授業詳細

CLASS


南信州「下栗の里」社会見学 2011
〜「遠山郷の伝統文化」と「下栗ふれあい祭り」〜

開催日時:2011年11月05日(土) 9時00分 ~ 2011年11月06日(日) 18時00分

教室:下栗総合交流会館

レポートUP

先生: 「下栗の里」地元のみなさん /

カテゴリ:【くらし】

定 員 :8人

【注意事項】
※1:本授業は申込先着順です。
※2:宿泊費(交流会館1泊)、食費(昼食2回)、プログラム参加費として、
   お一人あたり「8,000円」の参加費が必要となります。
※3:1日目夕食(レストラン)、2日目朝食(前日に各自で買出し)、
   温泉入浴料(大人600円)は各自でお支払いください。
   (1日目の昼食の焼肉、2日目の昼食としてお弁当は参加費に含まれます)
※4:<現地集合・現地解散型>1泊2日のツアーとなります。
   宿泊場所は標高約1,000mの集落の自治会の施設「下栗総合交流会館」です。
   (ホテル・旅館等ではありません。入浴設備がありませんので一日目に
    地元温泉へご案内致します。タオル・歯ブラシ・石鹸等は各自でご用意ください。
    寝室は男女に別れての相部屋となります。)
※5:現地集合・現地解散のプログラムです。現地までの移動手段は、
   参加者向けの案内を参考に各自で手配購入願います。
   往復交通費(飯田市まで)は別途各自でのお支払いになりますので、ご了承下さい。
※6:お申し込み頂いた方には、大ナゴヤ大学事務局より内容確認および当日案内の
   メールをさせていただきます。尚、参加代金については、当日現地にてお支払頂きます。
  <ご注意>キャンセルの際は必ず大ナゴヤ大学事務局までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
   (大ナゴヤ大学 TEL: 090-1285-9085 070-5459-8213 担当:加藤)  
※7:最少催行人員は5名以上とし、企画募集型ツアーではありませんので、添乗員は同行いたしません。
※8:やむを得ない諸事情・天候によっては、一部プログラムを変更の上、実施いたします。
※9:カメラの持ち込みは、今回の授業に限りOKとさせていただきます。ただし、講師が
   話している時間は撮らない、民家や地元のみなさんのプライバシーを尊重し、撮影マナーは遵守してください。



昨年、大ナゴヤ大学と長野県飯田市「下栗の里」の地元のみなさんとの
交流がスタートしました。

「下栗の里」とは、南信州の山あい、標高1,000mにある集落で、
「日本のチロル」とも呼ばれる天空の里です。
人々の暮らしによって育まれてきたすこやかで美しい里を選定した
「にほんの里100選」http://www.sato100.com/news/100/042.html
にも選ばれるなど、豊かな自然と美しい景観の観光地としても
近年特に注目され始めています。


大ナゴヤ大学は、昨年度よりスタッフが度々現地を訪れ、
地元の方と一緒に授業を行ったり、伝統神事を見学したりと
自治会のみなさんとの交流を通して
山里の自然と歴史、暮らしの知恵を学んできました。

昨年度の授業の様子
南信州・下栗の里 事前ガイダンス 
〜「下栗の里」の研究プロジェクト発表を見学〜
http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/58

南信州「下栗の里」社会見学
〜「南アルプスライブツアー」と「下栗ふれあい祭り」〜
http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/68


そして今年度も地元自治会のみなさん、長野県飯田市職員の方々の
ご協力を得て下栗の里と名古屋の両地で授業を行います。


まず今回募集するのは、南信州「下栗の里」社会見学ツアーです。

今年は1日目に、南信州遠山郷の伝統文化を学ぶエコツアーを行ないます。
廃校、お城、名水、パワースポットなどを訪ねながら、
歴史、お祭り、文化、地元の名物グルメもじっくりと学びましょう。

温泉で一日の疲れを癒したら、夜は地元の施設、下栗総合交流会館を
特別にお借りして宿泊します。
天空の里から星いっぱいの夜空も眺めてみましょう。
朝は早起きして、空気の澄んだ里の斜面を散歩しながら、
すれ違う地元の方々と会話するのもまた爽快です。

2日目は、地元のみなさんが一同に集まるお祭り「下栗ふれあい祭り」に
昨年に引き続いて参加して、地元のみなさんが出す屋台ブースの
お手伝いをしながら、それぞれに里の魅力を発見しましょう。


今回のツーリズム授業は、研修合宿のようなワーク型の
特別な授業スタイルのため、先着8名の少数募集とさせていただきます。


大ナゴヤ大学ならではの、地元の方々との交流満載の贅沢な2日間を
体験しに行ってみませんか?

