授業詳細

CLASS


世界に誇る“Hatcho Miso”〜感じてみよう、僕らの味〜

開催日時:2009年10月10日(土) 9時00分 ~ 12時00分

教室:まるや八丁味噌

レポートUP

先生: 浅井 信太郎 / 株式会社 まるや八丁味噌 代表取締役

カテゴリ:【食/歴史・文化】

定 員 :18人

※1:本授業の抽選は2009年10月6日(火)に行います。(抽選予約受付は10月6日(火)正午までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2009年10月8日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。


地元・愛知が世界に誇る伝統の味“八丁味噌”。

いきなりですが、このネーミングの由来ってご存知ですか?
江戸時代、岡崎城から西に八丁離れた「八丁村」で仕込みが始まったことから“八丁味噌”と呼ばれるようになったそう。

市内を流れる矢作川の恩恵を受けて育まれた八丁味噌の歴史。仕込みには豊富な伏流水を利用し、舟運によって大豆、塩などの運送や製品の出荷が行われ、さらに岡崎が東海道沿いであったことから、街道を行き交う人たちによってその名が全国に広がったのです。

最近ではNHKの連続ドラマ『純情きらり』の舞台にもなり、注目を集める八丁味噌の蔵元。今回の授業ではそんな伝統ある蔵元を訪ねて味噌蔵の見学をします。

いまでは岡崎市内に二軒のみとなってしまった八丁味噌の蔵元の一つ「まるや八丁味噌」の浅井社長を先生に迎え、三河地方を代表する地元の味、家康もこよなく愛した「八丁味噌」の歴史を学びます。

木の樽を使った昔ながらの製法を守る伝統の味、今や世界20カ国以上に「Hatcho Miso」の名で輸出され世界中にファンを広げる八丁味噌の魅力を存分に感じてみましょう。

ところで話は戻りますが「八丁」ってそもそもどれぐらいの距離なのでしょうか?
ちょっと気になりますよね?

というわけで、この機会にみんなで実際に「八丁」を歩いてみることにしました。

さらに今回の授業に参加された生徒のみなさんには、スペシャルなお味噌をお買い上げいただけるチャンスもありますよ!

【集合場所】
 岡崎城 天守閣 正面入り口付近

【当日の流れ】
9:00 生徒受付開始 (岡崎城などを想定・検討中)
9:15 八丁歩きスタート
9:45 カクキュー味噌蔵見学
10:20 まるや八丁味噌蔵見学
10:55 八丁味噌レクチャー 浅井社長
11:30 「利き味噌」等
12:00 終了
12:30 有志のみで八丁味噌料理を岡崎で昼食

(授業コーディネーター: 倉橋 岳)
大ナゴヤ大学の前期授業開始!

その中でも一番最初に授業が始まったのが、「世界誇る”Hatcho Miso”~感じてみよう、僕らの味~」です。

名古屋を離れて、岡崎市で初授業。岡崎城の天守閣正面入口に集合し、9時から授業スタートです。

【今日の先生】
まずは今日の先生である浅井先生から挨拶がありました。

浅井先生は、若いころは日本を出たいと思っており、ヨーロッパなどを放浪していた時に、現地の人から日本や地元のことを聞かれ答えることができなかった経験をしたそうです。その時自分自身は日本や地元のことについて何も知らなかったことや外国の人は自分が思っている以上の日本に興味を持っていることに気づいたそうです。

このような経験から現在は、“Hatcho Miso”の商品名で八丁味噌を海外に輸出したり、地元の三河産大豆と奥三河の天然水を用いて「八丁味噌」を造る三河プロジェクトなど様々な活動をされており、地元岡崎を世界に発信するという熱い思いが伝わってきました。

【自己紹介】
次に、生徒の皆さんやスタッフの自己紹介。「食べることが好き」、「味噌について学びたい」など、様々な参加動機が聞こえてきました。

【出発前にエンジン】
前期授業の一番最初ということで、みんなでエンジンを組んで、「楽しみましょー!(加藤学長) おー!(全員)」と気合をいれて、八丁歩きスタート。

【八丁歩きスタート】
おっとここで豆知識!
八丁味噌の名は、愛知県岡崎市の岡崎城から西へ八丁(約870メートル)の距離にある八帖町(旧八丁村)で仕込みが始まったことに由来しているそうです。
この八丁の距離を浅井先生のお話を聞きながら、散歩しました。

