授業詳細

CLASS


うつわと日本酒の関係を学ぼう!〜日本酒の好みが「わかる!」「かわる?」4つの“うつわ”〜

開催日時:2012年04月21日(土) 13時00分 ~ 18時00分

教室:株式会社カネコ小兵製陶所 ・ 千古乃岩酒造株式会社

レポートUP

先生:中島 大蔵 / 千古乃岩酒造(株)杜氏
小平 健一 / 株式会社カネコ小兵製陶所 工場長

カテゴリ:【食/くらし/ものづくり】

定 員 :12人

※1:授業に参加される方は、普段ご自宅で日本酒を飲んでいる「うつわ」を持参してください。
※2:参加費として1800円(日本酒代、おつまみ代など)を頂戴します。
※3:集合場所は、12時40分JR土岐市駅になります。土岐市駅より教室への移動は、大ナゴヤ大学スタッフの車を使用します。教室へ直接おこしにならないようお願い致します。
※4:4つの器(酒杯)を使って、日本酒の飲み比べを体験して頂きます。未成年者やお酒の弱い方は、授業へのご参加はご遠慮下さい。
※5:酒杯体験の際は、おつまみをご用意致します。
※6:本授業の抽選は2012年4月12日(木)に行います。(抽選予約受付は4月12日(木)13時までとなります。)
※7:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2012年4月19日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。




日本では1200もの日本酒の蔵元があると言われています。
純米や吟醸など、日本酒のラベルには色々書いてありますが、
使用するお米やお水、麹に酵母、その蔵独自のこだわりで、蔵元の数だけ日本酒の味も様々。

日本酒の特徴を表す「辛口・甘口」「香りや深み」
日本酒には興味があるけど、味や種類についてはよくわからない。
酒屋さんで「お好みは?」と聞かれても、どう答えていいかもわからない。
特に若い人には、「日本酒って分からない」と思われる方も多いのでは。

そんな日本酒の特徴を4つに分類し、その特徴を最大限に引き出す「盃」があります。
器の形によって日本酒の味わいが変わるのです。

岐阜県土岐市にある「カネコ小兵(こひょう)製陶所」。
操業以来、徳利作りを得意とする陶磁器メーカー。
近年では、生活雑貨の食器も手がける中、
自分たちの原点に立ち返り、現代の人たちに、日本酒を楽しめるうつわを作ろうと、
地元の蔵元やお客様の意見をもとに完成した「一献盃」。

今回の授業では、「一献杯」の開発者、カネコ小兵製陶所の小平さんに、
4種類の盃の開発経緯や盃の特徴についてのお話を伺いし、
皆さんには実際に体験していただきます。
また今回は、土岐市駄知町にある明治42年創業の蔵元「千古乃岩(ちごのいわ)酒造」のご協力で、
酒蔵見学をしながら日本酒ができるまでを、杜氏の中島さんにお話を伺います。

「やっぱりお酒は日本酒でしょう」という方はもちろん、
「日本酒って分からない」という方も是非ご参加いただきたいと思います。

うつわの形によって変わる日本酒の味を実際に体験してみてください。
あなたの好みにあった「うつわ」が見つかるかも。




【授業スケジュール】
12:40 受付開始 (JR中央線 土岐市駅集合)
13:00 授業開始ガイダンス
13:20 土岐市駅出発(大ナゴヤ大学スタッフの車で移動します)
13:50 千古乃岩酒造
酒蔵見学(日本酒の製造と種類について)
14:30 千古乃岩酒造出発
15:00 カネコ小兵製陶所到着
15:15 先生紹介、小平さん講義
15:30 「一献杯」のレクチャー
15:50 酒杯を自由に体験
16:20 質疑応答
16:35 アンケート、記念撮影
17:00 フリータイム
17:30〜18:00頃 カネコ小兵出発(土岐市駅発の電車時刻にあわせて出発時刻を決定します)



(授業コーディネーター / 小林俊介)
「うつわと日本酒の関係を学ぼう!」ということでまだ桜が残る岐阜県土岐市に
行ってきました。
4時間と長丁場の授業でしたが、集合場所ではやや緊張気味だった生徒さんたちが
解散時には「2次会行こ~!」と盛り上がるほど、ほんとに面白く楽しく美味しい(?!)
授業でした。
なにがそんなに?と不思議な方、残念ながら抽選にもれてしまった方、日本酒や酒器
に関心ありの方などなど、是非このレポートを読んで美味しいお酒を楽しんで下さい。