【集合場所・時間】 JAみなみ信州 野菜集荷場(伊賀良バス停隣)
            11月5日(土) 9:00
【解散場所・時間】 飯田駅前
            11月6日(日) 18:00(予定)

■スケジュール  
<1日目:11月5日(土)> (食事:朝:× 昼:◯ 夕:各自)

07:00 各自で名古屋駅名鉄バスセンターから高速バスに乗車
08:43 伊賀良バス停 到着(飯田IC近く)
09:00 JAみなみ信州 野菜集荷場(伊賀良バス停の隣)にてガイダンス後、
    下栗の里へ向けて出発
10:00 下栗の里到着、ふれあい祭り準備応援、交流
12:30 遠山郷の文化を知るエコツアーへ出発
13:00 食文化体験
    〜上村「清水屋」にてローカルグルメ「遠山ジンギス」を味わう〜
14:30 廃校見学 
    〜木沢小学校の歴史と活用事例を学ぶ〜
    サカイ引越センターCMロケ地
    http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/cm/cm29.html
15:30 遠山郷土館 和田城見学
    〜重要無形民俗文化財「霜月祭り」を学ぶ〜
16:30 龍淵寺 観音霊水体験 
    〜遠山郷の自然を学ぶ〜
    名水(環境省選定「平成の名水100選」)とパワースポット
17:30 夕食(各自)&遠山温泉郷「かぐらの湯」入浴
    「味ゆ~楽」 (「かぐらの湯施」設内)又は
    「食楽工房 元家」(「かぐらの湯」隣)
20:00 下栗の里 交流会館にて宿泊準備
    映像鑑賞(伊丹十三×下栗の里)


<2日目:11月6日(日)> (食事:朝:△ 昼:◯ 夕:×)

06:30 自主企画(朝の散策)
08:00 朝食
09:00 高原ロッジ前へ移動
10:00 ふれあい祭り参加
    屋台ブースのお手伝いをしながら交流
    大ナゴヤ大学企画ワークショップ
17:00 終了後、飯田へ向けて出発
18:00 飯田駅前到着、解散

※高速バス往復(4230円)は各自購入
<帰りは各自市内解散後、飯田駅前バス停 18:34,19:34発の
どちらかの高速バスにご乗車ください(最終19:34発) >


(授業コーディネーター /  市野 将行)
「下栗の里」(以下、下栗)から帰宅して今日で3日目です。このあいだ
何度も下栗のことを思いました。お祭りのテントの撤収終わったかなぁとか
お天気がいいから畑仕事もしやすいかなぁとか。坂がひとつもない街で生まれ
育ったのに下栗が故郷のようにこころに棲みついてしまって寂しいような
愛おしいような不思議な心持ちです。そんな大切な場所になった下栗の魅力を
少しでも感じていただけたらという思いでこのレポートを書きました。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。

「下栗の里」授業は昨年に続き第2回目となります。
(昨年の授業はこちら→http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/68
今回は授業名の副題にもあるように「遠山郷の伝統文化」を学び、
「下栗ふれあい祭り」を楽しむツアーでした。

11月5日(土) 曇り時々小雨
9:00 JAみなみ信州に集合。参加者はおっきー、エリー、浮葉先生、かぶさん、
    えみりん、つっちー、いっちゃん、シンヤスさん、きどっち、加太の10名。
    おっきーはラジオで偶然この授業を知り参加されたとのことで皆びっくり。
(これからラジオに出られる皆さん、こんな出会いもあるので張り切って
授業の魅力を伝えて下さいね。)
簡単なガイダンスの後、二日目朝食の材料を買いにお隣の「りんごの里」へ。
そしていよいよ下栗にGO!

