授業詳細

CLASS


大ナゴヤ大学ツーリズム03に向けて
南信州・下栗の里 事前ガイダンス 
〜「下栗の里」の研究プロジェクト発表を見学〜

開催日時:2010年09月21日(火) 19時00分 ~ 20時30分

教室:名古屋大学 留学生センター2F 207W講義室

レポートUP

先生: 浮葉 正親 / 名古屋大学 准教授
野牧 和将 / 下栗拾五楽坊代表 飯田市役所農業課農村振興係主事

カテゴリ:【くらし】

定 員 :20人

※1:本授業は先着順となっております。
※2:本授業に参加した方が、必ず11月6日(土)〜7日(日)のツーリズム授業に参加しなければいけないわけではありません。
※3:本授業にご参加できない方でも、11月6日(土)〜7日(日)のツーリズム授業へのご参加は可能です。
※4:ツーリズム参加への募集は後日行います。今回は事前ガイダンスが授業となります。
※5:授業開始15分前より受付を開始しています。




おかげさまで今月開校1周年を無事に迎えることができた大ナゴヤ大学。
これからも新たな取り組みにどんどん挑戦していきます!
その一つがこの秋開催を予定している初の単独ツーリズム授業です。

目的地は、南信州・飯田市にある「下栗の里」。
標高1,000mにある山あいの集落は「日本のチロル」とも呼ばれ、
「にほんの里100選」にも選ばれている自然豊かな天空の里です。


「下栗の里」観光案内  
http://www.tohyamago.com/kankou/simoguri/index.html
 
「下栗の里」映像 【探訪】天空にのびる原風景 下栗の里(産経新聞チャンネル)
http://www.youtube.com/watch?v=2bNIkSW2LU8



開催日程は11月6日・7日の両日を予定し、現在、ツーリズムに向け準備を進めています。
それに先立ち、まずは広くみなさんに「下栗の里」の魅力を理解していただくための事前ガイダンスとして、名古屋大学「下栗の里」研究調査プロジェクトの授業に参加できる機会をいただきました。

30年にわたり「下栗の里」に通い続け、調査研究をされている名古屋大学・准教授の浮葉正親先生と、「下栗の里」に暮らしながら、山での生活や地域の伝統文化を継承されている地元出身の若者代表・野牧和将さんにご協力いただき「下栗の里」の魅力と、都会の人が農山村の人々と交流する際のヒントなどを教えていただきます。


なお、11月6日(土)〜7日(日)に行う「下栗の里ツーリズム授業」は、
農村体験などを通じて地元の方と一緒に汗を流しながら行う
「実地研修」のような内容を予定しています。

受け身の観光ツアーではなく、大ナゴヤ大学らしく、
地域の方を先生として学びながら社会貢献に繋がるような
スタディツアーを目指しています。

山里での暮らしぶりや、ひっそりと続く伝統に興味のある方、
また、自然の恵みや山里に暮らす人たちの温もりを感じたいという方など、
まずは気軽に事前ガイダンスへご参加ください。

■スケジュール  
18:45  受付開始
19:00〜 授業
20:30  終了解散


これまでに3回行った下見ツアーのレポートはこちら

第1回 (ボラスタ日記) http://dnu-volusta.jugem.jp/?eid=110
第2回 (学長日記)http://blog.dnu.jp/?eid=973274
第3回 前編(ボラスタ日記)http://dnu-volusta.jugem.jp/?eid=149
     後編(ボラスタ日記)http://dnu-volusta.jugem.jp/?eid=150




(授業コーディネーター/市野 将行 ・ 筒井 文彦)
長野県飯田市上村、下栗の里。

標高1000メートルあたりの山の急斜面に耕地や民家が点在するその風景は、
日本の原風景を残す場所として「にほんの里100選」にも選ばれています。
11月に大ナゴヤ大学でその下栗の里を訪れるツーリズムがあり、
今回は事前ガイダンスとして、下栗に縁のある方々のお話をうかがえることになりました。

