授業詳細
CLASS
世界遺産登録20周年記念!
知ってる?合掌造り家屋のトリビア
開催日時:2015年05月30日(土) 13時00分 ~ 15時30分
教室:東山動植物園 合掌造りの家(植物園内)
レポートUP
先生:
松本継太 /
カテゴリ:【くらし、歴史・文化】
定 員 :20人
参加費 500円(白川村のお土産付)
※動植物園の入場料500円が別途必要です。
今年世界遺産登録20周年になる、白川郷・五箇山の合掌造り集落。※動植物園の入場料500円が別途必要です。
豊かな山奥にひっそりと建ちならぶ合掌造り家屋を
観光で見に行くというイメージが多いと思います。
実は白川郷から移築された合掌家屋が、名古屋市内の東山植物園にあるんです。
しかも、名古屋市と白川村は結協定を結んでいるくらい、仲のいい関係なのです。
今回は東山動植物園内の合掌家屋”太田家”の研究実績がある
白川村役場の松本さんをお招きして、
眺めるだけではわからない、
全て天然素材できた合掌造り家屋の構造や間取りの不思議などを
分かりやすく教えてもらいます。
また白川村は、人口減少や過疎化に悩む地方に都市部から若者が移住し
地域協力活動を行う”地域おこし協力隊”の若者達が
田舎で暮らすというライフスタイルを謳歌しながら様々な事業に取り組んでいます。
今後、白川村にある”合掌家屋”を使って行う様々なユニークな取り組みもお話できたらと思います。
授業の後半では皆さんと一緒に白川村や植物園にある文化財が
どう使われていくと街や村のために良いかというアイデアを考えていきたいと思います。
知っているようで、意外と知らない東海エリアの文化財や田舎の豊かな暮らしを
雰囲気たっぷりな合掌家屋の中で学びましょう。
【スケジュール】
12:30 受付開始
13:00 合掌造りの歴史と構造のレクチャー
中から見てみよう
外から眺めてみよう
14:00 白川村での移住体験トーク
14:15 白川村や合掌造り家屋の活用アイデアを考えよう!
15:00 アイデア発表
15:10 まとめ・アンケート・記念撮影
15:30 終了
協力:白川村、東山動植物園
(授業コーディネーター 大倉暁・加藤幹泰)
大ナゴヤ大学が普段、メインに活動している名古屋には世界遺産に登録されているものはないけど、
お隣の岐阜県から移築した世界遺産ならある!
そう、白川郷の合掌造りが名古屋市民の憩いの場・東山動植物園にあるんです。
ちょうど20年前の1995年に合掌造りが世界遺産に登録されましたが、
東山動植物園には1956年からあるんです。
「東山動物園」って動物園がメインに考えがちですが、本当は「東山動植物園」であって、
自然豊かで大きな植物園の中に合掌造りは建っています。
今回は合掌造りについて学び、本家の岐阜県白川村とはどういう村なのかを知る授業です。
まず、白川村について担当して下さった先生は、白川村役場で働く高島さん。
生徒さんに白川村に行った事がありますかの質問に、ほとんどの生徒さんが行った事があるとの答えが。
テレビモニターに映る白川村の位置や白川村の四季の移り変わりを観ながら、
白川村の抱える問題点を指摘されていました。
残念ながら白川郷しか観光資源はないので、
・財政難
・人口減少
・後継者不足
・空き家
・働く場が少ない
・特産品が少ない
との事。
しかし、地域おこし協力隊を迎える事で村の活性化が起こりつつあるそうです。
具体策としては、
・村の伝統食材をアレンジした食の開発
・空き家をカフェやシェアハウスにしての再生活用
・「白川村ナイト」の開催
・「シネマキャラバン in白川郷」の開催などです。
次に合掌造りについてのお話をして頂きました。先生は白川村教育委員会文化財担当の松本さん。
まず、合掌造りはみんな同じ向きをしているとのお話からスタート。
何故なら、茅を均等に太陽に当てるため、風を逃がす向きや自然環境を生かす造りになっているそうです。
そして、実際にみんなで外に出て茅の屋根を眺めつつ、茅のお話がありました。
中に戻って釘についてのお話、釘を見ればいつ作られたかがわかる等、
合掌造りの内部を色々と説明しつつも生徒さんからの質問に丁寧に答えて下さいました。
雪が多い白川村には欠かせない雪降ろしの際には、合掌造りの急な屋根の雪を丸々被ってしまったそうです。で
も、帽子のつばの部分の隙間で呼吸が出来たお陰で助かったというエピソードも笑いながら話してもらいましたが、
雪降ろしは一人ではやってはいけない命懸けの作業である事がわかります。
そして、地域おこし協力隊として実際に白川郷の合掌造りに住んでいる大倉さんと生徒さん達で、
合掌造りの使い方を考えました。
例えば、
・ゲストハウス
・自然学校
・自分で掃除機を使ったりしながら、宿泊したい
・美術館を作りたい
・当時の人達の生活を体験したい
・スタジオを作って集落の情報を発信
等、様々なアイデアが出てきました。
最後には白川村のお土産が生徒さん、スタッフにも配られ、白川村に行ってみたいと言う声がほとんどでした。
授業終了後も生徒さんと白川村の先生達とのトークが続いていました。
今回、植物園の中に白川郷の合掌造りが実際にあるのを知らない生徒さんも多かったです。
私も小学生の時に近所だったという理由から、何度も足を運んだ東山動植物園ですが、
植物園は正門から遠いし植物園の記憶がありませんでした。
でも、大人になり約20年ぶりに東山動植物園に行ってみると、
こんなに自然が豊かで静かな環境が名古屋にあったのかと改めて思いました。
正門から遠いですが、温かみのある大きな茅葺きの合掌造りは見物ですよ!
