授業詳細
CLASS
So Good! So Bad! 〜旅人の目で見るナゴヤの街〜 (NAGOYA DESIGN WEEK 2009関連授業)
開催日時:2009年10月10日(土) 13時00分 ~ 16時00分
教室:ナディアパーク・デザインセンタービル7Fデザインラボ10号室(および栄三丁目付近と栄ミナミエリア)
レポートUP
先生:
本田 敬 / プロダクトデザイナー・NAGOYA DESIGN WEEK 2009実行委員
カテゴリ:【アート】
定 員 :20人
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2009年10月8日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
デパートやファッションビルが建ち並ぶ名古屋・栄の中心部から、ほんの少し西側に位置する栄三丁目付近から栄ミナミエリア一帯。
古いモノと新しいモノ、お店と住宅など、様々なモノが混在し独特の雰囲気を放つこの街は、初秋の昼下がりにぶらぶらと散歩をするにはうってつけの場所です。
開催を目前に控えた「NAGOYA DESIGN WEEK 2009」(10月14日〜18日)では、このエリアを中心に様々な展示会やイベントが行われますが、今回は一足早くこの街を歩いて、隠れた魅力をちょっと違った視点から感じてもらおうと思います。
ただし・・・散歩といってもただの街探検では面白くないですよね?
そこでみなさんには授業の時間中だけ「初めて名古屋を訪れた旅行者」になりきってもらいます。
“見慣れた街”を“見知らぬ街”に置き換えてSo Good!とSo Bad!、2つの視点から切り取り写真に収めてください。街並みでも看板でも、通行人でもお店に並ぶ商品でも、対象はなんでもOK!
ただ一つ、ここで重要なのはあくまでもあなた自身の勝手な主観で決める、ということ。
一般的な評価も他人の意見も無視!
自分がSo Bad!として撮ってきたものが、他の人にとってはSo Good!かもしれないし、
またその逆もあるでしょう。
同じ時、同じ場所でも見る目が変わればその分多様な視点が生まれるはず。
それらを共有することで得られる新しい視点で、ナゴヤの魅力やデザインについて一緒に考えてみましょう!
【授業の流れ】
13:00〜 ナディアパーク・デザインセンタービル 7F集合
ガイダンス
30秒自己紹介
13:20〜 街探検出発
14:20〜 デザインセンタービルに戻る。
撮った写真データをPCに取り込み(参加者にもご協力いただきます)
発表用の資料制作(運営スタッフ)
14:50〜 プロジェクターを使ってSo Good!とSo Bad! 発表
15:30〜 本日の授業のまとめ
ミニミニ講座『今日の授業とデザインの関係性について』
16:00 終了予定
(授業コーディネーター: 谷 亜由子)
今回は、名古屋とデザインをつなげる仕掛け人、「NAGOYA DESIGN WEEK 2009」とのコラボ講座!
栄三丁目付近から栄ミナミエリアを舞台に、ナゴヤの中のデザインを探します。
その方法は、1人で街を観察し、自分が思う「So Good!」「So Bad!」のシーンを切り取ってくること。
対象は人・空間・看板・建物・街頭etc…何でもOK♪
果たして、キーワードでもある、「旅人」の目を通した時、どんな発見が見つかったのでしょうか。
メンバーの発表の一部を紹介します。
【旅人たちの発見】
「今の風景ができる前に建っていた、一軒家のペンキが残っていました。とてもきれいに残っていて、ここに人が住んでいたんだなって実感したんです。」
※フォトレポート 最後から3番目の写真参照
「どうやって作ったのか、これは何に使うのか、など色々と引っ掛かりました。謎めいていますよね。」
※フォトレポート 最後から2番目の写真参照
「日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットとたくさんの文字が混ざっていて、それだけでデザイン性がありますよね。更に、文字自体の長さや太さを変えることで、遊べるなと思いました。」
※フォトレポート 最後の写真参照
…などなど、笑いあり、謎あり、トリビアありと、どれも個性豊かで見ごたえ十分!
