授業詳細
CLASS
和菓子屋七代目若旦那は、レスラーマスク職人
開催日時:2015年07月26日(日) 18時00分 ~ 20時00分
教室:名古屋テレビ塔 3F会議室
レポートUP
先生:
加藤無我 / 川村屋 賀栄 七代目
カテゴリ:【ものづくり 瀬戸】
定 員 :20人
一見すると、物静かな職人七代目加藤無我氏は・・・
実は、レスラーマスク職人だった!!
加藤先生には「ものづくり」として
和菓子とマスクを同じようにとらえ、
伝統を大切にしながらも創意工夫して
新しいものづくりへとチャレンジし続けている。
老舗の和菓子屋を継ぐのってどんな気持ちなんだろう?
なぜ、レスラーマスクの世界へ入ったのだろう?
「自分が作る和菓子で、場が華やかになったり
自分が作るマスクでレスラーが輝くことが幸せなんだ。」
そう語る加藤先生から
和菓子職人とマスク職人の両面のこだわりのお話や
これまで200個以上作ってきたレスラーマスクのつくり方などを
実際の道具を披露しながらお話していただきます。
和菓子が大好きな人も
レスラーマスクの作り方を見てみたい人も
面白い加藤さんに会ってみたいという人も
名古屋テレビ塔まで遊びに来てくださいね!
人を喜ばせることが好きな加藤先生による
サプライズゲームは当日のお楽しみです!
スケジュール
17:45~ 受付開始
18:00~ 授業説明、注意事項
18:15~ 先生のお店とプロフィール紹介
18:30~ 和菓子について
マスクについて(映像有)
ものづくりへの想い
18:50~ 和菓子タイム
19:00~ マスクを被って撮影タイム
『サプライズゲーム』
19:30~ 質問タイム
19:50~ アンケート、集合写真
20:00 解散
授業コーディネーター 斎藤貴子
全く関係のない二つのテーマが題材で、展開の予想がつかない今回の授業。
最後は大盛り上がりの展開となりました!
今回の授業の会場である名古屋テレビ塔に集まった生徒さん達は、
プロレス好きの男性の生徒さんはもちろんのこと、
和菓子に興味を持って参加された女性の生徒さんも多数いました。
授業の初めに、まずは今回の先生である、和菓子屋若旦那の加藤先生からご挨拶と、
瀬戸名物の「瀬戸川饅頭」と、先生が七代目として受け継いだ、
創業150年の和菓子店「川村屋賀栄」の紹介をしていただきました。
瀬戸川饅頭は伝統の製法と味をしっかり守りながら製作をしており、
その美味しさから、メディアで紹介されることもあり、
遠方からわざわざ買いに来るお客さんもいるそうです。
先生自身は学生の頃に経験したバイトを通じて、勉強より働く事の方が
自分にはあっていると感じていて、特に抵抗もなく自然な流れで
川村屋賀栄の7代目を継いだ形となったそうです。
七代目を継ぐ前に、名古屋の老舗で修行をされたそうですが、
その時に、とても良い師匠に出会えたそうで、その師匠から
「職人になるな、商人になれ」
と言われた事を話されていました。
それは、どんなに美味しい和菓子を作っても、
お客さんに売る手法も身につける努力をしなければ、意味がないということ。
つまり、自分の満足するものを作るよりも、お客さんの欲しいと
思っているものをつくることが大切ということを、
和菓子を作る際に気をつけている事として語っていました。
続いて、趣味で作られているプロレスのマスク作りのお話。
マスク作りは高2のころから、プロレス選手に興味を持った事がきっかけで、
ほぼ独学でマスクの作り方を勉強されたそうです。
マスクは、1つあたり、ものにもよりますが、完成までに
大体10時間くらいはかかるそうです。マスク作りで気をつけていることは、
かぶりやすさ、見やすさ、息のしやすさを意識して作るようにしているそうです。
マスク作りは、あくまで趣味なので仕事として金銭を
関わらせたくはないそうです。ただ、まじめに誠意を込めて楽しくやる
ということでは和菓子づくりと共通していると先生はおっしゃっていました。
そして、お待ちかねの和菓子タイム。瀬戸川饅頭を食べた生徒さんからは、
「餡がおいしい!」、「酒蒸しの風味がきいている!」などなど、
その美味しさに顔もほころび、生徒さん同士で会話も弾んでいるようでした。
和菓子タイムのあとは、マスクをかぶってみよう!ということで
生徒さん達に実際に先生作のマスクをかぶってもらいました。
最初は、おそるおそるマスクに触れる生徒さん達。
実際かぶってみると、「意外と視界はよく見える」、「かぶっている感覚がない!」
など、そのかぶりやすさに驚きの様子でした。
和菓子に興味があって来たという、女性の生徒さんも一度マスクを
かぶったら、人が変わったようにテンションが上がっていって、
最後はマスクをかぶりながら女性の生徒さんだけでお揃いのポーズをきめて
記念撮影までされていました。
続いては、3種類のプロレスのポーズをジャンケンに見立てて
リーダーの生徒さんと同じポーズをしたら負けというゲームを行いました。
このゲームでは、プロレスに詳しい男性の生徒さんが大活躍!
