授業詳細
CLASS
クラウドファウンディングって何?地域プロジェクトの作り方
開催日時:2015年04月18日(土) 13時30分 ~ 15時30分
教室:名古屋テレビ塔 3F会議室
レポートUP
先生:
吉川章 / (株)ソーホー・ジャパン 取締役 企画営業部長 / (一社)クラウドソーシング協会 認証プロデューサー
カテゴリ:【まちづくり】
定 員 :20人
なんだか最近巷で良く聞くこの言葉。でもどんな仕組みなのかをご存知でしょうか!?
「それって出資ってことでしょ?」
「寄付するってことだよね?」
おっと。もしかしたらそれ、間違っているかもしれませんよ!
今回はクラウドファウンディングサービス「FAAVO愛知」から吉川さんをお迎えして、
みなんなが気になっているクラウドファンディングの仕組みや、会社ごとの違い、
プロジェクトを作るコツなどをお話し頂きます。
過去の事例や、現在チャレンジ中のプロジェクトオーナーのお話しなども直接聞く事が出来ますので、
単純に興味がある方も、自分でプロジェクトを立ち上げたい!と思っていらっしゃる方も必見です!
後半のアイディアソンで良いプロジェクトになりそうなものが生まれれば、
そのままFAAVO愛知からプロジェクトがスタート出来るかもしれません!
さぁ、地域プロジェクトをこの日からはじめちゃいましょう〜!
【スケジュール】
13:00 受付開始
13:30 スタート・30秒自己紹介
13:40 クラウドファウンディングとは?
14:10 クラウドファウンディング・事例紹介
14:30 アイディアソン「地域のプロジェクトを考えよう!」
15:20 発表
15:25 まとめ・アンケート・集合写真
15:30 終了
※本授業はyamoryのボウサイイベント「手紙-大切な人と考えるボウサイ-」の1プログラムとして開催されます。
◎yamory 公式WEBサイト
http://www.yamorybosai.com
■yamory facebook ページ
https://www.facebook.com/hijoushoku.yamory
会場内では「手紙〜大切な人と考えるボウサイ〜」というボウサイイベントも開催されており、
少し早めにきた生徒さんは授業開始まで展示を見たりしていました。
13時30分になりいよいよ授業開始。大ナゴヤ大学恒例の30秒自己紹介からスタート。
・豊田市から来ました。最近、周りに何かをはじめたい人が増えていて、そのメンバーをサポートするのに参考になると思い参加しました
・福井県から来ました。観光の仕事をしていて、クラウドファンディングに興味があり参加しました
・まちづくりに興味があり参加しました
・トライアスロンの普及のためにコラボできないかと思い参加しました
・クラウドファンディングがうまくいく方法を知りたくて参加しました
・税金を使わないで、まちを盛り上げる方法としてのクラウドファンディングに興味があり参加しました
などなど、クラウドファンディングについて知っている方、知らない方、使ってみたい方など、参加動機は様々でした。
本日の授業の先生は、株式会社ソーホー・ジャパン 取締役 企画営業部長の吉川章さん。
同社で2015年3月4日に立ち上げたクラウドファンディング「FAAVO愛知」の運営マネージャーでもあります。
ここからは、先生からクラウドファンディングの基礎的なお話を伺いました。
クラウドファンディングの概念は、広く大衆から資金調達することで、特別なものではなく、インターネットの発展により今の形になっているだけで、
例えば、アメリカにある自由の女神の台座は、地元のジャーナリストの方が新聞を使って資金集めのキャンペーンを行い、
寄付した方は台座に名前が刻まれているそう。
クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の人々にアイデア(プロジェクト)をプレゼンし、共感や支援を得て、
目標額が集まったらアイデア(プロジェクト)を実行できます。目標金額に到達しなければ支援を得ることができない「All or Nothing」方式。
また、種類は「購入型:物、サービス、権利などのリターンが設定されている」、「寄付型」、「金融型:金利、配当、優待」があります。
また、クラウドファンディングは資金調達の要素だけでなく、
◯テストマーケティング
◯PR効果
◯仲間やファンづくり
といった効果もあります。
ただし、クラウドファンディングをやれば、お金が勝手に集まると思っている方が多いのですが、実際は簡単ではありません!