みなさん、うつわで日本酒の美味しさがかわるってご存知ですか?
この授業では酒器を生産していらっしゃるカネコ小兵製陶所さんにお邪魔し、
実際に利き酒してそこんとこを学ぼうということなのですが、
その前に日本酒のことも知ってなくちゃということで千古乃岩酒造さんの酒蔵を
見学させていただきました。

東濃(土岐市、瑞浪市、多治見市)に四軒ある酒蔵のひとつ、
土岐市駄知町の千古乃岩酒造さんは明治42年創業で、昭和2年に建造された直売店は
映画のセットと勘違いしてしまいそうな素敵なたたずまいでした。
酒蔵の中では杜氏の中島さんからお話を伺いました。
春は仕込み時期ではないので蔵の中は片づけられがらんとしていましたが、
麹室、タンク、圧搾濾過機をまわりながら日本酒の造り方や種類、
千古乃岩さんの造りへのこだわり、だからこそ醸し出される美味しさなどについて
お話を伺いました。
生徒さんたちもメモをとったり質問をしたりと熱心に見学されていましたし、
タンクではその大きさを実感するために中に入って寝転がったりと、
日本酒の奥深さについて楽しみながらもまじめに学んだひとときでした。


千古乃岩さんでは山廃仕込みのお酒や希少米を使ったお酒など、
手間暇かけた美味しい純米酒を造っていらっしゃいます。
また個性豊かなデザインのラベルも必見です。
HPも是非ご覧ください。

千古乃岩酒造株式会社
http://www.chigonoiwa.com/index.html


千古乃岩酒造さんからカネコ小兵製陶所さんに移動し、
すぐにショールームにて利き酒の予定でしたが、
ご厚意により工場見学をさせていただくことになりました。
ここでの先生は工場長で商品開発などもしていらっしゃる小平さんです。

作業しやすいようにレイアウト、整理整頓された工場内をまわりながら
「美濃焼は東濃で作られた焼き物の総称」「分業化されている中で小兵さんは窯焼き屋さん」
「地区ごとに製造アイテムが特化」「以前は日本一の徳利メーカー」「現在は少量多品種
の受注生産」ということなどを説明いただきました。
日本酒が低迷し徳利が以前のようには売れなくなったり、海外製の安価な陶磁器が
輸入される中で、時代の流れに社内体制をあわせ知恵を絞った商品開発で
より良いものを作り続ける小兵さんの心意気が伝わってきました。

工場からショールームに移動しいよいよ利き酒です。
カネコ小兵製陶所さんでは小平さんを中心に原点回帰の酒器の開発に力を注ぎ、
4種の「一献盃」を作っていらっしゃいます。
今回はそれらにあうお酒を千古乃岩酒造さんから持ってきていただき、
「一献盃」と「蛇の目」(一般的なぐい飲み)で美味しさの違いを比べてみました。
以下は「一献盃」の特徴とそれらにあわせたお酒の説明です。

  ラッパ型・・・「香りが華やかなタイプ」
         華やかに香りが開き、その香りごとに飲み干せる
         (火入れ大吟醸。9号系酵母使用の穏やかな香りで食事にあうお酒。)

  ツボミ型・・・「熟成されたようなタイプ」
         複雑な香りを利きやすく、チビリとやれる
         (純米吟醸。無濾過生原酒。)

  ストレート型・・・「軽快でなめらかなタイプ」
           さわやかに、軽やかにスパッとした切れ味
           (火入れ純米酒。スタンダードな辛口。)

  ワングリ型・・・「コクが有るタイプ」
          ゆっくりと香りと味を舌の上で楽しめる
          (しぼりたて生酒。無濾過生原酒。)


先生の説明と自分の舌で感じる美味しさの違いに納得し、
日本酒が好きだった方は今まで以上に、日本酒はちょっと・・だった方はその美味しさに
目覚めることができたのではないでしょうか。

