授業詳細
CLASS
神社旅で街と縁を結ぶ!〜大須商店街の暮らしを神社から感じよう〜
開催日時:2020年07月11日(土) 13時30分 ~ 15時00分
教室:大須商店街
レポートUP
先生:
あいば たいき / 神社旅メディア「sanpai.」プロデューサー
カテゴリ:【カルチャー/くらし】
定 員 :15人
※集合・解散の場所は三輪神社前(https://goo.gl/maps/ugEDZHwemwkmHkJi8)となります。
※本授業の抽選は2020年7月1日(水)に行います。(抽選予約受付は6月30日(火)までとなります)
※新型コロナウイルスに関する社会情勢によってはオンラインでの開催に変更させていただきます。
※オンラインでの授業開催の場合、速やかに申し込みページの内容変更、申し込み生徒の皆さんへの連絡を行います。前日になっても変更のメールが届かない場合は、dai-nagoya@univnet.jp までお問い合わせください。
恋愛運上昇、商売繁盛、パワースポットと、神社は何かパワーをもらいたくなる時に立ち寄る場所として何かと話題になったり、御朱印めぐりやくじ引き、運試し、お守りを買ったり、何かと訪れる機会はあったと思うのですが、それを更に面白くしちゃおう!というのが今回の授業です。
今回、神社と街を旅するコツを教えてくれる先生は「sanpai.」という神社旅を提案するメディアのプロデューサー、あいばさんです。sanpai.はお守りや鳥居、神社のルーツなど、神社巡りの楽しみ方を様々な角度から提案するメディアです。
もともと神社というものは、その地域を守るために建てられていることが多く、その地域の神社のルーツを知ると、街の面影が見えてくる。そうやって改めて自分達の暮らす街を見つめてみると、その街がさらに好きになる。
ナゴヤ圏は開発が進み、どんどん新しいものが建ち、街の様子は変わっていってしまうけれど、その変わる様すらも神社は見守っている。そんな街を見守る神社に訪れてみて、地域の素晴らしさを再発見しましょう。
そして最後は、大須商店街に繰り出します。大須は大須観音(お寺)のイメージがあるのですが実は神社もたくさん点在しているのです。なぜ、お寺のまちに神社があるのか、、、そんなことも考えながらまちを巡るのも、楽しいかもしれませんね。
神社の楽しみ方、そして神社を通してまちの魅力を再発見しましょう!
<スケジュール>
13:20 - 受付開始:三輪神社
13:30 - 集合・挨拶・説明(10分):三輪神社
13:40 - 日本最古の神社「大神神社」の分社「三輪神社」へ〜矢場町の由来を知ろう!
14:10 - 名古屋の総鎮守「若宮八幡社」へ〜「名古屋の街」を見守る神社へ行こう!
14:40 - フリカエリ・感想共有:大須観音前
15:00 - 解散
【授業コーディネーター名】
山田卓哉
大須界隈の神社を扱った授業が開催されました。
授業当日は雨の予報で、天候が心配でしたが、陽が差し、暑いほどでした。
今回は15名の参加がありました。約3分の1は大ナゴヤ大学の授業初参加の方でした。
まずは恒例の自己紹介。みなさんの参加動機は以下のようなものでした。
・久しぶりに外に出る機会を作りたい。
・大須が近所。近所のことを知りたい。
・神社の楽しみ方を知りたい。
・神社が好き。お守りを集めているほど。
・大須のイメージとして神社がないので、気になった。
などなど、神社好きの方だけではなく、大須界隈のことを知りたいという方もいらっしゃいました。
ここで先生のアイバさんにバトンタッチ。
アイバさんは、三重県津市在住で、神社旅メディア「Sanpai.」のプロデューサーをしている方です。小さい頃から神社が好きで、小学校時代の自由研究で伊勢神宮をテーマにしたほどです。
今回は先生のおすすめ、かつ愛知在住なら知っていて欲しい、大須界隈の神社を選定していただき、2つの神社をめぐりました。
まずは集合場所になっていた「三輪神社」。アイバさんが「これ、いつも見てますか?」と確認されたのは、そう、神社の由緒の立札。御祭神には「大物主大神(大国主大神・大黒様)」と書いてあります。
「大物主大神(大国主大神・大黒様)」は出雲大社で祀られているものと同じの神様のことです。出雲大社と深い関わりがあるのですね。
三輪神社の鳥居の形は他にはあまり見られない珍しいつくりをしています。中央に大きな鳥居、その左右に小さな鳥居がくっついています。さて、どのように鳥居をくぐるのでしょうか。
答えは、一礼の後、中央の鳥居→左の鳥居→中央の鳥居→右の鳥居というように、「八の字」にくぐるというもの。
生徒のみなさんもそのくぐり方をやってみました。
さて、参拝の時間です。
参拝の作法は皆さん知ってますよね?小銭を賽銭箱に入れますよね?と確認しながら、参拝。
小銭については15円にならないようにしましょう、15はご縁(五円)が遠く(十く)なるからですよ、という話や、住所と名前をお参りする時に唱えるとより神様に宣言することになるのでと良いですよ、という話をされていました。私も含め、みなさん初めて知った方が多い知識でした。
ここで、御朱印・お守り買い求めタイム。生徒のみなさんに御朱印を見せていただきましたが、いろいろな種類があるようです。カラフルで可愛らしいものが多いように思いました。
さて、この神社には「うさぎ」がたくさん。社殿の横には置物が置かれ、絵馬もウサギの模様をしています。
これは、出雲大社の「因幡(いなば)の白兎」の伝説に基づいているそうです。この兎は神様のお使いで、幸運をもたらす存在とされています。置物のうさぎについては、痛みを感じる場所をさすると、よくなるかもしれません。
さらに神社の奥に進んでいくと、赤い矢と的が現れてきました。さて、これは何でしょう?
