授業詳細
CLASS
「もったいない」が生んだ屈指のご当地グルメ。高浜の“とりめし”の魅力に迫る!
開催日時:2016年07月23日(土) 11時20分 ~ 14時30分
教室:サロン ぽっぽっぽ
レポートUP
先生:
石川 伸 / 高浜とりめし学会会長/高浜市商工会副会長/株式会社おとうふ工房いしかわ 代表取締役
カテゴリ:【食/まちあるき/まちづくり】
定 員 :20人
・参加費として1,500円を頂戴します(昼食代ほか実費含む)
・名古屋方面からは名鉄三河線(碧南行)11:03着の電車がおすすめです(当日の緊急連絡先:070-5459-8213)
・まちあるきがありますので、帽子・日傘・タオルなどお持ちくださいませ
愛知が誇るご当地グルメ。・名古屋方面からは名鉄三河線(碧南行)11:03着の電車がおすすめです(当日の緊急連絡先:070-5459-8213)
・まちあるきがありますので、帽子・日傘・タオルなどお持ちくださいませ
ぱっと思い浮かぶのは、ひつまぶし、手羽先、味噌煮込みうどん、きしめん、あんかけスパゲッティあたりでしょうか。
これらのいわゆる名古屋グルメとは違い、独自の路線を行く猛者もいます。
豊橋のカレーうどん、豊川のいなりずしやおきつねバーガー、
そして高浜の“とりめし“です。
このとりめし、実はおよそ100年もの歴史を持つのです。
明治37年の日露戦争をきっかけに、にわとりの孵化技術が愛知に持ち込まれました。その後、高浜市では卵の生産が盛んになり、同時に卵を産まなくなった廃鶏がもったいない!という発想から、ごはんに鳥を混ぜ込む"とりめし"が生まれました。
これが各家庭に広がり、様々な味付けが加わり…いつしかハレの日の料理として親しまれるようになりました。戦時中、下宿先から帰ってきた息子をもてなすために用意されたこともあったのだとか。
現在は高浜の養鶏業が昔ほど盛んではないため、廃鶏はほぼ使われていないそうですが
・お肉を薄くスライスすること
・たまりとお砂糖で水を使わないで具を炊くこと
・炊き込みではなく混ぜご飯にすること
・具材をとり脂で炒めること
といった特徴は引き継がれているそうです。
今回の授業では、まずそのとりめしをサロン「ぽっぽっぽ」でいただきます。
ここはなんとおかわり自由!心ゆくまでとりめしをお楽しみいただけます。
お腹を満たした後は、「高浜とりめし学会」の石川代表より
とりめしの歴史や味付けの微妙な違い、とりめしでまちおこしに取り組んだきっかけ、実は最初はとりめしではなく●●だった!?など、様々なエピソードをお話いただきます。
そして実際に目の前でとりめしをつくっていきます!
この材料をこのタイミングで入れるんだ、味付けはこうするんだ…など、ご自宅で再現いただけるノウハウが詰まってます。
できたてのとりめしはみんなで試食。「ぽっぽっぽ」とはまた違った味をお楽しみいただけます(一口サイズです!)。
…と、食べてばかりの授業になりそうですが
「せっかくここまで足を運んでくれたなら…」と、教室のある“吉浜”エリアが誇る「吉浜人形」の神谷孝一氏より、吉浜の散歩道“人形小路”をご案内いただけることになりました◎
とりめしと同じく地元に愛され根付いている、精巧でちょっとユニークな人形たちの製造秘話や裏話が聞けるかもしれません。
「もったいない」の発想がご当地料理を生み出し、今も愛され続けているとは100年前には想像もつかなかったことでしょう。
高浜のとりめし、ぜひご賞味あれ^^
【スケジュール】
11:05 吉浜駅前集合、教室へ移動
11:20 受付・授業スタート、自己紹介
11:40 昼食(とりめし)
12:20 先生のお話・調理見学
13:40 記念撮影、アンケート
13:50 吉浜まちあるき
14:30 授業終了
(授業コーディネーター:井上麻衣、千種 桂介)
愛知県が誇るご当地グルメ、高浜のとりめし。
まちおこしの祭典で知られる「B-1グランプリ」にも出展しており、
その名を一度は聞いたことがある方がほとんどでしょう。
今回はその「高浜とりめし」についての魅力を知るための授業が
高浜市の吉浜地区にあるコミュニティーサロン「ぽっぽっぽ」にて行われました。
名鉄吉浜駅で下車し、サロンへ続々とお越しいただいた生徒さん達は、
「高浜とりめしを食べた事がないから食べてみたい」
「本場のとりめしの作り方をのコツを知りたくて」
「高浜は仕事の関係で通り過ぎるだけなので、どんな街か知りたくて」
など、目的も様々でした。
席につかれた生徒さんの前には、既に高浜とりめしランチセットが
配膳されていて、食欲を誘うとりめしのいい香りが漂っていました。
まずは授業の始めとして、高浜とりめし学会会員の中川さん、代表の石川さんのご挨拶。
