授業詳細
CLASS
「つけものコラムニスト」に学ぶ Japaneseソウルフード「漬け物」
~漬け物≠つける? 醗酵&醸造文化が根付く知多半島 vol.1~
開催日時:2012年08月18日(土) 13時05分 ~ 16時30分
教室:ダイニチ食品株式会社
レポートUP
先生:
江崎 邦子 / つけものコラムニスト
カテゴリ:【食/知多半島】
定 員 :20人
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2012年8月16日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:参加費として、1,000円を頂戴します(実費含む)。【5月~8月末の期間中、持続可能な運営体制を整えるための一環として参加費一律500円をいただくことを試験的におこなっています。】
※4:親子での参加をご希望の場合につきましては、個別に御相談下さい(事務局にて調整いたします)。
※5:集合場所と授業終了後に利用する駅が異なります。(集合場所:名鉄 聚楽園(しゅうらくえん)駅。解散場所:名鉄 太田川駅。)
※6:「マイ箸(割り箸可)」と「マイお茶碗(ごはんを食べる用)」を持参して下さい。
※7:当授業は【自己推薦枠】を用意致します。 https://ssl.form-mailer.jp/fms/4aa0819f208815 (テーマは『漬け物愛』。8/8 18時〆切。抽選申し込みと併願していただくことが可能です。)
「トイレを愛してやまない女性社員」や「美人野菜ソムリエ」を先生にむかえ、「良質なインプットとアウトプット」などのテーマで授業を行ってきた知多半島キャンパス。
またまた、知多半島に魅力的で”オモロイ”先生が居ることがわかりました!
今回の先生は、栄養士、調理師、惣菜管理士、FCJAフードコーディネーターなどの資格をお持ちの江崎邦子さん。
肩書きをお尋ねしたところ、最初に出てきたのは「つけものコラムニスト」。打ち合わせに同席したスタッフも興味津々。「つけものコラムニスト」が語る「漬け物」の魅力をお聞きしてみたくなりました。
江崎先生は、接したことのある誰もが「あの人!」というぐらい、人を惹きつけてやまないユニークさをお持ちのようです。東海市が誇る素材を活かしたお漬物メーカー「ダイニチ食品」の中で「ものづくり」と「つけものづくり」を極めていらっしゃる、とってもステキな先生です。
知多半島にはお酒、酢、味噌、醤油など様々な醗酵・醸造の文化が根付いています。
「漬け物」からまず学んでみましょう。
野菜の本来の味を大切にしながらその魅力をさらに高める、日本の伝統的な英知がぎっしりと詰まった「漬け物」。
保存性に優れ、環境に優しく、さらには健康にもなれちゃう「漬け物」。
…これってもしかしたら世界に通用するJapaneseソウルフードなのかも??
漬け物の歴史や化学と漬け物の意外な関係、そして「漬け物≠つける?」など、気になるテーマやキーワードがたくさん見つかりました。
さらに「漬け物」の枠を飛び越え、「食べるってどういうこと?」「ごはんをおいしく食べようよ!」ということも聞けちゃうかも。
「聞く」だけじゃなく「喋りたい!」そして「食べたい!」という貴方のために、「漬け物とご飯を食べながらのワークショップタイム」を用意しました。
いつもの大ナゴヤ大学のワークショップとは、ちょっと趣が異なる、「知多半島流 ソウルフルなワークショップ」を展開しましょう!
さぁどんな展開になるのでしょうか?(※マイ箸とお茶碗をお忘れなく!)
授業終了後は、スタッフが参加者のみなさまを名鉄太田川駅まで車でお送りいたします。
そして、なんと、グットタイミング。当日、太田川駅前にて「Hot Summer in太田川」というイベントが開催されます。イベント限定の特設ビアガーデンで、一緒に授業の余韻を楽しみましょう、というか飲みましょう!(自由参加です)
知多半島以外の方で、「東海市ってなんだか遠そう…」と思われた方、名古屋駅や金山駅から電車で15分ほどと意外に近いのです!! 駅前にどーんと座っている聚楽園の大仏や高架化された太田川駅周辺も、ぜひこの機会に訪れてはいかがでしょうか。
セミの鳴き声を聞きながら「漬け物」の魅力に迫る授業。夏休み中のお子様と、親子での参加も大歓迎!
みなさまのご参加をお待ちしています!
