授業詳細

CLASS


はじめてのギャラリー巡り
~現代アートの面白さを求めて~

開催日時:2015年01月24日(土) 13時30分 ~ 16時00分

教室:AIN SOPH DISPATCH EXTRA NUMBER

レポートUP

先生: 田中 由紀子 / 美術批評家

カテゴリ:【アート/まち歩き】

定 員 :13人

参加費として1000円頂戴します。
※お茶代は自己負担
実は現代アートが大好き!
ギャラリーに行ってみたいけどひとりじゃちょっとなぁ・・・というあなた
ぜひ、一緒にギャラリーに足を踏み入れてみませんか?

丸の内周辺のギャラリーを美術批評家と巡るアートの旅。
あいちトリエンナーレ2013・2016エデュケーターをされた田中さんと共に、
それぞれ個性の異なるギャラリーを巡りながら「ギャラリーの楽しみ方」「アートを見るおもしろさ」をぜひ体験してみてください。

そして今回は作家さんも在廊!
アーティストがどんな考えに基づいて創作したのか直接お話の聞けるいいチャンスです。
カフェが併設されたギャラリーではお茶をしながら作品の感想を語りましょう。

現代アートな時間を一緒に過ごしましょう。

【スケジュール】
13:15 受付開始 ※名古屋駅ユニモール⑧出口地下集合
13:30 自己紹介 出発
13:45 ■AIN SOPH DISPATCH EXTRA NUMBER
14:20 ■LAD GALLERY
14:50 ■gallery + café blanka ※お茶休憩
15:15 感想、先生からの「はじめての現代アート」レクチャー
16:00 集合写真、解散

(授業コーディネーター 洞派友香、サポート 加藤幹泰)

ギャラリー
■AIN SOPH DISPATCH EXTRA NUMBER(常設展)
住所:名古屋市西区那古野2-16-10
JAMJAMという洋服屋さんの店内を抜けていかなければならない、初めての人は
かなり入りづらいギャラリー。ここに来られたら一人でどこへでも行けるぐらい
マニアックなギャラリー。
http://ainsophdispatch.com/

■LAD GALLERY(清水陽子展、作家在廊)
住所:名古屋市西区那古野1-14-18 那古野ビル北館121号室
比較的若手作家を取り扱うギャラリー。
http://www.lad-chikyudo.com/ladgallery/index.html

■gallery + café blanka(林田健「波切残景」)
住所:名古屋市中区丸の内
とても人気のあるカフェを併設しており、一人でも二人でもゆっくり楽しめる
おしゃれギャラリー。表現する人とそれを感じる人が自然に集まれる空間。
http://www.blanka.co.jp/


待ちに待った2015年最初の大ナゴヤ大学の授業は、ギャラリー巡り!
コーディネーターは今回が初めての洞派さん、講師には美術批評家・ライターなど色々な肩書きを持つ田中さん、そして生徒さん13名が、名駅のユニモール8番出口に集結しました。

生徒さんに授業に参加された理由を聞いてみると…、
「普段からギャラリーに行くのが好き」
「アートが好き」
「田中さんが講師だから」
等々、色々な理由があって参加されたそうです。

そんな一行は、少し肌寒いけど青空の下、名駅から最初の目的地のギャラリーがある円頓寺商店街を目指して歩いて行きました。

円頓寺商店街へ着いてJAM JAMという洋服屋さんの前で止まりました。
洋服屋…ではなく、1軒目のギャラリーは、このJAM JAMの店内を抜ける必要があるのでした。
そして、店内を抜けるとAIN SOPH DISPATCHというギャラリーがありました。
このような2層構造になっているのは、母屋と離れが残る円頓寺商店街特有だそうです。

そして、実際にギャラリーの中に入ってみると、1階と2階が常設展のスペースになっていました。
ギャラリストの天野さんのお話を聞きながら、作品を鑑賞しました。
急な階段を上がった2階には、天井から作品がぶら下がっていたり、狭いスペースではありますが、アートに囲まれていました。
1階でも色々な作家の作品が展示がされており、当日は作家のふるかはひでたかさんがいらっしゃったので、ふるかはさんの作品について直接お話が聞けました。
「用途のないものをつくり、写真については旅の雰囲気を出す」がモットーだそうです。

