授業詳細

CLASS


夏だ!祭りだ!盆踊りだ!
新曲「みなとヤレコノ」の踊りを覚えて『みなと祭』デビューしよう!

開催日時:2012年07月14日(土) 13時00分 ~ 15時00分

教室:西築地コミュニティセンター

レポートUP

先生: 西川 千雅 / 日本舞踊家

カテゴリ:【歴史・文化/まちづくり】

定 員 :25人

※1:「みなとヤレコノ」は少しアップテンポな盆踊りですので、途中で各自水分補給をしてください。
※2:本授業の抽選は2012年7月5日(木)に行います。(抽選予約受付は7月5日(木)13時までとなります。)
※3:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2012年7月13日(金)13時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※4:参加費として、600円(内場所代100円)を頂戴します。【5月~8月末の期間中、持続可能な運営体制を整えるための一環として参加費一律500円をいただくことを試験的におこなっています。】
※5:当日は12:45より受付を開始します。
名古屋の夏を彩る「名古屋みなと祭」をご存知ですか?
昭和21年から続く名古屋を代表するお祭りで、
ガーデンふ頭を中心に、毎年、港まちが大賑わいとなります。
夜空に打ち上げられる盛大な花火を目当てに、
足を運んだことのある方も多いのではないでしょうか。

しかし、みなと祭の見どころは花火だけではないのです。
ガーデンふ頭に続く江川線を練り歩く踊りのパレードや、
威勢の良い太鼓衆のパフォーマンスも見逃せません。
さらに今年は港まちオリジナルの新しい『盆踊り』が完成・披露され、
いつも以上に港まちが盛り上がっています。

踊りのための新曲ができたのは、長年踊り継がれて来た
「港区音頭」以来、実に数十年ぶりのこと。
曲名は「みなとヤレコノ」!
「ヤレコノ!」「ヤレコノ!」という元気なかけ声と共に繰り返される、
軽快なリズムと個性的な振り。
一度聴いたらメロディが自然と口からこぼれ、
一度見ると思わず踊ってみたくなってしまうほど衝撃的!
作曲と振り付けを担当したのは、
「名古屋をどり」で有名な西川流家元の長男・西川千雅さん。
「みんなに親しまれ、盆踊りをやったことがない人でも気軽に加われるようにしたい」
という熱い思いを込め、制作に取り組んだと言います。

今年は新曲ができた記念すべき年ということで、7月20日に、港では初めての試みとなる
みなと祭の前夜祭・「みなとヤレコノ 宵祭」が開催されることが決定!
みんなで「みなとヤレコノ」を踊り、祭当日への気持ちを高めていくこの前夜祭には、
港まちの人だけでなくだれでも参加できます。

まちの人たちは目下、7月の祭本番に向けて盆踊りの練習に励んでいるそう。
わたしたちも、この「みなとヤレコノ 宵祭」への参加を目指し、
できたばかりの踊りをまちの人たちと一緒にマスターしませんか?
授業は宵祭の一週前に開催します。
まずは踊りの練習に参加して、西川先生直伝で「みなとヤレコノ」をマスターしましょう!
そして次週はいよいよ祭本番。
宵祭の熱気の中で思い切り「ヤレコノ!」と踊って気持ちいい汗を流しましょう。
当日は西川千雅さんをはじめ、「みなとヤレコノ」のボーカルを務める青山千果さんや
グレート家康公葵武将隊も応援に駆けつけ、宵祭を盛り上げてくれるそうですよ。

先生の踊りを間近に見て教わればもう怖いものなし!
見ているだけでは決して味わえない、お祭りの本当の楽しさを肌で感じてみませんか!
きっと特別な夏の思い出ができるはずです!

※授業当日は、「みなとヤレコノ」の踊りの説明が記載された、発行したての「ぶらり港まち新聞」もお配りします。お楽しみに!

[当日の流れ]
12:45 受付開始
13:00 授業開始
     30秒自己紹介、先生の紹介
13:10 「みなとヤレコノ」レクチャー
    開発秘話・振り付けに込めた意味など
13:40 実際に踊ってみましょう
14:50 まとめ
14:55 アンケート&集合写真
15:00 授業終了

(授業コーディネーター 青木奈美)
みなさま、「みなとヤレコノ」をご存知ですかー?

単なる掛け声ではないんです。名踊り手・西川千雅氏が今年のみなと祭のために作り上げた、気合いたっぷり・思い入れたっぷりの新作盆踊りが「みなとヤレコノ」。
今日はなんと直々に伝授していただけるとのこと!わくわく。

車座になっての自己紹介では「盆踊りといえば”月が~出た出た~”」という声に、うなずく周りの生徒さん達。郡上おどりに毎年参加するという方もいらっしゃいました!