成功するための大切な要素として、「共感」・「欲しい」・「面白い」があります。
また、共感を集めるには、
・ リータンが魅力的で付加価値がある
・ プロジェクトの奇抜さ、地域性、必要性
が必要とのこと。
その他にも、映像や写真のクオリティー、モチベーション維持のためにもチームで取り組むこと、情報の拡散力、話題の波を何度もつくることなど、
成功するための要素をたくさん教えていただきました。
また、身の回りの支援で達成額の10〜30%まで持っていけるか、最初に30%ぐらいまで達成できれば成功率7割というデータもあるそうです。
続いて、クラウドファンディングを使って自分で挑戦してみたいプロジェクトを生徒さんが考える時間。事前に考えてきている方や先生の話を
聞いて考えてきたことをブラッシュアップする方、即興で考える方などそれぞれ。時間になったところで、1人1人発表です。
生徒さんが考えたプロジェクトは、
・愛知のタクシーを全部レクサスに!
・空き家をイベントスペースに
・空き部屋をシェア
・皆の縁側プロジェクト
・週末の古民家居酒屋・ゲストハウス
・名古屋市西区のモーニングマップ
・名古屋の観光資源を発信するサイト
・私をオリンピックに連れてって〜スポーツ応援型シェアハウス〜
・有松にある銭湯を楽しめる場に!
・皆ダイスキ金だがね!〜テレビ塔を永遠に金に〜
・部屋探しは、部屋飲みしナイト
・舞子さんの履物(おこぼ)を、郡上職人とつくる
・突然防災サバイバルキャンプ
・都会に森をつくろう!名駅降りたら森プロジェクト
・岐阜は名古屋の植民地ではないぞ!岐阜を盛り上げよう!
などなど、どれも楽しそうなプロジェクトばかり。
続いて実現したら面白そうなプロジェクトに投票していきます。
たくさん票を獲得したプロジェクトは、
・私をオリンピックに連れてって〜スポーツ応援型シェアハウス〜
・皆ダイスキ金だがね!〜テレビ塔を永遠に金に〜
・舞子さんの履物(おこぼ)を、郡上職人とつくる
でした。
それぞれのプロジェクトついて先生からコメントがありました。
「私をオリンピックに連れてって〜スポーツ応援型シェアハウス〜」:スポーツ選手には、選手生命があったりするので、継続性の担保や引退後の関わり方など、
もう少し社会性を取り入れたプロジェクトにするといいかもしれませんね。
「皆ダイスキ金だがね!〜テレビ塔を永遠に金に〜」:面白そうですが、景観を変えるということで、合意形成がかなり難しそうですね。
もう少し思いの本質はどこにあるのかを探ってみると、さらにいいプロジェクトが生まれるかもしれませんね。
「舞子さんの履物(おこぼ)を、郡上職人とつくる」:履物をつくった後のことまで描けていると、もっといいプロジェクトになると思います。
最後に皆で写真撮影をして授業終了。
今回の授業を通して、生徒さんが考えた地域プロジェクトは、同じものはほとんどなく、皆さん興味・関心が違っていて面白いなと感じました。
また、クラウドファンディングに挑戦すること自体が目的ではく、そのプロセスの中で、自分のプロジェクトの価値を改めて考えること、
共感・支援してもらえる仲間が得られることなのかなと思いました。
この中から1つでもプロジェクトが実現するといいな!
(レポート担当:ボランティアスタッフ 大野嵩明
カメラ担当:ボランティアスタッフ 吉塚定生 )
先生
吉川章 / (株)ソーホー・ジャパン 取締役 企画営業部長 / (一社)クラウドソーシング協会 認証プロデューサー
広告制作、プロモーションを主な事業領域としながら、多彩な異業種間ネットワークを掛け合わせることによる市場の最適化と真のインキュベーション(孵化)の実現を、自社のバリューであり使命とする。 2015年3月から、地域特化型クラウドファンディング「FAAVO愛知」の運営をスタート。 自身はプロデューサー/ディレクターとして、アートプロジェクトや地域の観光資源を新しい視点から活用した地域ブランディングを得意分野とする。 HP:http://www.soho-japan.co.jp/
今回の教室
名古屋テレビ塔 3F会議室
住所:名古屋市中区錦3-6-15先
TEL:052-971-8546
※最寄駅:地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ
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