授業詳細
CLASS
『活版印刷×はたらく』
~半歩踏み出す力 好きを仕事にするには~
開催日時:2014年09月26日(金) 19時00分 ~ 21時00分
教室:カフェ・パルル
レポートUP
先生:
堀内 美佳 / ビワ活版室 店主
カテゴリ:【ものづくり/くらし/はたらく課】
定 員 :20人
つまらないなと感じていたり、
自分にはもっと合う場所があるんじゃないかと思っていたり、
好きなことを仕事に選んだ人を眩しく感じていたり。
不満を抱えながらも踏み出せずに留まっている人も多いのではないかと思います。
今回の授業の先生は、「活版印刷(かっぱんいんさつ)」の魅力を知り、会社を辞めてお仕事として活動している堀内美佳さん。
堀内さんも、もともとは会社員。
「活版印刷」の魅力を知り、会社を辞めてこの仕事を選んでいます。
堀内さんが携わっている活版印刷とは、
活字を組み合わせてつくった版を、昔ながらの印刷機に組みつけて、1枚1枚手で刷っていく印刷方法。
以前はどこにでもあった活版印刷も、デジタル印刷が進み、どんどん姿を消しました。
家庭や、職場には、プリンターがあり、どこでも早くきれいに印刷できる時代。
そんなスピード化に逆行するように、手間隙かけて印刷する活版印刷に人気が出てきました。
ショップカードや、名刺、結婚式の席次表に使われると、素朴な味わいがでます。
印刷されたものを購入するのも素敵ですが、自分で印刷する楽しみもあるようです。
「インクの色が濃い薄い、へこみなど、1枚1枚違い思うようにいかないところが面白い」
活版印刷の面白みをこう語ってくれます。
中古の活版印刷機を購入するための販売店を探すところからスタート。
独立されたばかりで、仕事でも思うようにいかないことも多々あるようです。
活版印刷の魅力とともに、独立することの大変さや面白さを本音で語っていただきます。
授業の後半は、活版印刷の刷りを体験。
力の加減によって、本来は失敗とされる印字の凹凸ができてしまうこともありますが、
それも、デジタルの印刷では出せない味わいになります。
活版印刷を楽しみながら、好きを仕事にするために半歩踏み出せた理由を聞いてみませんか。
【当日の流れ】
18:30 受付開始
19:00 授業スタート・自己紹介
19:15 活版印刷とはたらくについて
20:00 活版印刷体験 刷りを体験
20:45 感想・集合写真
21:00 解散
(授業コーディネーター:大ナゴヤ大学 はたらく課)
※大ナゴヤ大学 ボランティアスタッフによる活動。
そんな“はたらく”との出会いをキャッチフレーズに
身近な人の多様なはたらき方や価値観、生き方などを
WEBでのインタビュー記事やトークイベント「ハタラクデアイ」で紹介している。
HP:http://dnu.jp/hatarakuka/
はたらく課は、「そんな“はたらく”との出会い」をキャッチフレーズに、
身近な人の多様なはたらき方や価値観、生き方などを、インタビュー記事として
ホームページにアップしたり、トークイベント「ハタラクデアイ」の企画・運営などの活動を行っています。
初授業の先生は、「活版印刷(かっぱんいんさつ)」の魅力を知り、
会社を辞めてお仕事として活動している堀内美佳さんを迎えて、開催されました。
場所は、新栄にある「カフェ・パルル」です。
生徒さんの自己紹介から、授業はスタートしました。
ニックネームや参加動機を30秒以内に、皆の前で発表。
参加動機は、
・活版印刷に興味があって
・就職活動中で、はたらくことについて、見つめ直そうと思って
・印刷の仕事をしていて、活版印刷のことも知りたくて
・実家が昔、活版印刷をやっていて、興味があったから
・活版印刷を仕事にしてみたいと思っていて、話がきけるので
などなど、活版印刷に加えて、はたらくことにも、興味を持っている方が、多数参加していました。
続いて、「活版印刷とはたらくについて」をインタビュー形式で、堀内さんにお話を伺いました。
【いっしょにやらない?】