実は大須界隈ある駅名、「矢場町」の由来と繋がっているのです。
京都の三十三間堂をみなさんご存じでしょうか。観音様が千体あることで有名なところです。
そこでは昔から「通し矢」という弓道の競技大会が行われています。
江戸時代には尾張藩の練習場が三輪神社の境内にあったことから、「矢場町」と呼ばれるようになったということだそうです。
ここで三輪神社を離れ、若宮八幡社へ移動します。移動中に、アイバさんの御朱印・お守りコレクションの一部を見せていただきました。
若宮八幡社に到着。
まずはアイバさんから「若宮」と「八幡」についてと若宮八幡社の由緒のお話がありました。
「八幡」というのは、15代応神(おうじん)天皇のことを、「若宮」はその息子16代仁徳(にんとく)天皇のことを指すそうです。
若宮八幡社は三英傑と深い関わりがあるそうです。元来若宮八幡社は、那古野城(現在の名古屋城の前身)を信長が焼失させ、秀吉が修復し、家康が現在地に移転させたということ。それ以来、名古屋を守る「総鎮守」としての役割の場所としてあがめられています。
また、名古屋の山車の話題に。名古屋三大祭をみなさんはご存じでしょうか。山車が練り歩く、江戸時代から開催されているお祭りです。若宮八幡社はその一つの若宮祭が開催されています。(他は名古屋東照宮の東照宮祭、那古野神社の天王祭があります。)
境内に入り、参拝を終えた後、境内の中を巡りました。境内にはさまざまな末社があります。稲荷社や「針塚」という大きな石碑、カラフルな縄で囲まれた末社などがありました。
御朱印・お守り買い求めタイムの後、アイバさんから神社の楽しみ方のレクチャーがありました。
次の3つに集約されるそうです。
・神様を知ること
学校の授業では、神様のことについては学びません。しかし、神様同士の関係や地域の成り立ちと深く神社は関わっています。本来、神社はまちが繁栄するために置かれた場所。私たちの生活に切っても切り離せないものなのです。
・御朱印やお守りなどの返礼品を楽しむ
返礼品は、神社まるごとを集約されているようなデザインになっていることが多いそうです。
・建物・神木などを見てリフレッシュしてみる。
そして、「神社に行った後、周辺のまちに出向いてまちを楽しんでみて欲しい」とおっしゃっていました。今の現状では難しいですが、普段の日常が戻ったら是非そうしたいですね。
質問タイムの後、最後に生徒のみなさんに感想をお伺いしました。
幾つか抜粋してみます。
・「神社=観光スポット」というイメージしか無かったのが変わった。
・神様の話が面白かった。古事記を読んでみようと思った。
・近所の神社をお参りするだけだったので、もっと神社の由緒とか知ってみようと思った。
時間になったので、ここで授業は終了しました。
授業終了後も、熱心にアイバさんに質問をされる生徒さんがいらっしゃいました。
久しぶりのリアルでの授業。生徒さん同士、スタッフと生徒さんの直接対面での交流といった、オンラインではできないことができたのがすごく良かったなと思います。
アイバさんは現在instagramで
「Sanpai.」を運営しています。是非チェックして見てくださいね。
レポート:どぅー
カメラ:てつ
先生
あいば たいき / 神社旅メディア「sanpai.」プロデューサー
一年で200社ペースで全国の神社へお参りしている。 1987年三重県生まれ東京育ち。WEBやグラフィック、アプリなどの制作ディレクターを行いながらWEBマガジンの編集などで活躍中。20代は7年間沖縄に住み、観光振興を目的とする制作のほか、沖縄移住を応援するWEBマガジン「おきなわマグネット」編集長としてメディア発信に携わった後に、2019年から三重県津市に移住し、全国の神社を巡りながらインスタグラムメディア「sanpai.」を発信。現在WEBマガジン版&動画版「sanpai.」を準備中。神社を目的地とした旅をテーマにした「神社旅」を提案している。
今回の教室
大須商店街
住所:
大須観音の門前町として、東西約600メートル、南北約400メートルで囲まれた区域内にいくつもの道路が交差し、その主な通りには連坦性を持った9つの商店街が形成されています。9つの商店街には約400店舗、地区内全体では約1100店舗が集積し、賑わっています。現在、若者から高齢者まで多種多様なニーズにこたえようと「大須ブランド」を構築しています。