授業詳細
CLASS
行け!かなやま新聞社
開催日時:2014年04月27日(日) 13時00分 ~ 16時00分
教室:名古屋都市センターと金山地区
レポートUP
先生:
井上有登 / 名古屋都市センター 企画課職員
カテゴリ:【まち歩き】
定 員 :40人
参加費は無料です。
雨天決行
※荒天中止 4/26(土)の17時判断でご連絡します。
かなやま新聞社にようこそ!雨天決行
※荒天中止 4/26(土)の17時判断でご連絡します。
今回、新聞社の記者としてみなさんに出掛けてもらう「金山」は
実は、おもしろい街ネタの宝庫です。
なぜなら、
この金山という街は、鉄道と街のにぎわいによって街の形が大きく変わってきているから。
最近でいえば金山総合駅、アスナル金山、ボストン美術館などがある便利な街という印象ですが、
時代をさかのぼれば、陶器、鉄器、優れた文化と技術が交流していた歴史の残る場所で、
そうした名残もあったりするのです。
今回はそんな、ネタが豊富な街・金山でおもしろい街ネタを集めてきてください。
普段見慣れない街の景色を写真で切り取り、
ハッと驚かされる隠された情報を探し、
時には街の人に取材を通して街の移り変わりを知る。
そこから金山という街の面白さが見つけられるはずです。
金山の知られざるルーツ
謎の高層建築
動く巨大生物
知る人ぞ知る名店などなど…
街に隠されている様々な街ネタたち。
どんなに便利な世の中になっても、
自分の足を使って知った情報から見えてくる街の姿があります。
さぁ!かなやま新聞社の記者になって
金山のおもしろい街ネタを探しに出発しましょう!
【タイムスケジュール】
13:00 受付(金山南ビル11階)
13:10 各記者チーム 自己紹介
13:30 金山の街ネタさがしスタート
15:00 各チームの新聞づくり
15:40 新聞の街ネタ発表
16:00 集合写真・解散
※本授業は名古屋都市センター企画展関連事業として行っています。
(授業コーディネーター みっきー)
名古屋の副都心『金山』。
名古屋の金山地区には金山総合駅があり、名古屋駅に次ぐ交通結節点として昔から
多くの人々の往来がありました。
しかし、最近では単純に連絡駅としてとしか認識がなかったり、
駅を降りても歩いてすぐの飲み屋に行く程度で、金山周辺については
案外詳しく知らないという人がほとんどではないでしょうか。
今回は、そんな未開拓の場所である金山をまち歩きしながら、
様々な魅力スポットを探し出して編集し、金山の魅力を伝える
「かなやま新聞」を作ろうという授業です。
当日は、春を思わせる暖かさの快晴で、絶好のまち歩き日和となりました。
新聞の作成作業場所である金山南ビル11階の名古屋都市センターの会議室に
25名の生徒さんにお集まり頂きました。
生徒さんたちも、金山は電車の乗り換え駅としての感覚しかなかったり、
長く名古屋に住んでいるけど、あまり思い出がなかったりと、
やはり金山は印象が薄い場所という認識でした。
そんな生徒さんに配布された金山マップには、金山周辺にに点在する
取材スポット、街ネタスポット、写真スポットが金山駅をJRの線路を挟んで
北エリアと南エリアに分けて表記してあり、その場所の説明として
「魚をもつ坊主」、「天空の城を探せ」、「金山に咲く大きな花」といった感じで
ヒント形式で書かれていて、知らない人には実際に全部のスポットに行って
確かめてみたくなるようなワクワクさせる内容でした。
生徒さんとスタッフで構成された4,5人の6グループに別れ、
それぞれ、金山マップと、記事に載せる写真を撮る為のインスタントカメラを
持って街歩き探索に向かいました。
1時間半後、金山の探索を終え会議室に戻ってきた生徒さんは、
まち歩きで得た情報や現地で撮った写真を元に、
みんなで話し合って、熱心に新聞作りをされていました。
制作時間は40分程とっていたため、どのグループも綿密かつ
魅力的な内容の新聞になりました!
