授業詳細

CLASS


音楽を仕事にするってどういうこと?
〜栄でカフェを経営するDJに聞いてみよう!〜

開催日時:2013年05月17日(金) 19時00分 ~ 20時30分

教室:喫茶デシベル

レポートUP

先生: DJ YANOMI / DJ・喫茶デシベルオーナー
ノリ ウエノ / ラジオDJ・MC・「スムース食堂」店主

カテゴリ:【カルチャー/くらし】

定 員 :20人

※1:本授業の抽選は2013年5月10日(金)に行います。(抽選予約受付は2013年5月10日(金)13時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2013年5月15日(水)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:18時30分より受付を開始します
※4:授業料として1500円(ワンドリンク込み)を頂戴いたします。

◎先生として、FM AICHIパーソナリティ・ノリウエノさんの参加が決定しました!
栄4丁目のカフェ「喫茶デシベル」は、
雰囲気のいいカフェスペースにDJブースが併設していて、
おいしいご飯を食べながらステキな音楽を聴くことができる人気のお店です。
週末には色々なイベントも開催されて、近所のおばちゃんから音楽好きまで
幅広いひとたちが集まり楽しいひとときを過ごしています。

そんなお店を経営する矢野さんは、名古屋でずっと活動を続ける人気のDJです。
DJというしごと。
それは、時に憧れと羨望の眼差しで見られる華やかな世界ですが、
その1曲1曲の判断によって場の空気がいかようにも変わる、
自分の判断したことがすぐ反応として返ってくる、
数少ないシビアな仕事なのかもしれません。

音楽をベースにした空間を経営しながら、自身もDJというしごとを続ける矢野さんに、
「DJと呼ばれる人たちはどんなことをしているの?」
「どんなことを考えながらDJをしているの?」などといった
素朴な疑問を聞いてみます。

DJとしての生き様を聞くことは、きっと生活を豊かにするヒントにつながるはず。
*DJのテクニックを学ぶ授業ではありません。


【授業の流れ】
18:30 受付開始 
19:00 授業開始、ガイダンス、先生紹介&自己紹介
19:10 DJという仕事について
19:30 音楽の楽しみ方を教えてください。
19:40 ちなみにDJの基本テクニックって?
20:00 実際に体験させてもらいましょう
20:20 質問タイム(なんでもきいちゃいましょう!)
20:30 終了


(授業コーディネーター / 青木 奈美)
栄の裏通りにある名古屋能楽堂。
その1階に、喫茶デシベルという音楽と食事が楽しめる場所があります。
大ナゴヤ大学リニューアルして初めての授業はここで開催されました。

ぞくぞくと集まった生徒さんたちは、『音楽』という共通のワードがあるからか、
授業が始まる前からすでに盛り上がっています。
19時をすこし過ぎたところで、先生方の登場。
ラジオDJを務めるノリさんが、さながらにスタート!
まずは生徒さんの“30秒自己紹介”。みなさんが普段聴く音楽は…
関ジャニ∞、ミスチル、YMO、サカナクション、DuftPunk、木村カエラ、Nabowa、80年代ロック、など多岐にわたります。
音楽はお風呂で聴くよ!という方も、または、将来お店をやりたい、という方も参加しています。

皆さんのなかには、自分のオススメの楽曲をテープやCDなどに焼いて、友だちに渡したことがある方もいるのでは。
今回の先生2人とも、そんな『マイ・ベスト・テープ』を、当時想いを寄せた女の子に差し出しては、反応に一喜一憂していました。
それが実はすでに“DJ”であり、場の雰囲気を直に感じながらそこにいる人に楽しんでもらう空気をつくるのが“クラブDJ”の醍醐味といいます。
矢野さんは、パーティ(イベントのことをこう呼ぶ)のオファーが決まった日から当日まで、膨大な時間と労力をかけその日のストーリーを立て選曲していきます。
それでも当日、お客さんの反応によっては予定を変えて曲を流すなど、どかんとハマる瞬間の快感にヤミツキだそう。

