授業詳細

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【ハタラクデアイvol.08】変革はローカルから。暮らし方改革〜3日ツトメて2日ジブン事“OPEN INABU”、「やさしい生活」を提案する“ヒトトキ”〜

開催日時:2019年07月19日(金) 19時00分 ~ 21時00分

教室:喫茶モーニング

レポートUP

先生: 横田幸史朗 / トヨタケ工業(株)社長、OPEN INABU実行委員会代表
松島 周平 / 家具職人

カテゴリ:【くらし】

定 員 :20人

参加費:1,000円(ソフトドリンク、稲武プレミアムセレクト”特産品”付き)
ハタラクデアイは、「はたらく」について考えるトークイベント。

第8回は、豊田市の稲武で活動している方々をゲストに迎え、これからの“はたらく”について考えます。

皆さんは、自分が住む場所(地域)を、どのように選びましたか?

住む場所が変われば、暮らし方や働き方も変わる。

移住することが目的ではなく、その先にある個々の目的や理由があり、結果として住む場所を選択するのだと思います。

今回は、名古屋での会社勤めから実家の稲武にある会社に戻り、会社経営しながら地域プロジェクトも立ち上げた横田さんと、名古屋生まれで稲武に移住した家具職人の松島さんをゲストに迎えます。

横田さんは、平日週3日は事業所で働き、土日は自然豊かな稲武地区でマウンテンバイク等の山岳ガイド業をして、他平日に休むという新しい働き方を提案する「INABU BASE PROJECT」を立ち上げました。



松島さんは、2006年に家具工房「first-hand 」を始め、2010年に豊田市稲武地区に移住し、2015年に地域の協力を得ながら、物件をリノベーションし、家具と暮らし+カフェ「ヒトトキ-人と木-」をオープンさせました。



稲武という同じ地域でも、異なるプロジェクトを立ち上げたお二人。

どのような想いでプロジェクトを立ち上げ、それに伴い働き方や暮らし方が変化していったのかについてお話を伺っていきたいと思います。

スペシャルゲストとして「INABU BASE PROJECT」による実践者も登壇します。

これからの”はたらく”について、一緒に考えてみませんか?

スケジュール:
18:45 受付開始
19:00 開始、導入
19:10 トーク
20:00 (会場からの)質問
20:15 グループトーク(ゲストを囲んで)
20:50 集合写真
21:00 終了

授業コーディネーター:大ナゴヤ大学 はたらく課

【主催】
豊田市

【協力】
おいでん・さんそんセンター

【企画・運営】
大ナゴヤ大学・はたらく課


-----------------
「ハタラクデアイ」とは、仕事帰りに「はたらく」について考えてみようというトークイベントです。

ハタラクデアイvol.01~地域でお店を始めるには?~
ハタラクデアイvol.02~社会人1年目のはたらく~
ハタラクデアイvol.03~社会人1年目のはたらく~
ハタラクデアイvol.04~社会人1年目のはたらく~
ハタラクデアイvol.05〜働き方を自らデザインする〜
ハタラクデアイvol.06〜“場所”から“はたらく”について考える〜
ハタラクデアイvol.07 〜あの時の新社会人は、イマ。
稲武と聞いて
思い浮かぶモノ・コトってありますか?

名古屋市立の中学校に通っていた人には
林間学校で稲武体験があるかと思います。

稲武は合併により愛知県で
一番面積の大きい市である豊田市に編入。
岐阜県恵那市・長野県根羽村と隣接しており、
自然豊かな山間地域です。

今回の授業は大ナゴヤ大学の「はたらく課」が
行っている「ハタラクデアイ」という事で、
稲武を舞台に活躍しているヒトと
その働き方を考えてみようというもの。



教室には仕事帰りに集まった方たちが多く参加。
まずは近くにいる方たち同士で自己紹介タイム。

・田舎に興味がある
・実際に旅行会社に勤めており、
田舎のツーリズムに注目
・移住本をよく読んでいる

といった声が多く、稲武にとどまらず
「ローカル」というのはキーワードなんですね!

