授業詳細

CLASS


プロの演技指導で学ぶ!
コミュニケーション授業

開催日時:2010年05月08日(土) 14時45分 ~ 17時45分

教室:カフェ「ココロ」

レポートUP

先生: 和田 幸加 / 劇団うりんこ 俳優   劇団うりんこ付属演劇研究所 講師 

カテゴリ:【コミュニケーション】

定 員 :15人

※1:本授業の抽選は2010年4月29日(木)に行います。(抽選予約受付は4月29日(木)12時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2010年5月6日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:この授業は身体を使った表現を学びます
    ・動きやすい服装
    ・脱ぎやすい靴
    ・タオル
    のご用意をお願いします。
※4:本授業は、参加費500円(ドリンク、おやつ代)が必要となります。
※5:授業開始15分前より受付を開始しています。




学校や職場でのあいさつ、宴会やパーティーの席での交流、家族との何気ない会話・・・。
日常には様々なコミュニケーションがあふれていますが、
自分の感情を素直に表現したり思いを伝えたりする
上手なコミュニケーションとなるとなかなか思うようにいかないもの。
人と人とが心を通わすって本当に難しいですよね。
だけど、誰もがそれを難しいと感じてしまうのは当然のこと。
だって学校では教えてくれなかったもの!!

春にはさまざまな出会いがあり、いま、人と人とのコミュニケーションの大切さや難しさを痛感している人も多いのでは?
そこで今回は「コミュケーション」をテーマにした授業を企画。
先生には、名古屋の老舗劇団「うりんこ」から舞台俳優さんをお招きし、日常の場面でより豊かなコミュニケーションができるような授業を展開します。
実は演技とコミュニケーションの根幹は同じ「相手を感じること」。
授業ではそれをワークショップ形式で体験することができます。
カラダとココロを解放して、新しい表現ができるようになった自分に出会えるかも。

日常のちょっとしたコミュニケーションをもっと充実させたい方、ワークショップなどでアイスブレイクの方法を模索している方、営業やプレゼンのスキルアップをしたい方、実は演技に興味がある方、とにかく感情を表現したい方など。
「お芝居は究極のコミュニケーション!」と語る演技のプロのもと、みんなで一緒に楽しく学んでみませんか?

【授業の流れ】
14:30~14:45 受付
14:45~15:55 あいさつ、先生紹介
14:55~17:15 演技・コミュニケーションのワークショップ※(140分)
17:15~17:35 学生感想シェア~講師による総括
17:35~17:45 終了のあいさつ、写真撮影、アンケート 終了




(授業コーディネーター/ ボランティアスタッフ 野口 翔平)

※大ナゴヤ大学 新年会 ボラスタ企画授業コンペ第3位企画です。
「大ナゴヤ大学 新年会」の「ボラスタ企画授業コンペ」で発表された「コミュニケーション授業」
(企画:ボランティアスタッフ野口翔平)の体感レポートをおおくりします。

教室は布池教会近くのカフェ「ココロ」。
授業開始前には打ち合わせと称してボラスタでランチ。
これが美味、安全&健康的、ボリューム満点、お値打ちの4拍子!おススメです!

先生は名古屋の老舗劇団「うりんこ」の俳優 和田幸加さん。
幸加さんが出演された「ゆらゆらばしのうえで」を数年前に拝見したことがありますが、
まさかあのときの「カラスさん」に指導して頂けるとは!
うりんこファンとして、めっちゃ嬉しいです!
(うりんこについてはHPを参照下さい。http://www.urinko.jp/)

受講者は20代~4,50代の男女が20名ほど。
リラックス&集中してワークショップに臨むために見学やビデオ撮影はなしということで、
ボラスタや学長も生徒さんと同様に参加しました。

授業の大まかな流れは、
1.先生紹介
2.ワークショップ
3.感想シェアと総括


では、ワークショップ詳細です。

*** 輪になって手をつなぐ ***

「全員輪になって手をつなぎ、目を閉じて下さい。私が送る信号を感じたら隣のひとに伝えて下さい。」
「・・・・」
「(おっ、左のひとがぐぐっと手を握った。じゃ、私は右のひとの手をぐぐっと。)」
「(おっ、今度は右から。すぐ左に送らないと。)」

 左右から信号が送られてくるようになると、素早く正確に送るのが難しかったです。
 自分が信号を送るときは、相手にきちんと分かってもらえるように丁寧さを意識しました。


*** 歩き回る ***

「ぶつからないように歩き回って下さい。空間をみつけるといいですよ。」

 限られた空間でぶつからないように歩き回るのは結構難しいです。
 でも、しばらく歩き回っているうちに体が慣れてきて自然に歩けるようになりました。
 (都会の雑踏を歩き慣れているひとはこういうの得意かなぁとふと思いました。) 


*** 目を閉じて?!歩き回る ***

「また歩き回って下さい。ただし、今度は目を閉じて。もし誰かにふれたら握手してこんにちはって挨拶して下さい。」
「(すっごく怖い。足がすくむ。どれだけのスピードで歩いてるかもわかんない~)」
「あっ、こんにちは。」
「(見えてなくても、なぜか握手はすんなりできてる。不思議だぁ。)」
「あっ、こんにちは。」
 
 これはかなり恐怖&不思議な体験でした。
 視覚を失うだけでこんなに行動が制限されるなんて!
 ところが、見えていないのに握手は外すことなく、こんにちはって言いながらすっとできるんです。不思議だ~