【当日の授業の流れ】
13:05 聚楽園駅 集合・受付
13:07 大ナゴヤ大学知多半島キャンパスの紹介
13:17 コミュニティバスに乗車。移動。
13:46 バス停(船島小学校西)着。下車・徒歩で教室へ移動
14:00 教室着・アイスブレイク
14:05 自己紹介
14:25 漬け物の授業
15:00 ワークショップ開始
16:20 ワークショップ終了
16:25 アンケートなど終了
16:30 授業終了
★集合場所情報★
・名鉄聚楽園(しゅうらくえん)駅
・名鉄名古屋駅から中部国際空港行き乗車、準急で17分
当日の主な時刻表:12:45 名古屋駅 ー 13:02 聚楽園駅
・聚楽園駅の改札出口は1カ所のみです
※改札でスタッフがお待ちしています!
(授業終了後のご案内)
当日、太田川駅で開催される特設ビアガーデンを生徒・先生・スタッフみんなで楽しみましょう。
こちらから Hot Summer in 太田川
(自由参加・参加費は自己負担)
※雨天の場合はイベントは中止ですが、駅周辺での懇親会を予定しています。
(授業コーディネーター / 岩間 貴司 )
蝉すら鳴かない猛暑の中、製鉄所と大仏、なんともシュールな組み合わせが楽しめる駅、「聚楽園駅」にお漬け物好きが集合いたしました。
本日の授業司会の『東海市』『白メガネ』の『イソベ』さんから、授業趣旨の説明があった後、コミュニティバスに総勢20名が乗り込み、授業会場である「ダイニチ食品」へ。
バスの窓から見える、怪しい重い雲。「もうちょっとだけ、我慢してくれ…。」と祈りながら、目的の停留所に到着。この位の雨なら大丈夫だなぁと歩いていたら、左側から「バチバチバチバチッ」と大雨が迫ってる音。こんな時に傘を持っていない私は、生徒さんの傘に入れてもらいながら、会場までご案内する始末です…。傘に入れてくれてありがとう。半身ずぶぬれの状態で、なんとか会場に到着し、待っていたのが「アイス・ブレイク」。
一般的なアイス・ブレイクかと思いきや、「アイス(アイスキャンデー)」を食べながら、「ブレイク(休憩)」するという文字通りの企画で、肩の力が抜けきりました。
アイスをかじりながら、大ナゴヤ大学恒例の30秒自己紹介がスタート。「お漬け物を自分で作りたい!」、「野菜が嫌いだったけど、漬け物なら食べれた」など、お漬け物に関わるエピソードが披露されます。
そして、本日の先生、江崎先生の出番です!結婚・出産を機に一度退社したけども、やっぱりモノ作り・漬け物作りがしたい!と思い、復職された事や、お子様が実は漬け物が好きではなく、食育をしなければいけないなどの話が続き、生徒さん、ボラスタも一気に先生の魅力に引き込まれてしまいました。
さて、本格的な授業スタート!と思いきや、いきなりの集合写真。というのも、教室に並べられた、その数、30種類のお漬け物は、授業中におなかに入ってしまうのです。各自、気になるお漬け物を手に証拠をばっちり押さえました。
授業が始まり、お漬け物の歴史から、その製法、お漬け物ができる化学的なプロセスなど、先生の身振り手振りが加わった熱のこもった講義に、生徒さん達の表情は真剣そのもの。元々は食べ物を長期保存する為に生まれたお漬け物が、漬ける材料のバリエーションが増すに連れ、味わいのバリエーションが増えた事、日本には数えきれない漬け物の種類、ネーミングがある事を知って、日本人にとって、お漬け物がソウルフードたる所以がここでわかりました。
醸造メーカーとお漬け物が密接な関係にあるのも、酒粕やもろみなど、製造過程で余ったモノをお漬け物の材料として、無駄無く使える事から来ているそうです。なるほど。発酵させて作るお漬け物は湿度が命。だから、愛知県・知多半島はお漬け物に向いているのです!と、テンションがあがるコメントまで!
授業の中盤では、お漬け物の2つの「美しい」がキーワードに。ごはんに彩りを添えるのは、見た目の美しい「浅漬け」、腸内環境を整え、自分が美しくなる「古漬け」。後者、非常に魅かれます。
古来からの日本食は一汁一菜というシンプルな食事を続け、漬け物という形で定常的に菌を取り入れ、健康的な生活を送っていたそうです。同じ食事をずっと続ける、日本人の「根性」が健康的な生活、長寿の国の日本を支えてきた訳ですね。
多様な食文化が日本に取り込まれ、私たちの食生活も大きく変化していますが、改めて、日本食を見直す良い機会となりました。
さてさて、そんな授業が進む中、隣の部屋から、「トントントン」とお漬け物を刻む音が聞こえてきます。グループワークに使うお漬け物を刻んでいるようです。教室内に広がる香り…。うー、お腹がすいた!
