかり」にフォーカスをあてます。

小麦の収穫量は、北海道がダントツで一番ですが、福岡県、佐賀県に継いで愛知県は第4位です。
愛知県が独自に開発した小麦「きぬあかり」は、「穂が長く、収量が大変多い」、
「湿害に強い」などの強みがあり、ここ数年作付面積を増やし続けています。

愛知県では、小麦の大部分は水田の転作作物としてつくられ、
西尾市や安城市などで多く生産されています。
また、生産地と消費地が近いこともあり、研究開発機関・生産農家・
製粉会社・料理人が一体となって愛知県産小麦を応援する動きも活発です。

「きしめん」や「味噌煮込みうどん」など、独自の麺文化を育むナゴヤ。
皆さんも、実は「きぬあかり」で作られた麺を食べているなんてこともあるかもしれませんね!

授業の先生に「きぬあかり」の開発チームの一人でもある藤井さんと生産者の小野田さんを迎えます。

前半は、藤井先生に「きぬあかり」の開発秘話をお話いただきます。
新しい品種をつくることの面白さや苦労話から、普段の暮らしの中では
お話を聞く機会は少ないけれど大事なテーマである種苗のお話まで、
分かりやすく解説していただきます。

後半は、開発された新しい品種「きぬあかり」を農家という立場で
生産に関わっている小野田さんから美味しい小麦をつくることについてお話を伺います。
その後、近くにある麦畑に移動。



芽を足で踏みつける“麦踏み”などを体験し、成長中の麦に実際に触れます。

最後は、「きぬあかり」でつくった“きしめん”をいただきながら、
先生への質問や感想を共有する時間をとります。

国産小麦が気になっている、食のことを学びたい、品種開発に興味がある、
生産者のお話が聞きたい方など、ご参加ください。

【授業スケジュール】
10:00 受付開始
10:30 授業開始、導入、自己紹介
10:40 愛知県産小麦「きぬあかり」開発秘話にせまる!
11:20 小麦を生産すること、農場見学・体験
12:00 質問&感想シェア
12:25 まとめ、集合写真
12:30 終了

【企画協力】
愛知コムギ体験隊(愛知県製粉協会)

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本企画は、愛知コムギ体験隊さんとのコラボ企画の第四弾になります。
2017.10.14.ベジスイーツから考える食のこと、地域のこと
2017.11.11.理想の”うどん”を追い求めて~こだわりのうどんを追求する店主から学ぶ国産小麦のこと、うどんのこと~
2017.12.09.20年以上続くまちのパン屋さんからおいしく学ぼう!〜パンのこと、パンに関わる仕事のこと〜
2018.1.13.まちのシゴト体験〜おいしいパンケーキの秘密に迫る〜

授業コーディネーター:大野嵩明


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キャンセル料について
安定的な運営のため、開催2日前以降のキャンセルはキャンセル料を申し受けます。あらかじめご了承ください。
やむを得ずキャンセルされる場合は、dai-nagoya@univnet.jpまでお早めにご連絡ください。
※電話連絡も可能ですが、打ち合わせなどで電話に出られない場合があります。留守電にメッセージを残してください。
Tel:070-5459-8213(受付時間:10:00~17:00 ※定休日:土・日・祝)

【キャンセル料】
2日前〜前日のキャンセル:参加費の50%
当日のキャンセル、無連絡不参加:参加費の100%
※電話でのキャンセルは当事務局の営業日、営業時間内にご連絡いただいた日を基準とします。
※代わりに参加できる方がおられる場合、キャンセル料は不要です。その旨をご連絡ください。
※無連絡不参加の場合、以後のご参加をお断りすることがございます。
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大ナゴヤ大学×愛知コムギ体験隊のコラボ授業も早いもので5回目となりました。過去の4回は愛知ブランドの小麦「きぬあかり」を生かした商品についてのお話でしたが、今回は実際に開発に大きく携わった藤井先生、生産者の小野田先生からお話を聞いてみようという授業です。

教室は名古屋市内からは車に揺られて1時間弱ほどのお茶で有名な愛知県西尾市です。でも、今日はお茶の授業ではなく小麦です(笑)


 
生徒さんたちの自己紹介では、
 ・農業に興味がある。
 ・「きぬあかり」が好きだから生産者の顔や生産現場を見てみたい。
 ・うどん屋やっています。
 など、多様なメンバーが集まりました。

まず最初に、「きぬあかり」の開発に挑んだ藤井先生のお話からスタートしました。今まで多くの大ナゴヤ大学の授業に参加させて頂きましたが、これほど緻密なデータと理論でお話される先生はいたでしょうか?(笑)