高校時代からの親友から誘われて、何ができるかわからなかったけど、
一緒に、いろは堂というお店をはじめました。
【いろはどう】
いろは堂は、雑貨部門と活版部門があります。物件探しや、活版印刷機を購入するなど、1からのスタート。
最初は、会社に勤めながら、お店をやっていましたが、楽しくなってきて、会社を辞めました。
収益のことなどは、考えなかった。だめだったら、働きながらでも続けられると思ったので。
【まちます】
最初の活版印刷の仕事は、活版印刷の機械を購入してまもない頃で、まだ自信がなくて、一度お断りしました。
しかし、お客様がいつまでも待つと・・・・。100枚の名刺を何度も刷りなおして、3ヶ月後納得のいくものを納品。
【いろんな ヒトとのデアイ】
活版好きなお客様が、ワークショップやイベントに呼んでくれて、人の前に出ることが増え、知り合いが増えました。
前職では知り合えない人や参加者の方から刺激をいただいて、色々乗り越えてきました。
【カッパンインサツは、トウゲイのよう】
陶芸などでも、その時の心が反映されるといいますが、活版印刷も同じで、疲れている時は、うまくできません。
自分の気持ちひとつで、印刷の仕上がりが変わります。
【とりあえずやる】
とりあえず気になることは何でもやってみたらいいと思っています。
1日でやめてしまったとしても、やってみたから違うとわかると思うし、
逆に軽い気持ちではじめたものが、ずっと続く場合もあるので。
【はたらくとは?】
人の役に立つことです。好きなことをすることも大事ですが、
人に喜んでもらうことや、何かして役に立てることの方がうれしいです。
授業の後半は、活版印刷体験!
今回は、堀内さんの”はたらく”に関する3つの言葉の中から、気になるものを1つ選んで刷りを体験。
◯キになるコト は やってみよう
◯ハンポ フミダス
◯コノヨに つまらん シゴトなし
力の入れ方によって、印圧が異なり、生徒の皆さんは、活版印刷の難しさを実感しているようでした。
活版印刷体験の順番がくるまでは、選んだ3つの言葉ごとにグループに分かれて交流タイム。3つの中で、なぜこの言葉を選んだのか、堀内さんの話を聞いての感想、活版印刷のこと、“はたらく”ことなど、生徒さん同士の会話は、すごく盛り上がっていました。
堀内さんの“はたらく”を聞いたり、実際にシゴトにしている活版印刷の難しさを実感することで、自分自身の“はたらく”を見直すよいきっかけになりました。
(レポート担当:ボランティアスタッフ 大野嵩明
カメラ担当:ボランティアスタッフ 前田智絵 )
先生
堀内 美佳 / ビワ活版室 店主
高校卒業後、事務職として勤務。その後、デザイン会社に勤務。高校時代の友人から誘われ、働きながら雑貨と活版印刷のお店をスタート。手フートとよばれる印刷機を購入して、学びながら一枚一枚手作業で印刷を行う。活版印刷が好きなお客様との出会いから、出張ワークショップもスタート。活版印刷の魅力をもっと広げるために、ビワ活版室を立ち上げる。
今回の教室
カフェ・パルル
住所:〒460-0007 名古屋市中区新栄2-2-19
TEL:052-262-3629
最寄り駅:地下鉄東山線「新栄町」2番出口より徒歩5分。 2番出口の階段を上がり、すぐ目の前にあるスターバックスを右折。広小路通りを横断して左折(東向き)、
1筋目の角を曲がって7、80メートルほど直進したところにある右手の白いマンション(新栄グリーンハイツ)の1Fになります。
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
授業内容につきましては、大ナゴヤ大学までお尋ねください。)
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名古屋市中区新栄にある、みんなで運営する多目的スペース「パルル/parlwr」。カフェイベント、ライブ、トークショー、勉強会、パーティなど、様々な用途で運用されています。
HP:http://www.parlwr.net/