各グループの新聞を順に会議室前方のオーバーヘッドカメラで大画面に投影して、
まち歩きで探索した内容を、それぞれ発表してもらいました。
・グループ1
金山を代表する商業施設である「アスナル金山」を重点的に探索されたそうです。
屋上にある普段は立入禁止の緑化活動を行っている場所に特別に入れてもらったり
道から見える全長170メートルにかけて設置してある、775枚の風車パネルで
風力発電を行っていて、そのパネルの中で4、5枚だけ桜のイラストが入っているという
アスナル金山について詳しい情報も発表されていました。
また、2階にあるシンメトリーアートもおすすめとのことです。
・グループ2
昭和47年に開館した「名古屋市市民会館」を中心に探索されたようです。
現在はネーミングライツで日本特殊陶業市民会館と名称を変更しています。
端に黒く塗られた低音部の特別な鍵盤が特徴的な、世界3大ピアノである
ベーゼンドルファー製の珍しいピアノも紹介されていました。
また、龍泉院では鯖を持った鯖大師の像から、金山は昔海だったのではないかと予想をしました。
駅を出てすぐの所にある長谷川ビルにも立ち寄り、
テナントとして入っているマニアックな飲み屋で賑わっているとの情報を発表されていました。
・グループ3
1971年創業の常連さんの集まる喫茶店「ブラジルコーヒー」で
金山の生き字引である常連の玉腰さんにインタビュー。
玉腰さんのお話によると、昔は金山周辺も賑やかで大相撲の準場所の開催や
多くの著名人なども訪れたそうです。
JR中央線に架かる橋を「金山橋」、JR東海道線と名鉄に架かる橋は
「高座(たかくら)橋」と言うことを教えてもらったそうで、
昔は名鉄は金山橋駅という駅名だったという情報も。
まち歩きでは、高座橋の金網におみくじが括りつけてあるのを発見したり、
その他、学割やウーロン茶飲み放題のある麻雀店やパチンコ店にある自由の女神像、
月の光も射さぬと詠まれた森に囲まれた白山神社の涼しいスポットの紹介など
実際に歩いてみないとわからない情報が満載でした。
・グループ4
金山神社の宮司さんに取材を行い、金山の地名はこの金山神社が由来であることや
金属業界から厚い崇拝を受けている神社という事も教えて頂いたそうです。
次に、うなぎの三福さんを訪れた所、14時半に伺った時点でも、
満席状態で人気店で、うなぎのいい香りがしていたそうです。
また、高さ21mなのに2階建ての風変わりな家や、
世界チャンピオンを輩出した松田ボクシングジム、今はもうなくなってしまった
波寄町地区の波寄商店街の近くに金山橋駅があったとの情報も発表されていました。
・グループ5
鋳鉄地蔵菩薩像という鉄製の珍しいお地蔵のあるお寺「観聴寺」で金山の語り部である
ツボイさんに取材。金山は50年前はビルもなく、駐車場で子どもたちが遊んでいたが、
最近はワンルームマンションだらけになったとのこと。
鋳鉄地蔵は、地盤の固い金山の街は製鉄に向いた土地であったため、
鉄の技術をもった職人が多く住んでいたそうで、
その為、仏師でなく鋳物師が仏像を作っていたとこ事を発表されていました。
・グループ6(レポート担当が同行)
金山総合駅から歩いてすぐの場所にある旗屋「萬国旗屋」の気さくなご夫婦を取材。
お店の中には、字抜けや誤字など、製造途中で失敗してしまった為に出荷できなかった
のれんや旗などが見本として展示してありました。
戦前からやっている金山最後の旗屋さんで、印刷などに頼らない昔からの旗の
制作をされているとのことで、ツツガッパという旗に文字を書くための道具で実際に
文字入れ体験をさせて頂きました。
そのあとは、金山神社で金ピカのお神輿を発見したり、製鉄の街を象徴するような
銅や電線、アルミを現金で買取の看板を発見したことを発表しました。
このように、どのグループもそれぞれ見応えのある内容で文章では伝えられないほどの
面白さがありました。まち歩きを終えた生徒さん達からは、
「金山の知らない所を知れて良かった」
「金山にもこれだけ魅力があるから、どこかに観光マップを作ればいいのに」
「探索することで、より金山に詳しくなれて良かった」
と言った感想を話されていました。
今回の授業の先生である都市センター企画課の井上さんも、
「都市センターでこういったイベントを開催すると高齢の方の参加者が
ほとんどだが、今回は若い世代の方々が参加されて、楽しんでくれてよかった」
と、この授業の開催に手応えを感じている様子でした。
大ナゴヤ大学としても、最近はテレビ塔周辺では授業やイベントを開催していますが、
今回の授業は「知ってるけどあまり詳しくない」という金山のルーツや文化に