そして、この授業のために駆けつけて頂いた高浜市の吉岡市長にもご挨拶いただけました。
さっそく生徒さんには、いただきますの合図で高浜とりめしをご賞味頂きました。
高浜とりめしは口に運ぶと、鶏肉と醤油の香りが口いっぱいに広がり、
とても味わいがありました。これには生徒さん達もご満悦の様子。
茶碗一杯で足りずに多くの方がおかわりされていました。
また食事中は、高浜とりめし学会の会員である中川さんや代表の石川さんから、
高浜とりめしに関するお話として、吉浜地区を北側の上(かみ)地区、
南側の下(しも)地区とで、入っている具材や調味料の味付けなども異なる事も話されていました。
また、高浜に住んでいる方々にとっては、とりめしはこの地域では、
昔は養鶏が盛んであったこともあり、今も日常的に食べているとの事で
小学校の給食にも出されるということもおっしゃっていました。
生徒さんも、お話にうなずきながらも気になることを質問されていて、
とりめしについての知識を深めていました。
食事を終えてからは、中川さんがIHコンロとフライパンを使い、
高浜とりめしの実際の調理を披露していただけました。
材料は、一番シンプルな具材との事で、鶏肉、砂糖、鶏あぶら(炒める用)、油揚げ、
そして調味料として、たまり醤油、日本酒で調理をされていました。
調理の特徴としては、水は使用しない、ご飯は炊き込まずに混ぜるだけなど、
中川さんが説明しながら手際よく調理される中、生徒さんは食い入る様に見ている方や
一生懸命にメモをされている方など、さまざまな反応をされていました。
先ほど食べた高浜とりめしランチセットのとりめしは、下地区の味付けということでしたが、
調理されたとりめしは、上地区の味付けだそうで、作りたてのとりめしを試食された
生徒さんからは、先ほど食べたとりめしとの違いをそれぞれ共有されていました。
続いて、高浜とりめし学会のこれまでの活動を画像でご紹介していただいた後、
代表の石川さんから高浜に対するまちおこしの熱い想いを語っていただきました。
高浜市商工会の副会長でもある石川さん。高浜とりめし学会が設立される前、
時代の流れとともに、高浜の代表的な産業である三州瓦や養鶏も衰退していき、
さびれていく高浜をなんとか「まちおこし」しようという気持ちで、
卵を使った料理コンテストなども開催してみましたが、イマイチだったそうです。
ただ、郷土料理である「とりめし」に関しては、市民の方から多くの意見があり、
とりめしならイケる!と確信されたらしく、とりめし学会を設立されたそうです。
その後、とりめしを通じて様々な高浜のPR活動を精力的に行っていき、
高浜とりめし学会設立2年目にして、B-1グランプリの出場を果たす事となり、
愛知県豊川市で行われたB-1グランプリ2013では8位という好成績をおさめました。
そんな石川さんが、高浜とりめし学会を通じて様々な経験をしていくなかで
まちおこしで大切にしている事として、そのまちの住民がオラがまちと
自慢できるような「いい所も悪い所もみんな好き」と言ってくれるような
まちにすること、そして、まちおこしは好きなまちを後世に残していく為の活動、
「まちおこしは、まちのこし」
という気持ちが大切ということをおっしゃっていて、
その方法が高浜とりめしだったとのことでした。
講演の後は、ぽっぽっぽから外に出て、「人形小路の会:の神谷さんのご案内のもと、
周辺にある人形小路をまちあるきしました。
吉浜地区は東海地方の住民なら誰もがテレビのCMなどで聞いたことのある
吉浜人形の生産が有名で、人形小路には、NHKの連続テレビ小説「あさがきた」や
大河ドラマ「真田丸」を題材とした、とても精巧な吉浜細工人形の展示が各地に点在しており、
途中には、毎年10月に開催される「おまんとまつり」で活躍する
本物の馬なども見ることができました。
生徒さん達も、それぞれに吉浜の伝統文化を楽しまれている様子でした。
今回の授業は、高浜とりめし学会の方々の、まちおこしにかける熱い想いと、
始終、生徒さんやスタッフに対するおもてなしの心を感じ取れる、大変よい授業となりました。
これからも、おいしい高浜とりめしを多くの方に知ってもらえれたらいいなと思います。
レポート担当:河津 一輝
カメラ担当:鷹巣 由佳
まちおこしの祭典で知られる「B-1グランプリ」にも出展しており、
その名を一度は聞いたことがある方がほとんどでしょう。
今回はその「高浜とりめし」についての魅力を知るための授業が
高浜市の吉浜地区にあるコミュニティーサロン「ぽっぽっぽ」にて行われました。
名鉄吉浜駅で下車し、サロンへ続々とお越しいただいた生徒さん達は、
「高浜とりめしを食べた事がないから食べてみたい」
「本場のとりめしの作り方をのコツを知りたくて」