いつもは何気なく通っちゃう場面のあちこちに、たくさんのデザインが浮かんできました。
【街と生活とデザイン】
デザインを身近に感じたところで、先生から“デザインともっとなかよくなる”ためのポイントを2つ伝授していただきました。
◎デザインの良し悪しは決定されていない!
デザインの良い・悪いはとても主観的だから、同じ場所・同じ時に見つけたSo Good! So Bad! でさえ多様なものがあります。そのため、発表の写真でも、「Bad」で紹介されたものが、むしろ「Good」だった人もいるでしょう。
つまり、使いにくくても、住みにくくても、着心地が悪くても、その人に笑顔をもたらす物が「So Good!」なのです。だから、皆さん自身の暮らしの中で、デザインを取り込むときは、主観で決めて良いんですよ。
◎デザインは楽しむための工夫である!
例えば、ガラスのお皿と土で出来た陶器では、器のデザインとしては両方とも価値は同じだけど、そこにお寿司を盛り付けてみると、良さが全く違ってきますよね。
どうせなら、「美しい」器で「楽しく」食事をしたい。そのためには、身の周りに対して能動的な視点を持って、そこに適切だと思うものを合わせてきて、楽しもうという気持ちが大事なのです。
先生のまとめを聞いて、私たちが生活をもっと楽しむために、思い思いにデザインを重ねた結晶が「街」になるのではないかと感じました。
ナゴヤの街にお気に入りを増やして、どんどん「So Good!」をデザインしたいですね。
【裏話☆】
その1
街歩き後に突撃インタビューをさせていただきました。
その中でもびっくりしたのが、ペアで参加された方の「別々に歩いていたのに、写真を比べたら、同じ場所でシャッターを切っていたんだよ。」というエピソード。素敵です!
その2
会場となった、ナディアパーク デザインセンタービル会議室のお向かいにある会社の代表さんが、なんと、オープンキャンパスの時から、大ナゴヤ大学を応援してくださっている方でした!
授業をサポートしていただき、本当にありがとうございました!思いがけないリンクがとても嬉しかったです。
(ボランティアスタッフ 松本 純子)
この授業への皆さんからのコメント
本田さん、稲波さん、谷さん、ボラスタのみなさん、お疲れ様でした。楽しい授業ありがとうございました。
参加者皆さんのいろんなSo Good, So Bad、楽しかったです。
デザインウィークも楽しんでみたいと思います。パンフもばら撒きますよ(笑)
谷です。先日はお疲れさまでした。
早速、授業の感想をお寄せいただきありがとうございます。
爽やかな秋晴れの空の下、普段あまり歩くことのないエリアを散策し、
いつもと違った視点で風景を切り取る・・・。
みんなで同じコトをしても、十人十色の発見がありました。
先生の本田さんのお話しも興味深かったですね。
来月の授業に向けてすでに準備が始まっています。
是非また気軽に「遊びに来る」感覚で大ナゴヤ大学にご参加ください。
お会いできるのを楽しみにしています!
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先生
本田 敬 / プロダクトデザイナー・NAGOYA DESIGN WEEK 2009実行委員
1991年愛知県立芸術大学卒業後、ヤマハ株式会社デザイン研究所に勤務。 2000年 Design Studio CRAC設立。時代における人々の暮らしや、社会背景を洞察し、的確な仮説の構築に重点を置き、指標となるプロトタイプ〔原型〕デザインを目指している。地場産業とのコラボレーションにおいては、製品デザインの他、ブランド構築にも携わる。愛知県立芸術大学/名古屋芸術大学非常勤講師。有志による「カタチ研」としても活動中。 Design Studio CRAC http://www.designstudiocrac.com
今回の教室
ナディアパーク・デザインセンタービル7Fデザインラボ10号室(および栄三丁目付近と栄ミナミエリア)
住所:名古屋市中区栄3-18-1
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
授業内容につきましては、大ナゴヤ大学までお尋ねください。)
地図を見る
都心の一等地、ナディアパーク・デザインセンタービル7Fのデザインオフィス。
新規デザイン関連企業や企業のデザイン部門、デザイン関連大学のサテライト、デザイン関連事務所等にスペースを提供。