続いて「まずはヤレコノを踊ってみましょう」との一声で、ちょっとドキドキしながらスタンバイ。
西川先生や港まちづくり協議会の方を囲んで、見よう見まねで踊ってみました。

テンポよく前にすいすい進みながら、波をイメージしたり歌い上げたりとユニークな振り付け。「ヤレコノ!」「ヤレコノ!」とポーズをとった後は、阿弥陀如来のごとく「ごあんぜんに~」
…これは癖になりそう!

さて、しばし歴史に思いを馳せましょう。
その昔、一遍上人の「なむあみだぶつ~」に合わせてひたすら民衆が踊り狂った時代があったそうです。働きもせず毎日踊り続けたと…いい時代ですね~…

そして港まちづくり協議会・古橋氏によると「ここ(西築地)は昔は海だった」とのこと。
海の仕事で生計を立てるといっても、埋立地ゆえ心許ないこともあったそうです。
心の拠り所として神様を祀ろうか。
海の事故で世を去った男達を祀ろうか。
そんな想いで、港周辺の町がそれぞれ独自の幟や山車をつくったそうです。
これが今のみなと祭の原型だとは、花火を見ているだけでは到底知りえませんでした。

なんといっても地元の方がすごく盛り上がるのが、みなと祭の特徴だそうです。
港の盆踊りでは「踊るポンポコリン」や「ダンシング・ヒーロー」の合間でも「ヤー!」「オー!」の掛け声が入るそう。なんともユニークですね~
祭りの熱さ(暑さ)でヒートアップした若者たちにとって、ゆっくりしたテンポの曲では物足りない。そこで、西川先生は誰でも飛び入り参加できて楽しめるような踊りをつくりたい!との想いで「みなとヤレコノ」を作られたそうです。

ガーデンふ頭に集まる山車。太鼓を打つ若い衆。踊り続ける老若男女。
「この面白さを、他の地域の人にもっと知ってもらいたい」
…知りたくなるでわないですか!

いよいよレッツダンシング。
いろんな踊りのステップを踏んでみたりセクシーに腰を振ってみたり、ヤッコサーと阿波踊りを試してみたり。皆いい笑顔!
農耕民族ならではの「ナンバ走り」にも挑戦してみました。飛脚をイメージしつつ…これが意外と難しい。現代の日本人、すっかり西洋人の走り方になっているようです。

続いて「みなとヤレコノ」に再挑戦。
波をイメージしながら…「ごあんぜんに~」のポーズを取りながら…
だんだん体が勝手に動いてきます。
「トランス状態になるまで踊る、これが踊りの真髄だ!」
真夏の日差しの中、外でも踊っちゃいました!

…さて、しばし小休止。
まつりにはどんな字があるでしょうか?
「祭」「祀」「政(まつりごと)」…
なんと国を司る政治にも「祭り」の意味が入っていたとは、目からうろこでした。踊ることでご先祖様を祀る、無我の境地にたどりついたとき神様と一体になる。
日本人の宗教観の奥深さに触れた気がしました。

ハレとケという日本語の由来も教えていただきました。
ケとは「気が滞る」ことであり、「気が枯れる」→「穢れる」→禊いで「晴れる」、これがハレとケの意味だそうです。
昔はお祭りが唯一のハレの場でしたが、現代は毎日がプチハレ⇔プチケの繰り返しと。
うーん、おっしゃるとおり。

毎日穢れるがごとく働いて、祭りでぱーっと禊いで晴らす!祭りは人間に生きる力を与えてくれる場。
その言葉を感じながら、最後は踊りの師匠・田畠先生をお手本に、「大名古屋音頭」と「みなとヤレコノ」で締めました。
味のある話に愉快な踊り、なんとも贅沢な時間でした!

最後にひとつご案内。
7月21日はご存知の通りみなと祭ですが、今年は前夜に初の試み・宵祭(よいまつり)が港界隈で開催されるそうです。
地元の方の熱い想いを、一足先に感じましょう!(授業に参加できなかった方も大歓迎!!)



(レポート担当:まいまい)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

西川 千雅 / 日本舞踊家

日本舞踊家。160年以上続く全国的な流派、西川流家元の長男。伝統的な日本舞踊だけでなく、演劇を加えた「新作舞踊劇」を毎年発表し続け全国的に知られ、名古屋に60年以上続く「名古屋をどり」(中日劇場)にて毎年主演。舞踊のほかドラマ、ラジオ、ミュージカル、歌舞伎にも出演多数。

今回の教室

西築地コミュニティセンター

住所:名古屋市港区浜二丁目10-31
地図を見る

港まちの人々が集まるコミュニティーセンター。港まちで開催されるさまざまな企画の会議や集いなどがここで行われています。

最寄り駅:市バス=「築地口」、地下鉄=「築地口」