*** 倒れるひとと支えるひと ***

「ペアになって、ひとりは倒れて下さい。そしてもうひとりは支えて下さい。」
「支えるひとは腰と膝をクッションにして。そうしないと倒れるひとは反動が伝わって怖いです。」
「前だけじゃなくて後ろにも倒れて下さい。」

 ペアを信用していないわけではないのですが、棒が倒れるようには身をまかせることができませんでした。
 後ろむきは特に!背中が硬直しているのが自分でも分かりました。
 いやぁ、ほんとに信用してるんですよ、ほんとに・・・


*** 寝転がって脱力 ***

「ペアになって、ひとりは仰向けに寝転がって、力を抜いて下さい。」
「もうひとりは寝転がっているひとの手、足、頭を持ち上げて脱力しているか確認して下さい。」

 私、脱力できませんでした。気絶する役はできないと思いました。
 でも、私以上にできていないひとが。ガクチョー!
 前述の「倒れる」同様に体をひとにあづける難しさを感じました。


*** 自己紹介 ***

「一人ずつ自己紹介してもらいます。」
「教室内を全力で一周走り、みんなに向かって名前を言い、なんでもいいので2秒間ポーズをとって下さい。」
「名前を言う方向はあっちでもこっちでもないです。伝えたいひとたちをちゃんとみてから言って下さい。」

 みんな暖かい眼差しでみてくれています。
 でも、名前を言うのはまだしも、ポーズは結構恥ずかしいです。
 相手に何かを伝えたいときは、その前に一呼吸置くことが大切なのを実感しました。


*** ピーナツ、キャベツ、しいたけ、ぽんかん ***

「ピーナツ、キャベツ、しいたけ、ぽんかんに分かれてもらいます。」
「では、ピーナツさんはこのリズムでピーナツ、ピーナツ、ピナーツって言って下さい。」
「ピナーツってどんなイメージですか?それをちゃんとイメージしながら言って下さい。」
(キャベツ、しいたけ、ぽんかんも同様にパート練習。しいたけさん苦戦。)
「では、4つをあわせますよ。」
「ただ言うだけじゃだめです。みんなの言ってることも聞きながら言って下さい。」

 小学校の音楽でこういうのをやったような・・
 明るく健康的なイメージのキャベツやぽんかんはやりやすいのですが、
 しいたけの暗さを出すのが難しそうでした。
 部屋の片隅に身を寄せ合う少し不良っぽいしいたけさん。いいかんじでしたよ。


*** 感じ取る ***

「ペアになって向き合い、ひとりは伝えるひと、もうひとりは感じ取るひとになって下さい。」
「伝えるひとが何を思っているのかを表情から感じ取ってください。」
 
 相手の目をしっかりみて、表情や漂う空気も読み、
 分かってあげたいと強く思ったら何だか伝わってきたようなきがしました。
 ちなみに私のペアのかたの思いは「トイレに行きたい」でした。うん、よく伝わってきましたよ。


*** 黄色い鉛筆 ***

「最後に即興で短いお芝居してもらいます。二人づつで台詞は黄色い鉛筆だけです。」
「やりたいひと!」

 勇気ある男性二人が手を挙げました。
 教室の片隅にあった本を小道具に「黄色い鉛筆」とだけ言いながら、絶妙な間合いでの掛け合い。
 面白かったです。


最後にゆったり着席して美味しいデザートと飲み物をいただきながら、感想シェアと総括を行いました。

今回の授業では演劇の基本中の基本であるコミュニケーションについて学びました。

日常生活ではとらないような行動、制約されたからだや動きのなかで、
思いを伝える、意思疎通をはかることの難しさを体験しつつ、
コミュニケーションをより上手くとるヒントを学んだワークショップでした。

相手に何かを伝えたいとき、力を抜いてからだをニュートラルにし、心を開放することで、
相手もまたこちらときちんと向き合い受け入れてくれることを学びました。

ワークショップの時間が140分と短かったためにやりたいない感じがあり、
できれば「コミュニケーション授業第2弾を!」とのご意見もいただきました。

コミュニケーション上手なひとたちが集まれば、きっと素敵なまちができるはず。
大ナゴヤ大学がその一助となれば幸いです。

幸加さん、生徒さん、学長&ボラスタのみんな、お疲れ様でした!
ココロさん、ありがとうございました!



(ボランティアスタッフ 加太 恵)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

和田 幸加 / 劇団うりんこ 俳優   劇団うりんこ付属演劇研究所 講師 

文化学院演劇コースで小谷野洋子に師事。 2003年劇団うりんこ入団、年間120回以上ステージを踏む。 主な出演作品 『ゆらゆらばしのうえで(脚本・演出ふじたあさや)』 『弟の戦争(脚本・演出鐘下辰男)』 『ハッピーボーイ(脚本・演出北村直樹)』他多数。 現在『パイレーツ オブ 花山田小学校(作・演出佃典彦)』出演中。 劇団うりんこHP http://www.urinko.jp/index.html

今回の教室

カフェ「ココロ」

住所:名古屋市東区葵2-9-9

最寄り駅:
地下鉄 東山線千種駅1番出口
または  桜通線車道駅4番出口より徒歩約5分


地図を見る

“健食楽食”をコンセプトに、昨年11月にオープン。
添加物を使わず国産にこだわった素材を中心とした手作りの食事を提供。
健康的でボリュームも満点のランチが特に好評。
カフェとしてだけでなく、展示会やワークショップなどのイベントに
幅広く活用できる多目的な空間として活用できる。