触れることができ、探索ツアーも兼ねた待歩きの形式だったので
とてもよい授業だったと思います。金山はこれからも名古屋の副都心として
多くの人に親しまる場所であってほしいなと思います。
(レポート担当:ボランティアスタッフ 河津 一輝
カメラ担当:ボランティアスタッフ 伊熊志保 )
名古屋の金山地区には金山総合駅があり、名古屋駅に次ぐ交通結節点として昔から
多くの人々の往来がありました。
しかし、最近では単純に連絡駅としてとしか認識がなかったり、
駅を降りても歩いてすぐの飲み屋に行く程度で、金山周辺については
案外詳しく知らないという人がほとんどではないでしょうか。
今回は、そんな未開拓の場所である金山をまち歩きしながら、
様々な魅力スポットを探し出して編集し、金山の魅力を伝える
「かなやま新聞」を作ろうという授業です。
当日は、春を思わせる暖かさの快晴で、絶好のまち歩き日和となりました。
新聞の作成作業場所である金山南ビル11階の名古屋都市センターの会議室に
25名の生徒さんにお集まり頂きました。
生徒さんたちも、金山は電車の乗り換え駅としての感覚しかなかったり、
長く名古屋に住んでいるけど、あまり思い出がなかったりと、
やはり金山は印象が薄い場所という認識でした。
そんな生徒さんに配布された金山マップには、金山周辺にに点在する
取材スポット、街ネタスポット、写真スポットが金山駅をJRの線路を挟んで
北エリアと南エリアに分けて表記してあり、その場所の説明として
「魚をもつ坊主」、「天空の城を探せ」、「金山に咲く大きな花」といった感じで
ヒント形式で書かれていて、知らない人には実際に全部のスポットに行って
確かめてみたくなるようなワクワクさせる内容でした。
生徒さんとスタッフで構成された4,5人の6グループに別れ、
それぞれ、金山マップと、記事に載せる写真を撮る為のインスタントカメラを
持って街歩き探索に向かいました。
1時間半後、金山の探索を終え会議室に戻ってきた生徒さんは、
まち歩きで得た情報や現地で撮った写真を元に、
みんなで話し合って、熱心に新聞作りをされていました。
制作時間は40分程とっていたため、どのグループも綿密かつ
魅力的な内容の新聞になりました!
各グループの新聞を順に会議室前方のオーバーヘッドカメラで大画面に投影して、
まち歩きで探索した内容を、それぞれ発表してもらいました。
・グループ1
金山を代表する商業施設である「アスナル金山」を重点的に探索されたそうです。
屋上にある普段は立入禁止の緑化活動を行っている場所に特別に入れてもらったり
道から見える全長170メートルにかけて設置してある、775枚の風車パネルで
風力発電を行っていて、そのパネルの中で4、5枚だけ桜のイラストが入っているという
アスナル金山について詳しい情報も発表されていました。
また、2階にあるシンメトリーアートもおすすめとのことです。
・グループ2
昭和47年に開館した「名古屋市市民会館」を中心に探索されたようです。
現在はネーミングライツで日本特殊陶業市民会館と名称を変更しています。
端に黒く塗られた低音部の特別な鍵盤が特徴的な、世界3大ピアノである
ベーゼンドルファー製の珍しいピアノも紹介されていました。
また、龍泉院では鯖を持った鯖大師の像から、金山は昔海だったのではないかと予想をしました。
駅を出てすぐの所にある長谷川ビルにも立ち寄り、
テナントとして入っているマニアックな飲み屋で賑わっているとの情報を発表されていました。
・グループ3
1971年創業の常連さんの集まる喫茶店「ブラジルコーヒー」で
金山の生き字引である常連の玉腰さんにインタビュー。
玉腰さんのお話によると、昔は金山周辺も賑やかで大相撲の準場所の開催や
多くの著名人なども訪れたそうです。
JR中央線に架かる橋を「金山橋」、JR東海道線と名鉄に架かる橋は
「高座(たかくら)橋」と言うことを教えてもらったそうで、
昔は名鉄は金山橋駅という駅名だったという情報も。
まち歩きでは、高座橋の金網におみくじが括りつけてあるのを発見したり、
その他、学割やウーロン茶飲み放題のある麻雀店やパチンコ店にある自由の女神像、
月の光も射さぬと詠まれた森に囲まれた白山神社の涼しいスポットの紹介など
実際に歩いてみないとわからない情報が満載でした。
・グループ4
金山神社の宮司さんに取材を行い、金山の地名はこの金山神社が由来であることや
金属業界から厚い崇拝を受けている神社という事も教えて頂いたそうです。
次に、うなぎの三福さんを訪れた所、14時半に伺った時点でも、
満席状態で人気店で、うなぎのいい香りがしていたそうです。
また、高さ21mなのに2階建ての風変わりな家や、