【カクキュー味噌蔵見学】
カクキューさんの味噌蔵に到着。カクキューさんと浅井先生のまるや八丁味噌さんは良きライバル関係にあります。昔岡崎に住んでいたことがある生徒の方から「カクキューさんとまるや八丁味噌さんを同時に見れるなんてすごい」との声も。

カクキューの方に味噌蔵を案内してもらいました。カクキューさんの中には味噌造りが一目でわかる史料館があます。そこで、味噌造りの方法を学びました。

続いて味噌蔵を見学。味噌の良い香りがただよってきます。味噌が仕込まれた桶と桶の間を歩いて行くのですが、その桶の大きさにびっくり。(ちなみに桶の大きさは6尺(高さ・直径:約180cm))さらに仕込み桶の上には、大きな石がプラミッド上の積まれています。桶の中の味噌の重さは6トン、積み上げられた石は3トンもあるそうです。

そして味噌は、2夏2冬じっくりねかせて出来上がるそうです。

カクキューのガイドの方の丁寧な説明は大変わかりやすかったです。ありがとうございました。

【まるや八丁味噌蔵見学】
浅井先生のまるや八丁味噌さんを見学。
味噌を仕込んだ桶に立てかけられたハシゴを上がって中をのぞくと、石の下に焦げ茶色の
八丁味噌が見えました。また、眺めも最高で、生徒の皆さんは写真を撮りまくっていました。

浅井先生の人生観、経営理念、夢について、話していただきました。
現在こうじ菌はどうしても外部から購入してこなければならず、すべて岡崎の材料で八丁味噌をつくることはできていないため、いつか蔵の中にあるこうじ菌を回収できる技術を開発して、すべて岡崎の材料で八丁味噌をつくるという熱い夢を語っていただきました。

見学を終えて休憩です。蔵の外にでると、まるや八丁味噌さんのスタッフの皆さんが、味噌田楽を用意してくれており、おいしくいただきました。スタッフの皆さんありがとうございました。

【利き味噌】
会議室へ移動し、7種類(麦味噌、白味噌、合せ味噌、豆味噌など)の味噌の中から、三河プロジェクトで造られた八丁味噌を当てる利き味噌の開始です。ヒントは、食感は硬く、味はマイルド。
最初のグループは9人中4人、次のグループは9人中3人が正解。生徒の皆さんの舌はすごいです・・・

最後に、浅井社長、生徒の皆さんとスタッフで、大きな桶の前で記念撮影を撮って、今日の授業は終了しました。

【有志で八丁味噌料理を堪能】
その後、有志で岡崎公園内にある「いちかわ」へ行き昼食。もちろん、皆さん八丁味噌を堪能しました。田楽定食おいしかったです。

八丁味噌の魅力を存分に感じることができた一日でした。これからは、八丁味噌の魅力をまわりの人に伝えて行きたいと思います。

(ボランティアスタッフ 大野 嵩明)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

浅井 信太郎 / 株式会社 まるや八丁味噌 代表取締役

1949年 愛知県幡豆郡生まれ。  伝統的な日本文化・産業は世界が認める貴重な遺産であり、世界に発信することは自分の使命と義務であると考え、有機栽培大豆で八丁味噌の醸造に取り組む。 1987年アメリカ有機食品認定団体O.C.I.Aの認定を受け、その後KOSHER、ECOCERT認定を受けこれを世界に発信。 現在約世界約20カ国以上に八丁味噌を輸出。 社長就任後も自ら海外へ渡り、八丁味噌と日本の食文化を普及につとめている。 2007年三河産大豆と神水で八丁味噌の仕込みを実施、2009年10月限定販売開始し、現在も継続中。2008年に新規に吉野杉の木桶の発注、2010年再入荷開始して以来、定期的に仕入れて今年2018年10月3本が届けられた。2019年、2020年各3本発注済。

今回の教室

まるや八丁味噌

住所:愛知県岡崎市八帖町往還通52番地

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延元二年(1337年)八丁の地で開祖弥治右衛門が醸造業を始める。戦国時代には徳川家康の兵食となり珍重されました。現在は世界20カ国以上に、「Hatcho Miso」の商品名で輸出もしています。