中にも入れるので、是非名古屋で世界遺産を体験してほしいです。
(レポート担当:ボランティアスタッフ 石坂喜和
カメラ担当:ボランティアスタッフ 久保田充)
お隣の岐阜県から移築した世界遺産ならある!
そう、白川郷の合掌造りが名古屋市民の憩いの場・東山動植物園にあるんです。
ちょうど20年前の1995年に合掌造りが世界遺産に登録されましたが、
東山動植物園には1956年からあるんです。
「東山動物園」って動物園がメインに考えがちですが、本当は「東山動植物園」であって、
自然豊かで大きな植物園の中に合掌造りは建っています。
今回は合掌造りについて学び、本家の岐阜県白川村とはどういう村なのかを知る授業です。
まず、白川村について担当して下さった先生は、白川村役場で働く高島さん。
生徒さんに白川村に行った事がありますかの質問に、ほとんどの生徒さんが行った事があるとの答えが。
テレビモニターに映る白川村の位置や白川村の四季の移り変わりを観ながら、
白川村の抱える問題点を指摘されていました。
残念ながら白川郷しか観光資源はないので、
・財政難
・人口減少
・後継者不足
・空き家
・働く場が少ない
・特産品が少ない
との事。
しかし、地域おこし協力隊を迎える事で村の活性化が起こりつつあるそうです。
具体策としては、
・村の伝統食材をアレンジした食の開発
・空き家をカフェやシェアハウスにしての再生活用
・「白川村ナイト」の開催
・「シネマキャラバン in白川郷」の開催などです。
次に合掌造りについてのお話をして頂きました。先生は白川村教育委員会文化財担当の松本さん。
まず、合掌造りはみんな同じ向きをしているとのお話からスタート。
何故なら、茅を均等に太陽に当てるため、風を逃がす向きや自然環境を生かす造りになっているそうです。
そして、実際にみんなで外に出て茅の屋根を眺めつつ、茅のお話がありました。
中に戻って釘についてのお話、釘を見ればいつ作られたかがわかる等、
合掌造りの内部を色々と説明しつつも生徒さんからの質問に丁寧に答えて下さいました。
雪が多い白川村には欠かせない雪降ろしの際には、合掌造りの急な屋根の雪を丸々被ってしまったそうです。で
も、帽子のつばの部分の隙間で呼吸が出来たお陰で助かったというエピソードも笑いながら話してもらいましたが、
雪降ろしは一人ではやってはいけない命懸けの作業である事がわかります。
そして、地域おこし協力隊として実際に白川郷の合掌造りに住んでいる大倉さんと生徒さん達で、
合掌造りの使い方を考えました。
例えば、
・ゲストハウス
・自然学校
・自分で掃除機を使ったりしながら、宿泊したい
・美術館を作りたい
・当時の人達の生活を体験したい
・スタジオを作って集落の情報を発信
等、様々なアイデアが出てきました。
最後には白川村のお土産が生徒さん、スタッフにも配られ、白川村に行ってみたいと言う声がほとんどでした。
授業終了後も生徒さんと白川村の先生達とのトークが続いていました。
今回、植物園の中に白川郷の合掌造りが実際にあるのを知らない生徒さんも多かったです。
私も小学生の時に近所だったという理由から、何度も足を運んだ東山動植物園ですが、
植物園は正門から遠いし植物園の記憶がありませんでした。
でも、大人になり約20年ぶりに東山動植物園に行ってみると、
こんなに自然が豊かで静かな環境が名古屋にあったのかと改めて思いました。
正門から遠いですが、温かみのある大きな茅葺きの合掌造りは見物ですよ!
中にも入れるので、是非名古屋で世界遺産を体験してほしいです。
(レポート担当:ボランティアスタッフ 石坂喜和
カメラ担当:ボランティアスタッフ 久保田充)
先生
松本継太 /
白川村教育委員会文化財担当。世界遺産地区内の合掌造り家屋を中心とした文化財建造物の修理設計を担当。 合掌造り家屋に関する知識及び村の文化・暮らし・風俗に精通している。祭りでは平瀬獅子舞保存会に所属し、笛方を担当している。