要点は、
 ・愛知県では、「農林61号」と「イワイノダイチ」の2品種の小麦が生産されてきた。
 ・従来品種には、収穫期が梅雨と重なり刈り遅れになりやすいことや、倒れやすいといった栽培面での欠点、コシの強いうどんが作りにくいといった品質面での欠点があった。
 ・愛知県農業総合試験場では、平成12年からこれらの欠点を克服し、収量が多く、高品質な小麦の品種改良に取り組んできた。
 ・平成23年に日本めん(うどん、きしめん等)に適した小麦新品種「きぬあかり」として品種登録された。
というものです。「きぬあかり」誕生までに多くの苦難があったのです。

では、「きぬあかり」はどんな品種特徴があるのでしょうか。

要点は、
  ・穂が長く、収量が大変多い。
  ・茎は短く、太いので倒れにくい。
  ・湿った穂場でも栽培できるので、水田転作を利用した栽培に適している。
  ・小麦縞萎縮病に強い品種である。
というものです。

なるほど。生産者にとっても作りやすいのは凄く有難いですよね。生産者、消費者にとっても夢の小麦なんですね。



次に、生産者のおのだ農園の小野田先生のお話です。

小野田さんは西尾市消防本部に8年勤務した後退職し、家業を継ぎ農家になります。かつては作ることに精一杯でしたが、今では自分たちがつくった「きぬあかり」を美味しいと言って食べてくれる人の顔が見えてモチベーションも上がり、常に食べる人の事を想像しながら生産に励んでいるのです。

その後は実際に小野田さんが「きぬあかり」を生産している畑を見せて頂きました。時期的にひょろっと芽も出ていましたが、踏んでも大丈夫との事で躊躇していた方々もみんなで畑に入りました。



ただ種を撒けばいいのではなく、小麦がどう育つか、育った後の向きなどをイメージして撒くそうです。農業は自然との戦いだと聞いたことがありますが、まさに自然を相手に先の先まで見越してする仕事なんですね!

畑だけでなく、実際のトラクターなども見せて頂きました。大きなトラクターが何台もありました。



最後は皆さんと「きぬあかり」で作ったきしめん、小野田先生の農園のお米で作られたおにぎりを食べながら感想を述べて終了となりました。



小麦の改良と一言では言い表せないくらいの苦労話をして頂き、小麦の有難さが身に染みました。愛知県は小麦の生産量が現在第4位です。1位は北海道、2位は福岡県、3位が佐賀県ですが、本州では1位ではないですか!すごいぞ、愛知県!



レポート:石坂喜和
写真:河津一輝

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

藤井潔 /

1957年岡崎市生まれ。大学卒業後の1979年に愛知県職員となる。以降30年間にわたり農業総合試験場で主として稲と小麦の品種改良を担当する。愛知県の主要な小麦品種となった「きぬあかり」や、東海地域で初めてのパン・中華麺用品種「ゆめあかり」の開発チームリーダーを2000年から9年間務めた。農学博士。現在、愛知県米麦振興協会技術主幹。

小野田裕二 / おのだ農園 代表

1969年生まれ 地元実業高校電子機械科を卒業後、農大へ進学。農家の2代目として生まれるも、就農するつもりが無く西尾市消防本部に勤務する。28歳で家庭の事情により、就農し農業人生が始まる。機械制御のノウハウや消防で得た組織運営のノウハウが農業経営に存分に発揮できることに気づき、既成概念に捕らわれない農家になるため、日々挑戦を続けています。 平成25年 全国麦作共励会農林水産大臣賞受賞 平成26年 第53回農林水産祭天皇杯受賞

今回の教室

おのだ農園

住所:〒445-0875 愛知県西尾市深池町神田19

※名鉄西尾線「福地駅」から徒歩15分程(名鉄名古屋:8:52発 吉良吉田行)
※おのだ農園さんの駐車場をお借りできます。

地図を見る

平成19年先代学が他界し、小野田裕二さんが経営を継承。徐々に拡大してきた経営面積に対応するため家族経営の脱却を目指し、ひと・時間・作業効率のベストマッチの追求をコンセプトにし現在に至る。

同時に環境や地域との関わりも重視し、減水減化減農農法も独自に追求し、小学校の食育プロジェクトにも地元JAと参加尚かつ製粉製麺業界の方々とも交流を深め、本当に必要とされる農産物の生産を目指しています。

働き方改革も推し進めている最中で、女性の労働力の投入を積極的に進めています。

おのだ農園:http://onoda-farm.jp

[生産物・規模]
おこめ約60ヘクタール(コシヒカリ、あいちのかおり、十五夜モチ)
小麦 約50ヘクタール(きぬあかり、ゆめあかり)
だいず約50ヘクタール(フクユタカ)