そして一行は次なるギャラリーへと向かいました。
円頓寺交差点から1本入ったところにある、LAD GALLERYへ。
ギャラリストの岩田さんのお話を聞いてから、当日は生物化学出身の作家・清水陽子さんが生命の誕生と進化をテーマにした常設展が開かれていたので鑑賞。

ギャラリー内をラボとし、生きた細胞を実際に培養するパフォーマンスで、白衣を着た清水さんは「生命、宇宙などの自然現象を美術を通じて可視化する」がモットーだそうで、シャーレの中にあるイースト菌にコーラ等、コンビニで誰でも買えるものを滴下して栄養があるのかどうかを確かめる実験をしたものが並んでいました。

ギャラリー内には透明のカーテンが掛かっており、カーテンの向こう側では白衣を着た清水さんがフラスコを振ったり、あたかも実験をしているようなアートを見る事が出来ました。
清水さんはいつも白衣を着ているわけではなく、衣装もアートの一つという考えでいろいろと変わるそうです。

再び円頓寺商店街を歩き、一行は最後のギャラリーへと向かいました。
五条橋を渡ってすぐの所、堀川沿いにあるギャラリーとカフェが融合したblankaへ到着しました。
blankaとはエスペラント語で「白い」を意味し、この色から芸術を通じてたくさんの表現と印象が生み出される身近な空間をつくりたいという願いがあるそうです。

当日は作家の林田健さんの展示が行われており、林田さんもいらっしゃったので、お話を聞く事が出来ました。
東京でも活動しており、東京と名古屋でのアートに対する違いなどを話されていました。
そして、併設されているカフェへ移動し、お茶しながら講師の田中さんのアートやギャラリーについてのレクチャーがあったり、生徒さん1人1人のギャラリー巡りの感想を発表したり、最後は大ナゴヤ大学の授業恒例のみんなで記念撮影をして、2015年最初の授業は無事に終わりました。

皆さんギャラリー巡りは初めての方が多いと思ってましたが、実際はけっこう頻繁にギャラリーや美術館に行っている方が多い事がわかりました。
また、アートに対する興味もそれぞれで、講師の田中さんは学生時代に名古屋市美術館でマークロスコの作品を観て、まるで自分が作品の中に入り込んだような感じがして、心に響いたのがきっかけで美術を更に勉強をしようと思ったそうです。

今回は名古屋の中でも円頓寺辺りのギャラリーを巡って来ましたが、どのギャラリーもギャラリストや作家の個性が出ており、ギャラリーとはまさに芸術空間で、どう魅せるのかも芸術であるというのがわかりました。

名古屋にはまだまだたくさんのギャラリーがあるので、自分のお気に入りのギャラリーや作家を見つけて、どういう作品を造るのかを追いかけるのも楽しいなぁって思いました。
自分はアートやギャラリーにはあまり興味が湧かなかったのですが、今回の授業を通じてギャラリーにもっと行ってみたくなりましたし、どんな作家さんがどんな作品を造ったのかを知りたくなりました。

ギャラリー巡りはお勧めですよ!

(レポート担当:ボランティアスタッフ 石坂喜和
カメラ担当:ボランティアスタッフ 久保田充 )

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

田中 由紀子 / 美術批評家

美術批評家/ライター/インディペンデントキュレーター 名古屋市文化振興事業団『なごや文化情報』編集委員、あいちトリエンナーレ長者町企画2010コンペコーディネーター、あいちトリエンナーレ2013・2016エデュケーター、ファン・デ・ナゴヤ美術展2007ほか展覧会企画など。 名古屋の美術批評、展覧会企画の分野で活躍。

今回の教室

AIN SOPH DISPATCH EXTRA NUMBER

住所:名古屋市西区那古野2-16-10

JAMJAMという洋服屋さんの店内を抜けていかなければならない、初めての人は
かなり入りづらいギャラリー。ここに来られたら一人でどこへでも行けるぐらい
マニアックなギャラリー。