10:00 下栗に到着。すでに始まっていた明日のふれあい祭りの準備をお手伝い。
    看板作りや餅投げのお餅の袋詰め、掃除などに加わりました。村のみなさんは
    「どこから来たの?」「あ~大ナゴヤ大学のひとたちね」「去年も来てたよね」
と優しく受け入れて下さり有難く感じました。
その後、雨が降らないうちにと足早にビューポイントに向かいました。
    急斜面の森の中に作られた遊歩道を20分ほど歩くと突然あの景色が眼下に
広がります。「下栗の里」です!テレビCMやポスターでは何度も目にして
いますが本物は圧巻です。その景色は村のひとたちの努力と丁寧な暮らしの
結晶で拝みたくなるような美しさでした。

13:00 昼食は上村の清水屋さんで「遠山ジンギス」をいただきました。
    ジンギスは山肉(鹿、羊、猪、熊など)の焼肉で、清水屋さんでは特製タレに
    漬け込んだマトン(羊)をいただきました。「羊?!」と尻込みしていた小学生
のえみりんも沢山食べられる美味しさでした。清水屋さんは精肉店と食堂が
併設されている人気店です。食堂は予約の電話を入れてからのほうがいいそう
ですよ。

14:00 梨元ていしゃばを見学。林業が盛んだったころに伐採した木材の運搬用として
森林鉄道が走っていたそうで、その車両が一部展示されているのが梨元てい
しゃばです。今夏からは南アルプスの登山案内所にもなっていて登山情報の
入手や仮眠もできるそうです。

14:30 木沢小学校を見学。サカイのCMで有名になった木沢小学校は、木造校舎や
校庭、教室内の備品が当時のまま保存されていて、「オルガンを弾いて昔に
もどってみませんか」と張り紙がしてあるなど自由に触れて見学することが
できます。エリーとえみりんも校庭でブランコをぶんぶんこいでおおはしゃぎ
でした。(こらこら、立ちこぎ禁止ですよ。)また学校資料以外にも森林鉄道や
霜月祭りを紹介する教室もありユニークな展示内容にひかれてすっかり長居
してしまいました。不思議だったのは、「最後の卒業生」として数名の児童の
名前が黒板に書かれているのを目にしたときに、卒業式の歌声が聞こえて
くるようで涙が出そうだったことです。まるで母校のような懐かしさでした。

15:45 遠山郷土館和田城を見学。遠山郷を治めた遠山家や霜月祭りについての資料が
展示されています。霜月祭りで使われる面が無数に掛けられている部屋は
えもいわれぬ恐ろしさがありました。

16:30 龍淵寺で観音霊水(環境省選定「平成の名水100選」)とパワースポットの
大杉に触れてきました。木沢小学校でのんびりしすぎたために真っ暗な中での
散策となり、お隣の墓地を横目に石段を踏み外しそうになりどきどきでした。
近くには午前中で完売する大人気の「ふじ姫饅頭」もあります。次回は是非!

17:30 遠山温泉郷「かぐらの湯」でのんびり入浴。塩化物温泉なのでとても温まります。
    お夕飯は施設内の食事処でいただきました。かぶさんは鹿肉丼を食べていまし
たが、鹿肉はあっさりした味で噛みごたえがあり美味しかったそうです。
    飯田市役所勤務のつっちーはあちこちでお知り合いと挨拶を交わしていました。
    ここでも受付のおばちゃんと談笑。人気者だなぁ、つっちー。

20:00 下栗総合交流会館に到着。下栗紹介のDVDを鑑賞。このDVDは下栗を
こよなく愛する男性が兵庫県から毎年通い撮影編集されたもので、下栗のこと
がよくわかり勉強になりました。下栗のコアファンをここにも発見です。

ここまででやっと一日目が終了です。明日はいよいよふれあい祭りです。7時朝食なので
さっさと寝なくちゃということで夜更かしせずにおやすみなさい。

11月6日(日) 曇り時々雨
7:00 自炊で朝食。「ご飯、きのこのお味噌汁、お漬物、りんご、飲むヨーグルト、
   韓国のり」と朝からお腹いっぱいでした。のりは浮葉先生が、ご飯はつっちー
持参のれんげ米です。これはつっちー親子や下栗の野牧和将さんが飯田市の
食農教育プロジェクトで作られたお米でツヤツヤ甘くて美味しかったです。

