授業詳細

CLASS


名古屋10000年の旅 ~大須古代さんぽ~

開催日時:2014年09月28日(日) 13時30分 ~ 16時00分

教室:大須商店街連盟

レポートUP

先生: 木村 有作 / 名古屋市学芸員

カテゴリ:【歴史・文化/まち歩き/NAMO.】

定 員 :20人

大ナゴヤ大学の人気歴史授業、NAMO.。

今回の歴史授業の舞台は大須という事で、教室となった大須商店街連盟組合会館には
「名古屋生まれだけど、大須の歴史ってよく知らない…。」
「嫁ぎ先が名古屋だった。」
「転勤で名古屋に来ました~。」
「名古屋を愛しています。」
等、個性豊かな24名の生徒さん達の自己紹介から始まり、早くも教室は熱気で包まれていました。


そして、本日の先生である木村有作さんの授業がスタート。
まずは座学で、1万年前とは?から説明が始まり、名古屋市のみならず大須の古地図を用い、木村先生の圧倒的な知識量と身振り手振りのわかりやすい講義に、一生懸命にメモをとる生徒さん達の姿が印象的でした。
「御嶽山の火山灰が今の名古屋の台地になっています」
先生のこの一言は、多くの生徒さん達から驚きの声がありました。


1時間程の講義の後は、お待ちかねの大須の街歩きへ。
この日は秋晴れで街歩きにはぴったりの天気。ここでも、木村先生のわかりやすい講義が。


「大須演芸場裏の那古野山古墳は、名古屋最古の公園である浪越公園として開放されていたんですよ…。」
「名古屋スポーツセンターがある場所は、かつて二子山古墳がありました。大須球場の建設などにより、消えてしまいましたが…。」
「今はマンションになっていますが、あの下にはかつてたくさんの土器も発見されたんですよ…。」


古墳や土器のお話だけでなく、名古屋の地名の由来、道路の傾斜の理由等を過去と現在を上手く組み合わせながら惜しみ無く生徒さん達に伝える木村先生。街歩きをしながら、次第に先生と生徒さん達、生徒さん達同士、スタッフとも打ち解けてきて、質問が飛び交い、笑い合い、楽しく街歩きが出来ました。普段は素通りの神社、普通の住宅地の中にある小さな稲荷様、大通りを一本入ると別の姿として現れる建物…大須の街、名古屋の台地を別の角度から一歩踏み込んでみると、そこには全くの別世界が広がっていました。

「へぇ~、大須にこんなのがあったんだぁ。」
生徒さん達のみならず、スタッフ達も見ず知らずの世界に大興奮でした。


再び教室に戻り、
「新しい街並みの中にも、古いものがあり、足下には歴史があります。名古屋の魅力、大須の魅力を自分の足で発見して未来へ伝えて下さい。」と、木村先生からの一言で本日の授業は終わりました。

個人的に大須は商店街をブラブラ散策するだけで、特に歴史に注目する事はありませんでした。
でも、今回の大須街歩きのスタッフとして参加してみて、歴史は先人からのメッセージなんだという思いが強くなりました。
時間を見つけて図書館で調べたり、実際に街歩きをして勉強し、後世に伝えていきたいと思いました。


(レポート担当:ボランティアスタッフ 石坂 喜和
 カメラ担当:ボランティアスタッフ 河津 一輝 )

先生

木村 有作 / 名古屋市学芸員

1956年、愛知県生まれ。同志社大学大学院文学研究科修了。名古屋市見晴台考古資料館学芸員、名古屋城管理事務所学芸員をへて、現在、名古屋市教育委員会文化財保護室学芸員。

今回の教室

大須商店街連盟

住所:名古屋市中区大須3丁目38-9
大須商店街連盟組合会館3階

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