程よく準備が整い、グループワークがスタート。好きなお漬け物を選んだ結果に従い「きゅうり」、「なす」、「しょうが」、「梅干し」の4チームに分かれました。テーマは「○○人向けのお漬け物を作ろう!」です。国名を隠されたガイドブックを各チーム選んだ結果…、きゅうりチーム➡オーストラリア、なすチーム➡日本、しょうがチーム➡トルコ、梅干しチーム➡アメリカとなりました。
最初の15分は国名から連想する言葉を次々あげていきます。「オーストラリアと言えば、オージービーフだよねぇ」とか、「トルコってあの、目のお守りみたいなのあるよね」など、イメージがそこかしこでポンポンあがります。
そんな中、先生から「ぜひ、お漬け物を楽しみながら、進めてくださいねー!ご飯もあります!」の一言で、皆さん、ブレーンストーミングを中断して、お漬け物に殺到。彩り鮮やかなお漬け物丼を完成させる生徒さんまでいらっしゃいました。その美しさたるや、「お漬け物の宝石箱やぁ~。・・・。」
お漬け物を楽しみながら、先生のアドバイスに従い、想像力を駆使して、各グループのお漬け物商品が完成、手書きのイラストを前に発表が始まります。いずれのグループも趣向をこらした提案で、本当に商品化できそう!
<しょうがチーム>
トルコのベリーダンサーに贈る「ナザール・ボンジュウ」
トルコ名産のイチジクをヨーグルト漬け。ウェスト、クビレて、ダンサー喜ぶ!
(※「ナザール・ボンジュウ」とはトルコの魔除けのお守りで、目玉が着いたもの)
<梅干しチーム>
アメリカのメジャーリーグ観戦者に贈る「クール・ドッグ」
ホットドッグのソーセージの代わりに、コーラに漬けたきゅうりをセット。
野球に熱くなった彼らをクールダウン!
<きゅうりチーム>
オーストラリア観光客に贈る「エアーズロック漬け」
エアーズロックでしっかり漬けた大根漬け。その中にはオージービーフのビーフジャーキーが入ります。
ユーカリの葉を巻いた、ハンディタイプのお漬け物で、大自然を独り占め。
<なすチーム>
日本の一人暮らしのキャリアウーマンに贈る「漬け物 万華鏡」
色んな種類をちょっとずつ食べたい!普通のお漬け物だと、余ってしまう!という声にお答えした商品。彩り鮮やかに根性要らずで、食べ続けられます。
発表の間、先生は「いいね~」、「いいね~」を連発。講評では、「どれも素晴らしい! こんな短時間でも、商品は作れるんです! ターゲットを絞り込む事で、商品が明確になるんですよ!」と、漬け物作りだけに限らない、商品の生み出し方の極意まで、学ぶ事が出来ました。
今まで、お漬け物の存在を軽視しておりましたが、お漬け物を選んで、ご飯を楽しむ、そんな意識に変わった自分にびっくりです。
皆さんも、ご飯に彩りを添えてみたり、体調の事を考えたり、色んな形でお漬け物を楽しんでみてください。ちなみに、トイレでいいアウトプットを出す為の最適なお漬け物は「ごぼうの古漬け」だそうです。
(知多半島キャンパススタッフ 山上遊)
先生
江崎 邦子 / つけものコラムニスト
ダイニチ食品株式会社 新規事業開発室 アシスタントマネージャー 企画、マーケティング、試作、デザイン、パッケージ企画、販売促進までの総合的で一貫した商品の開発及び企画。地域商材開発。知多半島商材開発。 食品の研究開発に興味を持ち、短大卒業後、地元漬物メーカーに入社。小売店、スーパー向けの「そうざい・つけもの」の商品開発に携わる。結婚、出産を機に退社。育児中、「ものづくりをしたい」という思いが再燃し、1年後復帰。以来、漬物の多様性と奥深さに魅了され、17年間「ものづくり」と「つけものづくり」に夢中になっている。 現在は、「知多半島の素材を漬ける」をテーマに新規事業と商品開発に取組んでいる。自称、漬物小ネタ好き。 愛知県東海市在住。 ・つけものコラムニスト ・栄養士 ・調理師 ・惣菜管理士 ・ FCJAフードコーディネーター
今回の教室
ダイニチ食品株式会社
住所:愛知県東海市富木島町東広52
※教室へは、大ナゴヤ大学のスタッフと一緒に公共交通機関を利用して向かいます。
※授業終了後は、スタッフが名鉄太田川駅まで車で送迎いたします。
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
授業内容につきましては、大ナゴヤ大学までお尋ねください。)
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