8:00 ふれあい祭り会場の高原ロッジへ移動。下栗には宿泊施設として民宿のほかに
高原ロッジがあります。高原ロッジは廃校となった小学校(分校)の跡地にあり、敷地内には体育館がそのまま残されています。今年はあいにくのお天気だったので、
特産品の販売は屋外のテント下でしたが、その他の催しものは体育館で行われ
ました。大ナゴヤ大学のメンバーは2,3人ずつに分かれて、農産物の販売、
五平餅やおからコロッケの調理と販売など、不慣れながらも楽しく真剣にお手伝い
させていただきました。私は仲井さんちのブースで「はなちゃんのぼたもち」や
「いり豆」などの販売をお手伝いし、「お駄賃ね」ってみかんをいただいてしまい
ました。ブース内では親戚のおじいちゃんおばあちゃんがずらっと椅子を並べて
大きなお弁当が広げられ再会やお喋りを楽しむ光景にほのぼのとしました。
ここで販売される品々は下栗の美味しい特産品ばかりなのでどのブースもお昼
にはすっかり売り切れていました。来年は行ってみたいという方は朝10時まで
にはお越しください。ちなみに私はくるみ、里いも、ジャムなどを買いました。

13:00 大ナゴヤ大学の紹介や自己紹介、お手伝いしたブースのPRなどをさせて
いただき、遠山中学校の皆さんと一緒に「下栗音頭」まで歌っちゃいました。
(遠山中学校HPでも紹介→ http://tooyamajh.ed.iidanet.jp/?m=201111
観客の皆さんがこちらをまっすぐに見てうんうんと頷きながらちゃんと聞いて
下さったのが嬉しかったです。
体育館ではこのあと霜月祭りの「たすきの舞い」の披露やフォルクローレの
ライブ、餅投げなどが行われました。

16:00 片づけをざっとすませて慰労会へ。体育館に入るとブルーシートが敷かれて
コンロがずらっと10台ほど並べられていてびっくりしました。
そう、こういうときはやっぱり焼肉!村のひとたちとおしゃべりしながらの
焼肉&ビールはほんとに美味しかったです。「今度来るときはうちに泊まれば
いい」とか「自治会のHPもみて」とか「急斜面で仕事してるから丈夫さ」
とか「面倒みれんときはみたるからそば作りにおいで」とか・・
    なんだかここが故郷のように思えてきて、日常生活の不便さや人手不足が
話題になったときには自分には何ができるだろうって真剣に考えていました。
    (下栗自治会HPはこちら→ http://www.shimoguri.com/

そんなこんなで二日間の日程を終え名古屋に戻りました。


下栗の里の美しさを思う時に浮かんでくるのはきちんと手入れされた畑と懐広く接して
下さる村の皆さんのことです。村としての日常生活が機能してこその美しさでしょう
し、皆さんがいつまでもお元気でいらっしゃることを願わずにはいられません。


今回の授業では下栗の里のみなさん、遠山郷のみなさん、飯田市役所の宮嶋さん、野牧
さん、筒井さん、名古屋大学の浮葉先生はじめ多くの方々にお世話になりました。
ありがとうございました。今後も末永いおつきあいをお願いいたします。


下栗のお父さんお母さん、来月の霜月祭りにも帰るね!



(ボランティアスタッフ 加太 恵)

※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

1. かぶちゃん、素敵なレポート、ありがとうございました。
下栗の里の皆さんにも、大切な想いを伝えたいと思います。
2011年11月14日(月) 13時00分(つっちー(ボラスタ))
2. 愛のある、素晴しいレポートですね。今年は「かぶちゃん一家と行く下栗と遠山郷」という感じのそれこそアトホームナ雰囲気のツアーでした。勝手に親戚のおじさんになった気持ちの2日間でした。かぶちゃんパパとエミリンにもよろしく。自分のニックネーム、完全に忘れていました。(笑)
2011年11月14日(月) 14時32分(ウキチャン)
3. 去年のツーリズムにも参加しなかったことを今更ながら
後悔してしまうほどの楽しい旅でした。
里の皆さん、飯田市役所の皆さん、浮葉先生、生徒さんとのこれからのおつきあいがほんとにわくわくです。
今後もよろしくお願いします。
2011年11月19日(土) 19時53分(かぶちゃん)
ご質問・ご感想など、コメントをお書きください。
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先生

「下栗の里」地元のみなさん /

集落の戸数は約50戸で110人余りの人々が農業や林業などを営んでいる。 主な産物は「下栗いも(二度イモ)」と呼ばれる特産のジャガイモと、 蕎麦、小黍、粟などの雑穀類である。 ■下栗の里(公式HP) http://www.shimoguri.com/ ■下栗の里ブログ http://blog.shimoguri.com/ ■ 遠山郷(飯田市上村・南信濃地区) http://www.tohyamago.com/ http://tohyamago.com/kankou/simoguri/index.html

今回の教室

下栗総合交流会館

住所:長野県飯田市上村下栗1152