授業の場所は、なんと大ナゴヤ大学in名古屋大学!
先生のおひとり、浮葉正親先生は名大で教鞭をとってらっしゃいます。
普段は、主に韓国についての研究をされているのですが、それは言わば表の顔。
学生の頃からかれこれ30年近く下栗でのフィールドワークも続けているということで、
今日は「名大の先生」ではなく、「下栗に詳しいまちの先生」としてお話してくださいました。
授業コーディネータの筒井さんとは、twitterが縁でお知り合いになったというからビックリ!!です。

もうひとりの先生は、下栗の里出身で地元を愛してやまない野牧和将さん。
浮葉先生と初めて会ったときはまだ小さな男の子だったそうですが、
今や下栗の伝統や魅力を受け継ぎ、次世代へ継承していくためになくてはならない存在で、
飯田市の職員として働くかたわら、下栗での活動も精力的にこなしていらっしゃいます。

そして、平日の夜にも関わらず参加してくださった約15名の生徒さん。
今回の事前ガイダンスに参加したきっかけを聞くと、
・ 「天空の里」と言われる風景の写真に魅せられたから
・ 山里の生活、田舎暮らし、集落の現状などに関心があったから
・ 下栗という名前だけは知っていて、以前から興味があったから
などなど、「下栗に行ってみたい!」という意欲に満ちあふれた方ばかりでした!

さて、ガイダンスの前半は、テレビ番組で紹介された下栗のVTRを鑑賞し、
後半は、浮葉先生が撮りためたスライドを見ながら、下栗の里についてお勉強しました。
下栗の現在の人口は約120人。いわゆる限界集落です。
急斜面での耕作になるので、育てられる食物にも限界があります。
よく「秘境」とか「隔絶された土地」などと言われるそうです。でも、決してそうではない。
不便なことは多いけれど、家族や地域の温かいつながりがあって、
そんな人々や美しい風景に魅せられた外の人との交流があって、
「霜月祭り」や「掛け踊り」といった伝統行事も綿々と続いている、豊かな生活が守られています。
そして、他では味わえない美味しそうなものの数々!
名物「そば団子」やいも田楽、イワタケの天ぷらなど、下栗に行ったらぜひ賞味してみたいです。

最後に、和将さんがおっしゃっていた言葉がとても印象的でした。
「下栗の里の人たちは、何かを変えようとしているのではない。
今の生活を守り、知恵を受け継ぎ伝えていきたいと思っている。
なので、下栗に来たらぜひ地元の人の話を聞いて、どんなことを考えているか理解してほしい。」

まだ行ったことがない土地なのに、すでにその魅力にはまりつつあります。
なぜ「里」に惹かれるのか、「里」で何ができるのか、ぜひそのことについて考えたいと思います。
下栗の里ツーリズムは、11月6日(土)・7日(日)の開催を予定しています。
とっても楽しみです♪



(ボランティアスタッフ・ハギワラヒロコ)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

浮葉 正親 / 名古屋大学 准教授

長野県安曇野出身、1960年生まれ、名古屋市天白区在住   大学教員、留学生への日本語・日本文化教育が主な仕事。 専門は文化人類学・民俗学、韓国で祭や占い師の調査をしたり、 在日朝鮮人文学の研究をしている。学生時代に長野県飯田市の 「下栗の里」に通い、明治末生まれの方々から貴重な話をうかがう。 その経験を買われ、「下栗の里」の魅力を多くの人に伝えるお手伝い をすることになった。 紹介URL http://www.ecis.nagoya-u.ac.jp/about/staff/ukiba.html

野牧 和将 / 下栗拾五楽坊代表 飯田市役所農業課農村振興係主事

長野県飯田市上村在住(公務員) 家業の民宿「みやした」と地元「下栗の里」の魅力を継承すべく修行中。 2009年9月、下栗の伝統・文化を楽しむ担い手団体「下栗拾五楽坊(じゅうごがくぼう)」を結成。 「南アルプスはおいらの庭だ!」「雲の上のチロリスト」等、日本一小さな野望を持って、独自計画を進行中 。

今回の教室

名古屋大学 留学生センター2F 207W講義室

住所:名古屋市千種区不老町 名古屋大学留学生センター
地下鉄名城線「名古屋大学」下車 
1番出口から徒歩3分

名大東山キャンパスマップの58番です。
http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/higashiyama/


(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
 授業内容につきましては、大ナゴヤ大学までお尋ねください。)
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