ジャンケンに使われるポーズも生徒さんが力道山やアントニオ猪木といった
有名なポーズを考えてくださり、みんなで大盛り上がりのゲームとなりました。
ゲームに勝ち抜いた生徒さんとリーダーの生徒さんには、マスクをプレゼント。
さらに、ご自身のプロレスへの想いを熱く語って頂きました。
お二人共、子供の頃はプロレス全盛期だったそうで、
アニメのタイガーマスクに憧れて、夢や勇気をもらえたといったことや、
地方を中心に活動されているプロレス団体などは、まちづくりにも
つながるのではないかという事を話されていました。
つづいて、先生への質問タイム。
マスクをかぶったり、ゲームでテンションが上った生徒さんからは、
先生に対して、休む間もなく次々と質問されていました。
それは、プロレス好きの生徒さんからはもちろんのこと、
最初はプロレスにはあまり興味がないと言っていた女性の生徒さんからも
裁縫の事や、材料についての疑問点について質問をされていました。
最後は生徒さんに一人ずつ感想をシェアしていただきました。
マスクをかぶって人が変わったことや、和菓子が美味しかったということはもちろん、
生徒さんはクリエイティブな仕事をされている方がたくさんいたので、
ものづくりや仕事に対する気持ちについて、
自分の仕事と照らしあわせて参考になったという感想が多く、
みなさんそれぞれに深く感じることがあったようです。
終わりに、みんなでマスクをかぶって記念撮影しました。
今回の授業は和菓子の伝統を守る、マスクもまじめに精巧に作るといった
お話だけでなく、ものづくりそのものに対する考え方などにも踏み込んだ、
とても有意義で楽しい授業となりました。
私もボランティアスタッフになりたての頃に教えてもらった、参加された生徒さんへの、
こころ配り(ホスピタリティ)について、再度認識させてもらえるよい機会になりました。
(レポート担当:ボランティアスタッフ 河津 一輝
カメラ担当:ボランティアスタッフ 石坂喜和)
先生
加藤無我 / 川村屋 賀栄 七代目
S59年 瀬戸市生まれ 中学生の頃からプロレスに夢中になり 同時にマスクに興味を持ち、これまでに200個ほど制作している。 大曽根の伊勢久兵衛にて7年の修行を経て 実家 川村屋賀栄に戻り7代目を継ぐ ■川村屋 賀栄 創業は江戸時代末期で150年続く老舗である。さらに大正時代の建物を今も残している老舗和菓子屋。 創業当時から変わらない味として、瀬戸市民にはおなじみの自家製こし餡を包んだ薄皮の酒蒸し饅頭「瀬戸川饅頭」のほか、伝統の中にも7代目店主の若い感性を吹き込んだ商品が並んでいる。 【DATA】 TEL/0561-84-2221 住所/愛知県瀬戸市栄町25 時間/8:30~18:00 休み/火曜定休(祝日の場合は営業) アクセス/東海環状自動車道「せと赤津IC」より5分
今回の教室
名古屋テレビ塔 3F会議室
住所:名古屋市中区錦3-6-15先
TEL:052-971-8546
※最寄駅:地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ
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