世界チャンピオンを輩出した松田ボクシングジム、今はもうなくなってしまった
波寄町地区の波寄商店街の近くに金山橋駅があったとの情報も発表されていました。
・グループ5
鋳鉄地蔵菩薩像という鉄製の珍しいお地蔵のあるお寺「観聴寺」で金山の語り部である
ツボイさんに取材。金山は50年前はビルもなく、駐車場で子どもたちが遊んでいたが、
最近はワンルームマンションだらけになったとのこと。
鋳鉄地蔵は、地盤の固い金山の街は製鉄に向いた土地であったため、
鉄の技術をもった職人が多く住んでいたそうで、
その為、仏師でなく鋳物師が仏像を作っていたとこ事を発表されていました。
・グループ6(レポート担当が同行)
金山総合駅から歩いてすぐの場所にある旗屋「萬国旗屋」の気さくなご夫婦を取材。
お店の中には、字抜けや誤字など、製造途中で失敗してしまった為に出荷できなかった
のれんや旗などが見本として展示してありました。
戦前からやっている金山最後の旗屋さんで、印刷などに頼らない昔からの旗の
制作をされているとのことで、ツツガッパという旗に文字を書くための道具で実際に
文字入れ体験をさせて頂きました。
そのあとは、金山神社で金ピカのお神輿を発見したり、製鉄の街を象徴するような
銅や電線、アルミを現金で買取の看板を発見したことを発表しました。
このように、どのグループもそれぞれ見応えのある内容で文章では伝えられないほどの
面白さがありました。まち歩きを終えた生徒さん達からは、
「金山の知らない所を知れて良かった」
「金山にもこれだけ魅力があるから、どこかに観光マップを作ればいいのに」
「探索することで、より金山に詳しくなれて良かった」
と言った感想を話されていました。
今回の授業の先生である都市センター企画課の井上さんも、
「都市センターでこういったイベントを開催すると高齢の方の参加者が
ほとんどだが、今回は若い世代の方々が参加されて、楽しんでくれてよかった」
と、この授業の開催に手応えを感じている様子でした。
大ナゴヤ大学としても、最近はテレビ塔周辺では授業やイベントを開催していますが、
今回の授業は「知ってるけどあまり詳しくない」という金山のルーツや文化に
触れることができ、探索ツアーも兼ねた待歩きの形式だったので
とてもよい授業だったと思います。金山はこれからも名古屋の副都心として
多くの人に親しまる場所であってほしいなと思います。
(レポート担当:ボランティアスタッフ 河津 一輝
カメラ担当:ボランティアスタッフ 伊熊志保 )
この授業への皆さんからのコメント
1. 大ナゴヤ大学のみっきーさん、河津さんをはじめスタッフの皆さん、学生の皆さん お世話になりました グループ6のミズノ@少子高齢化を憂慮するおぢさんです
金山は小生にとっては30年前 毎日 名鉄金山橋駅から中央線金山までひたすら走って乗り換える事だけを繰り返す場所でした
今回少し歩いただけですがとんでもなく奥の深い町である事を再発見出来ました 定年後には住みたい町の候補を見付ける事が出来ました 素敵な企画ありがとうございました
どうでもいいひと言・・・
国鉄時代の金山-鶴舞の硬券切符を持っています
当時は金(きん)の山に鶴が舞うという縁起ものが流行りまして全国的に有名になったのを思い出しました
金山は小生にとっては30年前 毎日 名鉄金山橋駅から中央線金山までひたすら走って乗り換える事だけを繰り返す場所でした
今回少し歩いただけですがとんでもなく奥の深い町である事を再発見出来ました 定年後には住みたい町の候補を見付ける事が出来ました 素敵な企画ありがとうございました
どうでもいいひと言・・・
国鉄時代の金山-鶴舞の硬券切符を持っています
当時は金(きん)の山に鶴が舞うという縁起ものが流行りまして全国的に有名になったのを思い出しました
2014年05月01日(木) 1時28分(たーちゃん)
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先生
井上有登 / 名古屋都市センター 企画課職員
公益財団法人 名古屋まちづくり公社 名古屋都市センター 名古屋都市センターの企画課職員。 名古屋のまちやまちづくりに興味を持っていただき、まちづくりを考えるきっかけをみつけてほしいと思います。 空から名古屋のまちを見られる名古屋都市センターで待っています
今回の教室
名古屋都市センターと金山地区
住所:名古屋都市センター(集合場所)
名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル11F
※金山総合駅 南口すぐ
名古屋都市センター:
まちづくりについて学び、考え、語らうためのマルチステーション