授業詳細

CLASS


自分で肩書きをつくる生き方 ~人からつけてもらう肩書~

開催日時:2018年08月23日(木) 19時00分 ~ 21時30分

教室:SHAREBASE

レポートUP

先生: 小橋 昭彦 / 肩書研究家
谷垣友里 / 一般社団法人ROOT代表理事

カテゴリ:【暮らし】

定 員 :20人

参加費として1,500円いただきます。(ワンドリンク付き)
自分の肩書ってなんだろう?
シリーズいよいよ第3回目の授業です。

複業、パラレルキャリアという言葉が耳に入ってくるようになり、
生き方、働き方がどんどん多様になってきました。

趣味のように始めたブログやアクセサリー作りでお金が稼げるようになったり、
隙間時間にイベントを開いて、会社でも家でもないコミュニティをつくったり
様々なことにチャレンジできるようになってきています。

こんな風に個人が発信でき、何が仕事になるかわからないような時代に、
肩書さえも、もっと自由に、もっと多様に、変化していってよいのではないでしょうか。

このイベントでは、「肩書」について様々な角度から考えることで、
これからの働き方や生き方について考えるヒントを一緒に探す
機会にしたいと思っています。

一人では浮かばないアイディアも人と話すことで何か思いつくかもしれません。

今回お呼びするゲストは、肩書は求められる役割に応じて
周囲がつけてくれるという考え方で仕事をされている、
一般社団法人ROOT代表の谷垣友里さんです。

現在、ROOTでは地域資源の調査、記録という仕事をされていますが、
そこに至るまでに様々な職種を経験されており、
どの分野で関わっているかで周囲の人から呼ばれている
谷垣さんの肩書が異なっています。
谷垣さんが活動の拠点としているのは、「面白い人が集まる街」
として活性化している兵庫県丹波地域です。
近年移住者も増えており、地方に可能性を感じる若者が移住や
行き来することで動き始めています。

当日は、東海地方で活躍されているゲストも参加予定ですので、
地域間交流という観点からも楽しみにしていてください。

<スケジュール>
18:45~受付
19:00~授業開始、導入
19:10~ゲストトーク
19:40~会場からの質問タイム
19:50~休憩
20:00~ワークショップ&ディスカッション
    お互いにその人らしい言葉(キーワード)を伝えあう
21:00~全体共有
21:20~振り返り、まとめ
21:30 終了

【授業コーディネーター名】
置塩ゆかり


<授業の概要>
今回開催する「自分で肩書きをつくる生き方」授業は
全部で4回のシリーズです。単発での参加ももちろんOKです。
ぜひ、残り2回の授業をお楽しみください!

第3回(今回) 人からつけてもらう肩書
内容:肩書を自分で決めようとするから難しいという側面があるのでは
ないでしょうか。肩書自体を必ずしも自分でつけなくてもいいかもしれません。
ただ、だからといって何でもやりますというのではなく、自分の特性を
他の人の視点から見てもらうことで、思いもよらなかったことを発見できたり、
人によって見方が違うことにも気づけたりすると思います。
ゲストトークを聞いたのちに、3人組のグループでお互いに
話しをしながら、第三者からみた自分について発見してみましょう。

第4回(9/14) 自分のキャッチコピー
内容:Beの肩書でも、Doの肩書でも、何かしら自分に
キャッチコピーをつける感覚で、自分で思い切って決めてみましょう!
そして周りの人とお互いで名乗りあってみましょう。
第3回目のテーマは「人からつけてもらう」。
台風の接近と重なり風雨が酷くなる中、皆さん続々とお集まり下さいました。

肩書は必ずしも自分でつけなくてもいいかもしれない。肩書は本当に必要なのか。人からつけてもらうのはどうか?…というコンセプトのもとスタートしました。

ファシリテーターの小橋昭彦さんの挨拶と趣旨の説明からスタートし、次に授業コーディネーターのおきしーと、丹波からお越しになった服部友香さんからの自己紹介・想いを述べていただき、その後、まだ緊張気味の生徒さんからの自己紹介へと進んでいきました。