「高浜は仕事の関係で通り過ぎるだけなので、どんな街か知りたくて」
など、目的も様々でした。
席につかれた生徒さんの前には、既に高浜とりめしランチセットが
配膳されていて、食欲を誘うとりめしのいい香りが漂っていました。
まずは授業の始めとして、高浜とりめし学会会員の中川さん、代表の石川さんのご挨拶。
そして、この授業のために駆けつけて頂いた高浜市の吉岡市長にもご挨拶いただけました。
さっそく生徒さんには、いただきますの合図で高浜とりめしをご賞味頂きました。
高浜とりめしは口に運ぶと、鶏肉と醤油の香りが口いっぱいに広がり、
とても味わいがありました。これには生徒さん達もご満悦の様子。
茶碗一杯で足りずに多くの方がおかわりされていました。
また食事中は、高浜とりめし学会の会員である中川さんや代表の石川さんから、
高浜とりめしに関するお話として、吉浜地区を北側の上(かみ)地区、
南側の下(しも)地区とで、入っている具材や調味料の味付けなども異なる事も話されていました。
また、高浜に住んでいる方々にとっては、とりめしはこの地域では、
昔は養鶏が盛んであったこともあり、今も日常的に食べているとの事で
小学校の給食にも出されるということもおっしゃっていました。
生徒さんも、お話にうなずきながらも気になることを質問されていて、
とりめしについての知識を深めていました。
食事を終えてからは、中川さんがIHコンロとフライパンを使い、
高浜とりめしの実際の調理を披露していただけました。
材料は、一番シンプルな具材との事で、鶏肉、砂糖、鶏あぶら(炒める用)、油揚げ、
そして調味料として、たまり醤油、日本酒で調理をされていました。
調理の特徴としては、水は使用しない、ご飯は炊き込まずに混ぜるだけなど、
中川さんが説明しながら手際よく調理される中、生徒さんは食い入る様に見ている方や
一生懸命にメモをされている方など、さまざまな反応をされていました。
先ほど食べた高浜とりめしランチセットのとりめしは、下地区の味付けということでしたが、
調理されたとりめしは、上地区の味付けだそうで、作りたてのとりめしを試食された
生徒さんからは、先ほど食べたとりめしとの違いをそれぞれ共有されていました。
続いて、高浜とりめし学会のこれまでの活動を画像でご紹介していただいた後、
代表の石川さんから高浜に対するまちおこしの熱い想いを語っていただきました。
高浜市商工会の副会長でもある石川さん。高浜とりめし学会が設立される前、
時代の流れとともに、高浜の代表的な産業である三州瓦や養鶏も衰退していき、
さびれていく高浜をなんとか「まちおこし」しようという気持ちで、
卵を使った料理コンテストなども開催してみましたが、イマイチだったそうです。
ただ、郷土料理である「とりめし」に関しては、市民の方から多くの意見があり、
とりめしならイケる!と確信されたらしく、とりめし学会を設立されたそうです。
その後、とりめしを通じて様々な高浜のPR活動を精力的に行っていき、
高浜とりめし学会設立2年目にして、B-1グランプリの出場を果たす事となり、
愛知県豊川市で行われたB-1グランプリ2013では8位という好成績をおさめました。
そんな石川さんが、高浜とりめし学会を通じて様々な経験をしていくなかで
まちおこしで大切にしている事として、そのまちの住民がオラがまちと
自慢できるような「いい所も悪い所もみんな好き」と言ってくれるような
まちにすること、そして、まちおこしは好きなまちを後世に残していく為の活動、
「まちおこしは、まちのこし」
という気持ちが大切ということをおっしゃっていて、
その方法が高浜とりめしだったとのことでした。
講演の後は、ぽっぽっぽから外に出て、「人形小路の会:の神谷さんのご案内のもと、
周辺にある人形小路をまちあるきしました。
吉浜地区は東海地方の住民なら誰もがテレビのCMなどで聞いたことのある
吉浜人形の生産が有名で、人形小路には、NHKの連続テレビ小説「あさがきた」や
大河ドラマ「真田丸」を題材とした、とても精巧な吉浜細工人形の展示が各地に点在しており、
途中には、毎年10月に開催される「おまんとまつり」で活躍する
本物の馬なども見ることができました。
生徒さん達も、それぞれに吉浜の伝統文化を楽しまれている様子でした。
今回の授業は、高浜とりめし学会の方々の、まちおこしにかける熱い想いと、
始終、生徒さんやスタッフに対するおもてなしの心を感じ取れる、大変よい授業となりました。
これからも、おいしい高浜とりめしを多くの方に知ってもらえれたらいいなと思います。
レポート担当:河津 一輝
カメラ担当:鷹巣 由佳
先生
石川 伸 / 高浜とりめし学会会長/高浜市商工会副会長/株式会社おとうふ工房いしかわ 代表取締役