ひとくちにDJといっても、そのはじまりは1960年半ばのジャマイカで、盆踊りスタイルで始まったのちの「クラブDJ」から、
70年代にDJクールハークによる「HIPHOP・DJ」の発展や(レコードをキュキュ!っとまわす“スクラッチ”などのテクニックもこのあたりから始まった)、
クラブDJと一緒にフロアを盛り上げる喋り担当の「ホストDJ」など、いろんな種類があるんです。
また、DJ個人によって録音メディアの好みも様々で、レコードに限らずCDや、最近はMP3を使用する人もいます。
矢野さんもノリさんも口を揃えていうに、レコードの音圧に勝るものなく、デジタル音源特有の“カチカチ”した音よりも耳にまろやかに響くそうですよ!
それでも楽曲によっては、気持ちよく聴けるメディアもあるため、最終的にはセレクトする人間の個性によるところが大きいみたいです。

2人にとって、「場の空気をつくること」と「自身の趣味性を共有すること」は、お店を経営する上でも大事なことのよう。

さて、DJという仕事やお店を経営する醍醐味を教えてもらったところで、実際にターンテーブルを触らせてもらいましょう!!
「弾力がある」レコードの触感にみなさんわくわく。
身を乗り出してのぞきこんだり、針を落とす瞬間について質問したり。
矢野さんも、少年のようなきらきらした表情で生徒さんに教えています。
生徒さんからの質問にもどんどん応えていきます。
ヘッドフォンを片耳だけあてるのはなぜ?
‐片方の耳で次の曲のイントロを探し、あいている耳は再生中の曲を聴いています。
スクラッチはどうしているの?
‐イントロとアウトロ(曲の終り)の相性を考えながら、ガラッと雰囲気を変えたいときに有効なんです。

スピーカから聴こえてくる“太くてまるい音”や、レコードの触る部分で変わる音色に、興味しんしんです。
こういった音の微妙な差異は、アナログ音源のレコードならでは。

はじめの自己紹介で、生徒さんの聴く音楽がいろいろだったように、
矢野さんもノリさんも、音楽に対して雑食なことは素敵で、
クラブやライブなどにもどんどん足を運んで、生の音を楽しんでほしいと語ります。
デシベルさんのようなお店や、レコード屋さんを訪れてお店の人と喋って、
それまで聴いたことのなかった音楽に出会ったり、思い入れのある一枚を探して自分のツボを探したりするプロセスが大事だそう。

話が尽きないところで授業は終了。
生徒さんたちは、その後も矢野さん・ノリさんとお話ししたり、デシベルさんに置いているCDや雑貨を買い物したりなど、それぞれに楽しんでいました。

最後に、2人の言葉を。
‐音楽は、かなしい時・うれしい時、それぞれに聴きたい曲があって、つねに寄り添う友だちみたいなんだ。


(レポート:ボランティアスタッフ 都築佑那
 写真:ボランティアスタッフ 須之内 孝弘)

※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

1. DJと言うと、ちょっと怪しい人?みたいなイメージがありましたが、ノリさん、矢野さん共に身近なお兄ちゃんみたいな感じでした。気さくなトークの後にターンテーブルに向かうと一変、華麗なテクニックがカッコいい!苦労話も交え、DJの仕事を垣間見た楽しい授業でした。
2013年05月27日(月) 23時49分(チョコヒロ)
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先生

DJ YANOMI / DJ・喫茶デシベルオーナー

90年中頃よりHIPHOPからBlack VIBESを受けその後、カウンターカルチャーを受けなが らダンスミュージックを経て、現在、最狂音術師HAZUとのトライバルなダブル皿廻しスタイル、OBRIGARRDを結成。OBRIとソロでのDJプレイ等で毎週どこかの箱、野外でその独特なサウンドをドロップしている。

ノリ ウエノ / ラジオDJ・MC・「スムース食堂」店主

FM Aichiパーソナリティのかたわら、北区 柳橋商店街にある「スムース食堂」店主として運営中。週末に限り、名古屋を中心に全国津々浦々、レゲエクルー「TOTALIZE(トータライズ)」のセレクターMCとして活動中。

今回の教室

喫茶デシベル

住所:名古屋市中区栄5-6-33
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