今回、丹波から素敵な飲物の差し入れがありましたので、受付の時にそれを選んでいただきました。



丹波の有名な特産である大納言小豆で作られた小豆茶と、300年間続いている山名酒造さんの、現地でしか手に入れることのできない銘酒。

「丹波のお茶か、日本酒か、どちらがいいですか?」と訊かれて皆さん「えーどうしようかな」と、顔がほころぶんですね。皆さん、ドリンクを片手に着席され、ワイワイしながらの心地良いスタートとなりました。

【第一部・ゲストトーク】
1.後藤恵理香さん
台風の影響で会場へ到着するのができなくなり、急遽ネット回線を繋いでの参加となりました。

余談ですが、後藤さんは実は1回目は生徒として参加されていました。また今回は2回目に講師として参加された方が生徒として参加されています。「生徒が先生に、先生が生徒に」というスタイルは、授業はみんなで作り上げていくという大ナゴヤ大学の特徴です。



「自分のキャッチコピー」を考える時、自分は何を表現できたらいいのかな?と考えると分かりやすい。ポイントとしては子供の時に好きだった事・自然にやっていた事…そこにヒントがある。

また『外の世界』と『内の世界』を探る事。「へー!自分はこういうことに惹かれるのねー」と、自分が心を動かされるものを『外の世界』で見つけ『内の世界』で掘り下げる・探る。

そうすることで「自分らしく生きる」とは何か、と考えていくきっかけになる。そして、大切なのは<今のあなたで腹を括る。やってみること>。

完璧じゃないから…プロじゃないから…はダメ!まずやる!

自分にとって当たり前にやっているけれど、他の人にはできないこと…そんな事ができるんだ!「じゃあやって欲しい」となっていく。なので、発信から次の一歩が始まる。

肩書としては「正社員・グラフィックレコーダー・デザイナー&イラストレーター」の自分がいる。でもそれぞれの場所で、自分の好きなこと・出来ることを発信していると、垣根がなくなるような感じで、どこの場所にいても好きなことをする機会ができてくる。



社会の中で人は色々な役割で成り立っているので、キャリアは虹のように重層的なものである。キャリアを掛け算すると、その人しかできないことが見つかる。その時が『キャリアが繋がる瞬間』。

と、非常に分かりやすくイラストや映像を使って解説していただきました。


2.谷垣友里さん
学芸員としてやっていきたいという夢があったことから、就職で篠山へ移住してきた谷垣さん。新興住宅地で育った谷垣さんは、江戸時代から続く歴史ある集落や、自然の恵みへ感謝を奉げるお祭りなどに大層感動し、いっぺんにその地が気に入ったそうです。



就職先であった「ささやまチルドレンズミュージアム」を、何もないところから作り上げるという仕事を通して地域との繋がり・人間関係ができていき、それが今の仕事に繋がっているというキャリアの持ち主です。

教育大学出身で、教育分野でやっていくつもりでいたのが、今は「調査・企画・実施」という、肩書で表すには難しい仕事をしています。ミュージアム立ち上げの仕事から始まり、人とのご縁と目の前の事を丁寧にこなしていた時に異動の話が来て…

「学芸員として夢を叶えていくのか?」「こんな美しいふる里より好きなものができるのか?」と考えた結果、その異動を受け入れて、教育とは関係ない分野に進んだ。



『自分の専門性』『社会的な自分の役割』『他者からの評価』の3つの見方で自分が在ると考えていて、役割を提案された時に新しい自分が拓くきっかけになるのではないかと思う。

様々なスタディツアー、古民家再生プログラムなどに参加された方が「自分の故郷でもやってみます!」と言われるのが一番嬉しいです!と話していらっしゃるのが印象的でした。