では、お待ちかねの先生の登場です。

まずお一人目は
「INABU BASE PROJECT」を立ち上げ、
会社の社長も務める横田さんです。



横田さんは現在の稲武は過疎化が深刻で
会社も含めて10年後は厳しいと考えています。
稲武をもっとオープン化(可視化)し、
住むところや働くところとして魅力的な街にしたい
という想いで2015年よりプロジェクトをスタートさせました。

ただ、慌てて雑にプロジェクトを進めていくのではなく、
1つ1つ丁寧に進める事を徹底しているとのこと。


稲武は標高1000メートルの山もあるので、
そこをマウンテンバイクで上り下りする
ツアーをしようと考えました。
でも、月曜日から金曜日までを通常の仕事、
土日にツアーをやると体が持ちません。
では、どうしたかというと
「3日しごと、2日じぶん事」
という設定をしたのだそうです。



地域の資源は当たり前すぎて魅力にならない
という側面もあったのですが、
今では横田さんの会社の若手社員さんと一緒に
稲武の活性化に取り組んでいます。

続いては、家具職人をされている松島さん。



「first-hand」という家具工房を営んでいます。
松島さんは元々、北海道の
キャンプ場に就職しましたが、
その後の職業訓練校の木工科へ。
そこで家具作りにハマって、
2008年に結婚を機に本格的に
家具職人として始動していきます。
そして、2010年に稲武へ移住し今日に至ります。

松島さんにとって、
「食べること」=「生きること」=「働くこと」は
イコールであり、世の中に必要な仕事は無くならない。
そこで自分の存在価値を出すと
いう事を大切にしています。
そして、
「人生の目的はワクワク楽しく生きること。
やりたい事をやり切る人生」
を心に留めているそうです。



そんなお二人にも入っていただき、
後半は参加者がそれぞれグループに分かれ、
トークタイムです。

テーマとしては、
  ・先生のお仕事を聞いて感じた事
  ・私なりの暮らし方・働き方改革って?

それに対して参加者の意見としては、
  ・稲武はあまりお金がかからない、野菜も買わない
  ・心を豊かにするので、生きている感がある
  ・街の人たちは幸せになろうと思って
忙しそうで真逆の感じがする
  ・街の人は生きていく力が無くなっている気がする
  ・時間に追われている
  ・稲武ではないけど4月に移住した
  ・地域にはない(出来る人がいない)
IT系の仕事などを手伝っている
  ・地域との関わりを通じて一員として認められた気がする

といった参加者からの意見が出ました。



皆さん決して都会(街)vs田舎という図式で
モノを見ているのではなく、
両方を見た印象を持っているようでした。
街には街の便利さ、田舎には田舎しかない
良さもあるわけで、甲乙つけられませんね。
グループトークは席を移動しても盛り上がってました。





最後に両先生からは、

松島さん:
「名古屋の中学生は林間学校で稲武へ。
まさか住むことになるとは!
普段は木工場でこもっているので、
人前で話せてよかった。パワーやアイデアをもらった。
やっぱり自分は人が好きなんだなと」

横田さん:
「小さいコミュニティだけど多様性があって、
色々なアイデアも出て来る。
これからもこの地で続けていきたい」
 
といった熱いメッセージを頂き、
授業は終了しました。



冒頭にも書きましたが、
豊田市は愛知県で一番面積の大きな市です。

世界のトヨタのイメージが大きいですが、
目線をもっとローカルに移せば
稲武といった小さなエリアに
世界も驚くような面白い取り組みをされている方々が
いらっしゃるというのも知れました。

このエリアは今後ますます注目されていくのだろうな
と実感しました。



レポート、写真:石坂喜和

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

横田幸史朗 / トヨタケ工業(株)社長、OPEN INABU実行委員会代表

2015年1月に実家がオーナーである「トヨタケ工業(株)」の社長就任。 平日週3日は事業所で働き、土日は自然豊かな稲武地区でマウンテンバイク等の山岳ガイド業をして、他平日に休むという新しい働き方を提案し、地区外から若い人材を呼び込む活動「INABU BASE PROJECT」を進めている。

松島 周平 / 家具職人

2006年に家具工房「first-hand 」を始め、2010年に豊田市稲武地区に移住。2015年に地域の大きな協力を得ながら、夫婦を中心に古物件をリノベーションし、家具と暮らし+カフェ<ヒトトキ-人と木->をオープン。現在は、ゲストハウスのオープン構想を計画しており、現在進行中。

今回の教室

喫茶モーニング

住所: 〒453-0014 愛知県名古屋市中村区則武2丁目32−4
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