先生の話を真剣に聞き、神妙に利き酒していた生徒さん達でしたが、
美味しいお酒と素敵な器、そして千古乃岩さんのお母さんが作って下さったつまみ
(ろうじ、いくちの佃煮と野菜の塩麹漬け♪)のおかげで、
最後には「名駅で2次会しよ~!!」という盛り上がりでした。


前述の一献盃や教室に使わせていただいたショールームなどが
HP上でもみることができます。
小兵さんの世界をお楽しみ下さい。

株式会社 カネコ小兵製陶所
http://www.ko-hyo.com/


この授業では地場産業の生産現場にお邪魔できたことがとても意味があること
だと思いました。
その気候風土を肌で感じ、現場の苦労や思いを知ることでお店で買ってきたお酒、
器よりも作り手の息吹を感じ、より味わい深いものとなったからです。
中島さん、小平さんはじめ、千古乃岩酒造のみなさん、カネコ小兵製陶所のみなさん
ありがとうございました。
これからも美味しいお酒、より美味しく呑める器を作り続けて下さい。

帰り際に購入した「ワングリ」は大切に使っています!



(ボランティアスタッフ 加太 恵)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

中島 大蔵 / 千古乃岩酒造(株)杜氏

1975.12 生まれ 1993.3 多治見西高等学校 卒業 1994.4 東京農業大学 農学部 醸造学科 入学 1996.12 (株)熊本県酒造研究所(銘柄:香露)において醸造実習 1998.3 東京農業大学 農学部 醸造学科 卒業 1998.4~東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 醸造微生物学研究室 副手  1999.9  1999.10 千古乃岩酒造(株)入社(杜氏見習い) 2004.10~ 千古乃岩酒造(株)杜氏

小平 健一 / 株式会社カネコ小兵製陶所 工場長

東京都板橋区生まれ。やきものを販売する会社に就職し百貨店勤務。 しかし、売るより作りたいという思いから、多治見市の陶磁器意匠研究所へ入所。 卒業後、カネコ小兵製陶所入社。 製造に関わる全般、営業もしながら、商品開発、デザインを行う。 様々な和食器を作ってきたが、最近は原点回帰し、 会社のルーツである酒器の開発に力を入れている。

今回の教室

株式会社カネコ小兵製陶所 ・ 千古乃岩酒造株式会社

住所:【カネコ小兵製陶所】
〒509-5202 岐阜県土岐市下石町292-1
TEL:(0572)57-8168 / FAX:(0572)57-8169


【千古乃岩酒造株式会社】
〒509-5401 岐阜県土岐市駄知町2177-1
TEL:0572-59-8014
FAX :0572-59-8144



(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
 授業内容につきましては、大ナゴヤ大学までお尋ねください。)

※集合場所は、JR土岐市駅になります。土岐市駅より教室への移動は、大ナゴヤ大学スタッフの車を使用します。教室へ直接おこしにならないようお願い致します。


地図を見る

【カネコ小兵製陶所】

カネコ小兵製陶所は、岐阜県土岐市にある従業員15人ほどの小さな陶磁器メーカーです。
この「美濃焼」の主産地で、大正10年の創業より、徳利を主力商品として製造して来ました。                                                                                                       
近年は、徳利以外にも和食器全般を手がけるようになっており、今の生活に密着したやきもの作りを目指しています。                                                                            
特に「ぎやまん陶」シリーズのように、丈夫な磁器の素地に釉薬で、様々な色や質感を表現することを得意としています。
やきものというと、作務衣を着て、難しい顔でロクロを回している姿を想像されるかもしれませんが、もう少し町工場的な家内制手工業といった趣で日々製造しています。

HP: http://www.ko-hyo.com/


【千古乃岩酒造株式会社】

明治42年創業、岐阜県土岐市駄知町にある酒蔵。
酒造りに使用する地下水は、日本酒の品質を劣化させる鉄やマンガンなどの金属含量が少なく日本酒の製造にとても敵しており、硬度が0.4以下の超軟水。良い水に恵まれている蔵元です。
杜氏を勤める四代目の中島大蔵さんは、日々研究をかさね、こだわりの日本酒づくりに励んでいます。

HP: http://www.chigonoiwa.com/