【休憩タイム】
学生時代に一緒にバンドを組んでいた、笑顔の素敵な咲さんと、子供ボランティアをされていらっしゃる頼りがいあるお兄ちゃんという感じのゆうちゃんのお二人による、パワフルな演奏と歌をプレゼントしていただきました。

休憩時間というよりもライブタイムという感じで、一緒に歌ったり手拍子したり賑やかな休憩タイムでした。






【第二部・グループワーク】
3~4人の5グループに分かれてのワークタイム。相手の話を聴いて肩書をつけてみよう!という今回のメインワークです。

自分の今の状況・興味あること・考え方・小さい時に好きだったことなど、相手に自分を知ってもらう為の自己開示タイム。話す人と傾聴する人と。初対面同士の集まりが顔を寄せ合い一生懸命に聴く…一気に距離が近付く作業です。



15分~20分位のグループワークの後、各チームからのシェアタイム。

時間が足りなくてまとまりきらなかったグループから、見事に肩書をつけ合えたグループまで様々。その肩書の表現方法が的を得ていて「おーーっ!すごい!!」と歓声が上がるなど、グループから全体へ輪が広がり、一体感感じる素敵なシェアタイムでした。



【最後に~まとめ】
小橋さんから授業の締めくくりとしてまとめがありました。

「他者から知る自分」というテーマの今回だったけれども、周りの環境によって変わりながら肩書が変わってもいい。コラボする中で、腑に落ちる肩書が見つかればいい。

恵理香さんの絵を描くこと、友里さんの地域作り、これらはどちらもクリエイティブなことで「人を感動させる」という面では同じこと。

なりたいわけじゃないけれど「やらなきゃいけない」事をする中で変わっていくことこそ、本質かもしれない。

授業終了後はお決まりの撮影タイム。
今日は「はい、たんばーーー」の合言葉で撮りました。



台風の渦中にありながらも参加下さった皆さま、有難うございました。その大嵐の中、懇親会に行かれた皆さま。美味しいお酒が飲めたのではないでしょうか。

「一度きりの人生をどう生きていくのか?」「自分らしくとは?」と考える中、まず自分の強み(好きな事など)を知ることが大切だなと思いました。

恵理香さんの「今のあなたで腹を括ること」はとてもパワフルな言葉で、心に残っています。

また、友里さんの「逆らわず、水が流れていくように進んで行く」生き方がとても自然体で素敵で、そのしなやかな在り方と目の前の事を丁寧にこなす姿勢だからこそ、今のキャリアになっていらっしゃるのだなと思い、友里さんに会いに丹波に行きたくなりました。

写真:あいざわけいこ
レポート:安藤千恵

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

小橋 昭彦 / 肩書研究家

20年以上前から「名刺に書くべきは肩書ではなく、能書きである」という思いから、自分ができること=能書きを名刺に記載し、できることが増えるたびにバージョンアップさせてきた。元々は広告会社に勤めており、その後ITベンチャーを起業。その中で「これからは地域である」と考え、地元に帰って地域づくり活動の多くに携わる。地域初のデザイン会社を立ち上げやシェアハウスの運営、地域づくり大学という地域住民がもっと地域のことを考えるための学び場を始めるなど、未来を見据えながら今何が必要かを考えて動いている。現在は丹波市市議会議員としても活躍している。

谷垣友里 / 一般社団法人ROOT代表理事

古民家再生事業では地域コーディネーター、木造校舎の再生事業では「チルドレンズミュージアム」のプランナーとしてワークショップ・ファシリテーター、事業ディレクターを務めた経験をもつ。現在は地域資源の調査・記録を通じ、農村の着地型ツーリズムの企画などを行う。いずれの仕事もプロジェクトチーム方式で、各メンバーが技能や経験を生かし1つのものを作り上げる環境に触れ、肩書は自分で決めるものでなく、求められる役割によって周囲がつけてくれると実感。特に農村では既存の肩書に収まらない役割があり、自分で決めつけないことで新しい職業を生み出す可能性があると感じている。

今回の教室

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